大成峠
概 要 大成峠は京丹後市網野町と豊岡市但東町の境にある標高410mほどの峠です。 今回は大成地区を起終点として、林道の途中で現れる峠道を通って大成峠へ登り、 546m峰や562m峰がある府県境尾根を進み、女池を経て磯砂山登山口へ降るルートを周回します。 府県境尾根には山並みを眺められる所があります。
起 点 京丹後市峰山町 大成地区
終 点 京丹後市峰山町 大成地区
大成地区…峠道入口…大成峠…546m峰…562m峰…女池…峠…磯砂山登山口…羽衣茶屋…小滝…大成地区
所要時間 3時間10分
歩いて... 大成峠へ登る峠道は広めで明瞭ですが、かなり傾斜が急です。 アップダウンが多い府県境尾根に明瞭な道はありませんが、 下草は生えておらず、樹木が茂り気味の所はあるものの藪漕ぎするほどではありません。 546m峰の手前には眺めが広がる所があります。
関連メモ 磯砂山, 磯砂山, 磯砂山, 磯砂山, 磯砂山
コース紹介
大成地区
京都丹後鉄道の久美浜駅から国道312号を東進して比治山トンネルを抜け、を右折して府道704号を南下していきます。 天女の里を過ぎて大成地区まで来ると、 KDDIの京丹後峰山町鱒留南基地局がある所が車数台ほどの広さがあるので、ここに車を止めさせて頂きました。
駐車地の先へ数10m進んでいくと分岐があります。 手前には「」の案内図があります。 右側には「ようこそ いさなご山(高さ661m)へ ←登山口 てっぺんまで2.3km」のが立っていて、 左へ分かれていくミソン谷林道を指しています。 林道の入口には「登山口まで1780m」「いさなご登山道」のが立っています。 「林道ミソン谷線」のも立っています。 左の林道は下山時に歩くことになりますが、先ずは大成峠を目指してを渡っていきます。
いさなご登山口
−ようこそ羽衣の里へ−
いさなご山は自然の宝庫です。
守ろう自然と登山マナー
1.地元の人が育てた山菜や自生の草花をとらないでください。
2.火の用心はくれぐれも−たばこの火の始末は入念に。
3.ゴミは必らず持ち帰りましょう。
4.登山道への車の乗り入れはできません。
峰山町
林道ミソン谷線
L=2,980m
程なくして、NTTドコモのを過ぎていきます。 民家が点在するの集落に続く道を軽く登っていきます。 少し進んでいくとが見えてきます。 民家への道を見送っていくと分岐があります。 駐車地から8分ほどの所になります。 角には「清水ヶ原林道 起点」のが立っていますが、 どちらの道を意味しているのかはよく分かりません。 右側の道は少し先で右へ回り込んでいくので、左側の道を進んでいきます。
清水ヶ原林道 起点
延長L=758m 幅員2.5m
峠道入口
地道になった林道を進んでいくと、暗渠を流れるを斜めに横切っていきます。 少し進んでいくと、また暗渠を流れるを斜めに横切っていきます。 更にを斜めに横切って、になった谷筋を進んでいきます。 程なくして、左側にコンクリート護岸されたが現れます。 沢を過ぎた所から、左へ戻るように登っていく明瞭な道があります。 標識類は見かけませんが、ここが大成峠を越えていく峠道入口になります。 駐車地から15分ほどの所になります。
林道はこの先へ100mほど進んだ所で行き止りになります。
道を塞ぐ倒木を過ぎて右へ曲がると、谷筋のに出ます。 道は何処かと探していると、右側の尾根の先にが見えます。 入口には少し樹木が茂っていて道らしくありませんが、桃テープに向って登っていきます。 桃テープを過ぎると、尾根の左斜面にが現れます。 かなり急な道を少し右へ曲がりながら登っていくと、緩やかなに出ます。 峠道入口から6分ほどの所になります。 ここで道が分岐しています。 標識類は見かけませんが、右の道は方角が違うように思えるので、左の道を登っていきます。
少し左へ曲がりながら、の斜面を横切るように登っていきます。 を息を弾ませながら登っていきます。 しばらく登って前方の樹間に稜線が見えてくると分岐があります。 はすぐ先で行き止りになっています。 ここは、折れ曲がるように続くを登っていきます。
少し登った所を、道なりに折れ曲がっていきます。 引き続き傾斜が急な道を登っていくと曲がっていきます。 右へ曲がったすぐの所にがあります。 正面の道の方が明瞭ですが、100mほど先で行き止りになっています。 ここは傾斜が増した左の道を登っていきます。
大成峠
稜線に向って、を登っていきます。 少し不明瞭になる道を曲がりながら登っていきます。 道なりに曲がって、また明瞭になる道を登っていきます。 が茂るようになる道を登っていきます。 アオキ群を抜けて少し右へ曲がると、切通になった鞍部に着きます。 標識類は見かけませんが、ここが地形図に載っている大成峠のようです。 峠道入口から20分ほどで登って来られました。 周囲の様子を確認しながら、ひと息入れていきます。
は左へ曲がりながら正面の谷筋へ降っていきます。 地形図に載っている中藤地区へ続く破線の道のようですが、今でも歩ける状態なのかは確かめていません。 峠の左右は急な崖になっていて登れないので、峠を過ぎた所からを登っていきます。 植林地をひと登りすると、すぐに左右に通るに出ます。 尾根から見ると、左下にあるが切通になっているのがよく分かります。 右へ続く緩やかな尾根を進んでいきます。
軽い登り坂で続くを進んでいきます。 尾根に明瞭な道は見かけませんが、下草などは生えておらず、藪漕ぎも必要ありません。 適度な間隔で桃テープが巻かれていますが、「地籍調査」などの文字は見かけないので、登山ルートを示しているようです。 次第にが増してくる尾根を登っていきます。 左に広がるを眺めながら登っていきます。 近づいてくるへ向って登っていきます。 脇の樹木に手を掛けながら登っていくと、右から防護網が近づいてきます。 この防護網はこの先にある546m峰の手前まで続きます。
景色を眺めながら登っていくと、標高460mほどのに出ます。 防護網にはが多くあるので、くぐりながら進んでいきます。 何度も振り返って、広がるを眺めながら登っていきます。
アセビが見られるようになる尾根を登っていくと、標高480mほどの緩斜地に出ます。 左側にはが広がります。 斜台形をしたも見えます。
傾斜が増してくる尾根を登っていくと、標高490mほどのに出ます。 また傾斜が増してくる尾根を、防護網のに注意しながら登っていきます。 何度も振り返って、見える範囲が少し変わってくるを眺めながら登っていきます。
更に続くに沿って登っていきます。 標高540mほどの緩斜地に出ると、これまで続いてきた防護網は右へ曲がって遠退いていきます。
546m峰
少し左へ曲がって、を軽く登っていきます。 を避けながら尾根を登っていきます。 傾斜が緩やかになると高みに着きます。 大成峠から30分ほどの所になります。 高みには半壊した黄プラ杭があるばかりですが、ここが地形図に載っているになるようです。 周囲には樹木が茂っていて眺めは広がりませんが、リュックを降ろして水分補給しながら休憩していきます。
落ち着いたところで、になる尾根を進んでいきます。 次第に傾斜が増してくるので、脇の樹木に手を掛けながら降っていくとになります。 少し進んでいくと、軽いになります。 緩やかになった尾根を進んでいくと、左の樹間に少しが見えます。 軽い登り坂になると、標高510mほどの僅かな高みに着きます。
高みを過ぎて、軽いになる尾根を進んでいきます。 少し降っていくとになります。 すぐに登り坂になると、タイルが嵌め込まれた「団」のがありますが、番号などは確認できません。 傾斜が緩やかになると、少し曲がっていきます。 程なくして登り坂になります。
所々にあるを確認しながら登っていきます。 左から近づいてくるを眺めながら登っていきます。 少し右へ曲がりながらを登っていきます。 次第に傾斜が緩やかになって左の尾根と合流すると、標高520mほどの尾根の肩のような所に出ます。 546m峰から12分ほどの所になります。
少し右へ曲がって緩やかな尾根を進んでいくと、 「団」のを見かけるようになります。 になる尾根を進んでいきます。 しばらく登っていくとになります。 左の樹間にを眺めながら進んでいきます。 程なくして登り坂になります。
が少し茂る所を登っていきます。 可憐な花を咲かせたを愛でながら登っていきます。 標高560m辺りまで来ると、少し曲がっていきます。 が増してくるので、脇の樹木に手を掛けながら登っていきます。 傾斜が緩やかになると、尾根が分岐している標高570mほどの尾根の肩のような所に着きます。 546m峰から22分ほどの所になります。 中ほどにはタイルが嵌め込まれた「団」の石杭がありますが、番号などは確認できません。
左の尾根を進んでいくと、程なくしてになります。 緩やかな所から登り返していくと、標高570mほどのに着きます。 中ほどには「団」の黄プラ杭があります。 尾根が二手に分かれていますが、を降っていきます。 を過ぎて、少し左へ曲がりながら登っていきます。 少し登っていくと、標高570mほどの小峰Aに着きます。 546m峰から30分ほどの所になります。
になる尾根を進んでいきます。 少し降っていくとになります。 程なくして軽いになります。 左の樹間にを眺めながら登っていきます。 少し登っていくと、尾根が分岐している標高570mほどの小峰Bに着きます。 546m峰から34分ほどの所になります。 中ほどにはタイルが嵌め込まれた「団」の石杭がありますが、番号などは確認できません。
を進んでアセビが茂る所を過ぎると、降り傾斜が増してきます。 しばらく降っていくとに着きます。 すぐにになる尾根を進んでいきます。 緩やかな所を過ぎて少し左へ曲がり、傾斜が増してくるを登っていきます。 正面の高みから右へ続く緩やかな尾根が見えてくると、のようなものが現れます。 ショートカットに良さそうですが、正面の高みが気になるので、このまま尾根の背を登っていきます。 真っ直ぐ登っていくと、尾根が分岐している標高550mほどの高みに着きます。 546m峰から42分ほどの所になります。 中ほどには「団」の黄プラ杭があります。
562m峰
折り返すようにを降っていきます。 少し降っていくと、手前で見えていたになります。 僅かに窪んだ所を過ぎると、倒木が煩わしいになります。 が茂る所を登っていきます。 傾斜が緩やかになると、尾根が分岐している高みに着きます。 546m峰から46分ほどの所になります。 標識類は見かけませんが、ここが地形図に載っている562m峰になるようです。 周囲には樹木が茂っていて眺めは良くありません。
を降っていきます。 が増してくるので、脇の樹木に手を掛けながら降っていきます。 少し降っていくとになります。 再びになる尾根を進んでいきます。 程なくして、アセビが見られる鞍部に着きます。
すぐにになります。 少し登っていくと、軽いになります。 浅く撓んだ所を過ぎるとになります。 傾斜が緩やかになると、尾根が分岐している標高530mほどの高みに着きます。 562m峰から10分ほどの所になります。 は右へ降っていきます。 ここで府県境尾根を離れて、を降っていきます。
少し降っていくとになります。 軽く登って標高530mほどの僅かなに着くと、尾根が分岐しています。 桃テープが見えるを降っていきます。 緩やかになった所を過ぎて、を更に降っていきます。 標高520mほどの所まで来ると尾根が分岐していますが、右の尾根を降っていきます。
傾斜が増してくるを降っていきます。 少し左へ曲がっていくとが更に増してくるので、脇の樹木に手を掛けながら降っていきます。 しばらく降っていくと、小さなに着きます。 鞍部から登り返していくと、標高490mほどの高みに着きます。
女池
左へ曲がっていくと、赤頭のがあります。 植林地の尾根を降っていくと、程なくして右下にが見えてきます。 次第にになってくる尾根を進んでいきます。 一番低い所まで来て、降りていきます。 少し降っていくと、すぐに女池に着きます。 562m峰から22分ほどの所になります。 これまでに何度か来た中では水量が多い気がしますが、「池」という雰囲気ではありません。
に戻って登っていきます。 左斜面を回り込むように登っていくとになります。 少し左へ曲がりながら緩やかに進んでいくと、向こう側を向いた「山火事注意」のを過ぎていきます。 朽ち果てそうなが見られる尾根を軽く降っていきます。 緩やかになると、僅かな高みを巻くように右斜面を降っていきます。
すぐに尾根の背に復帰して、朽ち果てそうなが続く尾根を降っていきます。 が見えてくると「磯砂女池の羽衣伝説」のがあります。 解説板を過ぎると、常吉地区と大成地区を結ぶ道が尾根を越えていくに着きます。 562m峰から28分ほど、大成峠から1時間48分ほどで到着しました。 磯砂山へ続く(*1)には「磯砂山頂上まで460m」の標識が立ち、ベンチも設置されています。 「」も設置されていて、磯砂山・常吉地区・女池への道が載っています。 ベンチの手前から戻るように分かれていく(*2)は常吉地区へ降っていけます。
*1 正面の道は「磯砂山」, 「磯砂山」, 「磯砂山」, 「磯砂山」, 「磯砂山」を参照。
*2 右の道は「磯砂山」を参照。
磯砂女池の羽衣伝説
北畠親房著の元元集(1337年)に、
「 丹後国風土記に曰く、丹後国比治の山(磯砂山)の山頂に井あり、その名を真井(女池)という。 この井に天女八人降り来て水を浴みき。 麓の和奈佐という老夫、天女の衣をかくし、児として無理に連れ帰る。 天女万病に効く天酒をよくす、十有余年するうち、老夫の家富みえ栄ゆるも、 老夫は”汝はもともと、わが児にあらず”と家より追う。 天女は泣く泣く放浪し、竹野の郡舟木の里にたどりて死す。 里人天女を奈具社にて祀る。 こは豊宇賀能売の命(伊勢神宮外宮の豊受大神)なり 」
と、このように女池の羽衣伝説は日本各地に数ある羽衣伝説の中でも、極めて格調の高いものである。
京丹後市
磯砂山登山口
戻るようにして続く道を進んでいきます。 入口には「女池まで200m」の標識が立っていて、今降ってきた道を指しています。 ロープ柵が続くようになった左への曲がり角まで来ると、地面に埋まるようにしてが設置されています。 道なりに左へ曲がっていくとがあります。 崩落した所を過ぎて、を降っていきます。 延々と続く階段を淡々と降って舗装路が見えてくると、「いさなご登山道」「頂上まで1000段」のを過ぎていきます。 沢の上を通って車止めを過ぎると、磯砂山登山口になっている舗装路の終点に出ます。 から6分ほどで降りて来られました。 脇には「京都の自然200選」の標柱や「山火事注意」の看板があります。
以前には「登山口 山頂まで1010段」の標識もあったのですが、この時には見かけませんでした。
「京都の自然二百選」 磯砂山
美しい自然 大切な自然を 永く子孫に伝えよう
平成5年8月31日選定 京都府
山火事注意
守ります 山の緑と 防火のマナー
タバコの投げ捨てはやめましょう
森林国営保険、京都府
羽衣茶屋
右へ続くを降っていきます。 急な道を降っていくと、を横切っていきます。 を右へ回り込んでいきます。 「登山口まで310m」の標識を過ぎていくと、ミソン谷林道の曲がり角にある羽衣茶屋に着きます。 磯砂山登山口から6分ほどの所になります。 「茶屋」と云っても店舗は営業しておらず単なるで、傍にはトイレが併設されています。 茶屋の前は車をおける広さがあるので、複数人で来る場合には、ここに車を待機させておくと良さそうです。
の曲がり角から左側の道を降っていきます。 左を流れる沢沿いに降っていくとを過ぎていきます。 沢にあるを眺めながら降っていきます。 程なくしてを横切っていきます。
車ののような所を過ぎていきます。 少し水が流れる所もあるを降っていきます。 の先端を回り込むように進んでいきます。 少し曲がりながら続く林道を淡々と降っていくと、が立っています。 羽衣茶屋から10分ほどの所になります。 こちら側の面には「府道まで780m」、向こう側の面には「登山口まで1000m」となっています。
小滝
標識を過ぎていくと、を横切っていきます。 程なくしてがあります。 左側には岩盤を流れ落ちるが心地良い音を響かせています。 程なくして、沢にあるが見えてきます。 少し先から左のへ降りていきます。 急で崩れやすい斜面を降って谷底に出ると小滝があります。 羽衣茶屋から14分ほどの所になります。 数段になって岩盤を流れ落ちる滝で、全部を合わせると結構長い滝です。
大成地区
往復3分ほどでに戻って、先へ降っていきます。 少し降っていくと、左側にがしばらく続くようになります。 竹林が途切れて林道を降って民家が見えてくると、右側にまたが現れます。 民家を左に見ながら降っていくと、左右に通るに出ます。 右へ曲がって数10m進んでいくと、車を止めておいた駐車地があります。 羽衣茶屋から25分ほどで降りて来られました。