概 要 |
鉄山は香美町村岡区にある標高789mの山です。
山頂は樹木に囲まれていて展望は得られませんが、手前の展望地や少し先の鉄山展望台からは山並みを眺められます。
今回は三川林道から分かれていく地道の作業路を終点まで進み、稜線に出て748m峰を経て鉄山へ向かいます。
鉄山から引き返して、白菅山を経て三川林道に出ます。
|
起 点 |
香美町村岡区 三川林道
|
終 点 |
香美町村岡区 三川林道
|
|
三川林道…作業路入口…作業路終点…稜線…748m峰…展望地…鉄山…鉄山展望台…鉄山…展望地…748m峰…稜線…白菅山…鞍部…作業路入口…三川林道
|
所要時間 |
2時間40分
|
歩いて... |
三川林道から分かれていく作業路は少し荒れている所もありましたが、歩くのには問題ありませんでした。
作業路終点から稜線に出るまでに明瞭な道はありませんが、植林地の斜面で歩き難くはありませんでした。
展望地や鉄山展望台からは山並みを眺められました。
白菅山への尾根道では、息を切らせながら急坂を登ることになりました。
|
関連メモ |
白菅山,
白菅山,
笹原山,
白菅山
|
|
三川林道
香美町村岡区を通る国道9号の高井交差点から県道259号を進んでいきます。
集落を抜けて谷筋に続く植林地に沿って登っていくと、橋が架かる所にがあります。
橋を渡って植林地を過ぎて雑木林に続くようになった道を曲がりながら登っていくと、
開けた斜面にがあります。
牛が放牧されている時もありますが、この時は見かけませんでした。
牧場を過ぎて更に登っていくと、左右に通るに出ます。
右側には「」の解説板があり、
傍には起点からの距離を示す白い標柱「14.3」が立っています。
左折して妙見・蘇武林道を進んで白い標柱「17.1」が立つ所まで来ると、
蘇武展望台や「蘇道」の記念碑が建つがあります。
左に広がる山並みを眺めていきました。
林道を更に進んで白い標柱「22.5」が立つを過ぎていくと、
妙見・蘇武林道の終点と三川林道の起点になった十字路にがあります。
三川林道に入って白い標柱「0.7」を過ぎていくと、
路肩が広がった車数台分の駐車スペースがあるので、ここに車を止めました。
森林基幹道妙見・蘇武線(全長24.7km)
この道は林道です。
林道は木材を運び出したり、森林を守り育てるために設置された道路です。
以下のことを承諾・厳守されたうえで利用願います。
1 |
一般道(公共交通に寄与することを目的とする国道等)に比べ次のことが異なります。
注意して走行して下さい。
・道幅が狭く、急カーブが多い
・未舗装で悪路が多い
・落石・倒木の危険が多い
・ガードレール・カーブミラーが少ない
・急勾配が多い
|
2 |
次の期間は通行しないで下さい。
・豪雨・強風 → 土砂崩れ・倒木の恐れがあります
・降雪・凍結時 → 除雪は行いません
・夜間・霧がかかった時 → 街灯はなく、見通しが悪いです。
|
3 |
次のことは行わないで下さい。
・暴走行為・通行の妨げにある行為
・林道施設・しゅうへんの自然を損傷・汚染する行為
・火気の取扱い
|
4 |
構造上、次の車両は通行できません。
・積載時重量制限 20トンを超える車両
・積載時制限長 12メートルを超える車両
|
5 |
走行速度は20km/h以下を心がけましょう。
|
6 |
ゴミ等の不法投棄は法律で罰せられます。
絶対に捨てないでください。
|
7 |
許可なく林道を占用することは禁止しています。
|
蘇道
妙見山、蘇武岳、三川山の連山は、昔から山を愛する人々に親しまれている。
但馬の壮大な四季折々の自然が眺望でき、豊かな森林の緑とのふれあいの場として、訪れる人々の希望と活力が蘇る道となろう。
妙見・蘇武線 三川線広域基幹林道期成同盟会
(村岡町長)野村宗一
題字 兵庫県知事 貝原俊民 書
妙見・蘇武線の概要
この広域基幹林道は、地域林業の振興と過疎地域の活性化並びに森林の多目的機能促進を図るため、
但馬の南北を結ぶ総延長24.8kmの林道です。
1 関係町 |
日高町、村岡町、八鹿町
|
2 利用区域面積 |
3,138ha
|
3 工事期間 |
着工 昭和38年度
完成 平成5年度 (昭和46年度より県営施工)
|
4 事業費 |
17億円
|
5 事業者 |
兵庫県
|
|
|
作業路入口
駐車スペースの先へ続く三川林道を進んでいきます。
すぐの所にある白い標柱「0.8」を過ぎていくと、真新しくなった「0.9」があります。
カーブミラーがある曲がり角まで来ると、地道のが左へ分かれていきます。
駐車スペースから3分ほどの所になります。
作業路の入口にある看板によると、歩くのは問題ないようです。
作業路へ入っていくと、すぐの所から右側の尾根に登っていくがあります。
入口には桃テープが取り付けられ、尾根に入った樹木にはで「山」と書かれています。
右の踏み跡は白菅山への登山道になりますが、このまま作業路を進んでいきます。
作業道路につき関係者以外車両の通行を禁止します。
香美町・北但西部森林組合
|
|
は等高線に沿うように緩やかな降り基調で続いています。
右の尾根が次第に低くなってくると、の下側に出ます。
すぐ近くに尾根が見えていて容易に登っていけそうですが、このまま作業路を進んでいきます。
少し降ったり緩やかになったりする作業路を進んで正面が明るくなると、
白菅山から南へ延びるが見えてきます。
谷筋まで来ると、土管が埋設されています。
作業路入口から7分ほどの所になります。
左へ曲がり始めた所に「水源林造成事業」の看板が立っています。
左側を見ると、が連なっています。
水源林造成事業
所在 |
兵庫県美方郡香美町村岡区村岡字白菅3559番72の内
|
契約面積 |
8.91ha(契約年度 平成17年度)
造林木は下記分収造林契約者が所有しています。
契約者間の同意なくして譲渡等の処分をすることはありません。
|
造林地所有者 |
香美町
|
造林者 (地上権者) |
北但西部森林組合
|
造林費負担者 (地上権者) |
独立行政法人森林総合研究所
|
山火事注意
独立行政法人森林総合研究所森林の内整備センター、神戸水源林整備事務所
|
|
見える範囲が変わってくるを左に眺めながら、緩やかな作業路を進んでいきます。
僅かなになった作業路を進んでいくと、次第に右側の尾根が低くなってきます。
地肌が剥き出した小尾根を回り込んで降り坂になると、になった斜面が見えてきます。
浅いを回り込んでいきます。
作業路入口から12分ほどの所になります。
曲がり角から広めの道が右前方に分かれていきますが、見送っていきます。
|
|
引き続き、左側に見えるを眺めながら進んでいきます。
次第に頭上に樹木が茂るようになると、少し曲がっていきます。
頭上に樹木がなくなると、右の斜面がした所があります。
作業路入口から16分ほどの所になります。
作業路にも土砂が流れ出ていて道を覆っています。
ここまでは車でも通れそうな様子の道でしたが、ここは無理しても通過できません。
土砂を乗り越えていくと、すぐにになります。
歩く人がいるようで、振り返ると谷側に踏み跡が出来ていました。
|
|
歩き易くなったを進んでいきます。
少し右へ曲がりながら進んでいくと、石がゴロゴロしたり倒木があったりして少しきますが、
歩くのには問題ありません。
道の上に覆い被さる樹木の下をくぐって降っていくと、左から来る作業路と合流します。
作業路入口から20分ほどの所になります。
地形図によると、は三川線起点駅のある十字路と蘇武トンネルの南西側出入口付近から続いているようです。
ここは、へ続く作業路を進んでいきます。
|
|
作業路終点
少し右へ曲がりながら軽いの作業路を進んでいきます。
緩やかになった道を等高線に沿うように曲がりながら進んでいくと、
少し右へ曲がる所から軽いになります。
傾斜が緩やかになると、僅かな水の流れが横切るを回り込んでいきます。
登り坂になった作業路を進んでいくと、小広くなった終点に着きます。
作業路入口から28分ほどの所になります。
この先に明瞭な道はありませんが、右の植林地の上にが見えるので登ることにしました。
終点の正面からへ入っていきます。
|
|
稜線
すぐに右へ曲がって、の斜面を登っていきます。
幸いにも下草は生えておらず傾斜もそれほど急ではないので、登り難くはありません。
正面の樹間に見えてくる稜線へ向かって、を真っすぐ登っていきます。
稜線に出る手前まで登っていくと、少し窪んだがあります。
以前には小屋でも建っていたのかと思ったりもしますが、そのような跡は見かけませんでした。
平坦地の左側を登っていくと、白菅山から748m峰へ続く稜線にある浅い鞍部に出ます。
作業路終点から4分ほどで登って来られました。
標識類は見かけないので、持ち合わせていたを目印として樹木に括り付けておきました。
|
|
748m峰
左へ続く尾根を進んでいくと、すぐに僅かなを越えていきます。
尾根の背に出て降っていくとに着きます。
僅かな瘤を越えて降っていくと、な尾根になります。
すぐに傾斜が増してくる尾根を登っていくと、分岐になった高みに着きます。
標石類は見かけませんが、地形図に載っている748m峰になるようです。
稜線に出た所から6分ほどの所になります。
中ほどの樹木の向こう側には「←白菅山」のが取り付けられていて、今来た尾根を指しています。
脇には「界」の赤プラ杭が倒れていました。
他にも標識がないか探していると、「鉄山→」の標識が落ちていてを指しています。
右前方へ降る尾根は笹原山へ続いているようですが、鉄山へ向かって左の尾根を進んでいきます。
|
|
緩やかな尾根を1分ほど進んで切り株がある所まで来ると、
尾根がに分かれています。
標識類は見かけませんが、右前方の尾根を降っていきます。
下草が生えていなくて歩き易い尾根を降っていくとになります。
登り坂になるとが見られるようになりますが、花は咲いていませんでした。
程なくしてを越えていきます。
引き続きが生える尾根を降っていくと、浅い鞍部になった緩やかな尾根がしばらく続くようになります。
|
|
展望地
浅い鞍部を過ぎていくとになります。
明瞭な道はありませんが、真っ直ぐなは歩き易くなっています。
近づいてくる高みへ向かって尾根を登っていくとが見られます。
踏み跡が出来るほど多くの人が訪れる山とも思えませんが獣道でしょうか。
傾斜が少し緩んでくると、右側の樹木が伐採された展望地に出ます。
748m峰から13分ほどの所になります。
切り株が残る斜面に出てみると、山並みを見渡せる眺めが広がります。
手前にある山は過日に訪ねたのようで、伐採された斜面が少し見えます。
|
|
鉄山 (標高789m)
展望地の先に続くを登っていきます。
引き続き下草が生えていないを登っていくと、先の方が明るくなってきます。
次第に幅が広がってになってくる尾根を登っていくと、鉄山の山頂に着きます。
展望地から4分ほど、稜線に出た所から26分ほどで登って来られました。
中ほどの樹木には「鉄山(てつだん)(標高788.7m)」「鉄山展望台→」のが取り付けられています。
標石類は見かけませんが、地形図に載っている789m峰になるようです。
ここを目的地とする予定でしたが、周囲に樹木が茂って展望は得られないし「鉄山展望台」というのが気になるので、
標識が指す右の尾根をもう少し進んでみることにしました。
|
|
鉄山展望台
標識が指すを進んでいきます。
少し右へ曲がりながら続くを降っていきます。
傾斜が緩やかになると、左側が伐採されて開けた所に出ます。
標識類は見かけませんが、ここが鉄山展望台になるようです。
鉄山から2分ほどの所になります。
辺りの雑木は伐採されていますが、中ほどに残された松の木が邪魔をしていては今ひとつでした。
お昼にはまだ早い時刻でしたが、座り具合が良さそうなに腰を降ろして昼食タイムにしました。
|
|
鉄山 (標高789m)
お腹が満ちたところで、来たを引き返してきます。
傾斜が緩やかになって、少し左へ曲がりながら続くを登っていきます。
鉄山展望台から2分ほどで、樹木に標識が取り付けられた鉄山に着きます。
標識の所からを降っていきます。
|
|
展望地
少し傾斜が増してくるを降っていきます。
次第に傾斜が緩んでくるを降っていきます。
鉄山から3分ほど降っていくと、左側の樹木が伐採された展望地に出ます。
左に広がるを再度眺めていきます。
笹原山の手前には、山腹を横切るが見えています。
地形図には描かれていない道で、何処から何処まで続いているのか気になります。
|
|
真っ直ぐなを降っていきます。
イワカガミが見られる尾根を降っていくと、になった緩やかな尾根がしばらく続きます。
登り坂になった尾根を進んでいくと、「←作業道近道」のが樹木に取り付けられていて左を指しています。
来る時には気が付きませんでしたが、標識を過ぎた所から左の斜面に続く(*)があります。
入口には白テープが取り付けられています。
先ほどの展望地から見えていた作業路へ降りていけるようで気になりますが、確かめるのは省略しました。
*後日に左の踏み跡を歩きました。
(「 笹原山」を参照)
|
|
748m峰
が見られる尾根を登っていきます。
を越えて少し降っていきます。
緩やかになった所から登っていくと、になった緩やかな尾根に出ます。
左へ曲がって広い尾根を登っていくと、分岐になった748m峰に着きます。
鉄山から17分ほどの所になります。
笹原山へ続く左の尾根は見送って、「←白菅山」の標識が指す元来たを進んでいきます。
|
|
稜線
歩き易いを降っていきます。
程なくしてな尾根になります。
登り坂になると、を越えて降っていきます。
再び登り坂になると、の右肩を越えていきます。
軽く降っていくと、目印として桃紐を括り付けておいた浅い鞍部に着きます。
鉄山から22分ほどで戻って来られました。
登ってきた右の植林地のから作業路に降りても良いのですが、
時間的にも体力的にもまだ余裕があったので、この北東にある白菅山を経ていくことにしました。
|
|
正面に続くを登っていきます。
2分ほど登っていくとになります。
程なくしてが増してきます。
には引き続き下草が生えておらず藪漕ぎの必要もないのは良いのですが、
次第に息が切れて脹脛も痛くなってくるので休み休み登っていきました。
尾根の幅が広がって斜面のようになった所を登るようになると、左前方の樹間に稜線が見えてきます。
|
|
更に続くを登っていきます。
右前方の樹間にもが見えてきます。
細い倒木を見かけるようになると、少し左へ曲がって斜面をに登るようになります。
次第に近づいてくるに向かって登っていきます。
息を弾ませながら登っていくと、左右に通る緩やかな尾根に出ます。
作業路終点から稜線に出た所から20分ほどの所になります。
尾根の中ほどの樹木には「←白菅山」のが取り付けられていて、左に続く尾根を指しています。
後日に右へ延びる尾根を歩きました。
(「 白菅山」を参照)
|
|
白菅山 (標高896.4m)
ひと息入れてから、左へ続く広くてを進んでいきます。
急坂から解放されてホッとしながら進んでいくと程なくしてになりますが、
これまでのような急傾斜ではないので助かります。
傾斜が緩やかになると、切り開かれて明るくなった白菅山の山頂に着きます。
作業路終点から稜線に出た所から23分ほどで登って来られました。
4年前に来た時には見かけませんでしたが、手前の樹木に「白菅山(標高896.4m)」のが取り付けられていました。
中ほどには角が欠けた三等三角点「白菅」があるので、地形図に載っている896.4m峰になるようです。
山頂の周囲には樹木が茂っていて展望は良くありませんが、
東側の樹木が少し伐採されていて僅かにが見えました。
後日に北へ延びる尾根を歩きました。
(「 白菅山」,
「 白菅山」を参照)
|
|
小広い山頂の少し先から、僅かな踏み跡を辿ってを降っていきます。
4年前に来た時には見かけませんでしたが、降り口の樹木には「大幹線林道三川線へ」のが取り付けられていました。
かなり傾斜が急なの斜面を、点々と取り付けられている桃テープを辿りながら降っていきます。
樹木に掴まりながら急な斜面を降っていくと、次第に傾斜がになってきます。
左に現れる谷筋を眺めながら降っていくと、次第に斜面が広くなってきます。
少し高くなった左側(*)を降ってしまい勝ちですが、桃テープを辿りながら少し低くなった右側を降っていきます。
*左側を降っていくと、北東へ延びる尾根に行ってしまうので要注意です。
|
|
桃テープを辿りながら降っていくと緩やかでになります。
程なくしてになりますが、それほど急ではありません。
緩やかになった所を過ぎていくと、少しになります。
僅かな高みを越えて、更に続くブナ林の尾根を降っていきます。
|
|
鞍部
少し降っていくとな尾根になります。
4年前に来た時にはこの辺りから作業路に出るまでのには笹竹がかなり生えていましたが、
枯れてしまったのか、この時には僅かしか見かけませんでした。
次第に傾斜が緩やかになると鞍部に着きます。
白菅山から18分ほどの所になります。
右下すぐの所には最初に歩いたが見えていて容易に降りていけそうですが、
このまま正面のの尾根を進んでいきます。
|
|
鞍部から登り返していくと、な尾根になります。
軽く登っていくと、を過ぎていきます。
イワカガミを眺めながら軽く降っていくとになります。
傾斜が緩やかになると、標高780mほどの細長い僅かな高みを進んでいきます。
|
|
作業路入口
軽く登っていくとは終わりになります。
降り坂になるとへ入っていきます。
右側が明るくなってくると、最初に歩いたに出ます。
白菅山から23分ほどで降りて来られました。
振り返ると、には赤ペンキで「山」と書かれています。
作業路を左前方へ進んでいくと、すぐに三川林道の曲がり角に出ます。
|
|
三川林道
を右へ進んでいきます。
右側の植林地が終わって明るくなると、「0.9」を過ぎていきます。
「0.8」を過ぎていくと、
車を止めておいた駐車スペースに着きます。
作業路に出た所から4分ほどで到着しました。
|
|