三ッ滝 散策:2016年08月23日(火)
散策情報 [cn174] 三ッ滝
概 要 三ッ滝は香美町のとちのき村にあります。 黒い岩壁を流れ落ちる水の飛沫で、辺りはヒンヤリとしています。 今回は大トチの木の傍から「沢ロング」を遡上し、林道を横切って更に「沢ショート」を遡上して滝へ向かうルートを歩きます。
起 点 香美町小代区 新屋地区
終 点 香美町小代区 新屋地区
ルート図 新屋地区…大トチの木…沢ロング…林道…沢ショート…三ッ滝…沢ショート…林道…キャンプ場…新屋地区
所要時間 1時間20分
歩いて... 沢には大きな岩がゴロゴロしていますが、傾斜は緩やかで岩が滑ることもなくて、初級者の私でも難なく歩くことが出来ました。 水が流れる中を歩く場面もあるので、登山靴ではなくて、長靴か濡れてもいい短靴で出かけるのが良さそうでした。
関連メモ 鉢伏山, 三ッ滝
コース紹介 マップ類】 【スライドショー
新屋地区
香美町から新温泉町へ続く国道9号から分かれて国道482号に入り、香美町小代区を南下していきます。 茅野バス停まで来ると、左側を流れる矢田川茅野大橋が架かっています。 周囲には標識が幾つか立っていて、 左へ分かれていく県道531号は「茅野地区」「全国石楠花公園・コテージ村・八反滝」「尼崎市立美方高原自然の家 とちのき村」となっています。 標識類に従って茅野大橋を渡っていきます。 要所に出ている「とちのき村」の標識を確認しながら進んでいきます。 新屋地区に入って縣道開通記念碑の先を左折して坂道を登り、 新屋バス停のある県道87号に出て左折して更に登っていきます。 ミカタスノーパークの管理室や「センターハウス」などを過ぎていきます。 T字路を左折し、 曲がりながら登っていくととちのき村に着きます。 角には「きりがね親林公園案内板」が設置されています。 十字路を直進して更に登っていくと、トイレの設置された駐車場があります。
駐車場の先へ登っていくと、すぐの所に車止めがあります。 左側には「尼崎市立美方高原自然の家(とちのき村)案内図」があります。 先ずは、この図に載っている谷筋の小径を通って、下側を通る道路脇にある大トキの木へ向かっていきます。 車止めを過ぎて左からの未舗装路を合わせ、道なりに右へ曲がって谷筋を過ぎていくと、 道が分岐している手前から右へ降っていく橫木の階段があります。 ここが、先ほどの案内図に載っていた大トキの木への小径の入口になります。
階段はすぐに終わって、ロープ柵に沿って進んでいきます。 キャンプ場へ登っていく坂道の手前から右前方へ降ってロープ柵が終わると、大きな樹木の脇から右へ短い橫木の階段があります。 その階段を降ってすぐ先にある橫木の階段までいくと、 手前に「大とちの木」を指す標識が落ちていました。 手摺りが設置された短い橫木の階段を降って、その先に続く小径を進んでいきます。 夏草が茂る季節でしたが、草の背丈は低くて歩き易くなっていました。 草刈りなどの手入れが行われているのでしょうか。 小径の入口から4分ほど進んでいくと、導水管と思われる太い管に行く手を阻まれます。 跨ぐには大きすぎるしと思案していると、右側に梯子状の木組みが設置されていました。 前日の雨で濡れていたので、滑らないよう慎重に越えていきました。
大トチの木
少し曲がりながら続く小径を降っていきます。 石がゴロゴロするようになった道を降って舗装路が見えてくると、 右を流れるコンクリート護岸された沢の向こう岸に大きな樹木がありました。 小径の入口から8分ほどの所になります。 左側には更に大きな樹木がありました。 小径の出口にはオリエンテーリングのポストのようなものに「Dポイント」の紙が取り付けられていました。 舗装路に出た所から樹木の袂まで続く小径があり、入口には「香美町指定文化財(天然記念物)栃の木の群生地」の標柱が立っていました。 どうやら左にあるのが、案内図に載っていた大トチの木になるようです。
Dポイント
これは”おおとちのき”です。 トチノキの冬芽には特徴があり、指で触るとネバネバしています。 さて、なぜでしょうか?
(1):寒さから身を守るため
(2):虫を捕まえるため
(3):養分となるデンプンを貯えているから
(尼崎市立美方高原自然の家)
香美町指定文化財(天然記念物)栃の木の群生地
私達の宝 巨木を大切に護りましょう
但馬の宝 先祖が守った自然と巨木。
巨木の見学はマナーを守り、樹の心を大切にしましょう。
自然を大切に、後世に残そう。
・柵内に入らない。
・根元周囲を踏んで根を傷めない。
(但馬巨木保存会、協賛 但馬緑化協会)
左へ続く舗装路を進んでいきます。 すぐの所にある「天然記念物 栃の木群生地」の看板を過ぎていくと右側が少し開けてきて、遠くに山並みが見えました。 オリエンテーリングのポストのようなものに取り付けられた「Eポイント」を過ぎていくと、 「オジロ177 G1」「アツタ84」の標識が取り付けられた電柱の先に谷筋があります。 「沢ロング入口」の標識が立っていますが、草木が伸びて沢が見え難くなっていました。 ここが沢ロングの入口になります。 大トチの木から3分ほど、駐車場から17分ほどの所になります。
天然記念物 栃の木群生地
規模 樹林
栃の木は、美方町の町木である。 自然木としての栃の木は町内各地で育っているが、新屋地区の栃の木は群生しているので珍しく、 その面積も4ヘクタールと広く、本数も40本以上ある。 樹林として群生している場所は他にないため保護されている。 栃の実は、食品加工の原料として珍重されている。
Eポイント
ここには”湧水”があります。 おいしいお水なのですが、水筒に入れて持って帰ることはお勧めしていません。 なぜでしょうか?
(1):雑菌が増えてしまうから
(2):自然の家で生活用水などに使っているから
(3):神聖な水だから
(尼崎市立美方高原自然の家)
沢ロング
夏草が茂る中に入っていくと、沢に流れ込む小さな水の流れがあります。 が剥き出していて降り難くなっていますが、 岩に手をつきながら慎重に降っていくと沢筋に降り立ちます。 ここから上流へ向かって沢を遡上していきます。
入口には草木が茂っていましたが、沢筋には岩がゴロゴロしているものの、樹木は茂っていませんでした。 岩の上を歩いたり脇を通過したりしながら進んでいきます。 岩の上は滑ることもなく歩き易くなっていたのは幸いでした。 切り立った岩壁をよじ登るような所はなくて、「沢登り」ではなく「沢歩き」という感じです。 自然学校に来た小学生も歩くようでした。 水が流れる中を歩く場面もあるので、登山靴ではなくて、長靴か濡れてもいい短靴で出かけるのが良さそうでした。
水が流れる岩盤の上を歩いたり、 大きな岩を乗り越えたりしながら進んでいきます。 谷筋が少し広くなってくると、右側の斜面に踏み跡が現れました。 舗装路から12分ほどの所になります。 沢ロングはこのまま沢を遡上していくようですが、今回は右の踏み跡を進んでいくことにしました。
確かめた訳ではありませんが、このまま沢を遡上していくと、舗装路から30分ほどで林道に出られそうに思えます。
背丈の低い夏草が茂る斜面に続く踏み跡を登っていきます。 少し傾斜が増した所を登って左へ曲がっていくと、沢から1分ほどで左右に通る広めの道に出ました。 地形図に破線で載っている道のようですが、背丈の低い夏草が生えていて、今ではあまり歩かれていない様子でした。 右へ進んでいくと先ほどの舗装路へ出られそうですが、ここは左へ進んでいきます。
緩やかな広めの道が続いています。 道には取水用と思われる構造物や管なども見られました。 2分ほど進んでいくと、沢へ降りていく踏み跡がありました。 沢はすぐそこに流れていますが、このまま広めの道を進んでいきます。
すぐに沢の傍に出ます。 沢の脇を進んでいくと、 フキが道一面に茂っていました。 そこを過ぎて更に進んでいくと道が不明瞭になりましたが、左下すぐの所を流れる沢へ向かっていきました。
林道
へ降りて右へ進み始めると、前方に林道が見えてきます。 オリエンテーリングのポストのようなものに取り付けられた「Hポイント」を過ぎていくと、左右に通る林道に出ました。 沢ロングの入口から19分ほどで着きました。 沢は林道の下に埋設された2つの太い土管を通って、更に上流へと続いています。 右へ続く林道は小代越へ続いていますが、 林道を横切った先に続く沢ショートを遡上していきます。 1年ほど前に来た時には「沢ショート入口」の標識があったのですが、この時には見かけませんでした。 その時の記憶を頼りに、樹木の左側から沢筋へ入っていきました。
(右の道は「鉢伏山」を参照)
Hポイント
川の中にある石をめくると”サンショウウオ”に出会うことがあります。 次のうち、サンショウウオの特徴として間違っているものはどれでしょうか?
(1):皮ふは鱗でおおわれている
(2):足指の数が前4本、後ろ5本
(3):脱皮をする
(尼崎市立美方高原自然の家)
沢ショート
これまでよりも小さめになった石がゴロゴロするを進んでいきます。 2分ほど進んでいくと、沢の右側に踏み跡が現れました。 沢から上がって、沢沿いの踏み跡を進んでいきます。 踏み跡を1分ほど進んでいくと、沢の傍で途切れています。 沢の左側を見ると踏み跡が続いているようだったので、を渡っていきました。
沢の左側に続くようになった踏み跡を進んでいきます。 林道から6分ほど進んでいくと、谷筋が二股に分かれている所に出ます。 中ほどの樹木の傍には「No.32 む」と書かれた円い標識がありました。 情報によると右の谷筋(*)の奥にも滝があるとのことですが、 樹木に隠れながらも左の谷筋の奥に滝が見えたので、ここは左の谷筋を進んでいきました。
*後日に右の谷筋にある滝を訪ねました。 (「三ッ滝」を参照)
尖った岩へ向かって、草木が茂る踏み跡を登っていきます。 岩の手前を左へ進んでいくとに出ます。 がゴロゴロするようになった沢を登っていくと、 樹間から見えるが近づいてきます。 狭まった谷筋を登っていくと、大きな岩を流れ落ちる小滝があります。 左側の岩の上を登っていきます。
三ッ滝
岩の上はあまり滑りませんが、慎重に登っていきます。 小滝の先へ進んでいくと、黒い岩壁を流れ落ちる滝の前に出ます。 名前などを記した標識類は見かけませんが、これが三ッ滝のようです。 林道から12分ほどで着きました。 滝壺は発達していません。 滝の傍までいくと、水の飛沫で辺りはヒンヤリとしてました。 岩壁の傍まで近づくと、流れ落ちる水によって涼やかな風が吹き寄せてきました。 少し手前から見ると、滝口の上にも小規模の滝があるようでした。 何枚も写真を撮ったりしながら、しばらく滝の前で過ごしました。
沢ショート
三ッ滝を確認したところで、沢ショートを引き返していきます。 小滝にある大きな岩を降っていきます。 来た時にあった尖った岩の前の小径は通らずに、岩がゴロゴロするを降っていきます。 尖った岩を左に見ながら降っていくと、 谷筋が二股に分かれている円い標識のある所に着きます。
林道
合流する沢を渡って、右側に続く踏み跡を進んでいきます。 を渡り返して、 左側に続くようになった夏草が茂る踏み跡を進んでいきます。 来る時に渡った沢は見送って踏み跡をそのまま進んでいくと、三ッ滝から10分ほどで左右に通る林道に出ました。 振り返って出口を確認してから、 右へ続く林道を進んでいきます。
林道を緩やかに登っていきます。 僅かな高みの手前まで来ると、右の斜面へ登っていく橫木の階段があります。 何処へ続いているのか気になりますが見送って、すぐ先の高みを越えて林道を降っていきます。 傾斜が緩やかになると、右側に入り込んだような所があります。 オリエンテーリングのポストのようなものに取り付けられた「Iポイント」によると、炭焼き釜があった所のようです。
Iポイント
ここは炭焼き釜の跡です。 炭には燃料以外にも様々な使い道があるのですが、次のうち間違っているのはどれでしょうか?
(1):パソコンやテレビから出る、悪い電磁波を和らげる
(2):ハエなどの害虫よけ
(3):消臭効果がある
(尼崎市立美方高原自然)
キャンプ場
並んだ大木の脇を過ぎて降っていきます。 明るくなってきた下の方へ向かって降っていくと、林道に出た所から5分ほどでキャンプ場の端に出ました。 軽い登り坂になった道を進んでいくと、左側の窪地に野外音楽場があります。 舗装路に変わる所の分岐を左側へ進んでいきます。 トイレ設備を過ぎていくと第四炊事場の建物があります。
ごみはこのように分別をお願いします。
(1)燃やすごみ (2)紙ごみ (3)ダンボール等 (4)ビン・カン (5)ペットボトル (6)プラスチック (7)燃やさないごみ (8)乾電池
分別が多く、ご面倒をおかけしますが、 ”ごみの軽量化と再資源化”を図るために、ご理解とご協力のほど、よろしくお願いいたします。
炊事場の中を通って右へ曲がり、第三炊事場の前を過ぎていくと管理棟があります。 傍にはキャンプ場の案内図がありました。 管理棟の前を左へ曲がって進んでいきます。 トイレ設備を過ぎていくと、右から道が合流してきます。 その角にも同様の案内図がありました。 右からの道を合わせていくと、またすぐに右からの道が合流してきます。 その道も合わせていくと、最初に大トチの木へ向かっていった小径の入口があります。
キャンプ場のご利用にあたって
民産に気持ちよく使っていただくために、次のことをお守りください。
◆炊事・キャンプファイアー
指定の場所で行ってください。 終了後は、完全に消火し、消し炭・灰を所定の場所に捨ててください。 特に火気の取扱いについては、ご注意ください。
◆テント
テントの中では火気(ローソク・ランプ・煙草等)を絶対に使用しないでください。
◆ごみ類
生ごみ、燃えるごみ、カン・ビン類、プラスチック類に分類し、食堂棟ゴミ庫まで持っていってください。
◆喫煙
吸い殻入れのある場所で喫煙してください。
◆清掃
使用後、次の方が気持ちよく使えるように清掃してください。
新屋地区
左へ曲がりながら谷筋を過ぎていきます。 右へ登っていく未舗装路を分けていくと車止めがあります。 右にあるグラウンドへの道を分けて正面へ進んでいくと、車を止めておいた駐車場に着きます。 林道に出た所から16分ほどで到着しました。