概 要 |
題目山は宮津市の万年地区にある標高264.3mの山です。
山頂からは宮津湾や天橋立を眺めることが出来ます。
滝上山〜平岩山〜妙見山〜題目山を巡る天橋立トレイルもありますが、
今回は滝上公園から地蔵峠へ続く林道にある登山口から登って、裏題目を経て林道に降るルートを歩きます。
|
起 点 |
宮津市 万年地区
|
終 点 |
宮津市 万年地区
|
|
万年地区…滝上浄水場…滝上登山口…小峰…題目山…小峰…尾根の肩…裏題目…谷筋…題目山登山口…滝上ダム…万年地区
|
所要時間 |
2時間10分
|
歩いて... |
登り道は明瞭で、傾斜が急な所などにはトラロープが張られていました。
桃テープも点々と取り付けられていて分かり易くなっていました。
各所にイワカガミも生えていて、花の季節には綺麗な眺めになりそうでした。
降り道は踏み跡程度で土砂崩れで不明瞭な所もありますが、途切れならが続く古びた石段を辿りながら降れば大丈夫です。
|
関連メモ |
妙見山,
題目山
|
|
万年地区
京丹後市峰山町から国道312号を南下し、国道176号に出て宮津トンネルを抜け、西宮津大橋を降っていきます。
市民体育館交差点を右折して道なりに南下し、
日吉神社への標識がある信号を過ぎると、「滝上公園」の小さな標識が立つ十字路があります。
そこを右折して京都丹後鉄道の如願寺踏切を渡っていくと、
の入り口に「」があります。
この図に載っている浄水場の手前に描かれている駐車場へ向かっていきます。
如願寺を過ぎていくと、円筒形の施設の手前に小広い空き地があります。
「駐車場」の旨の標識類は見かけませんが、ここが案内図に載っている駐車場だろうと思って車を止めさせて頂きました。
滝上公園周辺案内図
周辺の見所
■山王宮日吉神社(さんのうぐうひよしじんじゃ)
宮津の総氏神。
江戸時代は宮津藩の守護神とされました。
春の山王祭は藩祭とされ、宮津祭とも呼ばれています。
また、秋には有名な赤ちゃんの「初土俵入」が行われます。
社殿の殆どが府の文化財であり、神域は文化財環境保全地区に指定されています。
●含紅桜 がんこうざくら
花期 4月上旬
宮津市天然記念物。
藩主が命名した樹齢400年の名木。
花びらが薄紅色に変化していきます。
●漱玉亭 大さざんか
花期 11月〜12月
宮津市天然記念物。
江戸初期に庭園石組みに植えられた巨木。
花期が長く、境内に甘い香りが漂います。
■巌松山 如願寺(がんしょうざん にょがんじ)
巌松山如願寺は萬壽元年(1024)比叡山の皇慶上人が行基菩薩作(伝)の薬師如来を安置して開山されました。
本堂は寛文12年(1672)、仁王門は元禄3年(1690)の再建です。
如願寺川の右岸には、四国八十八カ所を祀る大師山があり、毎年4月21日の春祭りは大勢の善男善女で賑わいます。
もと塔中(たっちゅう)のあった左岸は児童公園となり、子供たちが遊具で遊んでいます。
●本尊薬師如来立像(藤原期) 桧一本造
●聖観音・十一面観音立像(藤原期)
|
|
滝上浄水場
円筒形の施設を過ぎて坂道を軽く登っていくと、金網柵で囲まれた施設の手前に「」の標柱が立っています。
その右側に車を止められそうながあります。
こちらが案内図に載っている駐車場なのかも知れません。
金網柵の左側を登っていくと、「沈澄兼配水池」の小さながあります。
金網柵の奥にはコンクリート製のがあります。
坂道を更に登っていくと、コンクリート敷になった場所の前にがあります。
金網扉を見送って更に登っていくと右下に池が幾つか見えますが、解説板に載っている緩速ろ過池のようです。
沈澄兼配水池
この施設は。明治45年に建設され、如願寺川の河川水を土管で直接この施設に引いて、
濁りなどを沈殿させた後の清水を配水するための水道施設でした。
現在では、滝上ダムの水を緩速ろ過池でろ過し、その浄水をこの下側にある円筒形配水池に貯めて配水する方法に変わったため、
その役目を終えていますが、宮津市の上水道発祥の地である滝上浄水場の当時の面影を今に伝える水道施設です。
|
|
一列に並ぶに沿って坂道を登っていきます。
植林を抜けて明るい所に出るとがあります。
右の道の先にはが見えていますが、左の道を更に登っていきます。
程なくして浅い谷筋を回り込んでいきます。
左から来るが道の下を通って右下へと流れています。
|
|
谷筋を過ぎて右から左へ曲がっていくと、小広くなったがあります。
脇には重機が止まっていて工事中のようでした。
は滝上ダムへ続いているような気がしますが、確かめるのは省略しました。
左の道には「通行止」のが出ていましたが、車に対するものだと解釈して、このまま進んでいきました。
看板によると、今歩いている道は林道滝上奥山線というようです。
右へ曲がりながら登って左への曲がり角まで来ると、右側にが少し見えます。
通行止
林道滝上奥山線災害復旧工事
30繰宮林災第2号
この工事は、災害復旧工事を行っています。
区間 宮津市字万年地区
期間 平成30年7月2日〜平成30年12月28日
施工 (株)保室建設
宮津市 産業経済部
|
|
滝上登山口
土が剥き出したに進んでいきます。
僅かな谷筋を回り込んで、に更に登っていきます。
道なりに左へ曲がっていくと、左へ戻るように登っていく山道があります。
駐車場から11分ほどの所になります。
入口には「題目山へ」のが立っていて、左の山道を指しています。
ここがになります。
ここで林道と分かれて、桃テープも取り付けられている左の山道を登っていきます。
|
|
が多く見られる道を登っていきます。
右へ曲がってに出て、右・左と小刻みに曲がりながら明瞭な道を登っていきます。
が少し茂る所もありますが、歩く部分には生えていなくて助かります。
滝上登山口から4分ほど登っていくと、緩やかな尾根になります。
特に分岐はありませんが、桃テープが山頂まで点々と取り付けられていて安心です。
|
|
すぐにになりますが、疲労困憊するような急傾斜の所が長く続くことはなくて助かります。
引き続きが茂る尾根を曲がりながら登っていきます。
尾根の背から外れてを進むようになると、少し道が狭まって崩落気味の所を横切っていきますが、
山側にトラロープが張られていて安心です。
左側の樹間からは、樹木に邪魔されながらもが見えるようになります。
右へ曲がりながら登っていくと、シダ類が茂る尾根の背に復帰します。
|
|
小峰
尾根の左肩を巻くように登っていくとになります。
程なくしてになる尾根を進んでいきます。
崩れたような所はなくて、登り坂ながらが続きます。
次第に傾斜が緩やかになってくると、標高170mほどの小峰に着きます。
滝上登山口から12分ほどの所になります。
周囲には樹木が茂っていて展望は得られません。
|
|
に転じる尾根を進んでいきます。
1分ちょっと降っていくと、緩やかになったに着きます。
程なくしてになる尾根を進んでいきます。
すぐにが張られていますが、道が階段状に削られていて登り易くなっていました。
トラロープが終わると、緩やかな尾根になります。
|
|
左側にを眺めながら進んでいきます。
少し登っていくとになります。
再びになってくる尾根を登っていきます。
振り返ると次第にがよく見えるようになります。
両側にシダ類が茂る尾根を登っていくと、またが張られています。
トラロープが途切れた所を道なりに左へ曲がっていくと、
すぐにトラロープが張られた斜面を横切るように進んでいきます。
|
|
題目山 (標高264.3m)
少し右へ曲がって、が茂る尾根に張られたトラロープに沿って登っていきます。
まで来ると、トラロープは終わりになります。
右側には、今来た道を意味していると思われる「滝上公園へ」のが取り付けられています。
緩やかになった尾根を進んでいくと、すぐに題目山の山頂に着きます。
滝上登山口から30分ほどで登って来られました。
中ほどには「題目山」があるので、地形図に載っている264.3m峰になるようです。
傍には「題目山264.3m」や特徴的な「264m」のがあります。
|
|
振り返ると、宮津湾を一望できる眺めが広がります。
もよく見えます。
奥の方には、伊根の舟屋があるも見えます。
背後にはがあります。
確かめるのは省略しましたが、この岩に「題目」が刻んであることから「題目山」と呼ぶようです。
景色を眺めながら休憩していきました。
|
|
の右脇を過ぎていきます。
が剥き出す緩やかな尾根を進んでいきます。
題目山から1分ほど進んでいくと分岐があります。
脇には特徴的な「15m」が立っていて、今来た道を指しています。
「天橋立トレイル」の標識もあって、
正面の道は「妙見山」、左へ降っていく道は「金引の滝・金谷谷」、今来た道は「題目山」となっています。
(*)は金引の滝へ降っていけますが、このまま正面の尾根を進んでいきます。
|
|
僅かなになった尾根を進んでいきます。
が道を塞いでいましたが、難なく跨いでいきます。
緩やかな所を過ぎて登り坂になると、を回り込むように登っていきます。
少し曲がりながら登っていくとに出ます。
また登り坂になると、小岩が露出した尾根になります。
|
|
小峰
右側の樹間からを眺めながら登っていきます。
小岩が剥き出した尾根を登っていくとのような所に着きます。
を進んでいきます。
軽い登り坂になった尾根を進んでいくと、標高270mほどの緩やかな小峰に着きます。
題目山から7分ほどの所になります。
前後には僅かな起伏の緩やかな尾根が続いていて、何処がピークなのかははっきりしません。
|
|
少し降ったり緩やかになったりしながら続くを進んでいきます。
軽い降り坂が続くようになった尾根を進んでいくと、幅が狭くなった馬の背のようなに着きます。
登り坂になった尾根を進んでいくと、右側が開けた所に出ます。
題目山から11分ほどの所になります。
右前方の尾根にが幾つか見えますが、情報によると裏題目というようです。
右を振り返ると、奥の方にの山並みが続いています。
|
|
尾根の肩
登り傾斜が増してくるとが張られています。
しばらく続くに沿って登っていきます。
トラロープが終わると、尾根の肩のような緩やかな所に着きます。
題目山から14分ほどの所になります。
ここで妙見山へ続く天橋立トレイルと分かれて、裏題目へ向かって、
右の樹木の脇から北へ延びるを降っていきます。
|
|
裏題目
滑り落ちないよう足元に注意しながら、傾斜が急な小尾根に続く落ち葉が積もったを降っていきます。
すぐに方面の眺めが広がってきます。
傾斜が緩んでくると、尾根にがあります。
右側から見ると「南無妙法蓮華経」「天照大神」「聖徳太子」などの文字が刻まれています。
これが先ほども見えていた裏題目になるようです。
|
|
大岩の右側を過ぎていくと、鉄骨のがあります。
傍にはがあります。
この岩にも「正法治國会」などの文字も刻まれているようですが、確認するのは省略しました。
構造物を過ぎていくと、尾根にまたがあります。
右側から見ると「正法治國」などの文字が刻まれています。
|
|
大岩の左側を過ぎて緩やかになると、のような狭い尾根を進んでいきます。
程なくしてトタン板で囲まれたの物があります。
からも振り返って眺めてみますが、何のための箱なのかは分かりませんでした。
箱型の物のすぐ先で、倒木が斜めに道を塞いでいます。
尾根の肩から7分ほどの所になります。
倒木の先の尾根は歩き難そうだがと思いながら左右を確認していると、
手前から右へ戻るように降っていくがあります。
|
|
谷筋
斜面を横切るように降っていくと、が行く手を阻んでいます。
左側のが茂る所が歩けそうだったので迂回していくと、
すぐにが現れます。
斜面が少し崩落した跡のようでした。
道には途切れながら続くが見られるので、
この道で合っているように思えて安心しました。
浅い谷筋に降り立って、道なりに左へ曲がっていきます。
|
|
すぐの所に倒れている「治山事業」のを過ぎていきます。
標識の先を道なりに曲がって降っていきます。
少し石が剥き出す所を回り込んでいきます。
僅かに水が流れるが現れる谷筋を降っていきます。
少し右へ曲がり始めると、右から合流してくる沢に小橋が架かっています。
尾根の肩から14分ほどの所になります。
上面には鉄板が敷かれていて、しっかりとした橋です。
平成19年度
事業名 治山事業(特定流域総合治山
請負者 宮津地方森林組合
京都府農林水産部)
|
|
小橋を渡っていくと、大きなが道を塞いでいます。
一つ目の倒木は難なくくぐっていけますが、二つ目の倒木はリュックがつかえてくぐっていけません。
跨ぐには高すぎるので、一旦リュックを降ろして何とかくぐっていきました。
谷筋の右側に続くを少し曲がりながら進んでいきます。
道にはコンクリートブロックも見かけます。
を跨いでいきます。
軽く登った先を降っていくと、直径10pほどの塩ビ製のパイプが階段状に置かれている所を過ぎていきます。
|
|
左・右と曲がりながら続くを降っていきます。
道には引き続き所々にが見られるので、かつては整備された道だったことがうかがえます。
が少し剥き出した所を降っていきます。
程なくして、道を補強したような丸太橋が現れます。
尾根の肩から24分ほどの所になります。
橋を渡っていこうとしますが上面が濡れていてとても滑り易くなっていました。
転ぶのは必至に思えたので、橋の山側に降りて通過していきました。
|
|
途切れながら続く石段が見られる谷筋のを降っていきます。
左を流れる沢が次第にしっかりとしてきて、のようになった所もあります。
を進むようになると、正面に水が溜まった広い所が見えてきます。
近づいていくと、砂防ダムの上流側に水が溜まってダム湖のようになっていました。
|
|
題目山登山口
少し泥濘んだ所もあるの縁を進んでいます。
すぐにの右側に出ます。
朽ち果てそうな横木の階段を降っていくと、正面にが見えてきます。
谷筋を抜けると林道滝上奥山線に出ます。
尾根の肩から36分ほどで降りて来られました。
脇には近畿自然歩道のが立っていて、
右の道は「滝上公園1.1km」、左の道は「地蔵峠2.1km」、今降ってきた道は「題目山」となっています。
「題目山」の板もあって、今降ってきた道を指しています。
今回尾根から降ってきた道は近畿自然歩道の一部になっているようです。
途切れながらも続いていた石段は、かつて題目山へ登る歩道として整備されたようです。
今では石段には土が被り土砂崩れした所もあって荒れ気味ですが、それほど苦労せずに歩けました。
|
|
軽い降り基調で続くを右へ進んでいきます。
を改修した所を過ぎていきます。
左を流れる如願寺川の水音を聞きながら降っていくと、山際に小祠があります。
題目山登山口から3分ほどの所になります。
の前に垂らされた小振りの鰐口には、お地蔵さんの衣のようなものが掛けれていました。
左には岩を流れ落ちるがあって、心地よい水音を響かせています。
|
|
滝上登山口
「砂防指定地」の標識が点々と設置されているを淡々と降っていきます。
題目山登山口から6分ほど進んでいくとがあります。
山際には「林道滝上奥山線起点」の白い標柱が立っていて、「巾員3.0〜4.0米、延長2,414(4,260)米」となっています。
少し降って右から合流する支沢が流れる谷筋まで来ると、木柵の先に白いガードレールが設置されたが架かっています。
右にはがあります。
小橋を渡って、の袂を進んでいきます。
少し曲がりながら降っていくと、最初に登っていった滝上登山口があります。
題目山登山口から11分ほどの所になります。
砂防指定地如願寺川
この土地の区域内において宅地造成、家屋の建築、土採取等の行為をする場合は知事の許可が必要ですから宮津土木事務所にご相談ください。
京都府
|
|
少し右へ曲がって降っていくと、左下にが見えてきます。
右への曲がり角まで来ると、樹間からが少し見えます。
道なりに左へ曲がりながら降っていくと、滝上ダムへ続いていると思われる道とのに着きます。
左の道を見送って林道を降っていくと、水が勢い良く流れ落ちるのようなものが左下の樹間に見えます。
気になるので傍まで降りてみようかと思いますが、それらしい道は見かけないので諦めました。
右から来るが道の下を通って左下へ流れていく谷筋を回り込んでいきます。
明るい所に出ると、左へ戻るようして分かれていく道との分岐に着きます。
題目山登山口から19分ほどの所になります。
|
|
滝上ダム
先ほど見えていた細長い滝のような所へ行けないかと思って、を歩いてみることにしました。
すぐに地道になると、先ほどの沢に架かるを渡っていきます。
両側に笹が茂る広い地道を進んで石がゴロゴロするようになると、の直下に出ます。
背丈の低いコンクリート製の壁が設置された左の岩壁を水が勢いよく流れ落ちていました。
先ほど見えていた細長い滝のようなものの下流部分だと思われます。
魚が遡上するための水路とは思えませんが、ダムの上流の貯水場の水位を一定に保つための放水路でしょうか。
|
|
万年地区
往復5分ほどで林道まで引き返してきてその先へ降っていくと、左下にが見えてきます。
一列に並ぶに沿って降っていきます。
が現れると、「沈澄兼配水池」の小さな解説板を過ぎていきます。
金網柵に沿って降っていくと、「滝上浄水場」のを過ぎていきます。
円筒形の施設を過ぎていくと、車を止めておいた駐車場に着きます。
滝上ダムへの立ち寄りも含めて、題目山登山口から28分ほどで到着しました。
|
|