概 要 |
妙見山は宮津市にある標高370.7mの山です。
山頂付近からは天の橋立などを見下ろす眺めが広がります。
今回は滝上公園から滝上山へ登り、平岩山〜妙見山〜題目山と巡って、金引の滝へ降るルートを歩きます。
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起 点 |
宮津市 万年地区
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終 点 |
宮津市 滝馬地区
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万年地区…中央休憩所…滝上山…尾根の肩…平岩山…展望地…妙見山…反射板…反射板…峠…題目山…林道…金引の滝…滝馬地区
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所要時間 |
3時間50分
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歩いて... |
トラロープが張られた傾斜の急な所が何箇所かあり、久しぶりで汗を拭き拭きの山歩きとなりました。
夏場にはシダ類や笹などが煩わしくなりそうな所もありました。
尾根の要所にはテープが取り付けられてルートを示していて、それらを確認しながら歩いていきました。
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関連メモ |
題目山,
題目山,
平岩山,
金引の滝
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万年地区
京丹後市峰山町から国道312号を南下し、国道176号に出て宮津トンネルを抜け、西宮津大橋を降っていきます。
市民体育館交差点を右折して道なりに南下し、
日吉神社への標識がある信号を過ぎると、「滝上公園」の小さな標識が立つ十字路があります。
そこを右折して京都丹後鉄道の如願寺踏切を渡った所に「」があります。
そこを過ぎて万年地区を流れる如願寺川沿いに進んでいくと、
如願寺を過ぎた先にが架かっています。
脇には近畿自然歩道「金引の滝と旧宮津街道を訪ねるみち」の道標や「滝上公園」のなどが立っています。
滝上橋を渡って坂道を登っていくと、宮津市弓道場の手前に小振りの駐車場があるので、ここに車を止めました。
滝上公園周辺案内図
周辺の見所
■山王宮日吉神社(さんのうぐうひよしじんじゃ)
宮津の総氏神。
江戸時代は宮津藩の守護神とされました。
春の山王祭は藩祭とされ、宮津祭とも呼ばれています。
また、秋には有名な赤ちゃんの「初土俵入」が行われます。
社殿の殆どが府の文化財であり、神域は文化財環境保全地区に指定されています。
●含紅桜 がんこうざくら
花期 4月上旬
宮津市天然記念物。
藩主が命名した樹齢400年の名木。
花びらが薄紅色に変化していきます。
●漱玉亭 大さざんか
花期 11月〜12月
宮津市天然記念物。
江戸初期に庭園石組みに植えられた巨木。
花期が長く、境内に甘い香りが漂います。
■巌松山 如願寺(がんしょうざん にょがんじ)
巌松山如願寺は萬壽元年(1024)比叡山の皇慶上人が行基菩薩作(伝)の薬師如来を安置して開山されました。
本堂は寛文12年(1672)、仁王門は元禄3年(1690)の再建です。
如願寺川の右岸には、四国八十八カ所を祀る大師山があり、毎年4月21日の春祭りは大勢の善男善女で賑わいます。
もと塔中(たっちゅう)のあった左岸は児童公園となり、子供たちが遊具で遊んでいます。
●本尊薬師如来立像(藤原期) 桧一本造
●聖観音・十一面観音立像(藤原期)
如願寺
巌松山と号す。
高野山真言宗。
寺伝によれば万寿元年(1024)比叡山の僧皇慶上人が、行基菩薩作の薬師如来蔵王を負うてここに来り、一宇を建てて安置したに始まるという。
皇慶上人は諸国を巡ってのち丹波池上房(船井郡八木町)に住したと伝え、また田辺(舞鶴市)円降寺も中興の祖としている。
中世丹後守護一色氏は丹波細川・若狭武田氏とたえず争ったが、一色方の山城宮津城はこの寺の向い側にあった。
永正3年(1506)の如願寺跡合戦はわけても激しいものであった。
如願寺荒廃の時代である。
伊勢外宮の御師「丹後国御檀家帳」(16世紀前半期)によると、一色氏の奉行、宮津谷の支配者小倉氏の帰依を得て寺運回復に赴いたと思われる。
古くから多くの子院を擁していたが、18世紀初頭には6院に定まり、いまは本堂(薬師堂)・庫裡(旧宝寿院跡)等が残るのみ。
すぐれた自然環境の中に多くの文化財を持っている。
本堂は寛文12年(1672)宮津富田大工の最初期の造作、古い阿弥陀堂形式を残している。
仁王門は元禄3年(1690)の再建、ここにも三棟造の古式の構造をみせている。
本尊薬師如来立像は桧材一木造で古様を残す藤原期の作。
ほかに同時代の聖観音・十一面観音立像もある。
庫裡前庭には正和元年(1312)刻銘五輪塔、南北朝・室町期の宝篋印塔・逆修石灯籠等石造物がある。
(宮津市教育委員会、宮津市文化財保護審議会)
滝上山遊園
滝上山は宮津第一の景勝の地である。
山頂の展望台からは、北に天橋立、東に宮津の町並み、南に題目山(金引山)、西にのろし嶽、
更にそれをとりまく遠くの山と海が一望できる。
中世にはこの山麓の谷と山は丹後攻防の要地として戦場にもなったが、
近世泰平の時代になると早くから宮津城下唯一の景勝地帯として愛された。
京極高広をはじめ、永井尚長、奥平昌春等歴代城主もこの地の経営に力を用いた。
とりわけ京極氏の開いた別荘は永井氏の漱玉亭庭園にうけつがれてその滝組・池等の遺構は山王社境内地に今も跡を残している。
山麓には式内社杉末神社、日吉神社(山王社)、如願寺等があって、この地帯の歴史と文化の古いことを示している。
いまこのあたりには宮津市によって公園施設が整えられて、自然と信仰と憩いと遊びの場として市民に親しまれている。
(宮津市教育委員会)
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宮津市弓道場と滝上グラウンドの間に続く坂道を登って山際までいくと、道が左右に分岐しています。
正面にはが立っていて、
は「表・中央登山道」、
は「裏登山道」となっています。
近畿自然歩道の道標も立っていて、今来た道は「地蔵堂3.3km」となっています。
先ほどの案内図によると、左右どちらの道でも展望台のある山頂へ登れそうでしたが、今回は右の道を進んでいきました。
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赤い祠の下を過ぎていくと擬木の階段が現れます。
階段を登ってその先へ進んでいくとがあります。
角には近畿自然歩道のが立っていて、
右へ降っていく横木の階段は「山王宮日吉神社」、この先の道は「滝上弓ヶ観展望所0.4m」、
今来た道は「地蔵峠3.4km」となっています。
正面に続く擬木の階段を登っていきます。
左から右へ曲がりながら登っていきます。
道端に佇むを過ぎて階段を登っていくと分岐があります。
正面には道標が倒れていて、
右の道は「表登山道」、左の道は「中央登山道」となっています。
はロープで閉ざされて「工事中通行止」の紙が取り付けられていたので、
を進んでいきました。
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中央休憩所
森を抜けるとが見えてきます。
そこへ向かって間隔の広い擬木の階段を登っていくと開けた所に着きます。
駐車場から6分ほどの所になります。
名前を記した板などは見かけませんでしたが、最初に見かけた案内図に載っていた中央休憩所でしょうか。
左からもが登ってきていました。
左側には宮津のを見渡せる眺めが広がっていました。
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眺めを確認したら、右に続くを登っていきます。
10段ほどの階段を登ると、十字路のようになった分岐があります。
脇には道標が立っていて、は「表登山道」、
は「中央登山道」となっています。
正面にも踏み跡が見られますが、道標には何も示されていません。
左右どちらの道でも良さそうでしたが、今回は右の道を進んでいきました。
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間隔の広い擬木の階段を登っていきます。
階段が終わった先へ進んでいくとがあります。
脇には道標が立っていて、今来た道は「中央登山道」となっています。
正面から登ってくる道はロープで閉ざされて「工事中通行止」の紙が取り付けられていましたが、
先ほど分かれてきた表登山道のようでした。
ここは左へ続く急な擬木の階段を登っていきます。
右から左へ曲がりながら階段を登っていくと、「展望台へあと200m」のが立っています。
途切れながら続く階段を更に登っていくと、次第にが広がってきます。
開花したツツジも僅かながら見かけました。
道なりに右・左と曲がりながら登っていくと、宮津の街並みなどを見渡せる眺めが広がってきます。
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滝上山 (標高119.7m)
間隔の広い擬木の階段を更に登っていくと、山頂にあるが見えてきます。
左へ分かれて降っていく道を見送って、山頂へ続くを登っていきます。
を左へ分けて登っていくと、
展望台が建つ山頂に登り着きました。
登り着いた所には、ほとんど地面に埋まって頭頂部だけがかろうじて見えている「滝上公園」があるので、
地形図に載っている119.7m峰の滝上山になるようです。
駐車場から15分ほどで登って来られました。
山頂からは周囲をぐるりと見渡せる眺めが広がっていました。
北側の眺めです。
南側の眺めです。
も良く見えました。
景色を眺めながら、ひと息入れていきました。
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展望を楽しんだら、展望台の北側から西へ続くを降っていきます。
僅かなの脇を過ぎていくと分岐があります。
角には道標が立っていて、左の道は「不動尊入口」となっています。
右の道を指していたと思われる道標もありましたが、壊れていて文字は判読できませんでした。
案内図によると、左の道は南側へ降りてしまいそうなので、
数段の階段の先に続くを進んでいきました。
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僅かなを越えて軽く降っていくと、
右側が少し開けてを眺められる所がありました。
そこを過ぎて広めのを進んでいきます。
植林地に入って左へ曲がって降り始める所まで来ると分岐があります。
滝上山から4分半ほどの所になります。
脇にはが立っていて、
右の尾根に続く山道は「平岩山」、今来た道は「展望台」となっています。
には何も示されていませんが、案内図によると滝上公園へ降りていくようです。
駐車場のすぐ先の分岐の道標が示していた「裏登山道」でしょうか。
ここで公園内を巡る広めの登山道と分かれて、右へ続く山道に入っていきます。
参考までに、駐車場からのルートを「」に赤い線で示しておきます。
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これまでの快適だった登山道とは違って、普通のになります。
所々に赤テープが取り付けられていてルートを示しているようでした。
が茂るようになった尾根を登っていきます。
を眺めたりしながら登っていくと、開けた所に出ました。
右側にはが少し見えました。
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が茂る所を過ぎて、更に登っていきます。
も少しあったりしますが、乗り越えていきます。
再びが茂る所を登っていきます。
イワカガミも茂る所を登っていくと、再び開けた所に出ます。
標高が高くなった分、先ほどよりも見える範囲が広くなってきました。
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振り返ってなどを眺めながら登っていきます。
正面に横たわる稜線を眺めながら登っていくと、が張られていました。
滝上山から20分ほどの所になります。
傾斜はそれほど急ではなくて何故なのかと思っていると、
その先は急なになっていて危険だということのようでした。
ロープに沿って登っていくと、すぐに開けた所に出ました。
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尾根の肩
少し登っていくと、またが茂るようになります。
次第に汗が噴き出して息も切れてくるので、何度も立ち止まって汗を拭い呼吸を整えながら登っていきました。
左から右へ曲がりながら登って開けた所に出ると、が見えてきました。
が茂る所を登っていくと、黄色い杭のある尾根の肩に着きました。
地形図によると、平岩山の東150m辺りにある標高250mほどの尾根の先端になるようです。
滝上山から30分ほどの所になります。
振り返ると、天の橋立や宮津湾などを見渡せる眺めが広がっていました。
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緩やかになったを進んでいきます。
僅かなに着くと、平岩山と思われる山が正面に見えてきます。
高みを過ぎて、軽く降っていきます。
浅いに着いて登り返していくと、
またが茂るようになります。
振り返ると、宮津湾の向こうに尖った山が見えます。
良くは知らないのですが、方角からすると高浜町にある青葉山でしょうか。
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平岩山
傾斜が増してくる尾根を登っていくとが垂らされていました。
かなり傾斜があるので、ロープに掴まりながら登っていきました。
急坂を3分ほど登っていくと、やっとが終わりました。
傾斜が緩んでを過ぎていくと山頂に着きました。
滝上山から43分ほどで登って来られました。
地形図によると、妙見山の東北東700m辺りにある標高290mほどの高みになるようです。
ここが山道の入口の道標にあった平岩山だろうと思いながら標識類を探していると、
「火の用心」の標識の脇の切り株に小さなが置かれていました。
文字が書かれているように思えましたが判読できませんでした。
標識の脇から北へ急な踏み跡が降っていて、赤テープも取り付けられていました。
過日に 須津峠で「平岩山へ」の標識を見かけているので、ここから 須津峠へ降りていけるように思えます。
後日に 須津峠へ降る尾根を歩きました。
(「 平岩山」を参照)
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ひと息入れてから、を降っていきます。
緩やかな鞍部に着いて登り返していくと、黄色い石標があるに着きます。
軽く降って、緩やかになったを進んでいきます。
が見られるようになった尾根を登っていくと、
左側が開けて宮津湾や山並みを眺められる所がありました。
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少し登っていくとになります。
左前方にを眺めながら進んでいきます。
道の中ほどにあるを過ぎて、軽く登っていきます。
地形図では、標高290mほどの等高線で囲まれた緩やかな高みになるようです。
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僅かなになった尾根を進んでいきます。
軽く登って僅かなに着くと、
道は少し曲がって降っていきます。
標高290mほどの等高線で囲まれた緩やかな高みの南西端の辺りになるようです。
平岩山から13分ほどの所になります。
正面に妙見山と思われる高みを眺めながら降っていきます。
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苔生した樹木に生えたを眺めたりしながら降っていくと
緩やかなに着きます。
その先へ軽く登っていくと、再びになります。
次第に登り傾斜が増してくるとトラロープが張られていました。
平岩山から20分ほどの所になります。
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が目立つようになった急坂を、トラロープに掴まりながら登っていきます。
振り返って、樹間から少し見えるを眺めたりしながら登っていきました。
3分半ほどかけて登っていくとは終わりになります。
更に登って生い茂る笹竹を脱出すると、傾斜が少し緩んきます。
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軽く登っていくとに着きます。
緩やかになった尾根を少し登っていくと、僅かなになります。
緩やかになってきた道を進んでいくと、左前方の稜線に2枚対になったが見えました。
再びになってくると、上の方が明るくなってきます。
そこへ向かって登っていくと、緩やかになった山頂部の南端に登り着きました。
平岩山から33分ほどで着きました。
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展望地
登り着いた所の倒木には緑色のが置かれていました。
右側が開けていて、などを見渡せる展望地になっていました。
海に突き出た女島や黒崎の沖にがふたつ見えますが、
方角からすると若狭湾に浮かぶ大島(冠島)と小島(沓島)でしょうか。
疲れを癒しながら、しばらく景色を眺めていきました。
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妙見山 (標高370.7m)
円形マットの脇から降っていく道があります。
入口には赤テープが取り付けられていました。
この道を降っていくのですが、その前に、すぐ先にある三角点を確認しに行きました。
僅かな登り坂になったを進んでいくと、すぐに一番高い所に着きます。
脇には「吉津」があるので、
ここが地形図に載っている370.7m峰の妙見山になるようです。
周囲は樹木に囲まれていて、冬枯れの樹間から僅かになどが見える程度でした。
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手前の展望地まで引き返して、赤テープが取り付けられた所からを降っていきます。
いきなりが張られています。
最初はそれほど急ではありませんが、次第に傾斜が増してきたので掴まりながら降っていきました。
1分ほどでトラロープは終わって、を緩やかに進んでいきます。
僅かなを越えると、降るようになります。
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程なくして緩やかな登り坂になると、僅かな高みのを越えていきます。
正面にを眺めながら降っていきます。
少し狭まったに着いて登り返していきます。
傾斜が増してくると、またが張られていました。
トラロープに掴まりながら登っていきます。
1分半ほど登って緩やかになった道を進んでいくと、左側が開けてきました。
と思われる尖った山もよく見えました。
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反射板
登り傾斜が増してきたを登っていきます。
明るくなってきた正面へ向かって登っていくと、松の木などが茂る高みに着きました。
妙見山から15分ほどの所になります。
地形図によると、標高360mほどの高みになるようです。
樹木に隠れて良くは見えませんが、
金網柵に囲まれた所に反射板がとに2枚対で立っていました。
展望地の手前から見えていた反射板のようです。
金網柵を左側から半周すると、左へ戻るようにして降っていくがあります。
看板もありましたが、文字は消えていて確認できませんでした。
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歩き易いを降っていきます。
緩やかになった道を進んでいくと、向こう側を向いた「治山事業(保育)」のが立っていました。
僅かなを越えて降っていきます。
降り傾斜が増してくると、またが張られていました。
トラロープが終わって緩やかになった道を進んでいくと、正面の高みに反射板が見えてきます。
平成14年度
事業名 | 治山事業(保育) 除伐 1 |
面 積 | 5.59ha |
請負者 | 宮津地方森林組合 |
(京都府農林水産部)
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反射板
快適なを進んでいきます。
登り坂になるとに着きます。
地形図によると、標高350mほどの高みになるようです。
右側にはが広がっていました。
緩やかになった尾根を少し進んでいくと反射板の傍に出ます。
妙見山から25分ほどの所になります。
注意
この無線反射板は、無線回線に使用している重要な設備で、
これにいたずらをすると電力供給に重大な支障となり、又危険でありまうので、
柵内に立ち入らないようにお願いします。
(平成14年9月 関西電力株式会社)
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反射板を取り巻く金網柵の傍までいくと、右には山並みが広がっていました。
先ほどよりも邪魔する樹木が少なくて良い眺めでした。
左にはなどを見渡せる眺めが広がる展望地になっていました。
と思われる尖った山もよく見えました。
丁度昼時になったので、金網柵沿いに右へ降っていくに腰掛けて、
景色を眺めながら昼食タイムにしました。
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お腹が満ちたところで、金網柵に沿ってを右へ降っていきます。
階段が終わって左へ曲がり、右に広がる山並みを眺めながら金網柵沿いに進んでいきます。
左へ曲がって擬木の階段を登っていくと、反射板の向こう側に出ました。
目の前には山並みが広がっていました。
短い擬木の階段を降って、その先に続く快適なを降っていきます。
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反射板の巡視路になっているのか、しっかりとしたが続きます。
浅くU字形に窪んてきた道を曲がりながら降っていくと、
左側にや海岸線が見えてきます。
窪みがなくなったを進んでいくと、右側には先ほど来の山並みが広がってきます。
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峠
引き続き、を快適に進んでいきます。
地形図に載っている実線と破線の道の分岐は何処かと思いながら歩いていきましたが、それらしい分岐は見かけませんでした。
軽い登り坂になってくると、僅かなを越えていきます。
少し降っていくと、再び僅かなを越えていきます。
少し傾斜が増してが張られた道を降っていくと舗装路に降り立ちました。
反射板から12分ほどで降りて来られました。
手前には「水源かん養保安林」や「火の用心」の標識がありました。
その他に標識類は見かけませんでしたが、この舗装路は林道滝上奥山線というようです。
振り返ると、切通のになっていました。
最後の題目山へ登るべく、左へ進んでいきます。
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狭いながら自動車が通っていけるだけの幅がある緩やかな林道を進んでいきます。
路肩が広がって車ののようになった所を過ぎていきます。
等高線に沿うように曲がりながら進んでいくと、右の尾根に登っていく山道があります。
峠から2分半ほどの所になります。
このまま林道を進んでいくと最初の滝上公園へ戻れるようですが、
トラロープが垂らされて赤テープも取り付けられたに入って題目山へ登っていきます。
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トラロープが垂らされた斜面はすぐに終わって、緩やかなを進むようになります。
1分ちょっと進んで傾斜が増し始めると、道がに分かれています。
U字形に窪んだ右の道でもすぐ上で同じ所に出ますが、左の倒木の先に続く尾根を登っていきました。
が幾つか剥き出した尾根を登っていきます。
途中で振り返ると、先ほどの2枚対と1枚のが見えました。
その先へ登って緩やかになると、手前で分かれてきた道が右から合流してきます。
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軽く登っていくと緩やかなに着きます。
地形図によると、標高320mの等高線で囲まれた高みの西端になるようです。
軽く登ったり降ったりを何度か繰り返しながら続くを進んでいきます。
樹間から僅かにが見える所もありました。
正面の樹間からなどが垣間見えるようになると、少し降り傾斜が増してきます。
枯れた笹竹が茂る尾根を降っていくと、「740m」と書かれた特徴的なが樹木に寄り掛かっていて、この先の道を指していました。
林道から10分ほどの所になります。
この先にかけて同様の標識を幾つか見かけますが、これから向かう題目山までの距離を示しているようでした。
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標識を過ぎて1分半ほど降っていくとに着きます。
左の樹間からはが見えました。
少し登り返してのような所に着くと、左側が開けた展望地になっていました。
林道から14分ほどの所になります。
天の橋立も少し見えました。
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軽い登り坂になった尾根を進んでいきます。
2分ほど登ってシダ類や笹竹が茂るに着くと、
先ほどと同様の特徴的な「530m」のが立っていました。
僅かに降っていくと軽い登り坂になります。
大きな松の木が生えるを越えて降り始めると、
左側の明るい斜面に(*)が二つ見えました。
降り坂になってくると、また特徴的な「360m」の標識が倒れていました。
林道から21分ほどの所になります。
そこから短いトラロープが張られていました。
*後日に大きな岩( 裏題目)を経て林道へ降るルートを歩きました。
(「 題目山」を参照)
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次第にはっきり見えてくるを左に眺めながら尾根の背を降っていきます。
に着いて、その先へ登り返していきます。
枯れた笹竹が少し茂るを登っていきます。
標高270mほどの高みの端に着くと、特徴的な「150m」のが立っていました。
林道から28分ほどの所になります。
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軽く登っていくと、左側にが見えてきました。
少し降って緩やかな尾根を進んでいくとになってきます。
坂を登り切ると、緩やかな高みに着きました。
林道から32分ほどの所になります。
脇には特徴的な「15m」のが倒れていました。
ここは分岐になっていて、右の道を降っていくのですが、その前に、正面すぐの所にある題目山まで往復してきます。
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題目山 (標高264.3m)
すぐにが現れます。
岩の上によじ登ると、すぐ先にが見えます。
段差が急で正面には降りていけないので、手前に降りて岩の左側を抜けていくと、すぐに四等三角点「題目山」があります。
ここが地形図に載っている264.3m峰の題目山になるようです。
林道から34分ほどで到着しました。
振り返ると特徴的な「264m」のが樹木挟まるようにして立っていましたが、
これまでのとは違って矢印が両方に付いているので、距離ではなくて標高を表していると解釈しました。
目の前には天の橋立や宮津湾などを見渡せる眺めが広がっていました。
後日に山頂から北側の尾根を降るルートを歩きました。
(「 題目山」,
「 題目山」を参照)
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手前のまで引き返してきて、
分かれていく道を降っていきます。
左側になどを眺めながら、笹竹などが茂り気味の尾根を降っていきます。
題目山から4分ほど降っていくと、向こう側を向いた特徴的な「90m」のが立っていました。
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しっかりとしたを緩やかに降っていきます。
ぽっかり開いた所から宮津のなどを眺めながら降っていくと、
正面に僅かなマウンドが現れます。
題目山から8分ほどの所になります。
中ほどには特徴的な「310m」のが倒れていました。
左へ曲がって降っていく小径もありましたが、
マウンドの上には「金引の滝へ」のが立っていて、マウンドの先に続く尾根を指していました。
赤テープも取り付けられているので、左の小径が気になりながらも、マウンドの先へ続く尾根を進んでいきました。
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僅かに登る所もありますが、降り基調の緩やかなが続きます。
左への小径を分けた所から2分ほど進んで降り傾斜が増してくるとが現れます。
ロープに掴まりながら2分ほど降ってに着くとトラロープは終わります。
軽く登り返していくと僅かな高みに着きます。
題目山から15分ほどの所になります。
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林道
少し右へ曲がって、正面の樹間からを眺めながら降っていきます。
次第に傾斜が増してくる尾根を降っていくと、道が分かり難くなった所がありました。
どこが道なのかと辺りを見回していると、左下に赤テープが取り付けられいました。
その下にはが張られていたので、そこへ降っていきました。
道が分岐している所もありますが、トラロープと赤テープを辿りながら、かなり傾斜のある斜面を降っていきます。
次第に大きくなってくる水音を聞きながら降っていくと、舗装された林道に降り立ちました。
題目山から22分ほどで降りて来られました。
の右側には谷筋がありました。
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林道を左へ数10m進んでいくと、大きな樹木の手前にが取り付けられています。
そこから右側の植林地へ入っていくと、小川に梯子状のが架かっています。
トラロープも張られているので、それに掴まりながら渡っていきました。
滔々と音を立てながら滝のように流れ落ちるを左に眺めながら、
右側の山沿いに続く小径を降っていきます。
(林道をこのまま進んでいくと、金引の滝の下にある駐車場へ続いています)
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金引の滝
次第に降り傾斜が増してくるとが張られています。
一端途切れてすぐに始まるトラロープに掴まりながら、道がはっきりしなくなったを滑り落ちるように降っていきます。
小さな谷筋に降り立ってその先へ進んでいくと、が幾つか建つ所に出ます。
そこから左へ曲がっていくと大きな滝がありました。
これが金引の滝になるようです。
林道に降り立った所から7分ほどで着きました。
滝壺は砂地になっていました。
この先で見かける案内板によると、右側の流れが「男滝」、左側の流れが「女滝」というようです。
傍まで近づいていくと、飛沫が降りかかり、岩壁から噴き出すような冷気も吹いてきて、寒い思いをしました。
後日に改めて 金引の滝を訪ねました。
(「 金引の滝」を参照)
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滝の前は石がゴロゴロする緩やかな谷筋になっていて、小さな太鼓橋もありました。
右側に続く舗装された散策路を進んでいくと、売店のような建物があるに出ます。
軒下には「瀧」と題して文が掲げられていました。
左側のコンクリート橋を渡って石段を登っていくとがあります。
瀧
宮津は名勝の地
天の橋立をひかえ
北前船の寄港先きと
して昔から観光の西まわり
航路の立寄り港町として
江戸時代以来発展し
つづけたもので
ご存知宮津小唄の
宮津見にくりゃ
いぬ日がなかろ
ヤット ソレソレ
ソジャナイカ
今日は橋立
明日は
金引きうかうかと
宮津よいとこな
天の橋立
また来なれ
今もここを通る人々に
よって全国で唄って
頂きこの金引きの瀧を
賞でて頂いているのです
不動尊御真言
なうまく さんまんだ ばざら だん せんだん
まかろしやだ そわたや うんたらた かんまん
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擬木の手摺りが設置されたを降っていきます。
コンクリート橋を渡った所にの祠があります。
その上流にはがありました。
勢いよく流れ落ちるを眺めながら階段混じりの散策路を降っていくと、
左右に通る道路に降り立ちました。
脇には近畿自然歩道「金引の滝と旧宮津街道を訪ねるみち」のが立っていて、
右の道は「宮津駅2.6km」、左の道は「地蔵峠2.7km」、今来た道は「金引の滝」となっています。
「金引の滝と旧宮津街道を訪ねるみち」や「名勝・金引の滝」と題した解説板や「日本の名瀑 金引の滝」の石碑もありました。
正面にある建物はトレイになります。
金引の滝と旧宮津街道を訪ねるみち
金引の滝(日本の滝100選)
金引・白滝・臥龍の三瀑を総して「金引の滝」という。
金引は高さ40m、幅20m、右側は男滝、左側は女滝と呼ばれ、年中豊かな水が流れ堕ちる。
平成2年には天と地をつなぐ自然美の原点として「日本の滝100選」のひとつに選ばれ、多くの避暑客で賑わう。
名勝・金引の滝
金引山(題目山)から流れ落ちる霊水は、ここ滝馬に高さ40m・巾20mの「名勝・金引の滝」となり、
いつもどうどうと飛沫をあげて落下し、森々とした樹陰に清洌な潤となっている。
この滝には、すでに一千年の昔、如願寺塔頭威性院により、金引山不動明王尊が勧請され、
中世にはいくたびか血なまぐさい戦場ともなり、また旧藩時代は家士の心身修練の道場でもあった。
そして滝道には茶店が設けられ、とくに、御用滝そばは、この滝に遊ぶ人々に、ことのほか賞味された名物であった。
以来、この滝は不動尊信徒の霊場として、あるいは夏期涼を追う市民憩の場として今日に至ったが、
おりから、しないの有志多数は、このすばらしい名瀑の荒廃を歎き、
ここに不動尊の加護と、心ある人々の協力をえて、滝場の修復、
ことに「白龍・臥龍」の滝場を整備し、ふたたび待望の勝地となったのである。
虹となる 滝の飛沫や 蝉の声 霞衣
(宮津市文化財保護委員会)
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滝馬地区
左に架かる橋を渡って道路を軽く登っていくと、左への曲がり角に駐車場があります。
脇には「金引の滝と旧宮津街道を訪ねるみち」と題したやがありました。
駐車場の先にはがあるので、車で来られるのはここまでのようでした。
複数人で来る場合には、ここに車を待機させておくと良さそうです。
今回は単独行だったので、出発地の滝上公園の駐車場まで歩いていきました。
府道9号に出るまでの道には「金引の滝」の標識が要所に設置されていて、車で来る時にも分かり易くなっていました。
ここから滝上公園まで38分ほどかかりました。
(所要時間には含めず)
金引の滝と旧宮津街道を訪ねるみち
金引の滝 |
高さ40m、幅約20mの滝で、一年中豊かな水量を誇る美しい滝である。
水は左右に別れて落ち、右側は「男滝」、左側は「女滝」と呼ばれている。
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日吉神社 |
宮津郷の惣産土(そううぶすな)神で、江戸時代までは山王社と称し、歴代宮津藩主の崇敬をうけた。
本殿は1688年に阿部正邦が再建したと伝える。
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旧街道石畳 |
宮津城下から西に伸び、加悦谷や奥丹後方面に通じる古い街道。
峠道の古道には今も部分的にかつての石畳の道が遺存している。
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(環境省、京都府)
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