丹後天橋立大江山国定公園
「丹後天橋立大江山国定公園」は、2007年8月に全国で56番目の国定公園として誕生しました。
当地区は、丹後半島の南に位置し、標高600m〜800mの稜線が東西に連なっている連山地形です。
三岳山から大江山連峰にかけての山々は、古くからの伝説の山、信仰の山として親しまれてきた美しく雄大な姿を有する名山です。
また、貴重な植物の宝庫として知られ、秋には、見事な雲海も見ることができます。
大江山連峰地区
大江山連峰は丹後半島の南に位置し、標高600m〜800mの稜線が東西に連なっている連山地形です。
連山の山頂からは360度の視界が広がるパノラマ景観や、稜線からの山麓景観、鬼嶽稲荷神社から見る雲海など、
さまざまな自然風景を見ることができます。
鬼嶽稲荷神社
昔、神社はもっと山頂近くにあったといわれており、社殿が現在地に移されたのは19世紀中頃の弘化年間とされています。
この時、伏見稲荷大社の分霊を勧請し、名を鬼嶽稲荷に改めました。
神社の周辺にはブナの原生林が点在し、雲海の絶景ポイントとしても知られています。
ブナ林
大江山(千丈ヶ嶽・832.5m)の8合目にある鬼嶽稲荷神社周辺では、ブナ、トチノキ等の大木も多く見られ、
貴重なブナの自然植生とともに社寺林の威厳ある景観が楽しめます。
雲海
10月下旬の早朝、雲海が広がり見ごろになります。
朝陽があたり朱色に染めて昇りはじめると、さざ波のように広がる雲間から、
山並みがまるで島々のように白い海に幻想的な光景が見られます。
ヒョウガミズキ
大江山山系で初めて発見されたミズキの種類で、
この地方を領地としていた明智日向守光秀にちなんで名付けられたという説があります。
毛原の棚田(京都府選定文化的景観)
毛原集落は大江山南麓の山間にある小さな集落で、日本の棚田百選に認定された約600枚の棚田が広がっています。
平安時代の「今昔物語」等には、この地方にある元普(不)甲道を舞台として物語も伝わっており、
伝説と里山風景を楽しむことができます。
二瀬川渓流
浸食作用によってできた奇岩と清流が織りなす風景は四季折々の美しさを楽しめますが、特に秋の紅葉は見事です。
また、渓流沿いには遊歩道が整備されており、この渓流を跨ぐように吊り橋「新童子橋」が設けられています。
環境省・京都府・福知山市