概 要 |
鉢伏山は、香美町と養父市の境にある標高1221.6mの山です。
南側や北側はスキー場になっていて、周囲は広々とした斜面になっています。
山頂や尾根からは、山並みを見渡せる眺めが広がります。
今回は小代区の全国石楠花公園から稜線に出て山頂へ登り、高丸山を経て小代越から林道へ降るルートを歩きます。
|
起 点 |
香美町小代区 新屋地区
|
終 点 |
香美町小代区 新屋地区
|
|
新屋地区…登山口…支尾根…東屋…1114m峰…鉢伏山…1114m峰…小ピーク…高丸山…小代越…林道…車止めゲート…沢…キャンプ場…新屋地区…(八反滝)
|
所要時間 |
4時間00分
|
歩いて... |
最初の支尾根に登り着くまではかなり傾斜が急になっていました。
東屋を過ぎていくと、次第に熊笹が茂るようになりました。
稜線に出る直前で道が消えて藪漕ぎ状態になりましたが、稜線には広めで明瞭な道が続いていました。
小代越から北側へ100mほど降ると、全国石楠花公園までは広くて歩き易い林道が続いていました。
|
関連メモ |
鉢伏山,
三ッ滝,
鉢伏山,
鉢伏山,
高丸山,
大平頭,
高丸山,
鉢伏山,
鉢伏山,
大久保道
|
|
新屋地区
香美町から新温泉町へ続く国道9号から分かれて国道482号に入り、香美町小代区を南下していきます。
まで来ると、左側を流れる矢田川に茅野大橋が架かっています。
周囲には標識が幾つか立っていて、
左へ分かれていく県道531号は「茅野地区」「全国石楠花公園・コテージ村・八反滝」「尼崎市立美方高原自然の家 とちのき村」となっています。
標識に従って茅野大橋を渡っていきます。
要所に「とちのき村」の標識が出ているので、それらを確認しながら進んでいきます。
新屋地区に入って「縣道開通記念碑」のある道に出て左折して坂道を登っていきます。
県道87号に出て左折し、すぐの所にある新屋バス停を過ぎて更に登っていきます。
黄色い「センターハウス」を過ぎてT字路を左折し、
曲がりながら登っていくとに着きます。
角には「」が設置されています。
今回はこの図の「直登ルート」を登って「展望ルート」を降ってきます。
十字路を直進して更に登っていくと、トイレの設置された駐車場があります。
|
|
登山口
歩く準備をしてその先へ登っていくと、すぐの所にがあります。
左側には「」があって、
「直登ルート」の入口までの道が載っています。
車止めを過ぎた所には「全国石楠花公園」の解説板がありました。
道なりに右へ曲がりながら登っていくと、道がに分かれています。
右の道はキャンプ場へ続いているので、左側の坂道を登っていきます。
左に分かれていく階段や坂道を見送って、全国石楠花公園に続く道を登っていきます。
時期は既に過ぎたようで、この時には花は咲いていませんでした。
大きく左へ曲がりながら登っていきます。
正面に東屋が見えてくると、「鉢伏山・高丸山 登山道入口 直登ルート(健脚コース)」の標識が立っています。
その脇から右へ登っていくがあります。
夏草が茂っていて、階段があるのが分かり難くなっていましたが、ここから鉢伏山へ登っていきます。
全国石楠花公園
この公園は、石楠花を町の花とする日本全国の市町村より石楠花をいただき整備した公園です。
日本には、約53種の石楠花が自生していますが、全国各地より石楠花が持ち寄せられたので、
そのほとんどが集まった大変貴重な石楠花公園といえます。
みんなで大切にして、いつまでも美しい花を咲かせるように守り育てましょう。
石楠花
ツツジ科の常緑低木で、山深い山野で自生する。
長さ10cm〜15cmの、細いだ円形の葉が互生し、5月ごろから枝先に、
白・淡紅・紅紫色など径約10cmのロート状の花が、多数横向きに咲き、
山の端の女王と言った風格があります。
(兵庫但馬 香美町 おじろ)
|
|
ほとんど夏草に隠れた横木の階段を登っていきます。
振り返ってを眺めてから、石段に変わった道を登って森へ入っていきます。
再びになると道標が立っていて、
この先の道は「鉢伏山」、今来た道は「とちのき村」となっています。
階段はほとんど夏草に隠れそうでしたが、何とか確認できました。
この先にかけて、簡単な解説板が取り付けられた樹木を見かけました。
右・左と曲がりながら、かなり傾斜のあるを登っていきます。
蒸し暑くて止め処もなく汗が噴き出してくるので、何度も立ち止まって拭いながら登っていきました。
再び現れる石段を過ぎてする所を登っていくと、岩壁の左側を進むようになります。
橡 栃 トチノキ
トチノキ科
栃 七葉樹
実を栃餅・栃粥 材は良質。
分布 日本(広域)
|
|
支尾根
引き続き石がゴロゴロする所を登っていくと、が幾つか道を塞いでいました。
それらを乗り越えていくと、正面にが見えてきます。
もうすぐ尾根に出られると勇気付けられながら、左・右と折れ曲がって登っていきました。
やがて谷側にが続くようになりますが、ほとんどは谷側に倒れていて用を成していませんでした。
折れ曲がりながら更に登って右へ進むようになると、やっと支尾根に出ました。
登山口から21分ほどで登って来られました。
正面の樹間から鉢伏山へ続くを僅かに眺めながら、ひと息入れていきました。
杉 スギ
イソキ
語源は「直木」 日本特産
分布 日本(広域)
スギ科
|
|
落ち着いたところで、右へ続くを登っていきます。
これまでよりも少し傾斜が緩んで、ホッとしながら登っていきました。
尾根の背のを通ったり,
を通ったりしがら、広めの横木の階段を登っていきます。
が茂るようになった階段を登っていくと、次第に緩やかな尾根になってきます。
上溝桜 ウワミズザクラ
波波迦 金剛桜
花は房状 昔、材で占った
分布 日本(広域)
バラ科
|
山毛欅 撫 ブナ
白撫
雄大な樹形 温帯山地の代表樹種
分布 日本(広域)
ブナ科
|
|
|
正面の樹間からが見えてくると、少し傾斜の増した横木の階段を登るようになります。
階段を登っていくとに出ます。
更に続く横木の階段を登っていくと分岐に出ます。
登山口から35分ほどで登って来られました。
角には半壊した道標が倒れていて、左の道は「鉢伏山」、
右の道は「とちのき村 展望コース」、今来た道は「とちのき村 シャクナゲコース」となっています。
樹木に邪魔されながらも、右側にはが見えました。
水楢 ミズナラ
大楢
低山帯の代表 豪快な樹形 用材
分布 日本・朝鮮半島
ブナ科
|
|
左に続く広くて緩やな道を登っていくと、山並みなどを見渡せる眺めが広がってきます。
右前方に見えているのは、高丸山から赤倉山へ続く稜線でしょうか。
|
|
東屋
少しが茂る所を過ぎていくと東屋があります。
登山口から41分ほどで登って来られました。
傍にはのような設備がありました。
高床式になったにはベンチが設置されていました。
周囲に広がる山並みを眺めながら、休憩していきました。
高丸山の中腹にあるリフト乗り場の奥にはが聳えていました。
|
|
落ち着いたところで、東屋の先の緩やかな尾根に続くを進んでいきます。
すぐの所に立つ「ブナ」のを過ぎていくと分岐があります。
脇にはが倒れていて、正面の道は「鉢伏山」、
右前方の道は「とちのき村 展望コース」、今来た道は「とちのき村 シャクナゲコース」となっています。
ここは、正面に続く広くて緩やかなを登っていきます。
Fagus crenata Blume ブナ(撫)
分布:鹿児島県高隈山地から北海道渡島半島以南
ブナの学名はギリシャ語の「食用にする」という意味のファグスと、
「準鋸歯のある」という意味のクレナータを表しています。
この学名のとおり、ブナの実は生で食べることができ、ピーナッツのような味がします。
ブナの実には脂肪やタンパク質が多量に含まれるので栄養分も豊富で、生物に豊かな食糧を提供してきました。
一方、ブナ林には、多くの生き物が生活し、毎年秋になると葉や小枝を落とし、多くの落ち葉で土を富ませ、
深く張った根で水を保つなど、洪水を防ぐ高フダム、酵素をつくる天然の空気清浄機と言われるほど、
人類にとって貴重な財産となっています。
古くから、この地域にはブナの木が生茂り、獄Lかな森林が広がっていたと思われます。
そのような森林を取り戻し、未来に遺す森を再生するため、今、ブナの森の造成を始めました。
|
|
次第に背の低いが茂ってきますが、階段は何とか確認できました。
先ほどの分岐から5分ほど登っていくと、階段は曲がっていきます。
益々生い茂るようになるススキを掻き分けながら登っていくと山並みが広がってきます。
眼下には、先ほどのもよく見えました。
|
|
4分ほど登っていくと、階段は曲がっていきます。
などの山並みを眺めながら登っていきます。
ススキ以外のも茂るようになった階段を登っていくと、
3分ほどで曲がっていきます。
曲がり角からは、高丸山へ続く稜線や氷ノ山などがよく見えました。
|
|
山並みを眺めながら2分ほど登っていくと、階段は曲がっていきます。
左上にはのようなものがありました。
1分ほど進んでいくと、階段は曲がっていきます。
生い茂るススキの下にはがまだしっかりと続いていました。
程なくして夏木や熊笹が生い茂るようになります。
|
|
生い茂る熊笹などを掻き分けながら進んでいくと、横木の階段は突如として終わりになりました。
熊笹の中に隠れているのかと思って探してみましたが分かりませんでした。
が茂る右上の方を見ると、もう稜線は間近のようです。
2mほどの段差を熊笹に掴まりながら10mほど登っていくと、背丈の低い熊笹やススキが茂る緩やかな稜線に出ました。
左右に通る僅かな踏み跡があったので、少し手前から登って来られたのかも知れません。
目の前には山並みを見渡せる眺めが広がっていました。
左側には目指す鉢伏山がよく見えました。
|
|
1114m峰
熊笹の中に続く僅かな踏み跡を左へ進んでいくと、小代越から鉢伏山へ続く縦走路に出ました。
ここが地形図に載っている1114m峰になるようですが、標識類は見かけませんでした。
東屋から23分ほどで登って来られました。
振り返ってみても、歩いてきた踏み跡はよく分からないので、こちらから降る場合には勇気が要りそうでした。
何はともあれ、少し抉れたを進んで、具合の良さそうな所に腰を降ろして、
眼下に広がるなどを眺めながら休憩していきました。
|
|
落ち着いたところで、目指すを正面に眺めながら、
1114m峰の先に続く尾根道を緩やかに降っていきます。
左側に広がるを眺めながら進んでいくと、程なくして登り坂になってきます。
右側のには、
集合しているがいました。
林間学校に来た小学生達で、これから鉢伏山に登るようでした。
昨年に来た時には小学生達に追い越されたので、今回は彼らに追い越されたくないものだと思いながら登っていくと、
1114m峰から5分ほどで標高1120mほどの小ピークに着きました。
|
|
が少し茂る所を過ぎて、
土が流れ出て抉れたの脇を降っていくと、
鉢伏山の山頂の手前にある鞍部に着きます。
左側にはが広がり、
右側の鉢伏高原の奥にはが聳えていました。
|
|
鞍部を過ぎていくとを登るようになります。
僅かなを越えて少し降っていくと、
左側に茂る熊笹の向こうにが広がってきました。
僅かな階段を登ったりしながら緩やかな尾根を進んで正面にが見えてくると、
山頂へ向かっての最後の階段登りになります。
|
|
鉢伏山 (標高1221.6m)
幅が広くなったを登っていきます。
階段が崩れて、した所を登っていきます。
振り返ると、登り着いた1114m峰から高丸山へと続くが良く見えました。
再び階段が崩れた所を過ぎて次第に傾斜が緩んでくると、鉢伏山の山頂に到着しました。
1114m峰から22分ほどで登って来られました。
左側には「鉢伏山山頂1221m」のや、
コンクリートで固められたケルンのようなものがありました。
傍には「鉢伏」もあるので、地形図に載っている1221.6m峰になるようです。
(小学生達がなかなか出発しなかったので、今回は追い越されることはありませんでした)
|
|
鉢伏山の山頂からは、周囲の山並みをぐるりと見渡すことができます。
景色を愛でてから、避難小屋の傍のコンクリート製の基礎に腰を降ろして、軽く食事をしながら休憩していきました。
のリフト乗り場の傍からの眺めです。
のリフト乗り場の傍からの眺めです。
|
|
眺めを堪能してお腹も満ちたら、鉢伏山から下山していきます。
今回は1114m峰まで引き返し、その先の小代越から北側の林道へ降りていきます。
登ってきた広いを降っていきます。
右側にを眺めながら降っていくと、
僅かなを越えていきます。
小ピークの手前にある鞍部に着くと、
左側には鉢伏高原や氷ノ山などのが広がってきます。
|
|
1114m峰
軽く登った先の樹木が少し茂る所を過ぎていくと、
石がゴロゴロしたに着きます。
高丸山から氷ノ山へ続くを正面に眺めながら降っていきます。
緩やかになったを進んで軽く登っていくと、熊笹が茂る1114m峰に戻ってきました。
鉢伏山から18分ほどで着きました。
登ってきたはこの辺りだったはずだがと思って探してみても、よく分かりませんでした。
|
|
横木の階段混じりのを降っていきます。
少し降っていくと、が登ってきました。
引率の先生や児童たちが次々と「こんにちは」と挨拶をしてきます。
向こうは一度のことで良いのでしょうが、こちらは何度も挨拶を返さないとイケないので大変です。
緩やかな鞍部に着いて、ぐるりと見渡せる眺めを楽しんでいきました。
|
|
小ピーク
を過ぎて軽く登っていきます。
左側のを眺めたり、
振り返ってなどを眺めながら登っていくと、
リフト乗り場がある小ピークに着きました。
1114m峰の南西300m辺りにある標高1070mほどの高みになるようです。
の脇から先へ続く尾根を降っていきます。
|
|
高丸山 (標高1070.2m)
正面に見える高丸山へ向かって、
ネット沿いに続く広いを降っていきます。
リフト乗り場のある(*)まで降ってくると、脇に「ウスイロヒョウモンモドキ」の看板が出ていました。
鞍部を過ぎて登り坂になってくると道が不明瞭になりますが、
右側に続くを真っ直ぐ登っていきました。
やがて現れるを登って木道が続くようになると高丸山の山頂に着きます。
三角点は確認できませんでしたが、地形図に載っている1070.2m峰になるようです。
1114m峰から19分ほどで着きました。
左側には山並みが広がっていました。
ウスイロヒョウモンモドキを守る活動にご協力ください
採集は禁止されています!
ウスイロヒョウモンモドキ(タテハチョウ科)は、
絶滅に瀕する野生生物についてまとめた「環境省レッドリスト」において「絶滅危惧T類」に、
「改訂・兵庫の貴重な自然」において「Aランク」に指定され、現在最も絶滅のおそれのある種の一つとなっています。
兵庫県内では生息地は極めて限られ、緊急に保護を必要としています。
2006年7月に自然公園法における「指定動物」となり、
本地域を含む、氷ノ山後山那岐山国定公園において、ウスイロヒョウモンモドキの採集は禁止されております。
(兵庫県健康生活部環境政策局自然環境課、兵庫県民局県民生活部環境課)
(兵庫ウスイロヒョウモンモドキを守る会)
|
|
小代越
小代越へ向かって、幅の広いを降っていきます。
かなり傾斜のある階段を降っていくと、次第に間隔が開いてきます。
抉れている所もあって歩き難いのでを降っていきました。
傾斜が緩やかになってくると、広々とした小代越に着きます。
高丸山から7分ほど、鉢伏山から44分ほどで降りて来られました。
中ほどには「小代越」のが立っていました。
道標も立っていて、正面の道(*1)は「氷ノ山」、左の道(*2)は「ハチ高原」、今来た道は「鉢伏山」となっています。
地形図には右に続く実線の道が描かれていますが、道標には何も示されていません。
脇にはの看板が倒れていて、左の道は通行禁止区間となっていました。
ここにも「ウスイロヒョウモンモドキ」の看板がありました。
四方には並みが広がっています。
|
|
林道
北側の斜面に広がるを降っていきます。
草の背丈が低くて何処が道だか分かり難くなっていましたが、僅かに背丈が低くなった所が道のようでした。
正面に広がるを眺めながら広い道を降っていきます。
何度か曲がりながら降っていくと林道に降り立ちました。
小代越から2分ほどで降りて来られました。
振り返ると、がすぐ上に見えます。
脇には(*1)が立っていて、
左前方へ続く林道は「尼崎市立美方高原自然の家、備地区・新屋地区 方面」となっていました。
「ウスイロヒョウモンモドキ」の看板もありました。
(*2)にも林道が続いていますが、標識には何も示されていません。
地形図では破線で載っている道のようです。
登ってきた時にあった東屋の先の分岐へ続いているのでしょうか。
ここはへ続く林道を進んでいきます。
*1 標識では 小代越の左へ続く道は「鉢伏山・氷ノ山 方面」となっていますが、「鉢伏山・高丸山 方面」の誤記かと思われます。
*2 後日に右の道を歩きました。(「 高丸山」を参照)
|
|
僅かな登り坂になった林道を進んでに来ると、「ブナ」の解説板があります。
表面が剥がれていて文字はほとんど読めませんでしたが、登って来る時にあった東屋の先で見かけたのと同様の内容のようでした。
少し降り坂になってきた林道を進んでいきます。
に広がった所を過ぎて、右へ曲がりながら軽く登っていきます。
次第に広がってくる山並みを眺めながら進んでいくと、
小尾根へ登っていくがあります。
南北に延びる標高1000mほどの緩やかな尾根へと続いているようでしたが、見送っていきました。
そのすぐ先の左へ曲がる先端部まで来ると、山並みを見渡せる眺めが広がっていました。
林道に降り立った所から7分ほどの所になります。
高丸山や鉢伏山もよく見えました。
高丸山の北側にはが見えていました。
1114m峰とその南西の小ピークの間へ続く尾根にもが見えますが、
今回登る途中にあった東屋のようです。
|
|
降り坂になったを進んでいきます。
少し右へ曲がりながら進んでいくと、右へ戻るようにして降っていく横木の階段があります。
小尾根の先端から2分ほどの所になります。
山側にはと思われるものが立っていましたが、板は見かけませんでした。
右の階段は地形図に載っている破線の道のようですが、少し夏草が茂って分かり難くそうな様子でした。
右側にはが広がり、
の建物もよく見えました。
|
|
を眺めながら、林道を更に進んでいきます。
傾斜が増して簡易舗装された所もありますが、全体的には未舗装路が続きます。
路面は荒れておらず、快適に歩けました。
程なくしてに入っていきます。
から尾根の背を過ぎて、
を降るようになります。
簡単な解説板が取り付けられた樹木を眺めながら緩やかに降っていくと、「有用広葉樹母樹」の標柱が立っていました。
小尾根の先端から11分ほどの所になります。
有用広葉樹母樹
指定番号 兵庫県H19-6
指定年月日 平成20年3月25日
樹種 クリ
(兵庫県)
夏椿 ナツツバキ
沙羅木 猿滑
花は白椿に似る 樹皮がはげる
分布 日本(福島以南)・朝鮮半島
ツバキ科
|
栗 クリ
語源は「黒実」 古代からの果樹
分布 日本・朝鮮半島中南部
ブナ科
|
|
|
車止めゲート
標高930mほどの高みのに続く林道を降っていきます。
再びを過ぎて、
を降るようになります。
少し傾斜が増して簡易舗装された道を降っていくと車止めゲートがあります。
林道に出た所から31分ほどの所になります。
脇からゲートを抜けていくと、林道が二手に分かれています。
左側には今降ってきた道を指す「登山道入口」のが立っていて、
「氷ノ山8.0km・鉢伏山3.5km・高丸山2.0km」となっています。
傍には倒れそうなもあって、
正面の道は「熱田」、右の道は「とちのき村 展望コース」、今来た道は「鉢伏山」となっています。
朴木ホオノキ
朴柏 厚朴
朴葉味噌 灰色染料 タンス材
分布 日本・中国
モクレン科
|
|
道標に従って、右へ戻るようにして続くを進んでいきます。
歩き始めたすぐの所にがあって、
正面の道は「美方高原自然の家 備地区・新屋地区 方面」、
手前で分かれた道は「四十曲(しじゅうまがり)・熱田地区 方面」となっています。
僅かな高みを越えて降っていくと、左前方にが見えてきます。
道なりに更に降っていくと、左へ曲がるヘアピンカーブがあります。
左側に見える山並みを眺めながら降っていきます。
|
|
を曲がって、
僅かにを眺めたりしながら降っていきます。
植林地が見えてくると分岐があります。
車止めゲートから14分ほどの所になります。
右側にはが立っていて、
右に戻るようにして分かれていく道は「尼崎市立美方高原自然の家(とちのき村キャンプ場)方面1.0km」となっています。
左側にもが立っていて、正面の道は「備地区1.0km・新屋地区5.0km」、
今来た道は「氷ノ山9.0km・鉢伏山4.5km・高丸山3.0km」となっています。
右の道は地形図に載っていないようですが、車を止めてきた駐車場へ向かって右の道を進んでいきます。
※これより先、私有地につき、車両の乗り入れを禁止します。
(尼崎市立美方高原自然の家 所長)
Gポイント
ここからゆっくり2時間も歩けば、高丸山という1070mの山に着きます。
更に3時間も歩けば、1509mの兵庫県一高い山まで行けます。
何という山でしょうか。
(1):氷ノ山 (2):六甲山 (3):鉢伏山
(尼崎市立美方高原自然の家)
|
|
沢
を過ぎて、雑木林に変わる林道を降っていきます。
少し登り坂になって僅かなを越えて降っていくと、沢が流れる谷筋に着きます。
林道の分岐から5分ほどの所になります。
道には水を流すが2本埋設されています。
には角張っ石がゴロゴロしていて、水が少し流れていました。
道とほとんど高さが変わらないので、ちょいと手ですくってみると、冷たい水でした。
沢を過ぎた所から右へが分かれていきます。
入口には「沢ショート入口」の標識が出ていました。
左側にも広めの踏み跡がありましたが、沢沿いに続くこれらの道は地形図に載っている破線の道でしょうか。
後日に右の沢を歩きました。
沢を歩いたり脇の踏み跡を歩いたりしながら緩やかに登っていくと、
二股になった左側の谷筋にがありました。
ここから12分ほどで着きました。
(「 三ッ滝」を参照)
Hポイント
この辺りの石をよく見てみましょう。
下流の石とは大きさだけでなく、あることがちがいます。
上流の石と下流の石には、どんなちがいがありますか。
ヒント:石は川をゴロゴロ転がって、いつか海の方へ流れていきます。
(尼崎市立美方高原自然の家)
|
|
沢の先へ緩やかに登っていきます。
僅かなの手前まで来ると、右側の斜面へ登っていく横木の階段があります。
その階段を見送って、すぐ先の高みを越えていきます。
の脇を過ぎて降っていくと、
先の方がなってきます。
そこへ向かって降っていくと、キャンプ場の端に出ました。
林道の分岐から11分ほど、小代越から1時間ほどで降りて来られました。
|
|
キャンプ場
軽い登り坂になった道を進んでいくと、左側の窪地にがありました。
舗装路に変わる所にがあります。
左の道の先にはトイレ設備が見えていますが、正面の道を進んでいきます。
道なりに大きく右へに曲がっていきます。
左側にはキャンプ場の管理棟や炊事棟などがある芝地が広がっていました。
トイレ設備の傍を過ぎていくと、左から道がしてきます。
角にはキャンプ場のがありました。
|
|
新屋地区
全国石楠花公園から降ってくるを合わせて、その先へ降っていきます。
道なりに左へ曲がっていくとが右へ分かれていきますが、見送っていきます。
を過ぎた所から右へ分かれていく道を見送っていくと、
すぐの所に、車を止めておいた駐車場があります。
|
|
八反滝
家路につく前に、すぐの所にある八反滝へ立ち寄っていきました。
とちのき村の入口の十字路に立つ道標「八反滝」に従って、右の道を進んでいきます。
程なくして未舗装路になる道を進んでいくと、
左へのヘアピンカーブの手前にがあります。
「慰霊之碑」や「名勝 八反滝」の解説板の脇から続く舗装された坂道を登っていきます。
程なくして現れる横木が埋め込まれた階段を過ぎていくと、正面に八反滝がありました。
滝壺の傍までいくと、ヒンヤリとした空気が漂っていました。
山陰海岸ジオパーク 新屋八反滝
鉢伏山を形成している安山岩が侵食されてできた滝で、落差32m、上部は安山岩で節理がよく視られ、下部は礫岩で形成されています。
4月下旬から滝周辺にはシャクナゲの薄桃色の花が咲き始め、自生のクルミの木、トチノキ、栗、こぶしなどが芽を吹き、
ワラビ、ゼンマイ、ウドなどの山菜の宝庫となります。
秋はモミジ、カエデの紅葉が目を楽しませてくれ、冬は滝全体が凍り氷の芸術品のようになります。
近くの美方高原自然の家(とちのき村)では、アウトドアでのイベントが体験できます。
(香住町立ジオパークと海の文化館、山陰海岸ジオパーク推進協議会)
名勝 八反滝
●所在地 美方町新屋字別宮道坂
●規模 高さ 約32m
この滝の水源は鉢伏山(1221m)から発し、新屋集落を通って矢田川に注いでいる。
約2500年前、鉢伏山の火山活動によってできた安山岩の平原の浸食のはげしいところにできた滝といわれる。
はじめは、やや傾斜した岩の上を流れ、やがて垂直につったった岩壁を勢いよく落下している。
滝の多い美方町では、早くから公開された滝の一つである。
|
|