東床尾山
概 要 東床尾山は朝来市と豊岡市の境に聳える標高838.9m(点名:床ノ尾山)の山です。 山頂からは山々をぐるりと見渡せる360度の大パノラマが広がります。 登山ルートは幾つかあるようですが、 今回は林道床尾線の途中から支尾根に取り付き、稜線に出て山頂へ向かい、 南へ延びる尾根から谷筋へ降るルートを周回します。
起 点 朝来市和田山町 竹ノ内地区
終 点 朝来市和田山町 竹ノ内地区
竹ノ内地区…登山口…支尾根…小峰A…小峰B…小峰C…東床尾山…谷筋…大カツラ分岐…竹ノ内地区
所要時間 2時間50分
歩いて... 林道床尾線の脇にある駐車地は以前よりもススキが伸び、谷筋へ向かう広い道も分からなくなっています。 支尾根に出るまでは急斜面で、支尾根も急坂が続き、かなり疲れました。 最後の谷筋は以前よりも荒れて歩き難くなっています。
関連メモ 東床尾山, 西床尾山, 東床尾山, 東床尾山, 東床尾山
コース紹介
竹ノ内地区
養父市を通る県道104号の糸井橋交差点から県道10号に入っていきます。 県道274号を右に分けて和田地区に入ると、県道10号は左へ曲がっていきます。 県道10号と分かれて竹ノ内地区に入り、最奥の民家を過ぎていくと、 「竹ノ内隕石落下之地」の標識の先にが架かっています。 奥村橋を渡った所からが始まります。 入口には「森林管理道 床尾線 起点」の標柱が立ち、 「」や「」の解説板があります。 森林総合利用管理施設不動の滝を過ぎていくと、小橋を渡った所にがあり、 標識に「」が取り付けられています。 林道を更に登っていくと、糸井の大カツラへのがあります。 分岐を直進して大きく右へ曲がる所まで来ると、手前にススキの茂る広い所があるので、ここに車を止めさせて頂きます。
「東床尾山 但馬眺望のみち」の解説板に載っている「現在地」は誤った所に書かれています。 正しくは、「竹ノ内隕石落下地点」と「森林浴場」との間になります。
森林管理道 床尾線 起点
延長 14253米 幅員4米
管理者 豊岡市・朝来市
林道 床尾線(起点)
この道は林道です。 林道は木材を運び出したり、森林を守り育てるために設置された道路です。 以下のことを承諾・厳守されたうえで利用願います。
一般道(公共交通に寄与することを目的とする国道等)に比べ次のことが異なります。 注意して走行してください。
・道幅が狭く、急カーブが多い。
・落石・倒木の危険が多い。
・ガードレール・カーブミラーが少ない。
・急勾配が多い。
・街灯はなく、夜間の走行は危険。
次の期間は通行しないで下さい。
・豪雨・強風時 → 土砂崩れ・倒木の恐れがあります。
・降雪・凍結時 → 除雪は行いません。
次のことは行わないで下さい。
・暴走行為・通行の妨げになる行為。
・林道施設・周辺の自然を損傷・汚染する行為。
・火気の取扱。
走行速度は20km/h以下を心がけましょう。
ゴミ等の不法投棄は法律で罰せられます。 絶対に捨てないでください。
許可なく林道を占有することは禁止しています。
近畿自然歩道 東床尾山但馬眺望のみち(竹ノ内バス停〜下寺坂バス停) 11.1km
近畿自然歩道は、私たちの生活が近代化する中で、自然の残っている地域や名所・旧跡を帯状に結び、 身近に歴史や自然とふれあえるよう整備したものです。 コースには道しるべがありますのでそれにしたがってお歩きください。
【コースの見どころ】
東床尾山  東床尾山は標高839m、山頂は出石町・和田山町・但東町の3町に接しています。 イノシシやシカなどの野生動物がたくさん見られる自然豊かな山です。 谷が深いため、一度迷ったら出て来れない山として古くから地元に人々に恐れられ、 シカとまちがえるほどの大きなアリが出たという民話も残されています。
糸井の大カツラ  推定樹齢2000年ともいわれるカツラの雄株で、高さ約35m・幹回り約18mの巨木です。 主幹は朽ち、大小50余りのひこばえがその周囲から発生し、 旧主幹部を保護するような形で林立しています。(国指定天然記念物)
糸井渓谷  糸井川の源流部、東・西床尾山、鉄鈷山に挟まれた渓谷で、両側は荒い岩肌と広葉樹林が囲み、 たくさんの貴重な植物がはぐくまれています。 長さ2kmあまりの渓谷の中には数々の名滝があり荘厳な雰囲気を醸し出しています。
環境省・兵庫県
西床尾山(843m)登山口(ここはらかん口です)
西床尾山は843mと標高は高くありませんが、周囲にさえぎる山が無い為、 氷ノ山、扇ノ山、段が峰など但馬、北播丹波の山並みや、但馬ドーム、竹田城跡をはじめ、広く眺望する事が出来ます。 登山道は途中まで渓流沿いですが、後半は尾根道となります。 道標等、設置していますが行動には十分注意して入山して下さい。 西床尾山山頂までは約2時間の行程です。
登山口
先へ続く林道床尾線を進んでいくと、すぐに大きく曲がっていきます。 曲がり角のには小さな堰があって、支尾根に登れそうな様子ですが、もう一つ先にある支尾根から登ることにします。 切り立った崖が続くを進んでいきます。 次の谷筋まで来ると、低いがあります。 ここが今回の登山口になります。 駐車地から3分ほどの所になります。 傾斜は急ですが距離は短くて何とか登れそうに思えるので、左の谷筋の脇から登っていきます。
支尾根
アセビが茂る所を過ぎてすぐに右へ曲がり、を斜めに登っていきます。 薄い表土の下はになっていてとても滑り易く、 今回のコースの中で一番の頑張り所です。 脇の樹木などに掴まりながら滑り落ちないよう足元を確認しながら一歩一歩慎重に登っていくと、何とか支尾根に出ます。 距離は短いものの、登山口から11分ほどかかりました。 には山並みが広がります。 にも山並みが見えます。
気を取り直して、左へ続くを登っていきます。 手前の斜面のように左右には傾いていないので歩き難くはありませんが、急傾斜なので脇の樹木に手を掛けながら登っていきます。 左を振り返ると、の曲がり角が見えます。 剥き出すを過ぎていきます。 後ろを振り返ってを眺めなたりしがらゆっくり登っていきます。 が少し茂る支尾根を登っていきます。 イワカガミも見られますが、花の季節ではないので咲いていません。 頑張って登っていくと、標高620mほどの緩斜地に出てホッとします。 支尾根に出た所から17分ほどの所になります。
傾斜が増してくるとまたが見られるようになりますが、歩く部分は確保されているので大丈夫です。 アセビの密度が増す所では、から回り込むように登っていきます。 が見られる急な支尾根を登っていきます。 左の樹間にを眺めながら登っていきます。 少し左へ曲がりながら登っていくと、標高680mほどの緩斜地に出ます。 支尾根に出た所から35分ほどの所になります。
小峰A
が茂る所を過ぎていきます。 広がってくるを登っていきます。 次第に傾斜がになってきます。 少し左へ曲がりながら登っていくと、標高710mほどの小峰Aに着きます。 支尾根に出た所から41分ほどで登って来られました。 急な斜面や支尾根を登ってきて疲れたので、リュックを降ろして水分補給をしながらひと休みしていきます。
落ち着いたところで、北側に見える高みへ向かって、が茂る尾根を進んでいきます。 アセビを掻き分けていくと、すぐにになります。 右の樹間に僅かにを眺めながら進んでいきます。 程なくして、尾根の中ほどに生える樹木に青テープが巻かれています。 小峰Aから1分ほどの所になります。 振り返ると、が幾つか取り付けられています。 今降ってきた尾根には「×STOP」と書かれていて、「下山ルート」の標識が左斜面を指しています。 の案内図も取り付けられています。 小峰Aまではバリエーションルートでしたが、 ここから先は但東越から続く登山コースになっていて、今回の駐車地まで「竹ノ内 コース標識」の円い標識が続いています。
「国土調査」の白頭短杭や「図根多角」の黄頭短杭などのが見られる尾根を進んでいきます。 軽く降っていくと浅いになります。 すぐにになります。 点々と続く「竹ノ内 コース標識」の円い標識を確認しながら登っていきます。 茂るを避けるように曲がりながら登っていきます。 標高750mあたりまで来ると、背後に山並みが広がる展望地に出ます。 小峰Aから15分ほどの所になります。
小峰B
曲がりながら登っていきます。 少し左へ曲がって、近づいてくるへ向かっていきます。 程なくして、樹木が少し切り払われた標高760mほどの小峰Bに着きます。 小峰Aから17分ほどの所になります。 振り返ると、先ほどと同様の眺めが広がります。
小峰C
ひと息入れてから正面に続く尾根を降り始めると、すぐの所に「竹ノ内 コース標識」のがあって、 の案内図も添えられています。 しばらく降っていくと、傾斜がになってきます。 少し左へ曲がりながら降っていくと浅いになります。 になると高みが見えてきます。 高みが近づくと、またがあります。 地面に落ちている「鉄鈷山」の標識を過ぎると、樹木が伐採された標高770mほどの小峰Cに着きます。 小峰Bから9分ほどの所になります。 中ほどには「図根三角」の黄頭短杭があります。 周囲の樹木が邪魔をしていてはあまり広がりませんが、 周囲の様子を確認しながらひと息入れていきます。
東床尾山と思われる山へ向かって、を進んでいきます。 軽く降っていくとになります。 少し曲がりながら登っていくと、右側の樹間にが見えます。 軽く登っていくとになります。 尾根が分岐しているのような所に出て、左へ曲がっていきます。 軽く登っていくと、「国土調査」の白頭短杭がある僅かな高みに着きます。 小峰Cから7分ほどの所になります。
軽く降っていくとになります。 右側にを眺めながら進んでいきます。 になると高みが見えてきます。 真っ直ぐ登っていくと、アセビが見られる高みに着きます。 小峰Cから9分ほどの所になります。
軽く降っていくとになります。 すぐにになる尾根を「竹ノ内 コース標識」の円い標識を確認しながら進んでいきます。 真っ直ぐ登っていくとになります。 右下には方面が見えます。 植林地になった尾根を、少し右へ曲がりながら登っていきます。
東床尾山 (標高838.9m)
植林地を抜けると、が近づいてきます。 背丈1mほどのが茂る中に続く踏み跡を登っていきます。 金糸梅は6月から7月にかけて、甘い香りのする黄色い花を咲かせます。 ススキも少し茂る所を登っていくと、小広くなった東床尾山の山頂に着きます。 小峰Cから20分ほど、登山口から1時間46分ほどで登って来られました。 に「東床尾山 山頂(839.1m)」の標識が立ち、 手前に一等三角点「床ノ尾山」があるので、地形図に載っている838.9m峰になるようです。 ここから見える山などの名前を記した円形のもあります。 山頂からは360度の大パノラマが広がります。
には西床尾山へ続く尾根が降っていきます。 北北西にはも見えますが、少し霞んでいます。 西北西にはが光って見えます。
金糸梅が茂る中に続くを南へ進んでいきます。 少し左へ曲がりながら進んでいくとが見えてきます。 「かつら木方面 下山口 尾根ルート」のを過ぎて、右へ曲がっていきます。 金糸梅が茂る所を過ぎていくと、が茂るようになります。 アセビが茂る所を過ぎて植林地の手前まで来ると、 入口の樹木に「竹ノ内 コース標識」の円い標識が取り付けられています。 文字が書かれた矢印の標識もありますが、ほとんど消えていて判読できません。
東床尾山から西へ降る道は「東床尾山」, 「東床尾山」,「東床尾山」を参照。
植林地のに入って降っていきます。 分岐はなくて迷う所はありませんが、点々と取り付けられている「竹ノ内」や「竹ノ内 コース標識」のを確認しながら降っていきます。 所々にある小刻みに曲がりながら続くを辿りながら、急な尾根を降っていきます。 やがてが見られるようになりますが、歩く部分は確保されているので問題ありません。 かなり急傾斜の尾根を降っていくと、右側に小岩があります。 東床尾山から13分ほどの所になります。
の見られる尾根がしばらく続きます。 一段と傾斜が増してくるを降っていきます。 滑って転ばないよう注意しながら降っていくと、次第に傾斜がきます。 緩やかになった尾根を進んでいくと、右の斜面を指す標識が取り付けられた樹木があります。 東床尾山から25分ほどの所になります。 手前の樹木には「下山ルート」のが取り付けられています。 黄色の標識もあって、右の斜面は「かつら木口 谷に降ります」、 正面の尾根は「×STOP」、今降ってきた尾根は「東床尾山」となっています。 すぐ先の樹木には「かつら木は谷に降りる」の標識が取り付けられていて右の斜面を指しています。
谷筋
手前の樹木の所から右の斜面を横切るように続くを降っていきます。 かなり傾斜が急なので、足元に注意しながらを降っていきます。 見えてくるへ向かって降っていきます。 「尾根ルート」の標識が取り付けられた樹木を過ぎていくと、石がゴロゴロして水が僅かに流れる谷筋に出ます。 東床尾山から29分ほどで降りて来られました。
谷筋を横切って左へ登ると、糸井の大カツラからのに合流します。 出た所の樹木には「(5)東床尾山登山ルート・仏の尾経由東床尾山登山ルート・かつら木方面下山ルートの分岐点」などのが取り付けられています。 この付近のも取り付けられています。 左側にはの標識が立っていて、 右の道は「床嶺の家0.5km・東床尾山山頂0.9km」、左の道は「助右衛門大桜0.3km・糸井の大カツラ0.8km」となっています。 何故だか谷の方を向いていて登山道からは文字が見えませんが、以前の道は谷底を通っていたのでしょうか。 標識を過ぎた所からが張られています。 トラロープの先を小さく左・右と曲がって、谷筋の傍に続く道を降っていきます。
沢の右側に続くを降っていきます。 程なくして、沢にが架かっています。 木橋を渡って沢の左側に続く道を降っていくと、の標柱が立っています。 少し先から振り返ると、黒い岩壁を流れ落ちる小滝があります。 谷筋に出た所から10分ほどの所になります。
シダ類などが茂る所まで来ると、狭いを降っていきます。 少し降っていくと、を渡っていきます。 以前には木橋が架かっていたように記憶していますが、この時には見かけませんでした。 沢の右側に続く道を進んでいくと木橋があります。 谷筋を渡った所から17分ほどの所になります。 手前の樹木には「川を渡る」「橋は通行出来ません」のが取り付けられています。 ここは橋を渡らずに、手前からを横切って左側へ渡っていきます。
大カツラ分岐
沢を渡って、を進んでいきます。 程なくして、樹木に標識が取り付けられた分岐に出ます。 谷筋に出た所から18分ほどの所になります。 に取り付けられた標識によると、正面の道は「かつら木」、左の道は「林道」となっています。 に取り付けられた標識によると、正面の道は「かつらの木」、左の道は「峰越林道」となっていて、 「(6)東床尾山方面と峰越林道、かつら木方面の分岐点」の標識もあります。 正面の道(*)は糸井の大カツラを経て林道床尾線に出られますが、 今回は駐車地への近道になっているを登っていきます。
*正面の道は「東床尾山」, 「西床尾山」を参照。
竹ノ内地区
狭い道を登っていくと曲がっていきます。 右側にススキ原が見えてくるとがあります。 足元には「床尾ノ山登山口」の標識が落ちていて今来た道を指しています。 右側の樹木にはこれまで何度も見かけた「竹ノ内 コース標識」の円い標識が取り付けられています。 以前に来た時には右の道から側溝を渡って広い道に出られたのですが、ススキが茂っていて歩けないので、 正面に続くを進んでいきます。 側溝に沿って軽く登っていくと、の曲がり角の近くに出ます。 右へ曲がって林道を進んでいくと、すぐの所に車を止めておいた駐車地があります。 大カツラ分岐から6分ほどで到着しました。