進美寺山
概 要 進美寺山は豊岡市日高町にある標高360.5m(点名:進美寺)の山です。 北側には古刹の進美寺があります。 今回は北側から保守路を通って進美寺へ登り、白山権現のある進美寺山に向かいます。 山頂は樹木に囲まれていて、北側に少し眺めが広がる程度です。 進美寺山からは東側の鞍部に降りて進美寺へ戻り、参拝路を降るルートを歩きます。
起 点 豊岡市日高町 日置地区
終 点 豊岡市日高町 日置地区
日置地区…(保守路)…稜線…車止め…進美寺…赤崎分岐…進美寺山…鞍部…進美寺…車止め…(参拝路)…日置地区
所要時間 2時間50分
歩いて... 保守路は軽トラなどが通れる広さで続いていますが、思いのほか急な所もあります。 進美寺山から鞍部に降りる尾根はトラロープが張られた急坂になっています。 参拝路は倒木などが目立って荒れています。 参拝路には採番された石仏が点々と続きますが、見落としたのか番号を確認できない石仏もありました。
関連メモ 進美寺山, 進美寺山, 須留岐山, 進美寺山
コース紹介
日置地区
豊岡市日高町を通る国道482号の江原駅前交差点から東へ分れる道に入り、 円山川に架かるを渡っていきます。 日置神社への道を分けていくとがあります。 正面の電柱には「迂回路」の看板が取り付けられています。 に入って、工事中の道を進んでいきます。 「紀念碑」と刻まれた石碑まで来るとがありますが、 旧来の右の道は土手で行き止まりになっているので、付け替えられた左の道を登っていきます。 土手から降りて右から来る旧来の道を合わせた先に作業場のような所があるので、ここに車を止めさせて頂きます。
駐車地の先へ進み始めると、すぐの所にがあります。 左の小橋の先へ続く農道(*)を詰めると稜線に出られますが、右の道を進んでいきます。 すぐの所にもがあります。 左の道は進美寺への参拝路で、右の道は電波塔や進美寺などの保守路のようです。 今回は保守路を登って参拝路を降るルートを歩きます。 少し進んでいくと、のような所に出ます。 右から左へ曲がってを登っていくと、右へ分れていく道を見送っていきます。 曲がりながら登っていくと、廃屋のような建物を過ぎていきます。
*小橋の先の農道は「進美寺山」を参照。
稜線
傾斜が増してくるを登っていきます。 保守路は地道になったり舗装路になったりしながら続いています。 所々に咲いているを愛でながら登っていきます。 が近づいてくると、少し左へ曲がっていきます。 右へ曲がっていくと、緩やかになった稜線に出ます。 駐車地から14分ほどの所になります。 脇には白い標柱が倒れています。 消えかかっていて読めない文字も多々ありますが、今歩いている道の由来が記されているようです。 右の尾根から降ってくる(*)がありますが、 北側にある日置神社から姫路山珠持地蔵を経て来る道になります。
*右の踏み跡は「進美寺山」を参照。
昭和27年進美寺奉賛会(世話人熊田繁蔵)造成の道
是より左方向、進美寺参拝路巾員一、五○米
距離千三百米現拡張巾員六米路線の内の基本
昭和15年____の通り
熊田繁蔵氏の信条で造成された此の道を基本に五_六米に
拡巾にな_新しく___として開発した。
昭和六十三年七月 小林弥_
車止め
緩やかになった道を曲がりながら進んで登り傾斜が増し始めると、左へ分れていくがありますが見送っていきます。 右の樹間の奥にを眺めながら登っていきます。 所々に咲くを愛でながら登っていきます。 何度か曲がりながら登っていくと車止めがあります。 駐車地から23分ほどの所になります。 「車止め」とは云っても、両側に支柱が立っているだけで、道を封鎖する鎖などは見かけません。 振り返ると、標識の脇からが降ってきていますが、 下の方にあった分岐から続く参拝路になります。
車輛通行止
ここからは、町道日置進美寺線です。 危険ですので車輛の通行を禁止します。
日高町、豊岡警察署
先へ続く保守路を進んでいくと、を過ぎていきます。 少し先にもあるを過ぎていきます。 右の樹間には残雪のあるが見えます。 登り傾斜が増し始めると分岐があります。 駐車地から26分ほどの所になります。 は作業道のようで、「一般車通行禁止」の看板が出ていて車止め鎖も張られています。
一般車通行禁止
これから先は、許可なく車両や歩行者の通行を禁止します。 無断で通行して事故等が発生しても一切の責任は負いません。
管理者 北但東部森林組合
作業道は見送って保守路を登り始めると、 程なくして左の尾根から参拝路と思われるが降ってきます。 少し先には「十一丁」のがあって、 背後には参拝路が曲がりながら続いています。 傾斜が増して来るを登っていきます。 しばらく登って右へ曲がる所まで来ると緩やかになります。 左側には「十四丁」のがあって、脇から踏み跡が左の尾根へ分れています。 駐車地から34分ほどの所になります。
道なりに右へ曲がって、傾斜が増してくるを登っていきます。 しばらく登っていくと、曲がっていきます。 傾斜が緩やかになると、脇に「十五丁」のがあります。 左の樹間にを眺めながら進んでいきます。 右の樹間にも景色を眺めながら登っていきます。
曲がりながら登っていくと、左上の平坦地から降ってくる小径がしてきます。 程なくして、左の尾根に「十六丁」のがあります。 石仏を過ぎると、KDDIの江原基地局があります。 駐車地から43分ほどの所になります。 電波塔を過ぎると、すぐの所から左の尾根へ登っていくが分れていきますが見送っていきます。 少し先にも、左の尾根へ登っていく参拝路と思われるがあります。
緩やかな所を過ぎて、を更に登っていきます。 傾斜が増して来る道を登っていくと、左からが降ってきます。 踏み跡を合わせていくと、なだらかな広場に出ます。 駐車地から46分ほどの所になります。 振り返ると、一段高い所に続くがあります。 左側にはが見えます。
進美寺
広場の先へ進んでいくとがあります。 車止めの脇を抜けていくと、石段と坂道にしています。 どちらを進んでもすぐ先で合流しますが、ここは石段を登っていきます。 石段を登って坂道と合流すると、進美寺に着きます。 駐車地から49分ほどで登って来られました。 すぐの所に平屋の大きな建物がありますが、庫裏や寺務所なのでしょうか。 玄関には「連絡先」の貼り紙が出ているので無住のようです。 右側には「十八丁」のがあります。 小祠や地蔵堂や石仏などが並ぶ境内を進んでいくと、石段の上に仁王門があって、 左右には阿吽の仁王像が納められています。
此ノ先、一般車輌ノ侵入ヲ禁ズ
山主
仁王門を抜けていくと、正面に進美寺の本堂である観音堂があります。 脇には「進美寺鰐口」の解説板があり、 お堂の正面には、解説板に記されている有形文化財の大きながあります。 境内の様子を確認しながら休憩していきます。 落ち着いたところで、進美寺山へ向かって観音堂を進んでいきます。 山際まで来ると、右斜面に続くがあります。 入口には「十二丁」のがあって 「右 白山道」の標柱が倒れています。
兵庫県指定重要有形文化財 進美寺鰐口
指定年月日昭和48年3月9日
所有者進美寺
観音堂正面にかかげられた径66センチ、厚さ25.7センチ、重さ48.75キロの大きな鰐口である。 撞座は繊細華麗な蓮花文様をうき出させ、各区はそれぞれ三条の圏線で区切る。 大きいだけに各区の間隔にゆとりがあり、張りの強い胴部の曲線とあいまって美しい形態にまとめあげられている。 銘帯の左右に刻銘があり、明徳3年(1392)進美寺の住職、幸円が願主となり寄進したものであることがわかる。 進美寺は行基が建立したと伝え、鎌倉時代には関東御祈祷所となった但馬国では最も著名な寺院である。 この鰐口は大きさにおいても古さにおいても、 製作の優秀さにおいても、当寺にふさわしい貴重な遺品といえる。
豊岡市日高町教育委員会
赤崎分岐
の斜面を横切るように続く道を進んでいきます。 程なくしてになる斜面を曲がりながら登っていきます。 小尾根を左へ回り込むように登っていくと、 「アカサキ55 E17」や「アカサキ80」の標識が取り付けられたが立っています。 更に登っていくと左右に延びる尾根に出ます。 進美寺から5分ほどの所になります。 中ほどには 「アカサキ55 E16 G9」や「アカサキ79」の標識が取り付けられた電柱が立っています。 電線が降っていく正面にはが広がります。 右からは赤崎地区からの(*)が登ってきます。
*赤崎地区からの登山道は「進美寺山」, 「進美寺山」を参照。
左のすぐ先にあるをくぐって尾根を登っていきます。 しばらく登ってになると、正面の樹間に進美寺山が見えてきます。 僅かに撓んだのような所を過ぎていきます。 が咲く尾根を曲がりながら登っていきます。 アセビも見られる尾根を曲がりながら更に登っていくと、古い切り株が残る曲がり角に出ます。 進美寺から11分ほどの所になります。 手前の樹木に邪魔されながらも、右側にはが見えます。 少し角度を変えると、残雪の残る山やも見えます。
少し登っていくと、尾根のを登るようになります。 少し先を左へ曲がっていくとに復帰します。 程なくして、またを登るようになります。 道なりに左へ曲がっていくとに復帰します。 少し左側から登っていくと、が建つ緩やかな所に着きます。 進美寺から17分ほどの所になります。 正面に回っていくと、「白山権現」と書かれた小さな札が掲げられています。 格子戸から中を覗ってみると、檜皮葺きの社が納められています。
進美寺山(標高360.5m)
白山権現の左側に僅かに開けた所があって、少しが見えます。 などが茂る所から白山権現の裏側を進んでいきます。 程なくして、樹木が伐採された小広い所に出ます。 中ほどには「進美寺」があるので、 地形図に載っている330.5m峰進美寺山の山頂になるようです。 周囲には樹木が生えていて、残念ながら眺めは良くありませんが、西側の樹木越しにが僅かに見えます。 周りにはなどがありますが、以前に建物か構造物などがあったのでしょうか。
三角点
基本測量
大切にしましょう三角点
国土地理院
四等三角点
基本 No.111965
この測量標はすべての測量の基準です。 三角点を大切にしましょう。
国土地理院
白山権現まで引き返して、しばらく居たから下山していきます。 来た道を引き返しても良いのですが、東にある鞍部から進美寺へ戻ることにします。 桃テープを辿って降っていくと、すぐにに出ます。 先へ進んで降り傾斜が増してくると、が張られています。 2021年に来た時には見かけませんでしたが、近年になって設置されたようです。 写真では良く分かりませんがかなりのなので、脇の樹木やトラロープなどに掴まりながら降っていきます。 しばらく降ってトラロープが途切れると、傾斜が少し弛んでホッとします。
鞍部
程なくして降り傾斜が増してくると、またが続くようになります。 が剥き出す所もある急坂を慎重に降っていきます。 頑張って降っていくと、傾斜がきてトラロープも終わりになります。 まだ続くを辿りながら降っていきます。 降り傾斜が増してくると、先の方がなってきます。 森を抜けると、参詣道が尾根を斜めに越えていく鞍部に出ます。 白山権現から16分ほどで降りて来られました。 正面には「十八丁」の石仏があります。
進美寺
(*)は須留岐山などへ続いています。 ここは戻るように続く道を進んでいきます。 程なくして、手前の樹木に邪魔されながらも、右の樹間にが見えてきます。 を横切るように続く道を進んでいきます。 少しになる道を進んでいきます。 右側に広がってくるを眺めながら進んでいきます。 傾斜が緩やかになると、進美寺観音堂の裏手に出ます。 鞍部から3分ほどの所になります。
*右前方の道は「進美寺山」, 「須留岐山」, 「進美寺山」を参照。
仁王門の手前から右側に続くを降っていきます。 庫裡や寺務所と思われる平屋のの裏側を進んでいきます。 建物に沿って左へ曲がっていくとが広がってきます。 奥に見える山は来日岳のようです。 建物を過ぎて、進美寺から出ていきます。 すぐに石段と坂道のがありますが、今度は坂道を降っていきます。 車止めを過ぎていくと、なだらな広場に出ます。 右に見えるなどを再度眺めていきます。
広場の先へ進み、元来た保守路と分れて、正面のを登っていきます。 すぐに階段が終わると、緩やかな所にあるに出ます。 尾根の左肩に現れるを進んでいきます。 脇には「十七丁」の石仏があります。 すぐ先で二股に分れていますが、一段低い所に続く左の道を進んでいきます。 少し降っていくと、最初に登ってきたが見えてきます。 左の樹間にはが見えます。 保守路に出て右から降ってくる広めの道を合わせていくと、すぐにKDDIの江原基地局があります。 進美寺から8分ほどの所になります。
すぐ先にある「十六丁」のを過ぎていきます。 曲がりながら続く保守路を降っていくと、の広がる所を過ぎていきます。 「十五丁」のを過ぎていきます。 少し先を曲がっていきます。 左へ曲がる所まで降ってくると、「十四丁」の石仏があります。 進美寺から15分ほどの所になります。 ここで保守路と分れて、右の尾根に向かって、石仏の脇から続く踏み跡を登っていきます。
斜面をひと登りして低いに出ると、 「水源林造成事業」の看板があります。 正面には須留岐山などのが見えます。 左へ続くを進んでいきます。 明瞭な道は見かけませんが、所々に桃テープが巻かれています。 傾斜が増してくる尾根を降っていくと、堀切のように窪んだ所があります。 左側にある一段低い所に続くに降りて、 保守路のすぐ上を進んでいきます。
水源林造成事業
所 在 兵庫県豊岡市日高町日置字苅ウ谷63番1 外7筆
契約面積 21.10ha(契約年度 令和元年度)
造林木は下記分収造林契約者が所有しています。 契約者間の同意なくして譲渡等の処分をするこはありません。
造林地所有者 進美寺
造林者(地上権者) 豊岡コウノトリ森林組合
造林費負担者(地上権者) 国立研究開発法人 森林研究・整備機構
山 火 事 注 意
国立研究開発法人 森林研究・整備機構整備センター 神戸水源林整備寺務所
保守路に近づく所があって出られそうですが、このままを進んでいきます。 「十三丁」や「十二丁」のが無いか左右を確認しながら進んでいきますが見かけません。 次第にU字形にになります。 保守路のすぐ傍を通ったりしながら続くを進んでいきます。 明瞭な道を見かけない尾根の背を進んでいきます。
程なくして、尾根の背から外れて曲がって降っていきます。 保守路のすぐ傍まで来て右へ曲がると、来る時に見かけた「十一丁」のがあります。 保守路と並行するように続くを進んでいきます。 少し左へ曲がりながら降っていくとに出ます。 保守路を進み始めると、すぐの所に作業道との分岐があります。 進美寺から32分ほどの所になります。
車止め
保守路を進んでいくと、を過ぎていきます。 少し先にもあるを過ぎていきます。 程なくして車止めが設置された所に戻ってきます。 進美寺から35分ほどの所になります。 ここでもを歩くべく、「車輌通行止」の標識の脇から続く小径を進んでいきます。
少し登って、松の幼木やアセビなどが茂るを進んでいきます。 程なくして「十丁」のを過ぎていきます。 降り坂になると、U字形にになります。 道を塞ぐ倒木を避けながら降っていくと、「九丁」のがあります。 引き続きU字形に窪んだ道を降っていくと、道は尾根の背を外れて右へ曲がっていきます。 車止めから5分ほどの所になります。 地形図で破線の道が分岐している所になります。
右へ曲がりながら降っていくとがあります。 どちらを進むか迷いますが、今回は左の道を歩きました。 少し降っていくと、手前で分れてきた道として安心します。 角には「八丁」の石仏が倒れています。 振り返って、する道を確認していきます。 浅くを更に降っていきます。 植林地の傍まで来ると、「七丁」の石仏があります。 車止めから11分ほどの所になります。
所々にが咲く道を軽く降っていきます。 少し曲がりながら降っていくと、「六丁」のを過ぎていきます。 樹木に邪魔されながらも、左に僅かにを眺めながら進んでいきます。 植林地へ入っていくと、「五丁」のがあります。 植林地を過ぎて浅く窪んだ道を軽く降っていくと、「四丁」の石仏が倒れています。 車止めから23分ほどの所になります。
植林地の傍を進むようになると、のような狭い尾根になります。 浅くU字形に窪んだ道を降っていくと、「三丁」のがあります。 更に降っていくと、「二丁」と思われるがありますが、風化していて番号は確認出来ませんでした。 車止めから29分ほどの所になります。 石仏の背後を見ると、今歩いている道と並行するようにが続いています。 窪んだ道を降っていくと、先ほどから並行していた道が左から合流してきます。 とどちらの道も明瞭で、逆向きに歩く場合には迷いそうに思えます。
先へ続くを更に降っていきます。 「一丁」のはないかと左右を探しながら歩きますが、見つけられませんでした。 少し右へ曲がっていくと、が茂るようになります。 小屋の脇を過ぎて、最初に歩いていった保守路が見えてくるとがあります。 車止めから34分ほどで降りて来られました。 地蔵堂には石仏が幾つか並んでいます。 番号は確認出来ませんでしたが、この中に「一丁」の石仏があるのでしょうか。
日置地区
保守路に出て、右側から小橋を渡ってくるを合わせていきます。 元来た道を進んでいくと、すぐの所に車を止めておいた駐車地があります。