概 要 |
霧山は丹波市氷上町にある標高371.5m(点名:氷上)の山です。
山頂は樹木が茂っていて眺めは広がりません。
西側の二宮神社から登るルートもありますが、
今回は東側の舟城神社の傍から山頂へ登り、少し引き返して2級基準点がある高みを経て天王坂へ降るルートを歩きます。
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起 点 |
丹波市春日町 長王地区
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終 点 |
丹波市春日町 長王地区
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長王地区…登山口…支尾根…稜線…102番鉄塔…霧山…小峰…2級基準点…天王坂…石碑…長王地区
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所要時間 |
2時間30分
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歩いて... |
道は概ね明瞭で、桃テープが点々と続き、要所には標識もあります。
登山口からしばらく登っていくと、次第に雪が見られるようになりました。
深くても3cmほどなので登るのには問題ありませんでしたが、急な降り坂では要注意です。
滑って転ばないよう足元に気を付けながら慎重に降ったので、思いのほか時間を要しました。
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関連メモ |
霧山,
氷上318m峰,
権現山
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長王地区
北近畿豊岡自動車道を青垣ICで降りて、県道7号を南下していきます。
御油交差点を左折して更に南下し、桟敷交差点を左折して県道285号を東進していきます。
程なくしてある十字路を右折して天王坂を越えて降っていくと、
作業場の手前の路肩が広くなっているので、ここに車を止めさせて頂きます。
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登山口
すぐにあるを右へ回り込むように進んでいきます。
左・右・左と曲がりながら降っていくと、左側にあるを過ぎていきます。
谷筋から出て開けてくるとが見えてきます。
少し右へ曲がる所まで来ると、右側に「No.102」と書き込まれた「火の用心」の赤い標識が立っています。
駐車地から12分ほどの所になります。
ここが今回のになります。
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すぐの所にがありますが、上下に取り付けられた小さなレバーを回せば開けられます。
防護扉を過ぎて、の右側に沿って登っていきます。
しばらく登っていくと、右側にが現れますが、すぐに離れていきます。
が幾つか剥き出す所を過ぎていきます。
やがて、防護柵は左へ曲がって遠退いていきます。
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支尾根
まで来ると「火の用心」の赤い標識が立っていて、
この先の道は「No.102」、今来た道は「No.103」となっています。
踏み跡を辿って左へ曲がり、を横切るように進んでいきます。
すぐに根刮ぎ倒れた木があるので迂回していきます。
軽い登り坂になる踏み跡を進んでいくとが近づいてきます。
少し登っていくと、左右に延びる緩やかな支尾根に出ます。
登山口から10分ほどの所になります。
中ほどには「火の用心」の赤い標識が立っていて、
右の道は「No.102」、今来た道は「No.103 北摂長田野線」と書き込まれています。
右側には降り気味の踏み跡も見られますが、を登っていきます。
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登り傾斜が増して幾つかあるの右側から回り込むように登っていくと、
脇に「火の用心」の赤い標識が立っていて、
この先の道は「No.102」、今来た道は「No.103 北摂長田野線」と書き込まれています。
小岩群を過ぎていくと、になります。
軽い登り坂になる尾根を進んでいくと、僅かなを過ぎていきます。
程なくしてが増してきます。
傾斜が緩やかになると、標高240mほどの尾根の肩のような所に着きます。
登山口から22分ほどの所になります。
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稜線
左へ曲がって、を進んでいきます。
で続く緩やかな尾根を進んでいきます。
次第にが増えてきますが、深くても3cmほどなので、歩くのに問題ありません。
やがて尾根の背を外れてを進むようになります。
軽く登っていくと、左右に延びる稜線に出ます。
登山口から31分ほどの所になります。
中ほどにはが立っていて、
左の道は「権現山」、右の道は「霧山/天王坂」、今来た道は「天王(舟城神社)」となっています。
「火の用心」の赤い標識もあって右の道を指しています。
(*)は権現山・横田山・城山・行者山などへ続いています。
ここは霧山へ向かってを進んでいきます。
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102番鉄塔
軽いになる尾根を進んでいきます。
程なくしてになります。
軽く登るようになると、送電線の鉄塔「北摂長田野線一〇二」の袂に出ます。
稜線に出た所から4分ほどの所になります。
手前には「No.103 北摂長田野線」と書き込まれた今来た道を指す「火の用心」の赤い標識があります。
周囲には樹木が茂っていては広がりません。
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鉄塔のすぐ先に立つ「No.101 北摂長田野線」と書き込まれた「火の用心」のに従って、正面の道を進んでいきます。
軽く降っていくと、すぐに道が分岐している浅い鞍部に着きます。
中ほどにはが立っていて、
この場所は「本天王坂」、左の道は「市辺」、右の道は「天王」となっています。
右側に道は見かけませんが、「天王」の板が指すのは正面の尾根だと思われます。
傍には「火の用心」の赤い標識もあって、
左の道は「No.101」、今来た道は「No.102」と書き込まれていいます。
明瞭なは市辺地区へ降りて行けるようです。
ここはを登っていきます。
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少し登って緩やかになると、のような所に着きます。
脇には「分水界の径」の標識が立っています。
右へ曲がって、軽いになる尾根を進んでいきます。
次第に雪が尾根を覆うようになりますが、深くはないので大丈夫です。
緩やかな所を過ぎて登っていくと、標高320mほどのに着きます。
少し右へ曲がって降っていくと、分岐になっている浅い鞍部に着きます。
稜線に出た所から16分ほどの所になります。
左側にはが立っていて、
正面へ登り返す道は「分水界の径」、斜面を横切るように続く左の道は「霧山」となっています。
天王坂へ向かうには正面の尾根道の方が近道になりそうですが、
今回は霧山を経ていくべく左の巻き道を進んでいきます。
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斜面を横切るように続くを進んでいきます。
しばらく進んでいくと、道が三方向に分れるがあります。
右へ戻るように続く道が一番明瞭ですが、ここは正面の道を進んでいきます。
狭いを登っていきます。
程なくして、左右に延びる尾根にある鞍部の傍に出ます。
稜線に出た所から22分ほどの所になります。
出た所にはが立っていて、
右の道は「天王坂」、今来た道は「権現山」となっています。
左を指す板はありませんが、霧山へ向かってを進んでいきます。
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霧山(標高371.5m)
すぐにある浅い鞍部を過ぎて、先へ続くを登り返していきます。
程なくして、剥き出すの脇を過ぎていきます。
緩やかな所を過ぎて登っていくと、左右に通るのような道を横切っていきます。
緩やかになった尾根を軽く登っていくと、霧山の山頂に着きます。
稜線に出た所から31分ほど、登山口から1時間3分ほどで登って来られました。
中ほどには「霧山(高畑)372m」のが立っていて、
この先の道は「市辺(二宮神社)」、今来た道は「天王坂/権現山」となっています。
傍には「氷上三角点」の標識と、角の欠けた二等三角点「氷上」があるので、地形図に載っている371.5m峰になるようです。
山頂は樹木に囲まれていて眺めは広がりません。
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山頂の様子を確認したら、を引き返していきます。
降り坂になると、左右に通るのような道を横切っていきます。
緩やかな所を過ぎて降っていくと、剥き出すの脇を過ぎていきます。
程なくして見えてくるへ向かって降っていきます。
鞍部を過ぎて登り返し始めると、標識の立つ分岐に戻ってきます。
霧山から8分ほどの所になります。
来たのは右の道になりますが、「天王坂」の標識が指す正面の尾根を登っていきます。
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小峰
少し登っていくとになります。
程なくしてになります。
傾斜が増していくる尾根を登っていくと、標高340mほどの小峰に着きます。
霧山から12分ほどの所になります。
左側にはが立っていて、
左前方の尾根は「天王坂」、右の急坂は「権現山」、今来た尾根は「霧山」となっています。
右側には「分水界の径」のがあって、右へ降る急坂を指しています。
袂には「走る栄養研究所」のがあって、正面の道を指しています。
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「天王坂」の板が指す左前方のを降っていきます。
アセビが見られるようになるとが増してきます。
程なくしてに着きます。
軽く登り返して標高320mほどの僅かな高みに着くと、「分水界の径」の標識が立っています。
霧山から18分ほどの所になります。
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高みを過ぎて、まだが見られる尾根を降っていきます。
しばらく降っていくとになります。
正面に見えてくるへ向かって尾根を登っていきます。
傾斜が緩やかになると、標高310mほどの高みに着きます。
霧山から23分ほどの所になります。
正面には桃テープが張られていて、尾根の右斜面へ導いています。
手前にはが立っていて、
右前方の道は「天王坂」、今来た道は「霧山/権現山」となっています。
の桃テープが幾つか巻かれた所から、踏み跡を降っていきます。
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を辿りながら急な斜面を降っていきます。
程なくしてに出ます。
写真では良く分かりませんが、かなりの急坂なのに加えて雪があってとても滑り易いので、
樹木に掴まり足元をよく確認しながら慎重に降っていきます。
滑って転ばないよう気を付けながら降っていくと、次第に傾斜がになります。
雪が減って歩き易くなると、標高250mほどの鞍部に着きます。
霧山から36分ほどの所になります。
左にはがあって峠のようになっていますが、氷上地区へ降って行けるのでしょうか。
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2級基準点
鞍部から登り返していくと、が少し弛んできます。
すぐに傾斜が増して、近づいてくるへ向かって登っていきます。
高みの手前からへ延びる尾根(*)に出られますが、今回は見送っていきます。
傾斜が緩やかになると、標高270mほどの高みに着きます。
霧山から39分ほどの所になります。
茂る樹木の中にあって分り難いのですが、左側にが立っていて、
この先の道は「天王坂」、今来た道は「霧山/権現山」となっています。
落ち葉などに隠れていますが、傍には「2級基準点」の標石があります。
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天王坂へ向かって、東北東へ続く尾根を軽く降っていくとになります。
少し登って、僅かなを越えていきます。
軽いになる尾根を進んでいきます。
次第に降り傾斜が増してくると、へ入っていきます。
僅かに見られる踏み跡を辿って曲がりながら急な尾根を降っていくと、小岩が幾つか剥き出す所を過ぎていきます。
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急な尾根を更に降っていくと、次第に傾斜がになってきます。
正面が明るくなってくると、「分水界の径」のが立っています。
標識を過ぎていくと、樹木が伐採された明るい所に出ます。
霧山から51分ほどの所になります。
左側にはが広がります。
眼下には天王坂を越えていくが見えます。
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桃テープが巻かれた樹木の所からを降っていきます。
すぐに左へ曲がって、を横切るように降っていきます。
桃テープを辿って何度か曲がりながらを降っていきます。
植林地から出ると、「分水界の径」のが立っています。
茂るアセビや松の幼木などを掻き分けながら進んでいくと、先ほど見えていた建物のすぐ上に出ます。
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天王坂
正面にはが設置されています。
右へ曲がって、梯子状に設置されたの上を、手摺りに掴まりながら降っていきます。
梯子状の鉄パイプが終わると、金網で包まれたの上に出ます。
石積みの脇に張られたロープに掴まりながら降っていくと、天王坂を越えていく県道285号に降り立ちます。
2級基準点のある高みから21分ほど、霧山から1時間2分ほどで降りて来られました。
降り立った所には「分水界の径・天王坂登山口」のが立っていて、
今来た道は「霧山/権現山」となっています。
山際には先ほどから見えていたがありますが、銘板などは見掛けません。
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切通になったを越えていきます。
右へ曲がって降り始める所に318.3m峰へ続く(*)があります。
入口にはが立っていて、「分水界五台の径」「天王坂登山口」「亀の座」などとなっています。
登山道は見送って車道を降っていくと、程なくして石碑と解説板があります。
左へ戻るように続く小径の下にはが見えますが、立ち寄るのは省略します。
元禄14年(1701)4月、大石良雄の妻りくは二男大三郎らや寺坂吉右ヱ門を伴に山科より京都街道桧山・鎌谷を経て多紀郡に出、
春日町栗柄峠より氷上町を回り佐治に一泊、遠坂峠を越えて但馬の実家へ帰った。
この船城郷の天王坂にさしかかった時、りくは激しい腹痛におそわれた。
吉右ヱ門は驚いて近くの石清水をりくの口へ注いだ。
日頃念ずる阿弥陀のご利益か顔色はもとへもどり、ほどなく回復。
りくは但馬へ帰ってからもこの時のことが忘れられず、庇護を授かった峠の清水に但馬の石(玄武岩)で次の自筆の報恩碑を建てた。
南無阿弥陀仏 元禄十六癸未九月吉祥
右の碑はこの谷下に現存し、今でも腹痛はもとより、よろず願いごとに霊験あらたかと言われている。
「萬岳重からず君恩重し」 今も湧く峠の清水義士懐古
妻りくの 駕籠もたどりし 花の道 小鼓子
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長王地区
を少し右へ曲がりながら降っていきます。
僅かな谷筋の前を曲がっていきます。
少し先を左へ曲がって降っていくと、車を止めておいた駐車地に着きます。
県道285号に降り立った所から5分ほどで到着しました。
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