概 要 |
大杉山は豊岡市日高町と香美町村岡区の境にある標高1007mの山です。
山頂からは山並みを眺めることが出来ます。
万場ゲレンデから登るルートもありますが、今回は妙見・蘇武林道から尾根に出て四ッ山越えを経て大杉山へ登り、
西北西にある鞍部から妙見・蘇武林道へ降るルートを周回します。
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起 点 |
香美町村岡区 村岡地区
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終 点 |
香美町村岡区 村岡地区
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村岡地区…登山口…鞍部…名色分岐…一ツ山…二ツ山…三ツ山…四ツ山…大杉山…鞍部…下山地…村岡地区
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所要時間 |
1時間50分
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歩いて... |
四ッ山越えの尾根は起伏はあるものの疲労困憊するような急坂が長く続くことはなく、
時折涼やかな風が吹き上がってきて癒やされながら歩けました。
藪漕ぎする所はなく、桃テープや赤○印が続いていて、分かり易くなっています。
最後の鞍部から妙見・蘇武林道へ降りる斜面は急な谷筋になっていて、出口付近は少し泥濘んでいます。
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関連メモ |
大杉山,
蘇武岳,
蘇武岳,
大杉山
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村岡地区
香美町村岡区を通る国道9号のがある交差点から県道259号を進んでいきます。
集落を抜けて谷筋に続く植林地に沿って登っていくと、橋が架かる所にがあります。
橋を渡って植林地を過ぎて雑木林に続くようになった道を曲がりながら登っていくと、左右に通るに出ます。
右側に「」の解説板があり、傍に白い標柱「14.3」が立っています。
左折して林道を2.8kmほど進んでいくと、東屋が建つに着きます。
左には山並みが広がります。
東屋の傍にはここから見えるを大きなが設置されていて、山の名前が記されています。
右側には「起点から17.1km」の標柱が立つがあります。
「」があって、今回登る大杉山の名前が載っていますが、詳細なルートまでは分かりません。
林道を更に進んで「19.1」の白い標柱まで来ると路肩が広がっているので、左へ曲がった辺りに車を止めさせて頂きます。
森林基幹道 妙見・蘇武線
この道は林道です。
林道は木材を運び出したり、森林を守り育てるために設置された道路です。
以下のことを承諾・厳守されたうえで利用願います。
1 |
一般道(公共交通に寄与することを目的とする国道等)に比べ次のことが異なります。
注意して走行して下さい。
・道幅が狭く、急カーブが多い
・未舗装で悪路が多い
・落石・倒木の危険が多い
・ガードレール・カーブミラーが少ない
・急勾配が多い
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2 |
次の期間は通行しないで下さい。
・豪雨・強風時 → 土砂崩れ・倒木の恐れがあります
・降雪・凍結時 → 除雪は行いません
・夜間・霧がかかった時 → 該当は無く、見通しが悪いです
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3 |
次のことは行わないで下さい。
・暴走行為・通行の妨げになる行為
・林道施設・周辺の自然を損傷・汚染する行為
・火気の取扱い
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4 |
構造上、次の車両は通行できません。
・積載時重量制限 20トンを超える車両
・積載時制限長 12メートルを超える車両
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5 |
走行速度は20km/h以下を心がけましょう。
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6 |
ゴミ等の不法投棄は法律で罰せられます。絶対に捨てないでください。
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7 |
許可なく林道を占用することは禁止しています。
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蘇道
妙見山、蘇武岳、三川山の連山は、昔から山を愛する人々に親しまれている。
但馬の壮大な四季折々の自然が眺望でき、豊かな森林の緑とのふれあいの場として、訪れる人々の希望と活力が蘇る道となろう。
妙見・蘇武線 三川線広域基幹林道期成同盟会
(村岡町長)野村宗一
題字 兵庫県知事 貝原俊民 書
妙見・蘇武線の概要
この広域基幹林道は、地域林業の振興と過疎地域の活性化並びに森林の多目的機能促進を図るため、
但馬の南北を結ぶ総延長24.8kmの林道です。
1 関係町 |
日高町、村岡町、八鹿町
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2 利用区域面積 |
3,138ha
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3 工事期間 |
着工 昭和38年度
完成 平成5年度 (昭和46年度より県営施工)
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4 事業費 |
17億円
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5 事業者 |
兵庫県
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蘇武岳登山口駅
起点から17.1km 終点まで37.2km
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登山口
駐車地の脇の土が積まれた所に登ってを眺めていきます。
「19.1」の白い標柱を過ぎて、車で来たを引き返していきます。
軽く登って左へ曲がり始めてカーブミラーが見えてくると、
手前に「19.0」のが立っていて、傍には文字の一部が欠けた「林道妙見・蘇武線_点から_km」の古い標識が倒れています。
右へ曲がり始めると、が低くなってきます。
「18.9」のまで来ると車を止めらそうな路肩がありますが、縁石があって入り難そうです。
左の尾根との高低差が低いので、桃テープが見られる所から斜面を登っていきます。
駐車地から3分ほどの所になります。
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鞍部
に明瞭な道はありませんが、傾斜はそれほど急ではないので登るのに問題はありません。
見えていたの巻かれた樹木を過ぎていきます。
少し左へ曲がった先に見えるを目指して斜面を登っていきます。
程なくして、左右に延びる尾根にある浅い鞍部に出ます。
登山口から2分ほどの所になります。
(*)は蘇武岳へ続いていて、「蘇武岳へ」の標識が立っています。
ひと息入れてから、大杉山へ向かってを進んでいきます。
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名色分岐
を辿りながら尾根を登っていきます。
少し登っていくと、を進むようになります。
桃テープを辿りながら進んでいくと、次第に曲がっていきます。
尾根の背に出て降っていくと、分岐になっている鞍部に着きます。
手前の鞍部から5分ほどの所になります。
脇にはが立っていて、
正面の道(*)は「名色・万場へ」、左の道は「大杉山へ」、今来た道は「蘇武岳へ」となっています。
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一ツ山(標高997m)
ひと息入れてから、大杉山へ向かってを進んでいきます。
右斜面を横切るように右へ曲がりながら進んでいくとに出ます。
浅い鞍部を過ぎるとになります。
桃テープに加えて赤○印が描かれた樹木が続いていてルートを示しています。
登り傾斜が増してくると、樹木の袂に「蘇武岳コース」のが置かれています。
傾斜が緩やかになると、中ほどの樹木が伐採されたに着きます。
出た所には壊れた「蘇武岳」の標識があって今来た道を指しています。
左寄りに進んでいくと「金山(一ツ山)」の標識が立っています。
名色分岐から8分ほどの所になります。
三角点は見かけませんが、ここが地形図に載っている997m峰になるようです。
周囲には樹木が茂っていて眺めは広がりません。
解説板や遺構などは見かけませんが、かつてこの付近に金鉱山があったのが「金山」の名前の由来なのだそうです。
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二ツ山
になる尾根を進んでいきます。
少し右へ曲がりながら降っていくとに出ます。
左側の斜面には僅かながあります。
近づいてくるへ向かって、尾根を登り返していきます。
傾斜が緩やかになると、「二ツ山」の標識が立つ標高960mほどの高みに着きます。
名色分岐から19分ほどの所になります。
ここも周囲に樹木が茂っていて眺めは広がりません。
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三ツ山
少し降っていくとに出ます。
右へ曲がりながら登っていくと、中ほどがになります。
窪んだ所を登っても良さそうですが、桃テープが見られるを登っていきます。
少し登っていくと、尾根は曲がっていきます。
傾斜が緩やかになると、「三ツ山」の標識が立つ標高970mほどの高みに着きます。
名色分岐から30分ほどの所になります。
ここも周囲に樹木が茂っていて眺めは広がりません。
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四ツ山
先へ続く尾根を降っていくと、所々にが見られますが、季節ではないので花は咲いていません。
程なくしてに着きます。
鞍部から登り返していくとが張られています。
それほどの急坂ではありませんが、念のためロープに手を掛けながら登っていきます。
高みが近づいてくるとは終わりになります。
傾斜が緩やかになると、「四ツ山」の標識が立つ標高990mほどの高みに着きます。
名色分岐から37分ほどの所になります。
ここも周囲に樹木が茂っていて眺めは広がりません。
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大杉山(標高1007m)
軽く降っていくとに着きます。
少し右へ曲がりながらを登っていきます。
次第に傾斜が増してくるとが近づいてきます。
頑張って登っていくと、大杉山の山頂に着きます。
名色分岐から48分ほどで歩いて来られました。
右側には「大杉山1007m」のが立っています。
傍に標識が立っていて、右の道は「万場登山口」、左の道は「白菅山」、今来た道は「蘇武岳」となっています。
正面が開けていてが広がります。
少し角度を変えると北北西の奥に連なるが見えますが、方角からすると久斗山がある稜線でしょうか。
「四ツ山越え」のルートには桃テープや赤○印が取り付けられた樹木が続いてルートを示しています。
多少の登り降りはあるものの、下草は生えておらず藪漕ぎの必要もない歩き易い尾根が続いています。
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下山は左の道を降るのですが、のすぐ先に「大杉山」の名前の由来になっている大杉があるので立ち寄っていきます。
軽く降り始めると、先ほどとは少し範囲が異なるが広がってきます。
程なくして、ロープ柵で囲まれた杉の大木があります。
標識類は見かけませんが、これが大杉のようです。
写真では良く分かりませんが、かなりの太さがあって圧倒されます。
参考までに、以前に万場登山口(*)で見かけた「」にある説明文を載せておきます。
大杉山の大杉
長い年月の風雨や豪雪にも耐え、遙か昔から山頂より神鍋高原を見守り、山の名前にもなっている杉の巨木
(出典:蘇武岳・大杉山 夏山登山道MAP)
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の山頂に戻って、「白菅山」の標識が指す西北西に延びる尾根を降っていきます。
少し降っていくとになります。
右前方の樹間には二つの電波塔が少し離れて立つ山が見えてきますが、方角からするとでしょうか。
軽く登っていくと、尾根が二手に分かれる標高1000mほどの小峰に着きます。
樹木に邪魔されながらも右側にを眺められます。
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鞍部
(*)は銚子ヶ谷湿原へ出られますが見送っていきます。
今回は妙見・蘇武林道へ降りるべく、を降っていきます。
次第に傾斜が増してくるを降っていきます。
しばらく降っていくと鞍部に着きます。
大杉山から9分ほどの所になります。
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下山地
を降っていきます。
最初は斜面に踏み跡らしきものがあるので辿っていきますが、すぐに不明瞭になります。
左右に傾いた斜面よりは歩き易いと思われるへ降りていきますが、
踏み固められた斜面ではないので土が崩れ易くなっています。
写真ではよく分かりませんが思いのほか傾斜が急なので、滑り落ちるようにして谷底を降っていくと、
正面が明るくなってが見えてきます。
出口が近づいてくると少し水が溜まっているので、靴を置く所を選びながら降っていきます。
コンクリート製の小堰の脇を降っていくと、妙見・蘇武林道の曲がり角に出ます。
鞍部から6分ほどで降りて来られました。
振り返ってを確認していきます。
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曲がり角のが広くなっていて、ここにも車を止められそうです。
先へ出てみるとが広がります。
軽い降り坂で続くを進み始めると、すぐの所に「20.0」の新しい標柱が立っていて、
脇には「林道妙見・蘇武線 起点から20.0km」の古い標識が倒れています。
「19.9」の白い標柱を過ぎるとになります。
「19.8」の白い標柱を過ぎて緩やかになると、右側に四等三角点「銚子ヶ谷」があります。
地形図に載っている924.0m地になるようです。
広くなっていて、ここにも車を止めておけそうです。
三角点
基本測量
大切にしましょう三角点
国土地理院
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村岡地区
降り坂になる林道を進んで、「19.7」と「19.6」のを過ぎていきます。
登り坂になって「19.5」の白い標柱を過ぎていくと、またが広がって車を止められそうな所があります。
「19.4」と「19.3」の白い標柱を過ぎて、軽いで続く林道を進んでいきます。
「19.2」の白い標柱を過ぎていくと、が次第に低くなってきます。
右へ曲がり始めると、車を止めておいた駐車地があります。
下山地から17分ほどで到着しました。
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