蘇武岳
概 要 蘇武岳は香美町と豊岡市の境に聳える標高1074.4mの山です。 山頂からは但馬の山並みを見渡せる眺めが広がります。 大糠・寺河内・万場・名色・羽尻などの麓から登るコースが一般的のようですが、 今回は県道259号から妙見・蘇武林道の蘇武展望台まで車で登り、そこから尾根道に入るショートコースを歩きます。
起 点 香美町村岡区 蘇武展望台
終 点 香美町村岡区 蘇武展望台
蘇武展望台…蘇武岳登山口駅…九合目…蘇武岳…妙見・蘇武林道…展望地…蘇武展望台
所要時間 1時間10分
歩いて... 蘇武展望台から20分足らずで山頂に立つことが出来ました。 麓から登るコースとは違って、何だか呆気ない山頂到着でした。 少し樹木に邪魔される所もありますが、山頂の周囲をぐるりと見渡せる眺めが広がっていました。
関連メモ 蘇武岳, 蘇武岳, 蘇武岳, 蘇武岳, 蘇武岳, 羽尻1038m峰
コース紹介
蘇武展望台
豊岡の市街地から国道312号を南下した所にある祢布交差点を右折して国道482号を西進していきます。 蘇武トンネルを抜けて国道9号を南下し、高井交差点を左折して県道259号を進んでいきます。 集落を抜けて谷側に続く植林地に沿って登って谷を渡る橋まで来るとがありました。 橋の手前に立つ標識によると女郎滝というようです。 橋を渡って更に登っていきます。 植林地を過ぎて雑木林に続くようになった道を曲がりながら登っていくと、左右に通るに出ます。 正面に立つ標識によると「森林基幹道 妙見・蘇武線」というようです。 右の先に看板が見えたので立ち寄ってみると、林道のでした。 右へ進んでいくと、金山峠を経て名草神社方面へ続いていますが、 この時には「この先2.0km土砂崩れあり 通行止」の看板が出ていました。 林道を左へ進んでいくと、車を何台も止められる駐車スペースのある蘇武展望台に着きます。
森林基幹道 妙見・蘇武線
この道は林道です。 林道は木材を運び出したり、森林を守り育てるために設置された道路です。 以下のことを承諾・厳守されたうえで利用願います。
一般道(公共交通に寄与することを目的とする国道等)に比べ次のことが異なります。 注意して走行して下さい。
・道幅が狭く、急カーブが多い
・未舗装で悪路が多い
・落石・倒木の危険が多い
・ガードレール・カーブミラーが少ない
・急勾配が多い
次の期間は通行しないで下さい。
・豪雨・強風時 → 土砂崩れ・倒木の恐れがあります
・降雪・凍結時 → 除雪は行いません
・夜間・霧がかかった時 → 該当は無く、見通しが悪いです
次のことは行わないで下さい。
・暴走行為・通行の妨げになる行為
・林道施設・周辺の自然を損傷・汚染する行為
・火気の取扱い
構造上、次の車両は通行できません。
・積載時重量制限 20トンを超える車両
・積載時制限長 12メートルを超える車両
走行速度は20km/h以下を心がけましょう。
ゴミ等の不法投棄は法律で罰せられます。絶対に捨てないでください。
許可なく林道を占用することは禁止しています。
蘇武展望台には、展望デッキ付きの休憩舎や「蘇道」と刻まれたがあります。 休憩舎の中には「」があって、蘇武岳への登山道が描かれていました。 この場所は標高970mとのことなので、蘇武岳の山頂には100mほどの高低差を登れば着くことになります。 展望デッキにはここから見える山並みを写した大きなが設置されていて、山の名前が記されていました。 歩く準備をしながら、目の前に広がる景色を楽しんでいきました。 少し霞んでいましたが、左から右にかけての眺めを載せておきます。
蘇道
妙見山、蘇武岳、三川山の連山は、昔から山を愛する人々に親しまれている。 但馬の壮大な四季折々の自然が眺望でき、豊かな森林の緑とのふれあいの場として、訪れる人々の希望と活力が蘇る道となろう。
妙見・蘇武線 三川線広域基幹林道期成同盟会
(村岡町長)野村宗一
題字 兵庫県知事 貝原俊民 書
妙見・蘇武線の概要
この広域基幹林道は、地域林業の振興と過疎地域の活性化並びに森林の多目的機能促進を図るため、 但馬の南北を結ぶ総延長24.8kmの林道です。
1 関係町 日高町、村岡町、八鹿町
2 利用区域面積 3,138ha
3 工事期間 着工 昭和38年度
完成 平成5年度 (昭和46年度より県営施工)
4 事業費 17億円
5 事業者 兵庫県
蘇武岳登山口駅
眺めを楽しんだら、蘇武岳へ登っていきます。 蘇武展望台の道路向かいに「蘇武岳登山口駅」の標柱が立っています。 横には「広域基幹林道「妙見・蘇武線」」と題した大きながありますが、 消えかかっていてよく分かりませんでした。 「17.1」と書かれた白い標柱も立っていました。 標柱の脇の短いを渡ると、すぐに鞍部になったに出ます。 左側には「登山道」の小さな標識が立っていて、左の道を指しています。
蘇武岳登山口駅
起点から17.1km 終点まで37.2km
左へ続くよく踏まれてしっかりとしたを登っていきます。 2分ほど登っていくと分岐があります。 角にはが立っていて、 正面の道は「登山道」、左へ降っていく道は「下山近道」、今来た道は「展望台へ」となっています。 道標には「」が付いていました。 の下には林道が見えていますが、山頂を目指して正面の尾根道を登っていきます。
九合目
分岐から1分ほど登っていくと傾斜が少し緩やかになってきました。 正面に見える高みがでしょうか。 左側には山肌が露わなが見えました。 広くて快適な道を更に登っていくと、道端に「九合目」の標柱が立っています。 蘇武岳登山口駅から5分ほどの所になります。 先ほど見かけた「蘇武岳登山MAP」によると、大糠ルートの登山口から1合目・2合目…と続く標柱のようです。
九合目を過ぎて1分ほど登った所から振り返ると、背後にはが広がっていました。 程なくして、尾根の背のを進むようになります。 再び尾根の背に出ると、道端に道標が倒れていました。 蘇武岳登山口駅から8分ほどの所になります。 文字が消えかかっていて判読できない部分もありましたが、正面の道は「蘇武岳」、 今来た道は「大幹線林道」となっているようでした。
歩きやすい尾根道を更に登っていきます。 3分ほど登っていくと僅かなになります。 すぐに登り坂になって、よく踏まれてしっかりとした尾根道を1分ほど登った所から振り返ると山並みが見えましたが、 先ほどよりも少し広い範囲が眺められました。
しっかりとした尾根道を更に進んでいくと、傾斜が緩んでに着きました。 右側にはが見えましたが、逆光になっていて綺麗に写せませんでした。 少し左へ曲がって緩やで広くなった尾根を進んでいくと、正面に蘇武岳の山頂が近づいてきます。
蘇武岳 (標高1074.4m)
こんもりとした高みへ向かってひと登りすると蘇武岳の山頂に着きました。 蘇武岳登山口駅から17分ほどで登って来られました。 中ほどには「蘇武岳山頂 標高1074.4m」のが立っていて、 その脇には蘇武展望台で見かけたのと同様の「」がありました。 傍にはもあるので、地形図に載っている1074.4m峰になるようです。 所要時間が短く、息を切らせたり大汗をかくこともなくて、何だか呆気ない山頂到着でした。
三角点
基本測量
大切にしましょう三角点
建設省国土地理院
山頂には、ここから見える山々の名前を描いた円いが設置されています。 少し樹木に邪魔される所もありますが、周囲をぐるりと見渡せる眺めが広がっていました。 遠くが少し霞んでいたのが残念でしたが、景色を眺めながらひと休みしていきました。 西から時計回りに南にかけての眺めを載せておきます。
眺めを堪能したら、蘇武岳から下山していきます。 元来た道を引き返しても良いのですが、東斜面に続くを降っていきました。 少し抉れた所に設置された階段の降り始めにはが張られていましたが、 それほど必要な様子ではありませんでした。 かなり急な階段を1分ほど降っていくと、少し傾斜が緩んで歩きやすくなります。
緩やかな鞍部を過ぎて軽いになってくると、 山頂から3分半ほどで僅かな(*)に着きます。 振り返ると、蘇武岳へ登っていく道がよく見えました。 左側には、これまでにも見えた山肌が露わななどが広がっていました。
*後日に、高みから南東へ延びる尾根を歩きました。 (「羽尻1038m峰」を参照)
僅かな高みの先へ続くを進んでいくと、 1分も経たない所から左へ降っていくがあります。 道標類は見かけませんが、その下を覗いてみると林道が見えました。 このまま尾根道を進んでいくと、万場名色の登山口へ降っていけるようですが、 今回はここから左の林道へ降りていきました。
後日に正面の尾根道を歩きました。 (「蘇武岳」, 「蘇武岳」を参照)
妙見・蘇武林道
明瞭な小径を降っていくと、1分もかからずに妙見・蘇武林道の曲がり角の近くに降り立ちました。 降り立った所にはが立っていましたが、文字は消えていて判読出来ませんでした。 その代わりなのか、「登山道」と書かれた板が取り付けられていました。 振り返ると、林道のすぐ上に通る尾根道へ続くがよく分かりました。 林道の北西側にはが広がっていました。
後日に右へ続く妙見・蘇武林道を歩きました。(「蘇武岳」を参照)
左へ続く林道を進み始めると、曲がり角に「18.1」と書かれたが立っていましたが、 起点からの距離を示しているようで、同様の標識は他の林道でもよく見かけます。 少しずつ見える範囲が変わってくるを眺めながら進んでいくと、 左への曲がり角にが倒れていました。 こちら側には「林道妙見・蘇武線 終点から6.8km」と書かれていました。 向こう側は「林道妙見・蘇武線 …点から…km」となっていて、距離は判読できませんでした。
展望地
等高線に沿うように緩やかに続く1.5車線のを淡々と進んでいきます。 少し降り坂になってくると、「17.8」と書かれた白い標柱が立っています。 「17.6」の標柱を過ぎていくと、「カラー塗装」のがありましたが、 もう褪せてしまったのか、周囲の道にはそれらしい塗装は見かけませんでした。 看板を過ぎて路肩が広がった所に出ると、を見渡せる展望地になっていました。 林道に降り立った所から9分ほどの所になります。
自然にやましいカラー塗装
自然景観になじんだ舗装で小動物に何となく好まれる色彩で、横断歩道としての利用を期待しています。
 (兵庫県)
展望地を過ぎてを更に進んでいきます。 「17.5」や「17.3」の白い標柱を過ぎていきます。 展望地から4分ほど進んで曲がり角まで来ると、右前方へが降っていきます。 その入口には向こう側を向いた「登山道」の標識が立っていて、正面の道を指していました。 標識に付いているこれまでにも見かけた「」によると、 大糠地区寺河内地区から登ってくる道(*)のようでした。 「17.2」の白い標識を過ぎた先から尾根へ登っていくがあって、 そこにも「登山道」の標識が立っていました。 以前は自然な感じで続く登山道だったのでしょうが、林道の建設によって分断されたようでした。 先の方の山道のすぐ上に尾根道が見えたのでちょいと登ってみると、 最初に蘇武岳へ登っていった時の九合目の手前にあった分岐に出ました。
*後日に大糠地区から登ってきて寺河内地区へ降りました。(「蘇武岳」を参照)
蘇武展望台
林道に戻ってその先へ進んでいくと、眺めが広がる蘇武展望台に戻ってきました。 3分ほどの寄り道も含めて、林道に降り立った所から20分ほどで着きました。 ハングライダーやパラグライダーの恰好の飛び出し場所のようですが、 「無断飛行禁止」のが出ていました。 展望デッキからを再度眺めてから家路につきました。
無断飛行禁止
フライトの申請無くエリアを使用することを禁止する。 (蘇武岳T.O使用者はテイクオフ及び東屋の美化に努める事)
ハング・パラグライダー無断飛行禁止
 (ハチ北スカイスポーツ管理クラブ、青い鳥)