羽尻1038m峰
概 要 豊岡市と香美町の境に聳える蘇武岳の南東にある1038m峰へ登ります。 蘇武岳の東北東すぐの所を通る森林基幹道「妙見・蘇武線」にある登山口まで車で入り、 そこから尾根に出て1038m峰まで僅かな起伏で続く尾根を往復するミニルートを歩きます。 尾根にはブナ林が続き、所々からは山並みが眺められます。
起 点 香美町村岡区 村岡地区
終 点 香美町村岡区 村岡地区
村岡地区…鞍部…小峰A…小峰B…1038m峰…小峰B…小峰A…鞍部…村岡地区
所要時間 1時間00分
歩いて... 尾根に明瞭な道はなく、枯れ枝や落葉が多く見られます。 しかし、下草は生えていないブナ林が続き、歩くのに支障はありません。 尾根が広がったり分岐したりしていますが、橙色や桃色のテープが要所に取り付けられてルートを示しています。
関連メモ 蘇武岳, 蘇武岳, 蘇武岳, 蘇武岳, 蘇武岳
コース紹介
村岡地区
香美町村岡区を通る国道9号のがある交差点から県道259号を進んでいきます。 集落を抜けて谷筋に続く植林地に沿って登っていくと、橋が架かる所にがあります。 橋を渡って植林地を過ぎて雑木林に続くようになった道を曲がりながら登っていくと、左右に通るに出ます。 右側に「」の解説板があり、傍に白い標柱「14.3」が立っています。 左折して林道を進んでいくと、東屋が建つに着きます。 左には山並みが広がります。
東屋の傍にはここから見えるを大きなが設置されていて、山の名前が記されています。 右側には「起点から17.1km」の標柱が立つがあります。 「」がありますが、今回登る1038m峰は載っていません。 林道を更に進んで尾根が低くなった曲がり角まで来ると、「18.1」の白い標柱が立っています。 土砂が積まれて以前よりも狭くなっていますが、左へ曲がった辺りのに車を止めさせて頂きます。
森林基幹道 妙見・蘇武線
この道は林道です。 林道は木材を運び出したり、森林を守り育てるために設置された道路です。 以下のことを承諾・厳守されたうえで利用願います。
一般道(公共交通に寄与することを目的とする国道等)に比べ次のことが異なります。 注意して走行して下さい。
・道幅が狭く、急カーブが多い
・未舗装で悪路が多い
・落石・倒木の危険が多い
・ガードレール・カーブミラーが少ない
・急勾配が多い
次の期間は通行しないで下さい。
・豪雨・強風時 → 土砂崩れ・倒木の恐れがあります
・降雪・凍結時 → 除雪は行いません
・夜間・霧がかかった時 → 該当は無く、見通しが悪いです
次のことは行わないで下さい。
・暴走行為・通行の妨げになる行為
・林道施設・周辺の自然を損傷・汚染する行為
・火気の取扱い
構造上、次の車両は通行できません。
・積載時重量制限 20トンを超える車両
・積載時制限長 12メートルを超える車両
走行速度は20km/h以下を心がけましょう。
ゴミ等の不法投棄は法律で罰せられます。絶対に捨てないでください。
許可なく林道を占用することは禁止しています。
蘇道
妙見山、蘇武岳、三川山の連山は、昔から山を愛する人々に親しまれている。 但馬の壮大な四季折々の自然が眺望でき、豊かな森林の緑とのふれあいの場として、訪れる人々の希望と活力が蘇る道となろう。
妙見・蘇武線 三川線広域基幹林道期成同盟会
(村岡町長)野村宗一
題字 兵庫県知事 貝原俊民 書
妙見・蘇武線の概要
この広域基幹林道は、地域林業の振興と過疎地域の活性化並びに森林の多目的機能促進を図るため、 但馬の南北を結ぶ総延長24.8kmの林道です。
1 関係町 日高町、村岡町、八鹿町
2 利用区域面積 3,138ha
3 工事期間 着工 昭和38年度
完成 平成5年度 (昭和46年度より県営施工)
4 事業費 17億円
5 事業者 兵庫県
蘇武岳登山口駅
起点から17.1km 終点まで37.2km
鞍部
積まれた土砂の上に登ってを眺めていきます。 右奥に電波塔の立つ山が見えますが、方角からすると三川山のようです。 林道を引き返していくと、「18.1」の白い標柱の傍に「山頂へ」のが立っています。 標識の傍から左の斜面に続くを登っていきます。 半枯れのシダ類が茂る踏み跡を登っていくと、すぐに広くて緩やかな鞍部に出ます。 駐車地から2分ほどの所になります。 中ほどには大きながあって、 右の道は「蘇武岳」、左の道は「名色・万場」となっています。 頂部には「」があって、 今回歩く尾根が「蘇武岳ブナ林」として載っています。
右側のすぐ先にはが見えています。 蘇武岳に登るのは見送って、を進んでいきます。 軽く登っていくと、すぐに僅かな高みに着きます。 一面に生えるヒカゲノカズラの中に、 「地籍調査」の白頭短杭や「細部図根」の黄頭短杭があります。 中ほどの樹木には黄テープや桃テープが巻かれています。 (*)の少し先には「大杉山へ」の標識が立っていて、 大杉山名色万場へ続いています。 今回は1038m峰へ向かって、テープが巻かれた樹木の左前方へ続く明瞭な道のないを降っていきます。
*正面の尾根は「蘇武岳」, 「蘇武岳」を参照。
ヒカゲノカズラが茂る所を降っていくと、緩やかで広いになります。 良く踏まれた明瞭な道は見かけませんが、所々にが巻かれていてルートを示しているようです。 尾根が広がってきて何処を歩けば良いのか分り難くなりますが、左側にが見えます。 標識に向かっていくと「ブナ林」となっています。 先ほどの鞍部にあった「蘇武岳周辺案内図」に載っていた蘇武岳ブナ林になるようです。
小峰A
標識を過ぎるとになります。 手前の樹木に邪魔されながらも、左にが少し見えてきます。 程なくして、標高1030mほどの小峰Aの右肩に着きます。 鞍部から4分ほどの所になります。 軽いになる尾根を進んでいきます。 すぐに尾根が分岐していて、左の尾根にはがあります。
左の尾根は見送って、が続く正面の尾根を軽く降っていきます。 桃テープと青テープが巻かれた樹木がある所まで来ると、尾根がしています。 左は斜面のようになっていて分り難いのですが、ここはを降っていきます。 緩やかになった所を過ぎて、曲がりながら軽く登っていきます。 程なくして、尾根が分岐している標高1020mほどの高みに着きます。 鞍部から9分ほどの所になります。
小峰B
曲がって降っていきます。 緩やかな所を過ぎて、曲りながら登っていきます。 次第に傾斜が増してくるとがあります。 傾斜が緩やかになると、尾根が分岐している標高1040mほどの小峰Bに着きます。 鞍部から14分ほどの所になります。 左側の樹間に少しが見えます。
も歩き易そうですが、方角が違うので見送っていきます。 ここはを進んでいきます。 倒木を過ぎて少し右へ曲りながら降っていくとになります。 曲がりながら登っていきます。 少し登っていくと、右側の樹木が減った明るい所に出ます。 鞍部から18分ほどの所になります。 少し右へ出てみると、山並みを見渡せる展望地になっています。
1038m峰
次第にになる尾根を進んでいきます。 右前方にを眺めながら進んでいきます。 程なくして僅かな高みに着きます。 標石や標識類は見かけませんが、この辺りが地形図に載っている1038m峰だと思われます。 鞍部から23分ほどで到着しました。 手前の樹木に邪魔されながらも、に山並みが見えます。 に少し出てみると山並みが見えます。
降り坂になる正面のにはシダ類が茂っています。
小峰B
周囲の様子を確認したら、を引き返していきます。 軽く登って、僅かなを越えていきます。 少し降っていくと、左側が開けたを過ぎていきます。 緩やかになった先へ進んでいくと、曲がりながら登るようになります。 傾斜が緩やかになると、尾根が分岐している標高1040mほどの小峰Bに着きます。 1038m峰から7分ほどの所になります。
見覚えのある折れた大木があるを降っていきます。 少し曲がりながら降っていくとになります。 すぐに曲がりながら登るようになります。 傾斜が緩やかになると、尾根が分岐している標高1020mほどの高みに着きます。 が左へ続いていますが見送っていきます。 ここは元来たを降っていきます。
小峰A
緩やかな所を過ぎて、少し曲りながら降っていきます。 浅い鞍部を過ぎると軽いになります。 青テープと桃テープが巻かれた樹木があるに出て、右へ曲っていきます。 軽く登っていくと、杉の大木があるを合わせていきます。 程なくして、標高1030mほどの小峰Aの左肩に着きます。 1038m峰から20分ほどの所になります。
鞍部
少し降っていくとになります。 向こう側を向いた「ブナ林」のを過ぎて少し進んでいくと登り坂になります。 次第に傾斜が増してくるを登っていきます。 ヒカゲノカズラが茂るようになると、尾根にある僅かなに着きます。 左へ続く登山道を軽く降っていくと、大きな石標がある広くて緩やかな鞍部に着きます。 1038m峰から24分ほどで戻って来られました。
車を止めてきた駐車地へは右の踏み跡を降るのですが、蘇武岳へ続くを少し歩いてみます。 軽い登り坂になる道を進んで「登山道」の標識が立つ所まで来るとがあります。 左側の道は新ルート、右側の道は旧ルートになります。 新ルート(*1)は斜面を横切るように登る緩やかコース、旧ルート(*2)はトラロープも見られる直登コースになります。 左側にはが少し見えます。 振り返ると、今回歩いた1038m峰までの稜線が見えます。
*1 新ルートは「蘇武岳」を参照。
*2 旧ルートは「蘇武岳」, 「蘇武岳」, 「蘇武岳」, 「蘇武岳」, 「蘇武岳」を参照。
村岡地区
もう少しで蘇武岳に着きますが、ここでを引き返すことにします。 往復3分ほどで鞍部にある大きな石標まで戻って、 左にあるを降っていきます。 両側にシダ類が茂るを降っていきます。 狭い踏み跡を曲がりながら降っていくと、「山頂へ」の標識と「18.1」の白い標柱があるに出ます。 右へ曲ると、すぐの所に車を止めておいた駐車地があります。 鞍部から2分ほどで到着しました。