概 要 |
鋳物師戻峠は豊岡市の竹野町と城崎町を結ぶ「鋳物師戻の道」にある峠です。
往時は多くの武士や文人も行き交った幹道でしたが、今では鉄道や車道が出来て、すっかり忘れ去られた道になっています。
今回は西にある阿金谷ツン谷公園を起終点とし、南西の尾根から鋳物師戻峠へ向かい、
鋳物師戻の道を少し歩いて県道9号に降りるルートを周回します。
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起 点 |
豊岡市竹野町 阿金谷地区
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終 点 |
豊岡市竹野町 阿金谷地区
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阿金谷地区…登山口…143m峰…稜線…251m峰…小峰…274m峰…鋳物師戻峠…展望地…下山地…阿金谷地区
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所要時間 |
2時間30分
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歩いて... |
登山口から鋳物師戻峠へ至る尾根は、一般的な登山ルートではないので標識類はありませんが、
樹木が伐採されていて歩き易く、藪漕ぎするような所はありません。
鋳物師戻峠から眺めは広がりませんが、尾根の所々から山並みが見えます。
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関連メモ |
鋳物師戻峠,
鋳物師戻の道,
鋳物師戻峠大岩,
竹野370m峰,
鋳物師戻峠大岩
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阿金谷地区
JR山陰本線の竹野駅から県道1号を南下していきます。
まで来ると、手前に分岐があります。
左折してを渡っていきます。
阿金谷橋を渡り、に出る手前を右折していきます。
こんもりとした小山の先を入っていきます。
舗装路が終ると阿金谷ツン谷公園があります。
広い空地にようになっているので、ここに車を止めさせて頂きます。
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登山口
正面にあるへ取り付こうと思いますが、防護柵があって登っていけません。
入口を探しながら、右側に続くを進んでいきます。
少し進んで防護柵が近づいてくるとがあります。
駐車地から1分ほどの所になります。
中ほどに設置された小さなレバーを回せば容易に開けられるので、ここから入っていきます。
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短い笹や倒木があって雑然としたを左へ進んでいきます。
が剥き出す所を右へ回り込むように登っていきます。
すぐに耕作地跡のようなに出ます。
に道のような所があるので登っていきます。
道のような所に出て左へ進んでいくと、削られた斜面の所で行き止りになっています。
斜面を覗いてみると何とか登れそうなので、ここから登っていきます。
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斜面を斜めに登り始めると、すぐに僅かなが現れます。
踏み跡を登っていくとに出ます。
右へ曲がって、樹木が茂り気味のを登っていきます。
踏み跡が消えた尾根を登っていくと、細い木などが見られる標高30mほどの僅かな高みに着きます。
登山口から6分ほどの所になります。
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軽く降っていくと、僅かなに着きます。
この辺りからしばらくは桃テープが見られるようになりますが、何のためのテープなのかは不明です。
になる尾根を進んでいきます。
尾根に明瞭な道は見かけませんが、樹木が伐採されていて歩き易くなっています。
登山道として整備する計画なのでしょうか。
中ほどがを登っていきます。
所々に咲くを愛でながら登っていきます。
少し右へ曲がっていくと、標高50mほどの緩やかな尾根になります。
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歩き易いを進んでいきます。
軽く登っていくと、標高60mほどのに着きます。
登山口から11分ほどの所になります。
少し左へ曲がって降っていくとになります。
軽い登り坂になる尾根を進んでいくと、またになります。
少し右へ曲がりながら軽く降っていくと、また緩やかな尾根になります。
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登り坂になる尾根を進んでいくと、樹木が伐採されたに出ます。
緩やかな所を過ぎるとになります。
標高100m辺りまで来ると、曲がっていきます。
尾根の左肩を少し進んでいくと、程なくしてに復帰します。
少し曲がりながら続く尾根を進んでいくと、ピーク感のない標高120mほどの高みに着きます。
登山口から23分ほどの所になります。
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143m峰
僅かなになる尾根を進んでいきます。
少し降っていくとに着きます。
鞍部を過ぎて、が増してくる尾根を登っていきます。
脇の樹木に手を掛けながら登っていくと、左斜面にが現れます。
巻き道を通って左から回り込むようにして登っていくと高みに着きます。
標識類は見かけませんが、この辺りが地形図に載っている143m峰でしょうか。
登山口から28分ほどの所になります。
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僅かなになる尾根を進んでいきます。
少し左へ曲がりながら降っていくと、左側にが見えてきます。
になった尾根を進んでいきます。
何故だかトラロープが這っていますが、目的は良く分かりません。
程なくしてになります。
傾斜が増してくる尾根を降っていくと緩やかな尾根になります。
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軽く登っていくと、僅かなを越えていきます。
少し右へ曲がりながら軽く降っていくと、倒木が見られるになります。
倒木が見られる尾根を登り返していくと、またになります。
右側にはが見えます。
登り坂になる尾根を進んでいくと、標高140mほどの高みに着きます。
登山口から34分ほどの所になります。
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稜線
軽く降っていくとになります。
登り坂になって標高160mほどの高みが近づいてくると、尾根のを進むようになります。
近づいてくる稜線へ向かって、を横切るように登っていきます。
少し右へ曲がりながら登っていくと、左右に延びる稜線にある鞍部に着きます。
登山口から38分ほどの所になります。
眺めは広がりませんが、周囲の様子を確認しながらひと息入れていきます。
右に見えるのは標高160mほどののようです。
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落ち着いたところで、を登っていきます。
が目立つ尾根を登っていきます。
倒木が見られる尾根を登っていくと、僅かな起伏で続く標高170mほどのになります。
が咲く尾根を軽く降っていきます。
程なくして浅い鞍部に着きます。
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251m峰
鞍部を過ぎるとになります。
次第にが増してくるので、脇の樹木に手を掛けながら登っていきます。
曲がりながら登っていきます。
次第に尾根が広がってきて傾斜もきます。
やがてピーク感のない高みに着きます。
稜線に出た所から17分ほどの所になります。
標識類は見かけませんが、この辺りが地形図に載っている251m峰になるようです。
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軽く降っていくとになります。
軽く登るようになると、標高240mほどの僅かなに着きます。
曲がって、尾根を降っていきます。
右側の樹間には電波塔が幾つか立つ山が見えてきますが、方角からするとのようです。
緩やかな所を過ぎて少し左へ曲がっていくと、標高220mほどの緩やかな尾根になります。
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小峰
を進んでいきます。
軽い登り坂になると、左側にが見えてきます。
が増してくる尾根を進んでいきます。
傾斜が緩やかになると、標高230mほどの小峰に着きます。
稜線に出た所から27分ほどの所になります。
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曲がって、尾根を降っていきます。
しばらく降っていくと、標高200mほどのになります。
尾根の中ほどにあるを過ぎていきます。
僅かな起伏で続く尾根を進んでいくと、曲がっていきます。
緩やかな所を過ぎていくと、次第にが増してきます。
右の樹間に来日岳を眺めながら、尾根を登っていきます。
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脇の樹木に手を掛けながらを登っていきます。
しばらく登っていくと、標高250mほどのになります。
少し右へ曲がって、を進んでいきます。
に猫崎半島や来日岳を眺めながら進んでいきます。
浅い鞍部を過ぎると登り坂になります。
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274m峰
近づいてくるへ向かって登っていきます。
傾斜が緩やかになると、伐採木が散乱する高みに着きます。
稜線に出た所から46分ほどの所になります。
標識類は見かけませんが、ここが地形図に載っている274m峰になるようです。
振り返ると、が見えます。
少しを眺めたりしながら、ひと息入れていきます。
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尾根が左右に延びていますが、を降っていきます。
軽く降っていくとになります。
軽く登っていくと、倒木などが散乱するになります。
中ほどにはがあります。
右側の樹木が少なくなっていて、山並みが見えます。
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が目立つ尾根を降っていきます。
谷向かいのを正面に眺めながら降っていきます。
になった尾根を進んでいきます。
正面の尾根に行き詰まり感が出てくると、左斜面にが現れます。
狭い踏み跡を注意しながら降っていくと、尾根を越えていく鋳物師戻の道に降り立ちます。
稜線に出た所から57分ほどの所になります。
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鋳物師戻峠
右へ曲がると、すぐの所に鋳物師戻峠があります。
峠の城崎側に近い所にはがありますが、この時には台座付近から折れて倒れていました。
刻まれた文字によると、江戸時代後期の寛政4年(1792)3月に建立されたようです。
(*1)の東斜面に続く鋳物師戻の道の入口には桃テープが巻かれています。
(*2)の東斜面にも道があって、桃テープが巻かれています。
361m峰や370.8m峰へ続く尾根になります。
途中から鋳物師戻峠大岩へも出られますが、道は不明瞭です。
を眺めなたりしながら休憩していきます。
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北の尾根の西斜面に続くを進んでいきます。
以前に来た時には歩き始めの所に道を覆う枯れた大木があったのですが、伐採されたのか、この時には僅かに残っているばかりでした。
往時には大八車も通ったという広くてを進んでいきます。
曲がりながら進んでいくと、右側に解説板が倒れています。
鋳物師戻峠から2分ほどの所になります。
解説板の先からロープの張られた(*)が斜面を横切るように登っていきます。
鋳物師戻峠大岩へ続いているように思えますが、今回は見送っていきます。
解説板を過ぎた所には、向こう側を向いた「鋳物師戻峠の大岩」のが立っています。
右の斜面を見上げてみると、樹木に邪魔されながらもが見えます。
*後日に右の踏み跡を歩いたところ、ロープは無くなって、代わりに縦板の階段が設置されていました。
急な所をひと登りすると、鋳物師戻峠大岩の下に続く鋳物師戻の道の旧道に出られました。
このあたりは、植物社会学的にはスギ−ヒノキ群落典型下位単位に区分されます。
山側を見上げてみてください。
木々の間から、今にも崩れ落ちてきそうな大きな岩が見えると思います。
この巨岩は、全長19m、重さ100〜140tもあります。
この岩の先には「鋳物師戻峠」とよばれる峠があり、その名の由来は、
昔、鋳物師が岩の上で大地震に出合い、
頭上にある大岩が揺れるのを見て恐ろしくなって後戻りしたという話によると伝えられています。
里山林整備事業
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展望地
曲がりながら緩やかに続くを進んでいきます。
程なくして左側の樹間からが見えてきます。
次第に低くなってくるに沿って進んでいきます。
低くなった小尾根の先端まで来ると、十字路になっている開けた所に出ます。
鋳物師戻峠から6分ほどの所になります。
左に山並みを見渡せる展望地になっています。
脇には「鋳物師戻峠大岩 但馬のおたから百選」のが立っています。
鋳物師戻の道は(*1)へ続いています。
(*1)は鋳物師戻の道の旧道へ続いています。
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下山地
今回は県道9号へ向かって、を降っていきます。
少し降った先を右へ曲がっていくと、次の左への曲がり角からが見えます。
更に右・左・右と曲がりながら降っていくと、へ入っていきます。
少し先を右へ曲がっていくとへ降っていきます。
左へ曲がっていくと、先の方にが見えてきます。
車道へ向かって植林地の谷筋を降っていくと、県道9号の曲がり角に降り立ちます。
展望地から8分ほどで降りて来られました。
出た所には「但馬のおたから百選 鋳物師戻峠大岩 約500m先」のが立っています。
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右へ続く1.5車線のを進んでいきます。
コンクリート打ちされた高い法面に沿って、で続く道を曲がりながら進んでいきます。
何度か曲がりながら進んでいくと、路肩が広がった車ののような所を過ぎていきます。
曲がりながら更に降っていくと、切通のような所を過ぎていきます。
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阿金谷地区
更に降って緩やかな道になるとに出ます。
左へ曲がって、竹野川沿いの車道の縁に続くを進んでいきます。
軽く降っていくと、すぐにこんもりとしたがあります。
手前から左へ分れていくに入っていきます。
軽く登って広い空地のような所まで来ると、車を止めておいた阿金谷ツン谷公園に着きます。
下山地から24分ほどで到着しました。
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