概 要 |
豊岡市日高町の阿瀬渓谷の奥にある金山廃村を訪ねます。
金鉱石を手堀りしていた村ですが、昭和37年(1962)に最後の一軒が離村されて廃村になったようです。
今では解説板と東屋が建つばかりですが、 多くの石垣のほかにも生活の跡が少し残っていて往時が偲ばれます。
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起 点 |
豊岡市日高町 羽尻地区
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終 点 |
豊岡市日高町 羽尻地区
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羽尻地区…第二駐車場…観爆休憩所…思案橋…金山不動尊…金山口…金山廃村…金山口…金山不動尊…思案橋…観爆休憩所…羽尻地区
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所要時間 |
3時間20分
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歩いて... |
この時は過日の豪雨のため彼方此方で土砂崩れした所がありました。
観爆休憩所までの道では土砂の撤去作業が行われていました。
その先の道にも土砂崩れしたり倒木があったりしましたが、何とか歩いていけました。
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関連メモ |
阿瀬渓谷,
金山廃村,
阿瀬渓谷
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羽尻地区
豊岡市の日高町に続く国道482号を西進していきます。
伊府交差点を左折して県道259号に入り、県道268号(十戸養父線)を分けていきます。
殿地区を過ぎて羽尻地区の集落へ入っていくと、小橋を渡った先で湯の原温泉オートキャンプ場への道を右に分けていきます。
集落を過ぎていくと、関西電力の阿瀬発電所へ降る道を左に分けていきます。
左下にある第一駐車場へ降りていく未舗装路を見送っていくと、
道幅が広がって車を何台か止めておける広さの駐車スペースがあるので、ここに車を止めました。
この時には建設業の方が乗ってきたと思われる軽ワゴンが止まっていて、取り除いた土砂が道の脇に積まれていました。
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歩く準備をして先へ進み始めると、道幅が狭くなる手前に「通行止」の看板が出ていますが、車が対象と解釈して通過していきます。
脇には「」があって、今回訪ねる金山廃村までの道が載っています。
今回歩くコースは「第一駐車場…10分…第二駐車場…10分…思案橋…35分…龍王滝…15分…金山口…30分…金山廃村」となっていて、
往復で3時間20分かかるようです。
里山ふれあい森づくり阿瀬渓谷案内板
阿瀬渓谷の滝
阿瀬川と若林川の2本の渓流には合わせて49の滝があります。
阿瀬渓谷の入り口付近にある源太夫滝は滝つぼまで遊歩道があり勇壮な滝を間近に見ることができ、
百畳がぶちでは水が岩の上を静かに流れる姿を見ることができます。
様々な滝の変化を楽しんでください。
「新ひょうごの森づくり」に基づく里山ふれあい森づくり
阿瀬渓谷は『ひょうごの森林浴場50選』や『ひょうご風景100選』に選ばれており、豊かな自然に恵まれています。
美しい自然を多くの方々に楽しんでいただくために、豊岡市や地域の皆様方の御協力のもと、
遊歩道や森林整備、歴史や植物、野鳥等の案内板の設置などを行いました。
美しい四季を身近に感じて森林浴をお楽しみください。
・たき火、歩きたばこはやめましょう。
・ゴミは各自持ち帰りましょう。
・樹木や草花は大切にしましょう。
兵庫県、豊岡市
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車一台がやっと通れる幅しかなくて、対向車があると苦労しそうな崖沿いのを進んでいきます。
駐車スペースから2分ほど進んでいくと、白いガードレールの先から左へ分かれていくがありますが、
すぐ先で行き止まりになっています。
ここなら対向車と行き違うことが出来そうでした。
少し登り傾斜が増してきた道を進んで、水利設備と思われるコンクリートブロック製の囲いを過ぎていくと、
ショベルカーとトラックがをしていました。
『土砂崩れしている所があるので気をつけて』と声を掛けられて、車の脇を過ぎていきます。
まで来ると、
路肩が少し崩落していて、流れ出た土砂が道に散乱していました。
崩落した所を過ぎていくと、正面が開けてきます。
脇には壊れかけた「」の看板があって、
今回訪ねる「金山」の名前も見られます。
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第二駐車場
左下に畑を眺めながら進んでいくと、小橋の所にがあります。
その手前からを登っていくと、すぐの所に第二駐車場があります。
駐車スペースから8分ほどで着きました。
ここも流れ出た土砂が散乱していました。
奥の方にはが設置されています。
坂道の脇には「阿瀬渓谷 森林浴場案内図」があって、「」の図が載っています。
「阿瀬渓谷周辺でみられる木本類」や「阿瀬渓谷周辺でみられる草本」と題した解説板もあります。
森林浴場コース 阿瀬渓谷
およその所要時間
森林浴場周回 | 3時間10分 |
金山廃村 | 1時間30分 |
金山峠 | 2時間50分 |
蘇武岳 | 4時間30分 |
※所要時間は目安です。
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阿瀬四十八滝五瀑
いもじが滝
源太夫滝
恐れ滝
龍王滝
不動滝
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歩く速さは個人差がありますので、時間には余裕を持ちましょう。
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解説板などを確認してから、車止めの先のを過ぎていきます。
手前には「この先行止り Uターンできません」の看板が出ていました。
数10m進んでいくと、左の渓流へ降りていく小径が分かれていきます。
角には大きな標識「」が立っています。
標識には「入口…いもじが滝…長持ぶち…じょろ滝…蛇つぼ…源太夫滝…出合いの滝」となっていて、そこから観瀑休憩所の先へ出られます。
左の遊歩道(*)は以前に歩いたので、今回はこのまま正面の舗装路を進んでいきます。
ここの標識には「出 合いの滝」と書かれていますが、
駐車スペースで見かけた案内板では「出 会いの滝」と表記されていました。
*左の遊歩道は「 阿瀬渓谷」,
「 阿瀬渓谷」を参照。
この先行止り Uターンできません
兵庫県豊岡土木事務所
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観爆休憩所
遊歩道を見送って、道に流れ出たを越えていきます。
心地良い水音を響かせるを左下に眺めながら進んでいきます。
垂直に切り立った高いの下を進んでいくと、先の方に建物が見えてきます。
渓谷にあるを眺めながら登っていくと、舗装路から地道に変わる所に観爆休憩所があります。
駐車スペースから12分ほどの所になります。
建物の前には、流れ出た土砂が堆積していました。
手前には、これまでと同様の「」と題した案内板があります。
ひょうご森林浴場 阿瀬渓谷
およその所要時間
森林浴場周回 | 3時間5分 |
金山廃村 | 1時間25分 |
金山峠 | 2時間45分 |
蘇武岳 | 4時間25分 |
※所要時間は目安です。
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阿瀬四十八滝五瀑
いもじが滝
源太夫滝
恐れ滝
龍王滝
不動滝
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歩く速さは個人差がありますので、時間には余裕を持ちましょう。
森林の整備造成事業
この山は県内の林地を開発した方々の協力金により森林の整備事業で造成したものです。
みんなでこの森を大切にしましょう。
兵庫県、日高町、(社)兵庫県森と緑の公社
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入口には輪切りにした丸太の片に「氷ノ山後山那岐山国定公園 阿瀬渓谷休憩所」と一文字ずつ書かれています。
中には「」と題した案内板があって、これから向かう金山廃村も載っていました。
ベンチが設置された休憩所の中からは、手前の樹木が邪魔をしていて、渓谷を十分には眺められません。
建物の左に出ると、「阿瀬四十八滝五瀑」のひとつのがよく見えました。
ハイキングのみなさんへ(お知らせ)
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ハイキングコースには急な坂道や岩盤など、大変滑りやすい箇所があります。
必ず山登りに適した履物・服装で入山してください。
(革靴・ハイヒール・サンダルは適しません)
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この地域では、電波が届かないため、携帯電話は使用できませんので、あらかじめ御承知おきください。
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日高町観光協会
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3分ほど居た観爆休憩所を後にして、その先に続く地道を登っていきます。
すぐにが左から登ってきますが、
手前にあった「遊歩道入口」から続く道の出口になります。
階段を見送っていくと、すぐの所に「源太夫滝」のが立っています。
標識が指す先にはが見えますが、手前の樹木が邪魔をしています。
オーバーハングしたの下を足早に過ぎていくと、
「鉄砲滝」の標識が立っていて川筋を指しています。
手前の樹木が邪魔をしていますが、下の方にらしき滝が見えます。
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思案橋
標識を過ぎて岩壁沿いに登っていくと、小さなに案内板が見えてきます。
切通まで行くと、「阿瀬渓谷周辺でみられるドングリやおもしろい木の実」と 「阿瀬渓谷周辺でみられる鳥類」と題した解説板でした。
傍には「恐れ滝」のが立っていてベンチも設置されています。
すぐ下には「阿瀬四十八滝五瀑」のひとつのがありますが、夏草などに邪魔をされてほとんど見えません。
切通のすぐ先で道が二手に分かれています。
駐車スペースから22分ほどの所になります。
角にはこれまでと同様の「」の案内板があります。
左に架かる思案橋は見送って、右の道を進んでいきます。
森林浴場コース 阿瀬渓谷
およその所要時間
森林浴場周回 | 3時間 |
金山廃村 | 1時間20分 |
金山峠 | 2時間40分 |
蘇武岳 | 4時間20分 |
※所要時間は目安です。
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阿瀬四十八滝五瀑
いもじが滝
源太夫滝
恐れ滝
龍王滝
不動滝
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歩く速さは個人差がありますので、時間には余裕を持ちましょう。
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岩が剥き出したを登っていきます。
傾斜が緩やかになってくると、「座禅の滝」のが立っています。
標識が指す方向にあるのがになるようです。
道を横切る土砂崩れしたを過ぎていくとが立っていて、
この先の道は「金山口まで1.1km」、今来た道は「駐車場まで0.5km」となっています。
標識を過ぎていくと、切り立った岩壁と倒れ岩の間を抜けていきます。
手前には、「倒れ岩の伝説」と題した解説板が立っています。
倒れ岩が崖の上にあった頃は、金山村の人々の格好の雨宿りの場所になっていたようです。
付近のも載っています。
倒れ岩の伝説
昔、この大岩は上の崖にあり、下が空洞で雨宿りの場所であった。
徳川時代後期(年代不詳)の十二月二十四日、金山の村人達が正月用品を買い求めての帰り、
大岩の下で休息し、家路に向かった。
この直後、渓谷を揺るがす大音響に振り返ると、大岩が倒れ落ち、間一髪難を逃れた。
以来、不動明王のお陰と金山不動尊を丁寧に祀り、十二月二十四日を金山村の休日と定め、離村まで守り伝えられた。
金山村の沿革 金・銀採掘の最盛期
室町時代は金山千軒とも云われた。 昭和初期、十戸の人が生活を営み、分校を建て、村の自家用発電機まで建設されたが、
急激な時代の流れには逆らえず、昭和三十七年に全戸離村、廃村となる。
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岩の間を抜けて大きな岩盤が剥き出した川沿いに出ると「百畳がふち」のが立っています。
左の岩盤を流れる所がのようです。
岩盤の上を過ぎてその先へ進んでいくと、少しした所があります。
足元に注意しながら通過していくと、金属網の小橋の先にからん橋が架かっています。
思案橋から9分ほどの所になります。
これまでの案内図では「ガラン橋」と表記されていた橋のようです。
やの流れを眺めながら橋を渡っていきます。
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からん橋を渡って右へ曲がり、川の左側に続く道を進んでいくと、
横に長い段差を流れ落ちるがあります。
傾斜が急になった所を登っていくと、僅かなの脇を過ぎていきます。
小さな滝を幾つも眺めながら、少しした所もある道を登っていきます。
苔生したから水が滴り落ちている所を過ぎていきます。
岩壁沿いに進んでいくと、「龍が滝」の標識があります。
標識が指す方向にあるのがのようです。
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標識を過ぎて滝が見えてくるとしています。
思案橋から15分ほどの所になります。
土砂崩れした所に「月照滝」のが立っていて、
この先の道は「蘇武岳山頂7.0km・金山峠3.5km」、今来た道は「阿瀬休憩所0.6km」となっています。
すぐ先にも「月照滝」の標識があって右を指しています。
標識の手前から河原へ降りていくと、先ほどの龍が滝のの傍に出ます。
石がゴロゴロするを上流へ進んでいきます。
広い渕に出ると、勢い良く流れ落ちる月照滝があります。
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往復3分ほどで道まで引き返してきて、土砂崩れした所にあるを過ぎていきます。
すぐにが設置された所を登っていきます。
が敷かれた所を過ぎていきます。
石がゴロゴロする河原の傍に出ると、先ほどの月照滝のがあります。
崖沿いに進んでいくとが立っていて、
この先の道は「金山口まで0.6km」、今来た道は「駐車場まで1.0km」となっています。
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の傍を過ぎて、傾斜が増してきた道を登っていきます。
荒れたを回り込んでいきます。
短いを登っていきます。
石がゴロゴロして崩落気味の所まで来ると、金属製のが架かっています。
植林地へ入っていくと「よろいの滝」の標識が立っています。
気になったので標識の少し手前から降りていくと、と思われる滝がありました。
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往復4分ほどで道まで引き返してきてその先へ進んでいくと「如来滝」のがあります。
標識が指す方向にはそれらしいは見えますが、樹木に遮られて良くは分かりません。
岩が剥き出した所までくると、「不老の滝」のがあります。
右にはそれらしいが見えますが、樹木に遮られて良くは分かりません。
少し傾斜が増してきた道を登っていくとがあります。
思案橋から31分ほどの所になります。
手前には「如来滝」の標識が倒れていて、この先の道は「蘇武岳山頂6.7km・金山峠3.2km」、
今来た道は「阿瀬休憩所0.9km」、右前方の道は「如来滝」となっています。
角には「龍王滝」の標識が立っていて、右前方の道を指しています。
ここでも滝へ立ち寄っていきました。
斜面を横切るようにして進んでいくと、大きな岩がゴロゴロするに出ます。
歩けそうな所を選んで上流へ向かっていくと、広い滝壺の奥の岩壁を二段と二筋になって流れ落ちる「阿瀬四十八滝五瀑」のひとつの龍王滝がありました。
(如来滝は分岐のすぐ下の辺りにあるようですが、よく分かりませんでした)
龍王滝
自然を大切に
兵庫県国定公園環境整備促進協議会
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往復10分ほどで道まで引き返してその先へ登っていくと、に積まれた石があります。
僅かな谷筋を回り込んで登っていくとする所に出ます。
その手前を左・右とZ字形に折れ曲がって登っていきます。
岩壁の袂を登っていくとが現れます。
石段が途切れる手前まで来ると「不動滝」のが見えてきます。
思案橋から46分ほどの所になります。
その手前にある桃テープが巻かれた樹木の脇から降りていく小径があるので、ここでも滝へ立ち寄っていきました。
川に向かって降りていくと、すぐに行き止まりになります。
目の前には二段になった「阿瀬四十八滝五瀑」のひとつの不動滝がありますが、深い渕に阻まれて上段の滝へは近づけません。
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金山不動尊
往復3分ほどで道まで引き返して、「不動滝」の標識の先に続くのような所を登っていきます。
右下に不動滝のを眺めながら登っていきます。
岩を割った切通のような所が見えてくるとが設置されています。
念のために鎖に掴まりながら登っていきます。
岩の間を抜けるとになります。
右側には金山不動尊があります。
併せて20分ほどの滝への立ち寄りも含めて、思案橋から51分ほどで着きました。
前には「金山不動尊」の標柱が立ち、扁額が掲げられています。
中を覗ってみると、白木の祠がありました。
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金山不動尊を過ぎたすぐの所に、三角屋根のがあります。
トイレの前を少し右へ曲がっていくと、すぐ先にが見えてきます。
鉄柵沿いに進んでいくとが立っていて、
この先の道は「金山口まで0.1km」、今来た道は「駐車場まで1.5km」となっています。
標識の先のを過ぎていくと阿瀬取水ダムに着きます。
脇にはがありますが、表題部分は錆びて読めなくなっていました。
案内板によると、ここで取水した水は、尾根をひとつ越えた所にある若林取水ダムを経て、
来る時に見掛けた阿瀬発電所へ運ばれるようです。
関西電力阿瀬取水ダム
水力発電所のしくみ
水が高いところから下へ落ちるときの力を利用して発電機を回し、電気をつくります。
(阿瀬発電所の高低差は245mです)
阿瀬取水ダムの概要
名称 | 関西電力阿瀬取水ダム |
位置 | 兵庫県城崎郡日高町羽尻159の2 |
完成 | 昭和31年 |
形式 | 重力式越流型コンクリート造 |
長さ | 22.0m |
高さ | 3.8m |
阿瀬取水ダムは、下流約2kmの阿瀬発電所へ水を送るために造られたえん堤です。
このダムの水は、いったん南方の若林取水ダムへ送られ、
そこで溜められた阿瀬川と若林川の水を利用して発電しています。
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金山口
設備の左側を抜けて山際を進んでいくと、すぐにダムで堰き止められた広いの傍に出ます。
右を流れる川を眺めながら、の道を少し左へ曲がりながら進んでいきます。
植林地まで来ると分岐があります。
併せて20分ほどの滝への立ち寄りも含めて、思案橋から56分ほどで着きました。
角にはが立っていて、
右の道は「蘇武岳6.5km・金山峠3km・金山廃村1km」、左の道は「若林口1.8km・洗心台1km」、今来た道は「思案橋1.2km」となています。
支柱にはが取り付けられています。
脇にはも落ちていました。
ここは金山廃村に向かってを進んでいきます。
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植林地の縁に続く少し泥濘んだ道を進んでいくと「水源かん養保安林」のがあります。
看板に描かれているには、これから向かう「金山」の名前が見られます。
看板を過ぎて、を進んでいきます。
道が不明瞭になるとの前に出ます。
木橋がありますが、何故だかこちら側まで届いていなくて渡れません。
仕方がないので、足元に注意しながら沢を渡っていきます。
泥濘んではっきりしなくなる所を進んで前方に石垣が近づいてくると、
僅かな水路の傍に続くが現れます。
左右にある石垣の上は平坦で広くなっているので、かつての棚田の跡でしょうか。
道の側面が石垣になった所まで来ると、「二段滝」の標識が立っています。
標識が指す右を流れる川を眺めますがしか見られず、
どれが二段滝なのかは分かりませんでした。
水源かん養保安林
城崎郡日高町羽尻字小室ほか9字
保安林内では、許可なく立木竹を損傷し、土石、樹木を採掘し、土地形質を変更する等の行為をしてはなりません。
=山火事注意= 兵庫県
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側面が石垣になった所を過ぎて、石がゴロゴロするの道を進んでいきます。
川にはのようになった所が幾つもあって、雰囲気の良い所です。
僅かなが見られる道を進んでいきます。
右側に植林が続くようになると、生い茂るシダ類の中にが立っていて、
この先の道は「金山廃村まで0.4km」、今来た道は「金山口まで0.4km」となっています。
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道を塞ぐ倒木を過ぎた所に「八連の滝」のが立っていて右を指しています。
明瞭な道がない右側のなだらかな植林地をまで歩いてみますが、
岩がゴロゴロする流れがあるばかりで、「滝」と呼べそうな所は見掛けませんでした。
往復3分ほどで道まで引き返してきてその先へ進んでいくと、
程なくしてが増してきます。
少し左へ曲がりながら続くを登っていきます。
石段が終わって岩の脇を過ぎると、緩やかな道になります。
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緩やかになった道を軽く登っていくと「紅葉の滝」のが立っています。
とは高低差があって降りていけず、それらしい滝は見えませんでした。
数段の石段を登ってその先へ進んでいくと、が横切っています。
道が崩れていますが、何とか通過していきます。
支沢を過ぎた所にが倒れていて、
この先の道は「蘇武岳山頂5.8km・金山峠2.3km・金山廃村0.2km」、今来た道は「阿瀬休憩所1.8km」となっています。
斜面を横切るように進んで阿瀬川に出ると、まだ新しい木橋が架かっています。
滝への立ち寄りも含めて、金山口から22分ほどで到着しました。
ここが金山廃村への入口になります。
木橋の手前からの道が左へ分かれていますが、木橋を渡っていきます。
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木橋を渡って石段を降りると、目の前に石垣が幾重にも並んだに出ます。
川沿いに出て石垣の間を登っていくと、なだらかで広い所に出ます。
行き止まりかと思っていると、樹木に取り付けられた桃テープの先へが続いています。
に続く小径を進んでいきます。
軽く登って岩の傍を過ぎていくと、川辺にあるなだらかなに出ます。
僅かな沢を跨いで、沢のように水が流れるを進んでいきます。
植林地を抜けて開けた所に出ると、東屋が見えてきます。
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金山廃村
石垣沿いに進んでいくと、東屋と解説板があります。
ここが金山廃村になるようです。
3分ほどの滝への立ち寄りも含めて金山口から26分ほど、
併せて23分ほどの滝への立ち寄りも含めて駐車スペースから1時間47分ほどで到着しました。
解説板によると、昭和37年(1962)に最後の一軒が離村されて廃村になったようです。
昭和32年(1957)には三方小学校のが出来、
スキーを履いて登下校する児童のが載っていました。
も立っていて、今来た道は「金山口まで0.8km・駐車場まで2.4km」となっています。
廃村・金山(きんざん)の歴史
金山地区は、室町時代後期には阿瀬金銀山区域として隆盛を極め、そのにぎわいは「金山千軒、阿瀬千軒」と呼ばれるほどでした。
手堀りで作業していたので体がどうにか入るほどの穴が二百ほど残っています。
金鉱石はふもとの金谷まで肩で負い、馬で生野まで運んだそうです。
金山の栄えた自機は応仁の乱のころで山名宗全の軍資金として徴用され、廃坑は江戸中期と言われてます。
金山(きんざん)部落をあとに 昭和37年2月25日 冨山利一さん
私の子どもの頃、金山部落は十軒あり、十軒すべてが炭焼きで生計をたてていました。
終戦直後は七軒になっていましたが、七軒みんなが家族のようなもので、助け合って暮らしていました。
長男が家を継ぐ時代で、どの家にも若者がいましたので、遊ぶのも村ぐるみでした。
印象に残っている遊びは、冬場の兎取りです。
当時はどの家も猟銃を持っており、雪の中を兎撃ちに出ました。
炭一俵が二百円ちょっとの時代で、兎を金屋部落まで持っていくと、一羽十円から二十円になりました。
昭和30年には、関西で力から労力さえ提供してもらったら発電所を造るという話があり、今と同じ交流の電気が通じました。
それまでの電気は直流で、単に明かり用だけでした。
当時の七軒の家々では、出力調査のため電灯はつけっ放しで、
さらに外灯もあちこちに取り付け、金山部落の夜は電灯で明々していたものでした。
最盛期には98の電灯を数えていました。
32年には、三方小学校の金山分校が出来ました。
また、NHKからテレビの提供があり、分校に据え付けました。
金山峠で山仕事をしていた人夫さん達が、早めに仕事を終えて相撲放送を見に降りて来ていたのを覚えています。
山の中の生活でしあが、案外新しい生活をしていたことになります。
しかし、時代の流れには逆らえず、一軒減り、一軒減りして、昭和37年には、私の家族6人だけになっていました。
一家族だけでは金山の冬は越せません。
この冬が来るまでには金山を出ていかなければならないと決心していました。
何百年という歴史があると聞いていましたが、金山から人がひとりもいなくなったことは、これまでなかったことでしょう。
これで金山の歴史が終わるのかと思うと、土橋にペタンとすわり込み、泣くまいと思っても涙が止まりませんでした。
小高いところに金山の墓地が見えます。
もう亡くなった父親や母親の顔、世話になった村の人、葬式を出してあげた人達の顔が浮かんできました。
(豊岡市日高町記念史より抜粋)
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集落は谷筋を流れる阿瀬川の河原のようななだらかな所に広がっています。
東屋の先へ続くを少し歩いてみました。
多くの石垣が見られる中に、
・
・
など、
生活の跡も残っていて往時が偲ばれます。
次第に狭くなってくるを奥へ進んでいきます。
も見掛けますが、何に使われていたのでしょうか。
赤い境界見出標が取り付けられた樹木を過ぎて川沿いに進み難くなると、自然石を積んだような石段が現れました。
金山峠へはこの石段(*)を登って更に奥へ行くのでしょうが、今回はこの辺りで引き返すことにしました。
*後日に 金山峠まで続く道を歩きました。
(「 金山廃村」を参照)
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しばらく居たを後にして、来た道を引き返していきます。
往時の村の中ほどに続く広めの道を進んでいくとに着きます。
東屋を過ぎて植林地へ入り、を跨いでいきます。
岩の傍を降っていくと、なだらかでに出ます。
石垣の間を降って川沿いに進んでいくと、廃村の入口に架かる木橋に出ます。
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石段を登って木橋を渡り、その先のを横切るように緩やかに降っていきます。
道が崩れたを過ぎていきます。
「紅葉の滝」の標識を過ぎて、岩の先から少し右へ曲がりながら続くを降っていきます。
石段が終わって緩やかになった道を進んでいくと「八連の滝」のが立っています。
標識のすぐ先にある道を塞ぐ倒木を過ぎていくと、生い茂るシダ類の中に「金山口まで0.4km」の標識が立っています。
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僅かな竹林が見られる所を進んでいくとに出ます。
が幾つもある川沿いの道を進んでいきます。
側面が石垣になった所を降っていくと、「二段滝」のが立っています。
標識を過ぎていくと、左右に石垣がある平坦でに出ます。
僅かな水路沿いに降っていくと道が不明瞭になります。
少し泥濘んだ所を進んでいくと支沢に出ます。
向こう側まで届いていない木橋の脇を渡っていきます。
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金山口
支沢を渡って、の明瞭になった道を進んでいきます。
少し川から離れていくと、「水源かん養保安林」のがあります。
植林地の縁に続く少し泥濘んだ道を進んでいくと、道標の立つ金山口に着きます。
金山廃村から22分ほどで戻って来られました。
洗心台や若林口へ続く右の道は見送って、道標「思案橋1.2km」が指す元来た正面の道を進んでいきます。
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金山不動尊
崖沿いの道を少し右へ曲がりながら進んでいくと、ダムで堰き止められた広いの傍に出ます。
山際を進んでいくと、の設備に出ます。
設備の右側を過ぎて鉄柵沿いに進んでいくと、「駐車場まで1.5km」のを過ぎていきます。
三角屋根のの前を少し左へ曲がっていきます。
岩を割った切通のような所まで来ると金山不動尊があります。
金山口から3分ほどで着きました。
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岩の間を抜けて、張られた鎖に念のために掴まりながら、岩が剥き出したを降っていきます。
左下に不動滝のを眺めながら石段のような所を降っていくと、
「不動滝」のを過ぎていきます。
不動滝へ降っていく小径を見送って、その先の石段を降っていきます。
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岩の袂を過ぎて、その先を左・右とに折れ曲がって降っていきます。
気味の所を過ぎていきます。
に積まれた石の上を降っていきます。
石段を過ぎていくと、龍王滝への小径が分かれていく分岐に着きます。
脇に倒れている標識「阿瀬休憩所0.9km」に従って、正面の道を降っていきます。
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傾斜が増してきた道を降っていくと、「不老の滝」のを過ぎていきます。
谷筋の右斜面を更に降っていくと、「如来滝」のを過ぎていきます。
「よろいの滝」のを過ぎていくと、降り傾斜が増してきます。
石がゴロゴロして崩落気味の所まで来ると、金属製のを渡っていきます。
短い石段を降って、その先の荒れた支沢を回り込んでいきます。
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傾斜が増してきた道を降って岩壁の傍を過ぎていくと、石がゴロゴロするの傍に出ます。
「駐車場まで1.0km」のを過ぎていきます。
傾斜が増してくると、が設置された所を降っていきます。
鎖場が終わって土砂崩れした所まで来ると、「月照滝」や「阿瀬休憩所0.6km」の標識が立つ月照滝への分岐に着きます。
道からを眺めてから、土砂崩れしたところを通過していきます。
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分岐を過ぎていくと、程なくして「龍が滝」のを過ぎていきます。
苔生したから水が滴り落ちる所を過ぎていきます。
土砂崩れした所を過ぎて、を幾つも眺めながら降っていきます。
横に長い段差を流れ落ちるを過ぎていくとからん橋が架かっています。
金山口から23分ほどで着きました。
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からん橋を渡って右へ曲がり、金属網のを渡っていきます。
少し土砂崩れした所を過ぎていくと、大きな岩盤が剥き出したに出ます。
岩盤の上を進んでいくと「百畳がふち」のが立っています。
標識を過ぎて軽く登っていくと倒れ岩に着きます。
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思案橋
岩の間を抜けて降っていくと、「駐車場まで0.5km」のが立っています。
標識の先にある道を横切る土砂崩れしたを跨いでいきます。
崩れを補強する木板が渡された所を過ぎて緩やかになると「座禅の滝」のが立っています。
右を振り返ってを眺めていきます。
少し傾斜が増して岩が剥き出した坂道を降っていくと、思案橋が架かる分岐に着きます。
金山口から32分ほどで着きました。
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小さなを過ぎて降っていきます。
右下に滝を眺めながら降っていくと「鉄砲滝」のが立っています。
標識を過ぎて左へ曲がる所まで来ると、戻るようにして谷へ降りていくがありました。
来る時には気が付きませんでしたが歩けそうな様子なので、降りていくことにしました。
下流にあるを眺めながら斜面を降っていきます。
岩盤が剥き出したに降り立つと、二筋になって流れ落ちる鉄砲滝が上流にありました。
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観爆休憩所
往復4分ほどで道まで引き返してきて、オーバーハングしたの下を足早に過ぎていきます。
「源太夫滝」のを過ぎていきます。
右へ降っていくの先に観爆休憩所が見えてきます。
遊歩道になった鉄製の階段を見送っていくと観爆休憩所に着きます。
滝への立ち寄りも含めて、思案橋から9分ほどで着きました。
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流れ出た土砂を越えて、になった道を緩やかに降っていきます。
垂直に切り立った高いの下を進んでいきます。
開けた所に出て道に流れ出た土砂を越えていくと、「遊歩道入口」の大きな道標が立つに出ます。
戻るように右へ降っていく遊歩道を見送っていくと、車止めのある小橋に着きます。
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羽尻地区
左に分かれていく坂道の上にある第二駐車場を見送って、に入っていきます。
路肩が少し崩落したまで来ると、来る時には流れ出て道に散乱していた土砂が撤去されていました。
少し降り傾斜が増してくると、と思われるコンクリートブロック製の囲いを過ぎていきます。
白いガードレールが見えてくると、を右に分けていきます。
右側が開けてくると、谷筋にをが見えてきます。
正面が明るくなって「通行止」の看板を過ぎると、車を止めておいた駐車スペースに着きます。
4分ほどの滝への立ち寄りも含めて、思案橋から22分ほど、金山廃村から1時間27分ほどで戻って来られました。
家路に着くべく車を走らせ始めると、来る時に見掛けたショベルカーとトラックが別の所で土砂の撤去作業をしていました。
作業している車両の脇をギリギリで通過していきました。
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