概 要 |
蘇武岳は香美町村岡区と豊岡市日高町の境にある標高1074.0m(点名:蘇武滝山)の山です。
山頂からは各方面の山並みを見渡せる眺めが広がります。
麓から登るルートもありますが、
今回は東北東すぐの所にある森林基幹道「妙見・蘇武線」の登山口から尾根に出て山頂へ登り、
北北東へ延びる尾根を少し歩いてから森林基幹道へ降るルートを歩きます。
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起 点 |
香美町村岡区 村岡地区
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終 点 |
香美町村岡区 村岡地区
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村岡地区…鞍部…蘇武岳…鞍部…下山口…下山地…村岡地区
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所要時間 |
1時間10分
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歩いて... |
鞍部から蘇武岳へは、旧ルートを登って新ルートを降りました。
旧ルートの入口にはシダ類が茂っていますが、その先は歩くのに問題ありませんでした。
朝方は晴天でしたが、次第に雲が広がってきて、山頂からの眺めは残念ながらスッキリとはしませんでした。
北北東へ続く尾根は薮漕ぎする所はなくて歩き易くなっています。
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関連メモ |
蘇武岳,
蘇武岳,
蘇武岳,
蘇武岳,
蘇武岳,
蘇武岳,
羽尻1038m峰
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村岡地区
香美町村岡区を通る国道9号の耀山バス停がある交差点から県道259号を進んでいきます。
集落を抜けて谷筋に続く植林地を登っていくと、橋が架かる所にがあります。
曲がりながら登って森林基幹道「妙見・蘇武線」に出て、北へ2.8kmほど進んで白い標柱「17.1」まで来るとがあります。
東屋の脇には、左側に広がる景色を紹介したがあります。
案内図と同様のが広がりますが、生憎と雲が出ていてスッキリとはしません。
「蘇道」のもあって、森林基幹道「妙見・蘇武線」の概要が載っています。
右側にあるには「」があります。
今回歩く登山道も載っていますが、あまり詳細ではありません。
「」も載っています。
森林基幹道を更に進んで白い標柱「18.1」まで来ると、残土が積まれた広い所があるので、ここに車を止めさせて頂きます。
森林基幹道妙見・蘇武線(全長24.7km)
この道は林道です。
林道は木材を運び出したり、森林を守り育てるために設置された道路です。
以下のことを承諾・厳守されたうえで利用願います。
1 |
一般道(公共交通に寄与することを目的とする国道等)に比べ次のことが異なります。
注意して走行して下さい。
・道幅が狭く、急カーブが多い
・未舗装で悪路が多い
・落石・倒木の危険が多い
・ガードレール・カーブミラーが少ない
・急勾配が多い
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2 |
次の期間は通行しないで下さい。
・豪雨・強風 → 土砂崩れ・倒木の恐れがあります
・降雪・凍結時 → 除雪は行いません
・夜間・霧がかかった時 → 街灯はなく、見通しが悪いです。
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3 |
次のことは行わないで下さい。
・暴走行為・通行の妨げにある行為
・林道施設・しゅうへんの自然を損傷・汚染する行為
・火気の取扱い
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4 |
構造上、次の車両は通行できません。
・積載時重量制限 20トンを超える車両
・積載時制限長 12メートルを超える車両
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5 |
走行速度は20km/h以下を心がけましょう。
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6 |
ゴミ等の不法投棄は法律で罰せられます。
絶対に捨てないでください。
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7 |
許可なく林道を占用することは禁止しています。
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蘇道
妙見山、蘇武岳、三川山の連山は、昔から山を愛する人々に親しまれている。
但馬の壮大な四季折々の自然が眺望でき、豊かな森林の緑とのふれあいの場として、訪れる人々の希望と活力が蘇る道となろう。
妙見・蘇武線 三川線広域基幹林道期成同盟会
(村岡町長)野村宗一
題字 兵庫県知事 貝原俊民 書
妙見・蘇武線の概要
この広域基幹林道は、地域林業の振興と過疎地域の活性化並びに森林の多目的機能促進を図るため、
但馬の南北を結ぶ総延長24.8kmの林道です。
1 関係町 |
日高町、村岡町、八鹿町
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2 利用区域面積 |
3,138ha
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3 工事期間 |
着工 昭和38年度
完成 平成5年度 (昭和46年度より県営施工)
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4 事業費 |
17億円
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5 事業者 |
兵庫県
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鞍部
すぐ先にあるから登っていきます。
白い標柱「18.1」の傍には「蘇武岳山頂へ」の標識が立っています。
両側にシダ類が茂るを少し右へ曲がりながら登っていきます。
程なくして、広い尾根の背にある浅い鞍部に出ます。
駐車地から1分ほどの所になります。
中ほどには石製のが立っていて、右の道は「蘇武岳」、左の道は「名色・万場」となっています。
上面には「」があります。
右側に見えるへ向かっていきます。
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軽く登っていくと、程なくして旧ルートと新ルートのがあります。
今回は旧ルートから登って新ルートを降ることにします。
は歩かれなくなったようで入口にはシダ類が茂っていますが、すぐに歩き易くなります。
古びたが見られる道を登っていきます。
樹木が茂る所を過ぎて傾斜が増してくると、山頂が近づいてきます。
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蘇武岳(標高1074.0m)
また現れる壊れたを登っていきます。
少し曲がりながら続く階段を登っていくと、蘇武岳の山頂に着きます。
駐車地から7分ほどで登って来られました。
中ほどには「蘇武滝山」があるので、地形図に載っている1074.0m峰になるようです。
山頂から見える山などを記したもあります。
山頂の様子や周囲の景色を眺めながら休憩していきます。
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左側には「蘇武岳山頂 標高1074.4m」のがあり、
脇に「」がありますが、少し年季が入っています。
右側には「そぶがたけ1074.4」の石製のがあります。
側面には蘇武岳と関連の深い登山家が紹介されていて、
上面には鞍部にあったのと同様の「」があります。
北側に見える電波塔が立つ山は、方角からするとでしょうか。
眼下には先ほどのを見下ろせます。
蘇武岳1074.4 そぶがたけ1074.4
この蘇武岳(そぶがたけ1074m)の三角点は豊岡市と香美町の境界にあり、
この山頂から北西側に、単独行で有名な登山家である加藤文太郎(1905〜1936)の出身地・美方郡新温泉町浜坂を眺めることができます。
また、東側に、国民栄誉賞を受賞した世界的冒険家である植村直己(1941〜1984)の出身地・豊岡市日高町上郷が望めます。
蘇武岳と二人の登山家、冒険家の関連
加藤文太郎は、冬山のスキーツアーで蘇武岳の南側にある妙見山方面から何度も蘇武岳を訪れています。
植村直己は、高校時代に学校行事で大糠コースを使って蘇武岳に登っています。
加藤文太郎記念図書館(新温泉町)、植村直己冒険館(豊岡市)が設立されていますので、お立ち寄りください。
三角点
基本測量
大切にしましょう三角点
国土地理院
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山頂から伸びる尾根を進んでいきます。
軽い起伏の尾根を進んでいくと、「さんちょうへ」「ようこそ」のが立っています。
標柱を過ぎた所からへ降る道(*)は蘇武岳登山口駅へ出られます。
正面のすぐ先から左へ戻るように降っていく道が新ルートになります。
新ルートを降る前に正面へ少し出て、広がるを眺めていきます。
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少し引き返して、を降っていきます。
1038m峰へ続くを右側に眺めながら降っていきます。
を横切るように斜めに降っていきます。
にある石製の標識を眺めながら降っていきます。
傾斜が緩やかになると、旧ルートとの分岐に出ます。
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鞍部
を軽く降っていきます。
程なくして、石製の標識がある浅い鞍部に戻ってきます。
蘇武岳から8分ほどで降りて来られました。
登ってきたのはですが、登山道をもう少し歩くべく見送っていきます。
正面の尾根を軽く登っていくと、僅かなに着きます。
南東へ延びる尾根の入口になっていて、1038m峰(*)などへ続いています。
高みを過ぎて軽く降っていくと、「大杉山へ」のがあります。
標識を過ぎたすぐの所から左へ降っていく小径があります。
森林基幹道から尾根に登ってくる旧来の道になりますが、もう歩かれなくなったようで、少し荒れて分り難くなっています。
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正面の尾根を軽く登っていくとになります。
軽い登り坂になる尾根を進んでいくと僅かなに着きます。
尾根には「地籍調査」などの境界杭が点々と続き、その場所を示していると思われる桃テープも見られます。
軽く降って緩やかな登り坂になると、右側にが並行するようになりますが、
引き続き尾根の背を進んでいきます。
緩やかになった尾根を少し右へ曲がりながら進んでいくと、並行してきた浅い谷筋と合流します。
少し先には「大杉山へ」の標識が立っています。
鞍部から9分ほどの所になります。
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標識を過ぎていくと、古びたを降るようになります。
程なくしてが垂らされていますが、掴まって降るほどではありません。
ロープと階段が終わると、になります。
左の樹間に少しを眺めながら進んでいきます。
軽く登るようになると、僅かな高みに着きます。
鞍部から14分ほどの所になります。
中ほどには「細部図根」や「地籍調査」などのがあります。
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尾根のを通ったりしながら降っていきます。
しばらく進んでいくとに復帰します。
少し右へ曲がりながら進んでいくと、壊れたが落ちていますが、文字は消えていて判読出来ません。
少し左へ曲がって、を降っていきます。
少し先を道なりに右へ曲がっていくと、広くて緩やかな尾根になります。
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下山口
で続く尾根を進んでいきます。
境界杭が続く尾根を進んでいくと、程なくして曲がっていきます。
角には「地籍調査」の境界杭があります。
すぐにが張られた古びた横木の階段を降るようになります。
ロープと階段が終わると、広くて浅い鞍部に着きます。
鞍部から25分ほどの所になります。
中ほどには「大杉山へ」の標識が立っています。
(*)の少し先には、四ッ山越えを経て大杉山へ至る道と、
名色・万場地区へ降る道との分岐がありますが、今回はここまでとします。
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下山地
左のすぐ下に森林基幹道が見えているので、を降っていきます。
に明瞭な道はありませんが、薮漕ぎするような所はなくて歩くのに問題はありません。
歩き易そうな所を選びながら降っていくと、森林基幹道「妙見・蘇武線」の曲がり角に降り立ちます。
下山口から2分ほど、蘇武岳から35分ほどで降りて来られました。
振り返って、降ってきたを眺めていきます。
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車を止めてきた駐車地へ向かって、を歩いていきます。
すぐの所に「18.9」の白い標柱が立っているので、
「18.1」の白い標柱が立っていた駐車地までは800mほどの道程になります。
100m間隔で設置されている起点からの距離を示す白い標柱を確認しながら、軽い登り坂で続くを進んでいきます。
300mほど進んでいくと、路肩がして崩落しそうな所があります。
すぐ先には高い擁壁があります。
擁壁の脇を進んでいくと、右側にが広がってきます。
擁壁を過ぎると地道の所がありますが、すぐに舗装路に戻ります。
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少しが積まれた所を過ぎていきます。
右側に広がるを眺めながら進んでいきます。
倒れている「18.4」の白い標柱を過ぎて、の脇を進んでいきます。
右側に山並みを眺めながら進んでいきます。
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村岡地区
左の尾根が低くなってくると、車を止めておいたが見えてきます。
程なくしてがあって、「通行止」の看板が出ています。
車止め柵を過ぎると、左の尾根に登っていくがあります。
入口には「登山道」などの標識が壊れたままになっています。
この道が尾根に登っていく旧来の小径になりますが、今回歩いた新たな小径が出来て、歩かれなくなったようです。
右へ曲がって最初の登山口まで来ると、車を止めておいた駐車地に着きます。
下山地から16分ほどで到着しました。
家路につく前に、右側に広がるを眺めていきます。
山肌には森林基幹道が見え、北西の方角には白菅山が見えます。
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