瀞川山
概 要 瀞川山は香美町村岡区にある標高1039.2mの山です。 山頂の東側が開けていて、山並みを見渡すことが出来ます。 林道を通ってすぐ近くまで車で登ることもできますが、 今回は自然とのふれあいの森にある登山口から十石山を経て林道に出て山頂へ向かうルートを往復します。 降り道では、兎和野の大かつらや木の殿堂に立ち寄ります。
起 点 香美町村岡区 和池地区
終 点 香美町村岡区 和池地区
和池地区…瀞川山登山口…四叉路…十石山…瀞川平カラマツ並木駅…展望岩…瀞川山…瀞川山山頂すぐ駅…瀞川平カラマツ並木駅…十石山…K字路…炭がま…森の工作館…兎和野の大かつら…木の殿堂…展望棟…瀞川山登山口…和池地区
所要時間 4時間40分
歩いて... 林道に出るまでは、遊歩道のような広くて歩き易い道が続いていました。 分岐には道標が立っていて分かり易くなっていました。 林道を1.2kmほど歩いて再び山道に入って登り着いた山頂からは、但馬の山々を見渡せる眺めが広がっていました。 十石山から北へ分かれていく道には笹などが茂っていましたが、最初の分岐を過ぎると歩き易くなりました。
関連メモ 瀞川山, 十石山, 瀞川山, 十石山
コース紹介
和池地区
養父市八鹿町の市街地から国道9号を西進していきます。 ループ橋を過ぎて但馬トンネルを抜けて香美町へ入ります。 兎和野高原口交差点から県道89号に入っていくと、 「」の標識や「」の看板などが立つがあります。 そこを左折して兎和野ハチ北線を登っていくと、「」の看板を過ぎた所に広い駐車場があります。 ここに車を止めて歩く準備を始めました。
駐車場の中ほどには「」と「」と題した案内板がありました。 「自然とのふれあいの森案内図」は、降り道で兎和野の大かつら木の殿堂に立ち寄るのに大いに役立ちました。 参考までに、今回歩いた道を赤線で記したを載せておきます。
自然とのふれあいの森案内図
自然とのふれあいの森は、第45回全国植樹祭(平成6年5月22日開催)のテーマ「森の緑で心の豊かさを」をいつまでも受けついでいくことを目的に、 自然のすばらしさや大切さを学ぶステージとして、植樹祭会場の周辺森林を「人と森の共生」をコンセプトに6つのゾーンにわけ、 それぞれ特色ある森づくりを展開しています。
野鳥と水生生物の森・兎和野の森・花木の森・施業見本林と水源の森・雑木林と蝶の森・交流の森
但馬の山並み展望歩道
十石山頂から瀞川山頂への歩道は、氷ノ山を始めとする但馬の美しい山々を一望できる歩道です。 ここから十石山頂まで1,500m 1時間、瀞川山頂まで4,100m 2時間30分(十石山頂までは急な坂です)
瀞川山登山口
駐車場の先へ進んで右側の道路に出るとがあります。 道路向かいには「木の殿堂入口」の大きな標柱が立っています。 角には「兎和野高原 自然とのふれあいの森ウォーキングマップ」と題したがあります。 左側には道標が立っていて、左の道は「植物園・かつらの千年水1.3km」「ハチ北高原3.7km」、 右の道は「兎和野高原2.0km」「国道9号線4.2km」「瀞川渓谷憩いの森5.2km」、正面の道は「木の殿堂」となっています。 「但馬高原植物園 この先1km」の標識もあって左の道を指していました。 「町道 兎和野ハチ北線」の標柱もありました。 道路を渡って正面の道を1分ほど進んでいくと、へ入っていく道があります。 入口には「瀞川山登山口」の標識が立っています。 傍には「チョウの森200m」「十石山頂1300m」「瀞川山頂3900m」のが立っていて、左の道を指しています。 今回はここから十石山を経て瀞川山へ登っていきます。
町道 兎和野ハチ北線
農林水産省補助事業 中山間地域総合整備事業
路線名農道兎和野ハチ北線
延長4,468m
事業主体村岡町
青葉が茂るに続く道は、遊歩道のように広くてしっかりとしていました。 緩やかに続く道を2分ちょっと登っていくと分岐があります。 角には半ば壊れたが立っていて、右の道は「チョウの森」、 正面の道は「十石山頂」、今来た道は「木の殿堂・芝生広場・駐車場」となっています。 ここは十石山を目指して正面の道を登っていきます。
四叉路
岩の脇を過ぎていくと、「これより先は登山道」のが立っていました。 をよく見かけるになった道を登っていくと四叉路があります。 瀞川山登山口から10分ほどの所になります。 角にはが立っていて、正面の道は「十石山頂(森林浴コース)700m・野外教育センター1,500m」、 右の道(*)は「木の殿堂展望棟」、左の道は「十石山頂(展望コース)900m」、今来た道は「木の殿堂本館500m」となっています。 ここは「展望コース」を歩くべく、を進んでいきました。
*後日に右の道を歩きました。(「十石山」を参照)
「兎和野スタンプラリー」「あかねずみの事件簿」に参加のみなさんへ
これより先は登山道になります。 ポイントはありませんので、引き返してください。
 (県立兎和野高原野外教育センター)
オリエンテーリングのポスト「U」を過ぎていくと倒れかかったがあって、 この先の道は「十石山頂・瀞川山」、今来た道は「木の殿堂」となっています。 道標を過ぎて右への曲がり角まで来ると、樹木越しに山並みが少し見えてきました。 道なりに右へ曲がっていくと、手前の樹木が低くなったに出ました。 四叉路から5分ほどの所になります。 右側には山並みが広がっていて、「展望コース」たる所以のようでした。
(山腹に写っている黒い物は、低空飛行する飛行機です)
道なりに左へ曲がって更に登っていくとが倒れていて、 この先の道は「十石山頂500m・瀞川山」、今来た道は「木の殿堂900m」となっています。 道標を過ぎていくと軽いになります。 程なくして登り坂になってくると、道に石がゴロゴロするようになりました。
ゴロゴロした石がなくなって歩きやすくなってくると、道端にが茂るようになりますが、 道が隠れてしまうほどではありませんでした。 少し傾斜が増してきた道を曲がりながら登っていきます。 振り返って樹間から僅かに見えるを眺めたりしながら登っていくと分岐があります。 四叉路から25分ほどの所になります。 正面に倒れかかったがあって、左の道は「十石山頂・瀞川山」、 右の道は「展望歩道80m」となっています。 駐車場にあった「自然とのふれあいの森案内図」では、十石山の山頂の手前にある分岐のようです。 「展望」という言葉に惹かれましたが、道標の指すには熊笹が茂っていて歩き難そうだったので、 歩きやすい左の道を進んでいきました。
十石山 (標高870m)
両側に熊笹が茂る道をひと登りするとがあります。 脇にはが立っていて、正面の道は「瀞川山頂」、右の道は「木の殿堂(急コース)」、 今登ってきた道は「木の殿堂(緩コース)」となっています。 右の道は四叉路から分かれてきた「森林浴コース」になるようです。 右の道を見送って正面へ進んでいくと、すぐに十石山の山頂になります。 四叉路から28分ほど、駐車場から40分ほどで登って来られました。 中ほどに生える樹木の傍には、「十国山頂(標高870m)」のが立っていました。 脇にはオリエンテーリングのポスト「Q」がありました。 周囲は樹木に囲まれていて展望は得られないので、 ひと息入れてから、左へ続くを進んでいきました。
両側に熊笹が茂る道を進んでいくと、程なくして降り坂になってきます。 緩やかな坂道を降っていくと、山頂から2分ほどで浅いに着きます。 脇にはが倒れていて、この先の道は「瀞川山頂・林道」、今来た道は「十石山頂・木の殿堂」となっています。 鞍部を過ぎて登り返していくと、間隔の広いが途切れながら続くようになりますが、 段差は低くて歩きやすくなっていました。 小さく曲がりながら登っていくと、十石山から4分ほどで高みに着きました。 地形図によると、十石山の北西100m辺りにある標高870mほどの高みになるようです。 十石山は浅い鞍部を挟んで同程度の高みが並ぶ双耳峰になっているようですが、 こちらには「十石山」の標識類は見かけませんでした。
降り坂になってきた道を進んでいきます。 間隔の広い横木の階段混じりの道を3分ほど降っていくと、道端にオブジェのようながありました。 その手前の2本並んだ樹木の袂にの板が落ちていて、 この先の道は「瀞川山頂・林道」、今来た道は「十石山頂・木の殿堂」となっています。 そこを過ぎて浅いを進んでいくと、登りの横木の階段が始まります。 右側の樹間からはが見えてきますが、今向かっている林道が通る尾根のようです。 途切れながら続く間隔の広い横木の階段を登っていくと、緩やかな所がしばらく続くようになります。 地形図によると、十石山の西南西300m辺りにある標高890mほどの緩やかな高みになるようです。
少し降って僅かなに着いて登り返していきます。 尾根の背に続く広めの道を緩やかに登っていくと、倒れかかったがありました。 十石山から20分ほどの所になります。 この先の道は「瀞川山頂1,900m・林道500m」、今来た道は「十石山頂…m・木の殿堂1,900m」となっていますが、 「…m」の部分は消えていて判読できませんでした。 緩やかになった先を少し降ってから登り坂になってきた道を進んでいくと、道標が倒れていて、 この先の道は「瀞川山頂・林道」、今来た道は「十石山頂・木の殿堂」となっていました。 道標を過ぎて広がってくる尾根を登っていくと、伐採されて開けた所に出ました。 登山道の左側には建設中のような林道がありましたが、そのまま登山道を進んでいきました。
瀞川平カラマツ並木駅
広い登山道を2分ほど真っ直ぐ登っていくと、左右に通る林道に出ました。 十石山から30分ほどで登って来られました。 右側にはが立っていて、今登ってきた道は「十石山頂・木の殿堂」となっていました。 左側には「但馬アルペンロード」のが立っていて、左の道は「瀞川平・ハチ高原」、 今登ってきた道は「木の殿堂」となっていました。 正面には「災害に強い森づくり」のが設置されていて、 その脇から右側へ(*)が分かれていました。 その入口には道標が立っていて、右前方の山道は「兎和野高原(歩道)」、 右の林道は「兎和野高原(林道)」、左の林道は「瀞川山頂」となっています。 この先で見かけた案内板によると、 左右に通る林道は「瀞川・氷ノ山林道(鉢・瀞川ルート)」というようです。 右の方にはが見えていました。 少し右側には「10.9」の白い標柱が立っていて、起点からの距離を表しているようでした。 ここでリュックを下ろして水分補給などをしながら休憩していきました。
*後日に解説板の脇から右側へ続く山道を歩きました。 (「十石山」を参照)
災害に強い森づくり 〜県民緑税の活用〜(針葉樹林と広葉樹林の混交林整備)
平成16年度の台風災害を踏まえて、豊かな[緑」を次の世代に引き継いでいくため、 県民共通の財産である「緑」の保全・再生を社会全体で支え、県民総参加で取り組む仕組みとして平成18年度から「県民緑税」を導入し、 防災面での機能強化を目的とした「災害に強い森づくり」を早期・確実に進めていきます。
整備内容  スギ・ヒノキ等の高齢人工林の伐採を促進し、広葉樹等を植栽することにより、 樹種・樹齢が異なり、水土保全が高く、公益的機能を発揮する森林に整備します。
平成18年度:作業道の開設
平成19年度:作業道の開設、広葉樹の植栽
 (兵庫県、香美町)
落ち着いたところで、左に続くを進んでいきます。 建設中のような林道が左右に分かれていきますが見送っていきます。 2分半ほど進んでいくと、緑地に白の山の形が描かれた標識が立っていて、 こちら側には「起点から11.0km」、裏側には「終点から9.4km」となっています。 先ほど見かけた数値が書かれた白い標柱が100m毎に、この緑の標識が1km毎に設置されているようでした。
注意
スピード(20km/h以下)  カーブ  路肩  落石
 (兵庫県但馬高原林道建設事務所)
左右に分かれていく林道をすべて見送って、真っ直ぐ続くなだらかな瀞川・氷ノ山林道を進んでいきます。 100m毎に設置されている白い標柱を確認しながら11分ほど進んでいくと、次第にになってきます。 正面の先の方にはまた登り坂になる道が見えています。 坂を降り切って登り坂になると、先ほどと同様の緑のが立っていて、 こちら側には「起点から12.0km」、裏側には「終点から8.4km」となっています。 標識の先ののような所まで来ると、左の山へ入っていく道があります。 瀞川平カラマツ並木駅から18分ほどで着きました。 この少し先には「12.1」の白い標柱が立っているので、林道を1.2kmほど歩いたことになります。 入口には「瀞川山頂」のが立っていて、左へ戻るようにして続く山道を指しています。
豊かな緑 山火事注意
たばこ・たき火は完全に消そう!
 (森林国営保険、兵庫県)
間隔の広い横木の階段を登り始めると、すぐの所にがあります。 そこを過ぎて右へ曲がっていくと、左から登ってくる(*)が合流していきます。 しっかりとした道になっているようでしたが、地形図に載っている破線の道でしょうか。 脇には簡易トイレがありましたが、「使用禁止」の標識が取り付けられていました。 正面の道を進み始めると、すぐの所の熊笹の中に「瀞川山」のが落ちていて、正面の道を指していました。
*後日に左の道を歩きました。(「瀞川山」を参照)
展望岩
幅が広い尾根の背に続くを登っていくと、 次第に道の両側にが茂るようになりますが、道は明瞭に続いていました。 傾斜はありますが、普通の山道よりは広くて歩きやすくなっていました。 少し曲がりながら登っていくと、傾斜が緩んで明るくなったに出ました。 左側を見ると、すぐの所に大きな岩が頭を出していました。 その上に出て見ると、山並みが広がる展望岩になっていました。 右側には鉢伏山が聳え、その奥には氷ノ山が頭を出していました。 眼下にはも見えました。
左から右にかけての眺めを載せておきます。
瀞川山 (標高1039.2m)
展望岩を後にして、緩やかになった尾根を少し進んでいくと、の山頂に着きます。 林道から9分ほどで登って来られました。 開けた山頂の中ほどには「瀞川山頂(標高1039m)」の標柱が立っています。 その前には「高尾」があるので、地形図に載っている1039.2m峰になるようです。
山頂から見える山を記した標識が立っていて、左から 「蘇武岳 標高1,074m」「妙見山 標高1,139m」「須留ヶ峰 標高1,053m」「扇ノ山 標高1,310m」となっています。 西側は樹木が茂っていますが、東側の180度ほどが開けていて、山並みを見渡せる眺めが広がります。 右側にはがよく見え、眼下にはを見下ろせました。 お昼にはまだ時間がありましたが、先ほどの展望岩よりも広がる眺めを楽しみながら昼食タイムにしました。
左から右にかけての眺めを載せておきます。
お腹が満ちて景色も堪能したら、瀞川山から下山していきます。 登ってきた道を引き返しても良いのですが、南西方向の尾根に続いている道を降ることにしました。 正面になどの山並みを眺めながら、植林地の縁に続く道を降っていきます。 登ってきた道よりも少し狭めながら、明瞭でしっかりとした道になっていました。 2分ほど降っていくとが立っていて、この先の道は「林道」、降ってきた道は「瀞川山頂」となっています。 梢越しに山並みを眺めてからへ入っていきます。
瀞川山山頂すぐ駅
植林地に続く広めでしっかりとした道を降っていきます。 左へ曲がって雑木林の斜面を横切るように降っていくと、が見えてきます。 次第に隠れ気味になってくる鉢伏山を正面に眺めながら降っていくと林道に降り立ちます。 山頂から9分ほどで降りて来られました。 降り立った所の脇には「瀞川山山頂すぐ駅」の標柱や「(3)瀞川山山頂すぐ駅について」と題したが設置されていて、 「」や「」が写真付きで載っています。 主な山の名前を記した「」と題した写真も載っています。
後日に南西へ続く瀞川・氷ノ山林道を歩きました。(「瀞川山」を参照)
ひょうごの屋根・緑の回廊(瀞川・氷ノ山林道、鉢・瀞川ルート)
(3)瀞川山山頂すぐ駅について
瀞川山(1,0939m)がすぐ近くにあり、林道から分岐する登山道を利用すれば10分ほどで山頂に登頂できます。 山頂からは、但馬中央山脈をはじめ、ハチ北〜東鉢伏方面を一望できます。 駅は、南側の登山口がある箇所です。
この場所は、ルート起点より6.5km、標高980m。
(前駅) 徒歩での所要時間 (次駅)
(2)瀞川平カラマツ並木駅 …70分,2.3km… (3)当駅 …70分,2.3km… (4)野間峠駅
北東に続く瀞川・氷ノ山林道を進んでいきます。 僅かな登り坂の林道を進んでのような所を過ぎると降り坂になってきます。 「12.1」の白い標柱を過ぎていくと、瀞川山へ登っていった道が右へ分かれていきます。 瀞川山山頂すぐ駅から8分ほどの所になります。
瀞川平カラマツ並木駅
「終点から8.4km」の緑のを過ぎて、坂道を更に降っていきます。 坂を降り切って登り坂になってきた林道を進んでいきます。 左右に分かれていく林道を見送りながら、緩やかになってきた林道を真っ直ぐに進んでいきます。 「終点から9.4km」の緑のを過ぎていくと、瀞川平カラマツ並木駅の手前の分岐に着きます。 瀞川山山頂すぐ駅から24分ほどで着きました。 道標「木の殿堂」が指す右へ分かれていくに入って、十石山へ戻っていきます。
右側から来る建設中のようなを掠めてその先へ降っていきます。 道端に倒れているを過ぎていきます。 その先の倒れかかっているを過ぎて軽く降っていくとに着きます。 鞍部から登り返して間隔の広い横木の階段を登り、標高890mほどの緩やかな高みを進んでいきます。
十石山 (標高870m)
横木の階段を降って浅いを進んでいきます。 登り坂になってきた道を進んでいくとオブジェのようながあります。 その先に落ちている道標の板を過ぎて、横木の階段混じりの道を登っていくと、 十石山の北西100m辺りにある標高870mほどのに着きます。 高みを過ぎて、途切れながら続く横木の階段を降っていきます。 倒れた道標のある浅いに着いて登り返していきます。 緩やかになって、両側に熊笹が茂る道を進んでいくと、小広くなった十石山の山頂に出ます。 林道から22分ほどで着きました。
十石山の山頂から道なりに右へ曲がって降り始めると、すぐの所にの立つ分岐があります。 このまま元来た道を降っていっても良いのですが、 この下にある兎和野の大かつら木の殿堂を訪ねるべく、 左へ戻るようにして続く「」(*)を降ることにしました。
*後日に来てみると、「木の殿堂(急コース)」は廃道になっていました。
道は尾根のを緩やかに降るように続いていますが、これまでよりも少し狭まってきます。 時折樹間から見えるを眺めながら降っていくと、少しずつが茂るようになってきます。 先行きに不安を覚えながらも降っていくと、右側が開けて山並みを眺められる所がありました。 十石山から6分ほど降った所になります。 道は次第に狭まってきて、普通の山道のようになります。 草や笹が目立つようになった道を更に降っていくと、樹間から僅かにが見えました。
右・左と曲がりながら斜面を降るようになると、がかなり茂ってきました。 完全に道を覆っている所もあって、膝でかき分けながら降っていきました。 笹竹が茂る所を過ぎて、歩きやすくなったを降っていくと、 程なくして植林地になると分岐があります。 十石山から16分ほど降った所になります。 角にはが立っていて、右の道は「木の殿堂600m」、 左の道は「炭がま・アスレチック600m」「野外教育センター1,400m」、今降ってきた道は「十石山頂600m」となっています。 ここまでの道は普通の山道の様子でしたが、左右に通る道は遊歩道のように広めで歩きやすい道になっていました。 最初に見かけた「自然とのふれあいの森案内図」や四叉路にあった道標によると、 右の道は100mほどで四叉路に出る「森林浴コース」のようですが、ここにはその旨は書かれていませんでした。 駐車場へ戻るには右の道が近そうですが、兎和野の大かつらを訪ねるべく、を進んでいきました。
先ほどまでの鬱陶しい笹竹から解放されて、快適で広めの道を緩やかに降っていきます。 雑木林になってきた道を降っていくと分岐があります。 先ほどの分岐から7分ほどの所になります。 角にはが立っていて、右の道は「チョウの森400m・木の殿堂600m」、 正面の道は「炭がま・アスレチック300m」「野外教育センター1,100m」、今降ってきた道は「十石山頂900m」となっています。 木の殿堂へは右の道が良さそうですが、正面の道を進んでいきました。
K字路
雑木林に続く快適でを緩やかに降っていきます。 大きく右から左へ曲がりながら降っていくとK字路があります。 先ほどの分岐から5分ほど、十石山から29分ほど降った所になります。 道標は見かけません。 「自然とのふれあいの森案内図」で確認すると、右前方へ続く道(*)は野外教育センターへ、 左へ戻るようにして続く道は野鳥と水生生物の森へ続いているようですが、 芝生広場へ向かって、戻るようにして右へ続くを進んでいきました。
*後日に右前方の道を歩きました。 (「十石山」を参照)
「兎和野スタンプラリー」「あかねずみの事件簿」に参加のみなさんへ
これより先は登山道になります。 ポイントはありませんので、引き返してください。
 (県立兎和野高原野外教育センター)
炭がま
植林地に続く快適で広めの道を3分ほど降っていくとに出ます。 角には道標が立っていて、右の道は「木の殿堂・十石山」、 左の道は「野外教育センター・アスレチック」、今来た道は「野鳥の森」となっています。 左の道を降っていくと、すぐにがあります。 角には道標が立っていて、右の道は「大かつら」、正面の道は「花木の森」となっています。 正面にはが広がっています。 広場の縁に続く正面の道を進んでいくと、左側に炭がまがありました。
木炭の生産 − 「炭焼き」について
1.木炭の種類
・白炭
(1)材料となる木 ウバメガシ、シラカシ、アベマキ、コナラなど。
(2)炭の特徴 硬い炭で、高温を長時間持続するので料理店で良く使われる。
(3)有名な白炭 和歌山県の備長炭(ウバメガシを材料とする良質の炭)
(4)村岡町での歴史 村岡町でも谷渕徳蔵氏が大正時代初期に谷渕士気の白炭がまを開発して以来、今日まで生産が続けられています。
・黒炭
(1)材料となる木 アカマツ、クヌギ、コナラなど、ほとんどの木が利用可能。
(2)炭の特徴 軟らかい炭で着火が簡単なので、バーベキューなどに利用される。
(3)有名な白炭 兵庫県川西市の池田炭(材料クヌギ、お茶の湯に使われる良質の炭)
2.用途
(1)バーベキューなど野外での炊事や料理店での燃料
(2)水の浄化剤、脱臭剤
(3)製鉄などの工業用
3.木炭の生産方法
(1)かまの中に木を入れ火をつけて、かまを温める。
(2)かまの中に炭の材料となる木を入れて、火をつける。
(3)かま口に通気口を残してふたをし、燃やし続け、炭化を進める。
−白炭−
(4)かま口を少しずつ開けていき、空気を通して、1,000℃位になるまで燃やす。
(5)真っ赤に燃えた炭を取り出す。
(6)素灰(消粉)をかけてさませば、白炭のできあがり。
−黒炭−
(4)そのまま燃やし続け、通風口にふたをして、消火する。
(5)そのままさませば、黒炭のできあがり。
4.炭がまの種類
黒炭がま(左) 白炭がま(右)
構造 黒炭がまは、白炭ほど高温にならないため、基本的な構造は白炭がまと同じにして、かまの壁の層をやや薄くしてつくられています。 白炭かまは、約1,000℃の高温が周囲に伝わりにくくするため、使う土や石の量を多くして、かまの壁の層を分厚くしてつくられています。
生産量 一度に約60kgの黒炭が生産できます)15kg入りの俵で4つ分) 一度に約45kgの黒炭が生産できます)15kg入りの俵で3つ分)
炭がまの構造は、全国各地の風土や生活様式の違いにより、それぞれ異なったものとなっていますが、 村岡町における炭がまの構造や生産方法は上記のとおりです。
森の工作館
炭がまを過ぎていくと、広場の端に森の工作館がありました。 中を覗ってみると、工作台などがある広い部屋になっていました。 傍には「わたしたちの生活を守る豊かな森林」の解説板がありました。 最初に見かけたのと同じ題名の「」もありましたが、 内容が少し異なっていたので載せておきます。 また、「兎和野高原 自然とのふれあいの森ウォーキングマップ」と題した案内板もありますが、 最初に見かけたのと同じ内容でした。
わたしたちの生活を守る豊かな森林
森林の様々な働き
木材やきのこなどを生産する
森林は、わたしたちの生活に必要な木材、このこや山菜などを生み出します。
水をたくわえる
森林は、山に降った雨水をたくわえ、すぐに流れ出ないようにする働きがあり、水がかれるのを防いだり、洪水を防いだりしています。
山くずれを防ぐ
森林の土の中では、網の目のようにのびた木の根が土や石をだきかかえて、山くずれを防いでいます。
人間の生活環境を守る
森林は、空気中の炭酸ガスを吸収し、かわりに新鮮な酸素を出しています。また、森林の美しい景観は、わたしたちの心をなごませてくれます。
野生生物のすみかになる
森林の中では、様々な植物や動物が生活しています。
野外活動の場となる
森林内での活動を通して、わたしたちの心や体をリフレッシュすることができ、健康的でこころ豊かな生活を送ることができます。
自然とのふれあいの森案内図
自然とのふれあいの森は、第45回全国植樹祭(平成6年5月22日開催)のテーマ「森の緑で心の豊かさを」をいつまでも受けついでいくことを目的に、 自然のすばらしさや大切さを学ぶステージとして、植樹祭会場の周辺森林を「人と森の共生」をコンセプトに6つのゾーンにわけ、 それぞれ特色ある森づくりを展開しています。
雑木林と蝶の森
チョウやカブトムシなど昆虫類の生息環境を整えており、身近に観察することができます。 また、十石山頂への登山道からは、美しい但馬の山並みを一望することができます。
交流の森
広々とした芝生広場を中心とした森で、人々がいこい、交流することができます。
花木の森
木の殿堂のスロープや展望棟から、多彩な花木と但馬の山並みを眺め楽しむことができます。
施業見本林と水源の森
間伐や枝打ちなど森林施業の見本林として健全な森林を育てています。 また、根元から清水がわく兎和野の大カツラ周辺は「水源の森」として保全しています。
兎和野の森
森の中のフィールドアスレチックは、村岡町の自然などを学びながら気持ち良い汗を流すことができます。 また、炭焼きなどの体験学習や芝生広場でのレクリエーションを楽しむことができます。
野鳥と水生生物の森
野鳥の水浴び場・砂浴び場近くに、のぞき穴式の野鳥観察施設を設置しており、野鳥の生態を身近に観察することができます。 また、渓流の岩組みや歩道を整備しており、水辺の昆虫の観察などもすることができます。
森の工作館の建物を回り込むようにして右へ曲がっていくと、 明瞭な道は少し左へ曲がってへ入っていきます。 森へ入ってすぐの所に道標が立っていて、正面の道は「野外教育センター・アスレチック」、 右の道は「大カツラ」、今来た道は「炭がま・木の殿堂」となっています。 兎和野の大かつらへ向かおうとするものの、道標の指す右側に道はないので、 少し引き返しての端に沿って、道があるかないか分からない所を進んでいきました。 広場が終わって森へ入る所まで来るとが立っていて、 森の中へ入っていく道は「木の殿堂950m・大カツラ200m」、今来た道は「野外教育センター・アスレチック」となっています。 「木の殿堂(健脚コース)・炭がま」の板が落ちていましたが、様子からすると右を指しているようでした。 芝生広場に出た所から分かれてきた道が合流しているようでした。 ここは正面の雑木林へ入っていく道を進んでいきます。
に続く広めの道を緩やかに降っていきます。 左下にはフィールドアスレチックの設備が見えました。 植林地の浅い谷筋に着くとがあります。 角には道標が立っていて、右の道は「大カツラ・木の殿堂」、左の道は「野外教育センター・アスレチック」、 今来た道は「炭がま・アスレチック」となっています。 右前方へ続く浅い谷筋の植林地を進んでいきます。 真っ直ぐに伸びた背の高い杉の木が林立する浅い谷筋を降っていくと、正面に大きな木が見えてきます。
兎和野の大かつら
道なりに左へ曲がり、すぐの所のを右へ折れ曲がっていくと、 沢が流れるに着きます。 木橋を渡った所に「兎和野の大かつら」のが立っていました。 右側には根元から太い幹が何本も分かれる大きな木がありました。 K字路から20分ほどで着きました。 木橋の脇からに降りられるようになっていたので、 流れる水を手ですくって火照った顔を洗ったりしながらひと休みしていきました。
兵庫県指定天然記念物 兎和野の大カツラ
兎和野の大カツラの保護の為、中に入らないでください。
 (県立兎和野高原野外教育センター所長)
木橋を渡った所にがあります。 右側には道標が立っていて、左へ降っていく道は「野外教育センター850m」、 右から前方へ登っていく道は「木の殿堂750m」、今来た道は「アスレチック400m・炭がま250m」となっています。 右から前方へ続く道を登っていくと、すぐに道がに分かれています。 角には道標が立っていて、右側の道は「木の殿堂」、左側の道は「自動車道」、 今来た道は「野外教育センター・炭がま・アスレチック」となっています。 右側の道を進んでいくと、すぐの所に分岐があります。 角にはが立っていて、右の道は「木の殿堂(健脚コース)800m」、 正面の道は「木の殿堂700m」、今来た道は「野外教育センター」となっています。 展望棟へ行くには右の道の方が近そうですが、「健脚コース」は見送って、正面の道を進んでいきました。
東屋
植林地に続く広めの道を登っていきます。 「新しい森づくり「複層林」について」の看板を過ぎていくと、六角形をした東屋が建っています。 兎和野の大かつらから6分ほどの所になります。 内部の周囲にベンチが設置されていて、ひと休みするのに良さそうでした。 東屋の右側を進んでいくとに出ます。 脇にはが立っていて、正面の道は「木の殿堂」、右の道は「防災用池」、 今来た道は「野外教育センター・大カツラ・アスレチック」となっています。 の先には車道が見えていますが、道標には何も示されてはいません。 ここはに続く広めの道を進んでいきます。
新しい森づくり「複層林」について
1.複層林とは
複層林とは、単層林に対する言葉で、下の図のように林をつくっている木の高さや枝葉の層が2つ以上になっているものをいいます。 それぞれ長所・短所がありますが、水をたくわえる働きや山くずれを防ぐ働きなど、 森林の大切な働きは複層林の方が高いといわれています。
単層林 複層林
今ある木
(1)一度にまとめて伐採
(2)同じ種類の木を一斉に植栽
(3)同じ大きさの木の林になる
⇒(1)からくり返し
今ある木
(1)部分的に伐採
(2)きった木のあとに苗木を植栽
(3)違う大きさの木の林になる
⇒(1)からくり返し
長所
同じ品質で大量の木材が一度に生産できる。 伐採して木を運び出す作業が効率的に行える。
短所
伐採後に、地面の土が流れやすくなり、水をたくわえる力や木や草を育てる力が弱くなることがある。
長所
木材の需要に応じて、必要なときに必要な分だけ伐採ができる。 伐採が部分的であるため、水をたくわえる力や草木を育てる力が弱まることがない。
短所
下の木を傷つけずにきること、きった木を運び出す作業が難しい。
2.この複層林の歴史
この林は、昭和53年度にヒノキを植えて単層林として育てていましたが、 昭和56年度と昭和58年度には大雪にみまわれ、多くの木幹が曲がったり折れたりする被害が出ました。 これを健康な森林に復旧するために、被害を受けた木を取り除いて、そのあとにスギの苗木を植え、複層林をめざしています。
雑木林に続く広めの道を緩やかに登っていくと、植林地に入る手前にがあります。 角には道標が立っていて、右の道は「木の殿堂(健脚コース)」、正面の道は「木の殿堂」、 今来た道は「野外教育センター・大カツラ・アスレチック」となっています。 ここでも「健脚コース」は見送って、正面の道を進んでいきました。 植林地に入って少し右へ曲がりながら登っていくとに出ます。 角には道標が立っていて、右の道は「木の殿堂(展望棟)」、左の道は「木の殿堂(本館)」、 今来た道は「野外教育センター・大カツラ・アスレチック」となっています。 左折して緩やかに降っていくと開けた所に出ました。 左側には石で囲まれたがありました。 水が涸れた池かと思いましたが、中にベンチが設置されているので、池ではないようでした。 その先に十字路があります。 脇には道標が立っていて、正面の道は「十石山」、右の道は「木の殿堂200m」、 左の道は「自動車道」、今来た道は「野外教育センター1,400m・大カツラ550m・アスレチック900m」となっています。 木の殿堂へ向かって、右へ続く間隔の広いを登っていきます。
間隔の広い横木の階段を緩やかに登って左右に通るに出ると、 正面には木の殿堂本館が聳えていました。 手前にはツツジがまだ花を咲かせていました。 脇には道標が立っていて、右の道は「チョウの森」、左の道は「十石山」、 今来た道は「野外教育センター・大カツラ・アスレチック」となっています。 右へ10mほど進んだ所から左へ戻るようにしてに登っていく道があります。 その道が本館の入口へ通じています。 オオバコ・シロツメグサ・ハリジオンなどが生えるを登っていくと、 「木の殿堂」のが立っています。
木の殿堂
上溝桜が植えられたコンクリート坂を登って右へ曲がると、木の殿堂本館があります。 兎和野の大かつらから18分ほどで着きました。 玄関には「兵庫県 木の殿堂 ご案内」と題したがありました。 中へ入って、しばらく見学していきました。 2階には受付・事務室・常設展示、1階には常設展示・企画展示室・ハイビジョンシアター・工作室・図書室などがあります。 2階の真ん中のを進んでいくと、1階にはがあって虹が架かっていました。
兵庫県 木の殿堂 ご案内
当施設にご用のある方は受付までおこし下さい。 受付は現在地右の自動ドアを出て左にあります。 このフロアは本館2階です。 別館はこの通路を左へ約200メートル進んだ所にあります。
展望棟
本館の2階を抜けて、その先に続くを進んでいきます。 葉を茂らせた木々を眺めながら進んでいくと、先ほどの案内板では「別館」となっているに着きます。 右側の建物の1階は靴を脱いで上がるになっていて、中には円いテーブルと椅子があり、 周囲の壁には写真が展示されていました。 建物の左側にある階段を登っていくと、2階にある展望台に出られます。 手前の樹木が邪魔しているのが難点ではありますが、を見渡せる眺めが広がっていました。 ここから見える山を記した大きなも設置されていて、 左から、蘇武岳1074m・金山峠・妙見山1139m・御祓山773m・須留ヶ峰1054m・宝引山804m・藤無山1139m・鉢伏山1221mとなっていました。 建物を抜けていくと、が森の中へと続いていました。 これまでに見かけた「健脚コース」がここに続いているようでした。 入口には「自然とのふれあいの森案内図」がありましたが、これまでに見かけたのと同様の内容でした。
和池地区
展望棟からの眺めを確認したら本館まで引き返してきて、 「木の殿堂」の標識の先に続く植え込みの中のを進んでいきます。 に出て左へ降っていきます。 「瀞川山登山口」の標識が立つ十石山へ登っていった道を右に分けていくと、 兎和野ハチ北線のに出ます。 道路を渡っていくと、車を止めておいた駐車場に着きます。
兎和野ハチ北線を先へ進み、ハチ北高原を経由して帰りました。 途中には但馬高原植物園がありました。 入口には「」がありましたが、園内は散策しませんでした。 駐車場から振り返るとの山頂部が見えましたが、 「双耳峰」と呼ぶのは少し苦しいように思えました。 ハチ北高原の駐車場までは広い道が続いていましたが、 そこを過ぎて民宿街へ降りていく道は、車がすれ違うのに難儀するほど狭くなっていました。
但馬高原植物園−瀞川平−オーバーランドガルテン園地案内図
ここ瀞川平は、兵庫県観光百選の第1位に選ばれています。 第45回全国植樹祭の岡村町開催を記念して開設されましたこの植物園は、瀞川平の湿原部につくられました。 清澄な湧水にはぐくまれた豊かな植生が特徴の高原植物園です。
ご来園のみなさまへ−ご注意−
特に自然植生を大切にした植物園です。 植物を傷つけないために、また湿地に足をとられたり、虫さされ、かぶれなどをさけるためにも、 設定された遊歩道をお歩き頂くようにお願い致します。