鉢伏山
概 要 鉢伏山は、養父市と香美町の境にある標高1221.6mの山です。 南側や北側はスキー場になっていて、周囲は広々とした斜面になっています。 山頂や尾根からは、山並みを見渡せる眺めが広がります。 今回は瀞川・氷ノ山林道の途中からスキーゲレンデを通って高丸山の東北東に延びる稜線に出て鉢伏山に登り、 南東にある峠へ降るルートを周回します。
起 点 養父市大久保 鉢伏高原
終 点 養父市大久保 鉢伏高原
鉢伏高原…稜線…小峰A…1114m峰…小峰B…鉢伏山…峠…氷ノ山展望駅…鉢伏高原
所要時間 2時間10分
歩いて... 標高1000m〜1200mの高原ですが、雨後で蒸し暑くて、何度も立ち止まって汗を拭きながらの登りになりました。 しかし、時折涼やかな風が吹き上がってきて癒やされました。 雲が広がっていましたが、山頂や尾根からは山並みを眺められました。 尾根では小型のトンボやチョウが多く飛んでいました。
関連メモ 鉢伏山, 鉢伏山, 高坪山, 高坪山, 鉢伏山, 鉢伏山, 高丸山, 高丸山, 鉢伏山
コース紹介
鉢伏高原
養父市八鹿町を通る国道9号を西進し、関神社前交差点から県道87号に入っていきます。 一方通行になっている県道269号を分けていくと、「鵜縄2km・安井1.5km」の標識が立つがあります。 分岐を直進していくと、 八木川に架かる小路頃大橋の手前にがあります。 角には「ハチ高原」の大きなが出ていて、 橋を渡っていく道は「氷ノ山国際」、右前方の坂道は「ハイパーボウル東鉢」となっています。 右前方の坂道を登り、峠で左からの道を合わせて右へ降ってを渡ると県道269号に出ます。 左折して葛畑地区を過ぎていくと、 荒倉川に架かる神田橋を渡った所にがあります。 「別宮の大カツラ」「ハチ高原」「ハイパーボウル東鉢」などのが指す左へ分かれていく坂道を登っていきます。 別宮地区に入って山荘や別宮の大カツラなどを過ぎてまで来ると、 右へ続く瀞川・氷ノ山林道に入ったすぐの所に「」の看板があります。 右から左へ大きく曲がりながら登っていくと、右への曲がり角の手前の道幅が広がっているので、ここに車を止めさせて頂きます。
森林基幹道 瀞川・氷ノ山線(瀞川工区 延長20.7km)
この道は林道です。 林道は木材を運び出したり、森林を守り育てるために設置された道路です。 以下のことを承諾・厳守されたうえで利用願います。
一般道(公共交通に寄与することを目的とする国道等)に比べ次のことが異なります。
注意して走行して下さい。
・道幅が狭く、急カーブが多い
・未舗装で悪路が多い
・落石・倒木の危険が多い
・ガードレール・カーブミラーが少ない
・急勾配が多い
次の期間は通行しないで下さい。
・豪雨・強風 → 土砂崩れ・倒木の恐れがあります
・降雪・凍結時 → 除雪は行いません
・夜間・霧がかかった時 → 街灯はなく、見通しが悪いです。
次のことは行わないで下さい。
・暴走行為・通行の妨げにある行為
・林道施設・しゅうへんの自然を損傷・汚染する行為
・火気の取扱い
構造上、次の車両は通行できません。
・積載時重量制限 20トンを超える車両
・積載時制限長 12メートルを超える車両
走行速度は20km/h以下を心がけましょう。
ゴミ等の不法投棄は法律で罰せられます。 絶対に捨てないでください。
許可なく林道を占用することは禁止しています。
林道を引き返して「18.9」の標柱を過ぎていくとがあります。 角には「ハチ高原ゲレンデ」の標識があります。 右の道へ入っていくとの脇に出ます。 夏草が刈られたに出て、「道」のような所を進んでいきます。 大きく曲がって、その先へ進んでいきます。 軽く登るようになると、両側にオリエンテーリングのポストのようなものが立っています。
の支柱の右側を進んでいきます。 次第にが茂るようになりますが、短く刈り込まれています。 所々に水切溝があるので、足を踏み入れて転んだりしないよう足元に注意しながら進んでいきます。 「道」が広がってになってきますが、中ほどを登っていきます。 が見える所まで来ると、傾斜が緩やかになります。 近づいて来る稜線に向かって、夏草の背丈が少し増してくるスキーゲレンデを登っていきます。
稜線
背の高い防護網が近づいてくると、左右に延びる稜線に出ます。 駐車地から21分ほどの所になります。 周囲の様子を確認しながらひと息入れていきます。 左側には(*1)が見えます。 「22トレイル」の標識の先へ続く(*2)は大きなシナノキへ出られます。 には山並みが広がります。
*1 高丸山へ続く尾根は「鉢伏山」, 「鉢伏山」, 「高丸山」, 「高丸山」を参照。
*2 シナノキへ続く小径は「高丸山」を参照。
小峰A
落ち着いたところで、鉢伏山へ向かってを登っていきます。 すぐの所で新階段・旧階段・草道に分れていますが、歩き易そうに思えるを登っていきます。 防護網の傍に続くを登っていくと、リフト降り場が近づいてきます。 振り返って、へ続く稜線を眺めながら登っていきます。 程なくして、ロープが切れているリフト降り場がある標高1070mほどの小峰Aに着きます。 稜線に出た所から6分ほどの所になります。 右側に広がるを眺めながら、ここでもひと息入れていきます。
1114m峰
先へ続くを降っていきます。 少し降っていくとになります。 登り坂になると階段と草道に分れていますが、草道は草が茂って歩き難そうなので、ここではを登っていきます。 幅の広いには、間に石が敷かれていて、土が流れ出して抉れないようになっています。 少し曲がりながら続く階段を頑張って登っていくと、緩やかな尾根になります。 標識類は見かけませんが、この辺りが地形図に載っている1114m峰になるようです。 稜線に出た所から18分ほどの所になります。 右側に広がる山並みにが聳えていますが、 雲が掛かっていて山頂は良く見えません。 にも山並みを眺めながら、ここでもひと息入れていきます。
小峰B
軽いで続く尾根を進んでいきます。 程なくして軽いになります。 右に広がるを眺めながら進んでいきます。 時折吹き上がってくる涼やかな風に癒やされながら登っていくと、標高1120mほどの小峰Bに着きます。 稜線に出た所から24分ほどの所になります。
降り坂になるとを抜けていきます。 しばらく降っていくとになります。 左に広がるを眺めながら進んでいきます。 登り坂になると、少し荒れたが現れます。 少し曲がりながら登って階段が終わると、標高1130mほどの高みに着きます。 稜線に出た所から31分ほどの所になります。 左側には先程来のが見えます。
軽く降っていくと、すぐに緩やかな尾根の左斜面に続くを進むようになります。 程なくして、横木の階段混じりのになります。 広がってくるを左に眺めながら登っていきます。 が剥き出すようになる尾根を登っていきます。 滑り易い所を登っていくと、また横木の階段が現れます。
鉢伏山(標高1221.6m)
笹が茂る中に曲がりながら続くを登っていきます。 段差が高い所もあるを頑張って登っていきます。 振り返って、登ってきたを眺めたりしながら呼吸を整えていきます。 山頂が近づいてくると、が見えてきます。 横木の階段を登り切ると、木片チップが敷かれた鉢伏山の山頂に着きます。 稜線に出た所から45分ほどで登って来られました。 以前には三等三角点「鉢伏」があったのですが、既に撤去されていて見かけません。
中ほどには「鉢伏山山頂 1221米 関宮町」の標識が取り付けられたコンクリートで固められたのようなものがあります。 ケルンには 「高坪方面(林道へ)」、「村岡町」、「高丸山方面」の標識が各方向を指していて、道標の役目も果たしているようです。 傍には「鉢伏山山頂1221m」の標柱が立っていて、時刻と気温を交互に表示するパネルが取り付けられています。 この日は下界では猛暑になりましたが、午前中の早い時刻ということもあって、 標高1000m〜1200mの高原はそれほど気温が高くなかったのは幸いでした。 北側のスキーリフト降り場の傍にはがあって、 神岩霊石の場所を示す小規模の石庭になっています。 記念碑にはが載っています。 周囲にはを見渡せる眺めが広がります。 お昼にはまだまだ早い時刻だったので、昼食は下山後に摂ることにして、 各方角に少し出て写真を撮ったりしながら休憩していきます。
記念碑
鉢伏山(標高1221米)は今から約180万年前の前期更新世の火山噴出によって作られたといわれている。 山頂付近の奇岩、巨岩は鉢伏安山岩と呼ばれ、山の表土は黒色の火山灰質土壌で覆われている。 鉢伏山は全山千古の老木と根曲竹の群生する深山で、 神々の住む山として古くより人々の信仰の対象としての神山であった。 山頂に点在する奇岩、巨岩は、当地出身の画家西村魅人氏の手によって記録され、 「鉢伏山霊石」として今日に伝えられている。 昭和21年、出口王仁三郎師の開山によりこれらの神岩霊石が広く知られる事となったが、 この度の開発に伴い移転される事になった為、これらの霊石の点在図を作り後世に伝えるものである。
平成6年9月吉日 (村岡町大笹区)鉢伏開発観光株式会社
避難小屋の左側を過ぎていくと、に荒れた横木の階段と小径がありますが、 今回は階段を降っていきます。 正面の高みには石を積んだが見えます。 歩き難い階段を降っていくとになります。 高みを巻くように続くを進んでいきます。 左へ回り込むように進んでいくと尾根の背に出ます。 鉢伏山から5分ほどの所になります。 角には「19トレイル」の標識があります。 岩が剥き出す(*)を登っていくとケルンがある高みに着きますが、今回は省略します。
*左の尾根は「鉢伏山」, 「鉢伏山」を参照。
右へ続く広いを降っていきます。 広がるを眺めながら降っていきます。
曲がりながら続くを降っていくと階段が途切れます。 またすぐに現れるを降っていきます。 しばらく降って階段が途切れると、石が目立つ日になります。
階段を降っていくとになります。 途切れながら続くを降っていきます。 階段が終わると、緩やかでになります。 程なくしてが増してくる道を進んでいきます。 また緩やかで歩き易くなる道を進んでいきます。
横木の階段が現れるとが並行するように分れていきますが、このまま階段を降っていきます。 少し降っていくと、分れてきた小径がしてきます。 程なくして、右側にコンクリート製のモニュメントがあります。 正面に回っていくと、「日ごろ憧れの鉢伏のふろころに抱かれて」のが取り付けられていて、 工業高校山岳部の3名の遭難者の慰霊碑のようです。
先へ続くを降っていきます。 車止めを過ぎると、舗装された瀞川・氷ノ山林道にあるに出ます。 鉢伏山から26分ほどで降りて来られました。 右側にはが立っていて、今降ってきた道は「鉢伏山登山口(ハチ高原駅)」となっています。 左側(*1)には「」のがあります。 正面には高坪山へ続く(*2)があります。 入口には「ウリワラコース(ハチ高原駅)」や「大野峠へ(縦走路)」のが立っています。 「蒼林」と刻まれた石碑もあります。
*1 左側へ続く瀞川・氷ノ山林道は「高坪山」, 「鉢伏山」を参照。
*2 正面の尾根道は「高坪山」, 「高坪山」を参照。
氷ノ山展望駅
右へ続く瀞川・氷ノ山林道を進み始めると、すぐの所に氷ノ山展望駅があります。 「氷ノ山展望駅」のの脇には「」と題した解説板があって、 「」も載っています。 肝心のの山頂付近には雲が掛かっていました。
ひょうごの屋根・緑の回廊(瀞川・氷ノ山林道、鉢・瀞川ルート)
(6)氷ノ山展望駅について
鉢伏山から東鉢伏方面へと延びる、養父市と香美町との境の尾根に位置し、 氷ノ山が真正面に、眼下にハチ高原のロッジ群が望める箇所です。 ここから鉢伏山への登山道があり、20〜30分で頂上に行くことができます。 この場所には、昭和63年に林道の開通を祝って「記念碑」が建てられています。
この場所は、ルート起点より11.8km、標高1,050m。
(前駅) 徒歩での所要時間 (次駅)
(5)ハチ北展望駅 …50分,1.7km… (6)[当駅] …60分,2.8km… (7)ハチ高原中央駅
鉢伏高原
軽い降り坂で続く瀞川・氷ノ山林道を進んでいくと、「18.2」のを過ぎていきます。 道端に生えるを珍しく思いながら降っていきます。 林道を淡々と降っていくと、正面の樹間にが見えてきます。 少し角度を変えるとも見えます。 ヘアピン状に曲がっていきます。 「18.8」の標柱を過ぎていくと、車を止めておいた駐車地があります。 から14分ほどで到着しました。