「道の駅」村岡ファームガーデン
町の紹介
村岡町は、兵庫県の北西部に位置し、優美な鉢伏山・瀞川山の山々に囲まれ、
中央を湯舟川・矢田川が流れる、人口約7千人の農業を中心とした町です。
慶長6年(1601)に関ヶ原の合戦で東軍に属し鉱石のあった山名豊国が領主となり陣屋を構えてから、
この陣屋を中心に城下町が形成され、併せて山陰街道の宿場として栄えてきました。
町内には、瀞川平らの緑豊かな地に自然とふれあう数々の体験が可能な「但馬高原植物園」「木の殿堂」や
シーズン中は但馬で屈指の雪質を誇るハチ北・スカイバレイ両スキー場があります。
また主な特産品として、トキ餅・但馬牛・山菜等があります。
道の駅について
道の駅「村岡ファームガーデン」は、村岡町の申請に基づき、国土交通省道路局長により「道の駅」に登録されたものです。(平成5年4月22日登録)
「道の駅」は、一般道路で安心して利用できる道路利用者のための休憩施設で、
休憩・情報発信・地域連携の3つの機能を併せ持つ個性豊かなにぎわいの場として、快適で質の高いサービスを提供するものです。
「村岡ファームガーデン」は、(株)むらおか振興公社が、レストラン、地場産品販売施設などを備えた地域振興施設、
駐車場、トイレ、情報コーナーなどを整備したものであり、地域の特色を生かした休憩施設を形成しています。
但馬杜氏の郷
但馬人の味、酒の味 但馬杜氏
但馬では、とくに雪深い地方の人たちが、冬期出稼ぎとして酒づくりに、
北陸、東海、近畿、中国、四国、九州地方に出かけました。
但馬地方はもちろん、全国の実に多くの地域に酒づくりに出かけました。
但馬人は「石橋をたたいて渡る」と言われ、
慎重で、誠実で、質素に耐えて思いやりがあり、粘り強い精神力を誇りにしてきました。
これこそ但馬杜氏の神髄です。
酒蔵人は秩序正しく、熟練された経験を生かし、伝統の但馬の味を作ってきました。
但馬杜氏によって、多くの地酒や銘柄酒がつくられています。
酒づくりも最近では機械化が進み、設備も改良され方法も変わってきましたが、
手造りの味の魅力は依然として重宝されています。
名牛の碑
安美土井号は日本独得の肉用種の完成、ことに和牛の資質、肉質の向上に果した功績では最高峰に位する名牛である。
昭和46年、兵庫県美方郡村岡町鹿田に産し、15年7ヶ着きの長期にわたって供用され、
その産子は8千余頭のうち160頭を超す息牛が全国各地の主幹種雄牛として活躍し、父を凌ぐほどの後継牛も少なくない。
本牛は現今但馬系の始祖とも申すべき名牛田尻号の系統繁殖の所産にして、田尻系として栄えた分系を巧みに集大成し、
適度の近交度を保ちつつ、それぞれの優れた特色や能力を選択保持し、しかもこれらを強く子孫に伝えている。
また本牛の活躍は産肉能力検定という新選抜技術の採択、普及に負うところも大きい。
即ち本牛は、その抜群の実績とともに、今後の但馬牛の改良について多くの貴重な示唆を残してくれた意味でも、
久遠の名牛として讃えられるべきである。
願わくはこの像の語り伝える珠玉の声を傾聴し、その偉功に応えられんことを。
昭和63年初秋 撰文 全国和牛登録協会長 西田孝雄
山陰海岸ジオパーク
吉滝
久須部川上流の滝。
堆積岩をおおう安山岩(照来層)の岸壁から落下する高さ35mの滝。
滝背後の窪みには社があり、裏側からも見ることができるため、別名「裏見の滝」ともいう。(県天然記念物)
久須部渓谷
仏ノ尾(1,239m)を源流とする久須部川の流域をいいます。
渓谷沿いでは照来層の流紋岩や火砕岩、礫岩、泥岩などが堆積した様子が観察でき、
河床では流紋岩質溶結凝灰岩の滑らかな河床がみられます。
付近には三段滝・要滝などもあり、四季を通じて渓谷美を楽しめます。
味取の俵石
県道村岡・香住線の道沿いの幅70m、高さ20mの岩壁の露頭。
味取火山の玄武岩(約22万年前)に垂直の柱状節理が発達している。
断面の径は約50cm、形は四、五、六角形の見事なものです。(県天然記念物)
和佐父の棚田
白菅山(896m)中腹の緩斜面にある和佐父は香美町で最も高い位置にある棚田です。
火山砕屑岩層(照来層)からなる地すべりの起こりやすい地形を棚田として活用しています。(日本の棚田百選)
小代渓谷
矢田川源流の渓谷。
氷ノ山後山那岐山国定公園の一角氷ノ山越え(960m)から秋岡までの12km。
谷間をうねるような川に沿ってわずかに残るブナ、ミズナラ、トチノキなどの原生林と灌木が渓谷を彩っています。
鉢伏山
第四紀火山岩の鉢伏安山岩(254万年前)が鉢伏山(1,221m)や瀞川山など一帯を広く覆っています。
鉢伏山頂周辺には火山性の緩斜面が広がり、北東斜面のハチ北高原ではスキー場や野外活動に高原が利用されています。
高原の湿地には珍しいザセンソウなども見られます。
美方高原
鉢伏山北斜面の小代側では谷沿いに小規模の山麓緩斜面が続き、
備には高原を利用した野外教育センター「美方高原自然の家」があります。
カツラの木や安山岩溶岩の岩壁から落下する落差32mの八反滝などがあり高原の四季を楽しめます。
猿尾滝
香美町村岡区日影、作山川支流の滝。
村岡層を貫いて入り込んだ岩石である猿尾滝ひん岩の岩脈(長さ約5.5km、幅500mの南北方向)がつくる滝で、
落差は60m(上段39m、下段21m)の二段からなる滝です。
年中水量があり壮観です。(日本の滝百選)