宝山
概 要 宝山(田倉山)は朝来市和田山町と福知山市夜久野町の境にある標高349.7m(点名:倒鞍山)の山です。 南麓は宝山公園になっていて、「夜久野高原八十八ヶ所石仏巡り」の巡拝道が設定されています。 今回は南西側の白井地区から巡拝道を通って山頂に登り、南側にある展望地を経て林道宝山線を降るルートを周回します。
起 点 朝来市和田山町 白井地区
終 点 朝来市和田山町 白井地区
白井地区…稜線…宝山…展望地…林道出合…林道入口…白井地区
所要時間 1時間20分
歩いて... 夜久野高原八十八ヶ所石仏巡りの巡拝道には採番された石仏が点々と佇み、 要所に標識も立っていて迷うことなく歩けます。 林道以外の斜面や尾根にも下草などは生えておらず、明瞭な道が続いています。
関連メモ 宝山, 宝山, 宝山
コース紹介
白井地区
朝来市和田山町から県道273号を東進していきます。 まで来ると、 県道273号は右に架かる宮前橋を渡っていきます。 角には「石部神社」などのが立っていて右の道を指していますが、正面へ続くバイパスを進んでいきます。 大町藤公園の入口を過ぎて峠を越えて降っていくと、 分岐の手前の路肩が広がっているので、ここに車を止めさせて頂きます。
山際に立つ「やくの高原八十八ヶ所石仏めぐり」の看板の所からが始まります。 入口には「」の石仏が佇んでいて、番号を刻んだ標石もあります。 同様の石仏は、この先にかけて点々と続いています。 石仏の背後には「」の小さな案内図がありますが、 詳細なルートまでは分かりません。
植林地に続くは良く踏まれてしっかりとしています。 古びた横木の階段が広い間隔で続いて歩き易くなっています。 少し登っていくと「」の石仏が佇んでいます。 「国土調査」の赤頭短杭や「細部図根」の黄頭短杭が見られるを登っていきます。 番号を刻んだ標石を見かけないもありますが、舟形光背には刻まれています。 「二十五」の石仏を過ぎて、小刻みに曲がりながら登っていきます。
稜線
曲がりながら続く巡拝道を辿って、を登っていきます。 点々と続く石仏の番号を確認しながら登っていくと、大木が生えるに出ます。 大木の袂には「三十八」の石仏が佇んでいます。 が見えてくると、登り傾斜が少し増してきます。 少し曲がりながら登っていくと、左右に延びる稜線に出ます。 駐車地から20分ほどの所になります。 手前には「夜久野高原八十八ヶ所石仏めぐり」の標識が立っていて、今来た道は「41〜13番」となっています。 傍には「界」と刻まれた石もあります。 正面には「」の石仏が佇み、 「やくの高原八十八ヶ所石仏めぐり」の標識が左の道を指しています。 「夜久野高原八十八ヶ所石仏めぐり」の標識もあって、左の道は「17m先 43番 その先 44番〜63番」となっています。 (*)を指す標識は見かけませんが、噴火口跡の傍を経て林道宝山線へ降りていけます。
*右の道は「宝山」を参照。
標識が指す軽い登り坂のを進んでいきます。 少し右へ曲がりながら進んで「四十四」の石仏まで来ると、間隔の広いが現れます。 階段が終わって「四十六」の石仏を過ぎるとになります。 右へ曲がりなら進んでいくと、「四十七」の石仏の前に「界」と刻まれたが二つ並んでいます。 軽く登って緩やかな道になると、「四十九」の石仏を過ぎていきます。
宝山(標高349.7m)
「五十一」の石仏を過ぎると僅かなになります。 緩やかになった先を軽く登っていくと、「」の石仏と「界」と刻まれた石があります。 青色と桃色のテープが巻かれた樹木の袂には「コナラ」と「コバノガバヅミ」の小札が落ちています。 石仏の背後から白井峠へ降っていく尾根(*)が分かれていきますが、今回は見送っていきます。 右へ進んだすぐの所にがあります。 三等三角点「倒鞍山」があるここが、地形図に載っている349.7m峰宝山になるようです。 稜線に出た所から7分ほどで到着しました。 傍には「宝山 山頂(標高349m)」と「349.7m 宝山(田倉山) 京都府唯一の火山」のが立っています。 周囲には樹木が茂っていて、残念ながら眺めは広がりません。
白井峠へ降っていく尾根は「宝山」, 「宝山」を参照。
三角点
基本測量
大切にしましょう三角点
国土地理院
三角点のすぐ先に御堂が建っています。 入口の上部に車輪のようなものが刻まれた小片が掲げられていますが、無学の私に意味は分かりません。 内部は小綺麗になっていて、「」の石仏が安置されています。 ベンチも設置されているので、日差しを避けながらひと休みするのに良い所です。 「アオハダ」の小札が置かれていますが、他の場所に落ちていたのを誰かが拾って置いたのでしょう。 正面には○のようなものが刻まれたがあります。 壁には御堂の建立に際して寄付や奉仕をされた方々の氏名が掲示されています。
お礼
此のお堂の建築について多数の方々の御奉仕並に御鄭重な御寄附を頂きまして有難うございました。 厚く御礼申し上げます。
昭和55年9月
御堂建築寄附者御芳名 順不同 ・・・
展望地
南へ続く巡拝道を進み始めたすぐの所に「」の石仏が佇んでいきます。 石仏が点々と続くを軽く降っていきます。 しばらく降っていくと、が見えてきます。 程なくして林道宝山線の曲がり角に出ます。 宝山から7分ほどの所になります。 手前には「夜久野高原石仏めぐり」の標識が立っていて、 今来た道は「33m先 63番 その先 62番〜42番」となっています。 左側には夜久野高原を一望できる眺めが広がるになっています。 設置されているベンチに腰かけてリュックを降ろし、水分補給をしながら休憩していきます。
脇には「」と「」の案内板があります。
白井峠の傍を経て平野地区へ降りて行けそうです。 (*)は宝山公園塩見牧場へ降りて行けます。 以前には見かけなかったように思いますが、降りてきた道の傍にはがあります。 入口にはロープが張られていて「関係者以外立入禁止」となっています。 今回は左側から一段低い所に続く巡拝道を降っていきます。 には「やくの高原八十八ヶ所石仏めぐり」の標識が立っていて、右前方の道を指しています。 「夜久野高原八十八ヶ所石仏めぐり」の標識もあって、右前方の道は「23m下ル 64番 その先 65・66番」となっています。
*右の林道は「宝山」を参照。
すぐの所にある「六十四」の石仏を過ぎると、間隔の広いを降るようになります。 左側に広がるを眺めながら降っていきます。 階段が終わった道を降っていくと、向こう側を向いたがあって、 中には「六十五」の石仏が納められています。 更に降っていくと、また向こう側を向いたがあって、 中には「六十六」の石仏が納められています。 小祠を過ぎていくと分岐に出ます。 展望地から6分ほどの所になります。 脇には「夜久野高原八十八ヶ所石仏めぐり」の標識が立っていて、 正面の道は「57m先 67番」、今来た道は「66〜62番」となっています。 (*)は宝山公園へ降りて行けますが、今回は見送っていきます。
*左の道は「宝山」, 「宝山」を参照。
正面の道を進んでいくと、すぐの所に「やくの高原八十八ヶ所石仏めぐり」のが立っていいます。 土などに埋もれた横木の階段混じりの広い道を降っていくと、の石仏が向こう側を向いて佇んでいます。 傍には「夜久野高原八十八ヶ所石仏めぐり」のが立っていて、 この先の道は「50m 下ル 右折 その先 40m先 左側 68番」、今来た道は「62m先 66番」となっています。 左へ曲がりながら降っていくと、左右に通る林道に降り立ちます。 地形図に実線で載っている道のようです。 正面には「夜久野高原八十八ヶ所石仏めぐり」の標識が立っていて、「40m先 68番」が右の道を指しています。 も歩けそうですが、あまり歩かれていないのか少し夏草が茂っています。
林道出合
標識に従ってを進んでいきます。 軽く登っていくと、展望地から続く林道宝山線の曲がり角に出ます。 展望地から11分ほどの所になります。 正面には「やくの高原八十八ヶ所石仏めぐり」の標識が立っていて左を指しています。 左にはが続いていて、 入口に「夜久野高原八十八ヶ所石仏めぐり」の標識が立っています。 左の道(*)は「68〜69番」となっていて、塩見牧場を経て夜久野茶堂へ出られます。 今回は正面に続くを降っていきます。
*左の道は「宝山」を参照。
林道宝山線を軽く降っていくとに出ます。 左へ回り込んだ所から右へ戻るようにしてが分かれていきますが、 入口にはロープが張られていて「関係者以外立入禁止」となっています。 右の作業道を見送って進んでいくと、左から登ってくるが合流してきます。 ここの入口にもロープが張られていて「関係者以外立入禁止」となっています。 左の作業道を合わせていくと、道端に「地籍図根三角点」の白い標柱が立っています。 標石は何処かと探していると、標柱の傍にコンクリートで囲まれた15cm四方ほどのがあります。 土や落葉などが被っていて確認できませんが、この中に標石があるのでしょうか。
地籍図根三角点
地籍調査
林道入口
先へ進んでいくと、夏草が茂るが右へ分かれていますが見送っていきます。 が幾つか生える所を過ぎていきます。 小規模なの前を過ぎていきます。 正面に眺めが広がってくると、を右に分けていきます。 ソーラーパネル群の手前まで来ると、林道宝山線入口になっている舗装路に出ます。 林道出合から11分ほどの所になります。 脇に立つ電柱には「トガ133」の標識が取り付けられています。
左の道(*)を進んでいくと県道273号に出られますが、 右へ続くを進んでいきます。 を進んでいくと、左側に眺めが広がってきます。
右へ分かれていく道を見送って進んでいきます。 少し右へ曲がりながら降っていくとになります。 赤いホース格納箱を過ぎて登り坂になると右へ路地が分かれてきますが、民家の左側に続く道を進んでいきます。
*左の道は「宝山」を参照。
白井地区
緩やかになった所を過ぎて降り坂になると、右側にがあります。 谷筋のようになった所に続く舗装路を降っていくと、右へ戻るようにしてが分かれていきますが見送っていきます。 傾斜が緩やかになるとに出ます。 真っ直ぐ進んでいくと、車で来たが見えてきます。 バイパスに出ると、車を止めておいた駐車地が右側すぐの所にあります。 林道入口から9分ほどで到着しました。