高丸山
概 要 高丸山は、養父市と香美町の境にある標高1070.2m(点名:ハチ高原)の山です。 南東側には広々としたハチ高原スキー場が広がり、氷ノ山や鉢伏山などの山並みを見渡せます。 今回は南東の駐車場からゲレンデを登って尾根を越え、北側から小代越に出て山頂へ登ります。 山頂からはゲレンデを降るルートを歩きます。
起 点 養父市大久保 鉢伏高原
終 点 養父市大久保 鉢伏高原
鉢伏高原…鞍部…シナノキ…小代越…高丸山…鞍部…鉢伏高原…(別宮の大カツラ)
所要時間 2時間20分
歩いて... ゲレンデに明瞭な道はありませんが、夏草が刈り込まれていて歩くのに問題はありませんでした。 少しでも気温が低い朝早めに歩き始めましたが、登り時にはかなり汗を掻きました。 しかし、尾根や山頂では涼やかな風が吹き上がってきて癒やされました。 これまで見つけられなかった高丸山の三角点を、今回は何とか見つけられました。
関連メモ 鉢伏山, 鉢伏山, 鉢伏山, 高丸山, 大平頭, 鉢伏山, 大久保道
コース紹介
鉢伏高原
養父市八鹿町を通る国道9号を西進し、関神社前交差点から県道87号に入っていきます。 摺鉢バス停を過ぎた所に県道269号とのがあります。 角には「」があって、ハチ高原の駐車場までの道が載っています。 「一方通行を実施します」のが出ているので、このまま県道87号を進んでいきます。 「鵜縄2km・安井1.5km」の標識が立つ分岐を直進して八木川に架かる小路頃大橋まで来るとがあります。 角には「」の看板が出ていて、 橋を渡っていく道は「氷ノ山国際」、右前方の坂道は「ハイパーボウル東鉢」となっています。 右前方の坂道を登り、峠で左からの道を合わせて右へ降っていくと県道269号に出ます。 左折して葛畑地区を過ぎていくと、荒倉川に架かる神田橋を渡った所にがあります。 「別宮の大カツラ」「ハチ高原」「ハイパーボウル東鉢」などのが指す左へ分かれていく坂道を登っていきます。 山荘や別宮の大カツラなどを過ぎて鉢伏高原に着くと、 ハチ高原バス停の傍に駐車場があるので、ここに車を止めさせて頂きました。
駐車場の傍の樹木が茂る手前に「」があります。 今回はこの図に載っている小代越から高丸山へ登って戻ってくるルートを歩きます。
駐車場の西側の曲がり角から北へ延びるを進んでいきます。 入口には「オートキャンプ場 この先500m」の標識があります。 少し左へ曲がりながら軽く登っていくと、目指すが見えてきます。 アサヒロッジや鉢高原公衆トイレを過ぎていくと、の乗り場があります。 脇には「オートキャンプ場 100m先受付」の標識があります。 このまま正面へ進んでいくと小代越(*)へ登れますが、 今回は右側に広がるゲレンデから尾根へ登っていくことにします。 駐車場から6分ほどの所になります。 入口には「一般車両進入禁止」の標識が出ていますが、歩くのは問題なさそうです。
小代越へ続く道は「鉢伏山」, 「高丸山」, 「大平頭」, 「大久保道」を参照。
広いに明瞭な道はありませんが、 夏草が短く刈り込まれていて歩くのに問題はありません。 ハチハイランドリフト中央クワッドリフトの間のゲレンデに向っていきます。 ハチハイランドリフトの乗り場を過ぎて少し左へ曲がるとになります。 傾斜は急ではありませんが、朝早くから気温が高くて程なくして汗が噴き出してきます。 所々にがあるので、足元に注意しながら登っていきます。 右側のマウンドの上に立つ中央クワッドリフトの支柱を過ぎるとになります。 少し左へ曲がって、ハチハイランドリフトの降り場と千石平トリプルリフトの乗り場の間のゲレンデを登っていきます。 駐車場から21分ほどの所になります。
千石平トリプルリフトに沿ってゲレンデを登り始めると、左側にが見えてきます。 ズームアップすると、山頂にある避難小屋も見えます。 リフトの左側に続くゲレンデを真っ直ぐ登っても良いのですが、 すぐに立つ2番の支柱の所からにある道へ向っていきます。 水切り溝に注意しながら登っていくと、程なくして、地形図に破線で載っているに出ます。 少し左へ曲がって、幾つか見かけるに注意しながら登っていきます。 少し登って短い夏草が茂るようになると分岐があります。 駐車場から28分ほどの所になります。 どちらの道でも少し先で合流しますが、今回は左側の道を登っていきます。
鞍部
少し伸びた夏草が両側に茂る地道を登っていくと、程なくしてが剥き出した坂道になります。 滑らないよう注意しながら登っていくとになります。 僅かに降って再び登り坂になると、手前で分れた道が右側からしてきます。 次第に傾斜が緩やかになると、高丸山から鉢伏山へ続く稜線にある鞍部に出ます。 駐車場から34分ほどで登って来られました。 (*)は1114m峰を経て鉢伏山へ続いています。 左側にある千石平トリプルリフトの降り場の先にはが見えます。
*右側の尾根は「鉢伏山」, 「鉢伏山」, 「鉢伏山」, 「鉢伏山」を参照。
高丸山へは防護網の左側の尾根の背を登ればすぐに着くのですが、 地形図に破線で載っている道が尾根のに続いているので歩いていきます。 入口には「12トレイル」の標識が立っています。 右斜面に続く夏草が刈り込まれたを登っていきます。 振り返ると、が見えます。 少し曲がりながら登っていくと、傾斜がになります。 右に広がる山並みを眺めながら進んでいくと、程なくして横木の階段を降るようになります。
シナノキ
少し降った所を道なりに曲がっていきます。 途切れながら続く横木の階段を降っていくと、曲がっていきます。 少し先を道なりに曲がって降っていきます。 左へのまで来ると「23トレイル」の標識が立っています。 このシナノキの巨木があるようなので、ちょいと立ち寄っていきます。 腰まで伸びた夏草を掻き分けながら軽く降っていきます。 横木の階段も設置されていますが、夏草に隠れて分り難くなっています。 僅かな谷筋まで来ると巨木があります。 標識類は見かけませんが、情報によるとこれがシナノキになるようです。 周囲を時計回りに巡りながら眺めていきます。
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往復6分ほどで標識が立つ曲がり角まで戻ってきて、 が途切れながら続く道を降っていきます。 少し右へ曲がりながら降って緩やかな道になると、が建っています。 右から合流してくる破線の道が地形図に載っていますが、夏草が茂っていて良く分かりませんでした。 になった道を進んでいきます。 少し泥濘んで夏草が目立つ曲がり角まで来ると分岐があります。 鞍部から24分ほどの所になります。 曲がり角には(*1)が立っていて、 右へ曲がっていく道は「尼崎市立美方高原自然の家 備地区・新屋地区 方面」、 左の尾根から右へ進む道は「氷ノ山方面」、左の尾根から左へ進む道は「鉢伏山・氷ノ山方面」となっています。 (*2)はとちのき村へ降っていけます。 今回はここから小代越へ向って、夏草が茂る斜面に続くを登っていきます。
*1 標識では小代越の左へ続く道は「鉢伏山・氷ノ山 方面」となっていますが、「鉢伏山・高丸山 方面」の誤記かと思われます。
*2 右の道は「鉢伏山」を参照。
小代越
入口には夏草が茂って道が分り難くなっていますが、敷かれたを渡って斜面を登っていきます。 少し登っていくとが明瞭になってきます。 少し曲がりながら続く踏み跡を登っていくと、緩やかな尾根の背にある小代越に着きます。 シナノキへの立ち寄りも含めて、鞍部から28分ほどの所になります。 出た所には「小代越」のが立っています。 傍にもが立っていて、 右の道(*1)は「氷ノ山」、左の道は「鉢伏山」、正面の道(*2)は「ハチ高原」となっています。 「ウスイロヒョウモンモドキを守る活動にご協力ください」や「ハチ高原の草原性植物とチョウ」の看板もありますが、 この時にはいずれも半壊していました。 右側にはが聳えていて、山頂にある避難小屋も見えます。 左側にはこれから向うがあります。 正面に広がる山並みを眺めながらひと息入れていきます。
*1 右の道は「大平頭」, 「大久保道」を参照。
*2 正面の道は「鉢伏山」, 「高丸山」, 「大平頭」, 「大久保道」を参照。
ウスイロヒョウモンモドキを守る活動にご協力ください
採取は禁止されています!
ウスイロヒョウモンモドキ(タテハチョウ科)は、絶滅に瀕する野生生物についてまとめた「環境省レッドリスト」において「絶滅危惧T類」に、 「改訂・兵庫の貴重な自然」において「Aランク」に指定され、現在最も絶滅のおそれのある種の一つとなっています。 兵庫県内では生息地は極めて限られ、緊急に保護を必要としています。 2006年7月に自然公園法における「指定動物」となり、本地域を含む、氷ノ山後山那岐山国定公園において、 ウスイロヒョウモンモドキの採集は禁止されております。
兵庫県健康生活部環境政策曲自然環境課、但馬県民局県民生活部環境課
兵庫ウスイロヒョウモンモドキを守る会
ハチ高原の草原性植物とチョウ
モンキチョウ、テングチョウ、アカタテハ、ギンイチモンジセセリ、スジグロシロチョウ、コキマダラセセリ、
キタキチョウ、オオチャバネセセリ、ミヤマカラスアゲハ、オオウラギンスジヒョウモン、カラスアゲハ、
ジャノメチョウ、ウスイロヒョウモンモドキ、ミドリヒョウモン、ルリシミミ、アサギマダラ、
ウラギンヒョウモン、イチモンジセセリ、ツマグロヒョウモン、キアゲハ、ベニシジミ、コミスジ
ノアザミ、オミナエシ、ヨツバヒヨドリ、ウツボグサ、ホクチアザミ、ツリガネニンジン、オオナンバンギセル、
リンドウ、オカトラノオ、ウメバチソウ、オオバギボウシ
高丸山ウスイロヒョウモンモドキ保全再生協議会
高丸山 (標高1070.2m)
落ち着いたところで、高丸山へ向って、段差の高いを登っていきます。 歩き難い人が多いのか、脇に踏み跡が出来ているので、そこを通ったりしながら登っていきます。 急な階段を頑張って登っていくと、階段の間にが敷き詰められるようになりますが、土が流れ出すのを防止するためでしょうか。 傾斜が少し弛んでくると、が開いてきます。 ロープ柵が張られるようになると、が見えてきます。 ボードウォークの上を歩いていくと高丸山の山頂に着きます。 小代越から9分ほどで登って来られました。
山頂は開けていて、周囲に山並みを見渡せます。 お昼にはまだまだ早い時刻なので、水分補給をしながら休憩していきます。
振り返ると、先ほどのがよく見えます。 正面には、にある避難小屋が良く見えます。 車を止めてきたは樹木に隠れて良く見えません。 これまで見つけられなかった三角点を探すべく、 手前にある「シカ柵の出入口」のの所から続く踏み跡へ入っていきます。 降り坂になると、標識に書かれているがあります。 少し引き返して、左右の草が茂る所をくまなく探した結果、 降り始める所に生える小さなの辺りから左側へ1mほど入った所にありました。 草に埋もれて頭を少し出しているだけで分り難くなっていますが、 これが地形図に載っている「ハチ高原」になるようです。
シカ柵の出入口
ご自由にお入りください。
この草原にはシカが多くて、草原の草花を食べつくしてしまいます。 貴重な草花を、シカの食害から守るために、シカ柵で囲んでいます。 柵の中ではいろいろな昆虫や植物を観察することができます。
出入の際には、しっかりとしめてください。
高丸山ウスイロヒョウモンモドキ保全再生協議会
鞍部
山頂から鞍部へ向ってを降っていきます。 ボードウォークの左側にがありますが、 今回は石が敷かれたを降っていきます。 少し降って防護網が近づいてくると、左から降ってくる以前の階段とします。 階段が終った尾根を防護網に沿って降っていくと、千石平トリプルリフトの降り場がある鞍部に着きます。 高丸山から6分ほどの所になります。
元来た道を降っても良いのですが、 少しでも違うルートを歩くべく、千石平トリプルリフトの右側のを降ることにします。 しばらくリフトの傍を降っていきますが、8番の支柱の辺りから少しを降っていきます。 ゲレンデは急ではなくて、初級のスキーヤー(*)でも容易に滑れそうな様子です。 少し先で、またを降っていきます。 傾斜が緩やかになると、千石平トリプルリフトの乗り場に着きます。 少し右へ曲がって、中央クワッドリフトの支柱が立つのゲレンデへ向っていきます。
*私が子供の頃には、自宅の裏山が小さなスキー場になっていました。 土曜日の午後や日曜日になると、自宅からスキー靴を履きスキー板を担いでスキー場まで行って、 暗くなるまで滑っていたものです。 遠征しても神鍋のスキー場までで、このハチ高原スキー場で滑った経験はありません。
中央クワッドリフトの右側に続くを降っていきます。 次第に傾斜が緩やかになると、車を止めてきたが見えてきます。 少し右へ曲がりながら降っていくと、の乗り場を過ぎていきます。 高丸ペアリフトの乗り場まで来ると、左右に通る舗装路に出ます。 鞍部から21分ほどで降りて来られました。
鉢伏高原
曲がって、鉢高原公衆トイレやアサヒロッジを過ぎていきます。 左側に広がるゲレンデの奥に聳えるを眺めながら進んでいきます。 左側にはの乗り場があります。 乗り場には風見鶏が取り付けられたがありますが、時刻はまったく合っておらず動いていないようです。 以前に見かけた時とは異なる時刻を指しているので、スキーの季節になるとまた動かすのでしょうか。 右へ曲がりながら進んでいくと、車を止めてきたが近づいてきます。 県道87号の終点の曲がり角に出ると、左側に駐車場があります。 舗装路に出た所から6分ほどで到着しました。
別宮の大カツラ
帰路の途中で、別宮の大カツラに立ち寄っていきます。 に車を止めて先へ進んでいきます。 すぐ先のまで来ると、森へ続く小径があります。 入口には「別宮の大カツラ」の解説板があります。 休憩棟の中には「」の看板があります。 森の入口まで来ると大樹があります。 傍に標識類は見かけませんが、これが別宮の大カツラになるようです。 1本の巨木ではなく、何本も幹が集まるようにして生えています。 左へ回り込んでいくと、ベンチが設置されたに出ます。 広場の下にはがあります。 広場の右側に続く擬木の階段を少し曲がりながら降っていくとに戻ってきます。 (所要時間に含めず)
県指定文化財 別宮の大カツラ
指定年月日 昭和40年3月16日
所有者・管理者 別宮地区
樹高 27.32メートル
幹周り 14.50メートル
枝張り 東西約24メートル、南北約26メートル
この大カツラは雌株で、主幹を中心に大小100本近くの幹が叢生し、支幹はゆるく左巻きにねじれた巨大老木である。 根元からは多量の清水がわき出している。 葉は対生で円心形をしており、長さ幅はともに3〜7センチぐらい。 果実は円柱形で、種子は小型で扁平な形をしている。
平成2年11月 兵庫県教育委員会
ふるさと水と土ふれあい事業 別宮地区
本地区は、地域集落の活性化・都市との交流拠点整備を目的に、 県指定天然記念物「別宮の大カツラ」や自然豊かな「別宮の棚田」の原風景を生かした施設の整備をこなっています。
事業名 ふるさと水と土ふれあい事業
地区名 別宮地区
実施年度 平成14年度〜17年度
事業費 8千8百万円
実施主体 兵庫県但馬県民局地域振興部、和田山土地改良事務所