鋳物師戻峠大岩
概 要 鋳物師戻峠大岩は、豊岡市の城崎町と竹野町の間にある鋳物師戻峠の近くにある巨岩です。 鋳物師戻の道の旧道が再整備されて、近くまで行くことができます。 大岩の周囲の樹木も伐採されて見通しが良くなっています。 今回は鋳物師戻トンネルの阿金谷地区から鋳物師戻の道を横切って旧道に出て、大岩へ向かうルートを往復します。
起 点 豊岡市竹野町 阿金谷地区
終 点 豊岡市竹野町 阿金谷地区
阿金谷地区…登り口…鋳物師戻の道…旧道…大岩…旧道…鋳物師戻の道…登り口…阿金谷地区
所要時間 1時間10分
歩いて... 鋳物師戻の道の旧道は広めで緩やかになっていました。 旧道から小径に入って植林地を登っていくと、大岩の真下に出ました。 そこからは急斜面をよじ登ることになりましたが、大岩からは来日岳などを見渡せる眺めが広がっていました。
関連メモ 鋳物師戻峠, 鋳物師戻の道, 竹野370m峰, 鋳物師戻峠大岩, 鋳物師戻峠
コース紹介
阿金谷地区
豊岡市城崎町から県道9号を西進していきます。 鋳物師戻トンネルを抜けて阿金谷地区に入って、軽くS字形に曲がりながら降り始めると、 すぐの所に路肩の広がった駐車スペースが三つあります。 今回はその中の2つ目に駐車しました。 結構の広さがあって、車数台は止められそうでした。
ゴミをすてるな
ゴミの投棄は法律で罰せられます。 監視を強化しています。
 (阿金谷区長)
登り口
歩く準備をして県道9号をその先へ進んでいきます。 道なりに右へ曲がって降っていくと、左へ曲がるがあります。 その曲がり角のカーブミラーの傍から、谷筋を登っていく山道があります。 入口には「但馬のおたから百選 鋳物師戻峠大岩」のが立っています。 今回はここから登っていきます。
植林地になった浅いを登っていきます。 傾斜はそれほど急ではなくて歩き易くなっていました。 谷には青葉を茂らせたが一面に生えていましたが、名前は分かりませんでした。 倒木を過ぎて道なりに右へ曲がってを斜めに登っていきます。 山道にしては幅が広くなっていました。 鋭角に左から右へと折れ曲がって登っていきます。 雑木林の尾根に出て少し左へ曲がりながら登るようになると、少しシダ類が茂ってきましたが、道は何とか確認できました。
シダ類が減ってきた尾根を登っていくと、正面がなってきます。 尾根の背に出る手前まで来ると、切断されたがありました。 そこからは左へ曲がっていきます。 少し登って道なりに右へ曲がり、シダ類が少し茂る所を登っていくと、伐採された尾根の背に出ました。 左へ続く続く尾根の背を登っていきますが、 これまでの広い道はなくなって、僅かな踏み跡程度になります。
鋳物師戻の道
伐採された尾根の背を真っ直ぐ登っていくと、左右に通る鋳物師戻の道に出ます。 県道9号の登り口から11分ほどで登って来られました。 出た所には「鋳物師戻峠大岩 但馬のおたから百選」のが立っていて、 鋳物師戻の道を横切って正面に続く山道を指しています。 裏面には「H26.5作成 Y.K」と記されているので、この時から1年前に設置されたようでした。 振り返ると、山並みを見渡せる眺めが広がっていました。
右へ続く鋳物師戻の道から鋳物師戻峠に出て尾根を登っても大岩へ行けますが、 今回は正面の山道を登っていくことにしました。
左右に通る鋳物師戻の道は「鋳物師戻峠」, 「竹野370m峰」, 「鋳物師戻峠大岩」を参照。
右へ続く鋳物師戻の道は「鋳物師戻峠」を参照。
旧道
歩き始めは道は狭めでシダ類も少し茂っていますが、の尾根の背に出ると広くて歩き易くなります。 少しU字形にを登っていきます。 凹みがなくなった尾根を斜め右へ登っていくと、左右に通る広めの道に出ました。 鋳物師戻の道から4分ほどの所になります。 この道は地形図に載っている破線の道で、情報によると鋳物師戻の道旧道とのことです。 左へも広めの道が続いていますが、入口にはが幾つか置かれていました。 (*)の行く末も気になりますが、ここは右前方へ続く道を進んでいきます。
*後日に左の道を歩きました。 (「鋳物師戻峠大岩」を参照)
なぜ道が付け替えられたのかはよく分かりませんが、現在の鋳物師戻の道よりも若干狭いものの、 緩やかでが続いています。 道には人工的にを見かけましたが、往時の石段の名残でしょうか。 に差し掛かると、道が少し崩落していて、丸太が何本か渡されていました。
崩落した所を過ぎていくと、左側の急斜面のが少し伐採されていました。 見通しが良くなった上の方には、樹木に邪魔されながも大きな岩が見えました。 これが鋳物師戻峠大岩になるようです。 この下側を通る現在の鋳物師戻の道には、下記のような解説板が設置されています。 大地震で揺れる大岩を見て鋳物師が後戻りしたということですが、 こうして見上げてみると大岩まではまだ結構距離があって、後戻りするほどでもないように思えました。
このあたりは、植物社会学的にはスギ−ヒノキ群落典型下位単位に区分されます。 山側を見上げてみてください。 木々の間から、今にも崩れ落ちてきそうな大きな岩が見えると思います。 この巨岩は、全長19m、重さ100〜140tもあります。 この岩の先には「鋳物師戻峠」とよばれる峠があり、その名の由来は、 昔、鋳物師が岩の上で大地震に出合い、 頭上にある大岩が揺れるのを見て恐ろしくなって後戻りしたという話によると伝えられています。
 (里山林整備事業)
伐採された斜面を過ぎていくと、道は急に怪しくなります。 鋳物師戻の道から9分ほどの所になります。 どうしたものかと思っていると、左へ戻るようにしてが続いていました。 その入口にはが置かれていて、左の小径を指していました。 鋳物師戻の道旧道はこの先へ続いていたのでしょうが、再整備は行われていない様子でした。
大岩はここより上にあがって下さい。 道が急なので気をつけて。
大岩
旧道と分かれて、左へ戻るようにして続くを登っていきます。 新たに道が付けられたのか、植林地の斜面に緩やかで歩き易い小径が続いていました。 右へ曲がって少し傾斜が増した所を登っていきます。 折れ曲がって、再び緩やかになった道を進んでいきます。 植林地の斜面を横切るように緩やかに登っていくと、正面にが見えてきます。 植林地を抜けて伐採地になると大岩の下に出ました。 鋳物師戻の道から13分ほど、県道9号の登り口から25分ほどで登って来られました。 胴体の上に頭が乗ったような形をしていて、さしずめ「但馬のモアイ像」と言ったところでしょうか。
出来れば大岩まで小径を付けておいて欲しいものですが、 「下から眺めるだけにしておいて下さい」という趣旨でしょうか、明瞭な道は大岩の下で終わっています。 傍まで行くには、伐採された急斜面を切り株などに掴まりながら登る必要があります。 やっとのことで、大岩の頭部のから裏側に登り着きました。 振り返ると、左側には電波塔が幾つか立つが見えました。 右側にもが広がっていて、 眼下には県道1号の傍にある竹野健康福祉センターも見えました。 広がる景色を眺めながら、ここでひと休みしていきました。
竹野健康福祉センターからもこの大岩が見えます)
旧道
落ち着いたところで、来た道を引き返していきます。 切り株などに掴まりながら急斜面を降っていくと、明瞭なに降り立ちます。 植林地へ入った少し先を鋭角に折れ曲がっていきます。 少し降って左へ曲がって斜面を横切るように降っていくと、板切れの置かれた鋳物師戻の道旧道に出ます。 右へ折れ曲がって、広くなったを緩やかに降っていきます。
少し伐採されたまで来ると、樹間から大岩が見えます。 少ししている所を過ぎていきます。 枯れたを過ぎていくと分岐があります。 旧道(*)は正面へ続いているようですが、登ってきた左の道を降っていきます。
*後日に正面の道を歩きました。 (「鋳物師戻峠大岩」を参照)
鋳物師戻の道
植林地の斜面を横切るようにして降っていきます。 少し左へ曲がっていくとU字形に凹んだ道になります。 そこを過ぎて、広くて歩き易くなったを降っていきます。 シダ類が少し茂る所を降っていくと、左右に通る現在の鋳物師戻の道に出ました。 大岩から13分ほどで降りて来られました。 左へ続く広い鋳物師戻の道を7分ほど進んでいくと鋳物師戻峠に着きますが、 広がる山並みを眺めながら、登ってきたを降っていきます。
伐採された尾根を降り、右に現れるが少し茂る道を降っていきます。 左へ曲がって、尾根に近づいていきます。 右への曲がり角にある切断されたを過ぎていきます。 シダ類が減ってきた雑木林を降っていくと、再びが茂るようになります。 少し右へ曲がりながら降ってシダ類がなくなると、植林地の斜面を降るようになります。
登り口
鋭角に左から右へと折れ曲がりながらの斜面を降っていきます。 浅いに降りて、道なりに左へ曲がっていきます。 を過ぎて一面に茂る植物の間に続く道を降っていくと、 下の方にが見えてきます。 そこへ向かって谷筋を降っていくと、県道9号のヘアピンカーブにある登り口に降り立ちました。 鋳物師戻の道から11分ほどで降りて来られました。
阿金谷地区
左へ曲がっていくを登っていきます。 道なりに左へ曲がって傾斜が緩んできた道を進んでいくと、車を止めておいた駐車スペースに着きます。