高天山
概 要 高天山は京丹後市網野町にある標高285.4m(点名:下岡)の山です。 山頂や手前の展望地からは網野の街や丹後半島の山並みなどを見渡せる素晴らしい眺めが広がります。 今回は下岡公会堂を起終点とし、 南東側に通る林道落谷線から山頂へ登り、北東へ延びる尾根を峠まで進んで、東の谷筋へ降るルートを周回します。
起 点 京丹後市網野町 下岡地区
終 点 京丹後市網野町 下岡地区
下岡地区…登山口…林道分岐…展望地…高天山…小峰…尾根の肩…峠…農道出合…下岡地区
所要時間 2時間50分
歩いて... 山頂から峠までに明瞭な道はありません。 以前よりも倒木が増えたように思え、樹木が多少煩わしい所もありますが、 藪漕ぎするほどではなくて、進退窮まることはありません。 途中の小峰から峠までは鉄線柵が続いているので、その傍を進んでいきます。 峠から谷筋に降りる破線の道は一部に分り難い所もありますが、概ね明瞭に続いています。
関連メモ 高天山, 高天山, 高天山
コース紹介
下岡地区
豊岡の市街地から国道178号を北東へ進んでいきます。 京都丹後鉄道の網野駅の前にある「網野駅前」の信号を左折して府道673号を北上していきます。 最初の信号を左折して十王堂橋を渡っていくと、程なくして下岡公会堂があります。 ここにある駐車場に車を止めさせて頂きます。
この先にある高天山の案内板には「公会堂の駐車場を利用して下さい」となっています。
登山口
西へ続く道路を進んでいくとがあります。 左角にある小さな広場に「」と題した案内板があります。 「下岡城跡」と題したもありますが、 風化が進んで読み難くなっているので、以前に見かけた写真を載せておきます。 十字路を左折して集落を南下していくと、右へ分かれていく路地があります。 下岡公会堂から3分ほどの所になります。 入口には「登山口 景勝 高天山」のが立っていて、「山頂まで4km」となっています。 ここが今回の登山口になります。
高天山 登山道のご案内
頂上からは網野町のすばらしい風景が一望できます。 ハイキングを楽しみながら、山の自然と四季おりおりの景色をご満喫ください。
公会堂の駐車場を利用して下さい。
下岡区
京丹後市指定文化財 網野ふるさと自慢百選 35.下岡城跡
下岡城跡は、下岡地区の背後、北西側の山頂に造られた戦国時代の山城跡です。 下岡城には、主郭(城の中心部分)を取り囲むように6つのやや広い郭と9つの小さな郭が設けられ、用水井も残されています。 天正年間(1580年前後)、織田信長の命を受けた細川駿河守父子をはじめ多くの城兵が討死したと伝えられています。
京丹後市教育委員会
標識に従って、民家の間に続くを進んでいきます。 突き当たりの民家の手前を右折して、生け垣沿いに続くを進んでいきます。 生け垣の角まで来ると、が左へ分かれていきます。 入口には標識が立っていて、正面の道は「高天山登山道」、左の石段は「尾崎神社」「下岡城跡散策道入口」となっています。 左の道(*)を進んでいくと尾崎神社下岡城跡がありますが、今回は訪ねるのを省略します。 石段を見送って左へ曲がりながら進んでいくと、すぐの所に「林道 落谷線 起点」の標柱が立っています。 右側には街並みが広がり、奥の方には特徴的な姿をしたが見えます。
*左の道は「高天山」を参照。
林道 落谷線 起点
延長1700m
昭和34年度竣工 京丹後市
登り基調で続くはそれほど荒れておらず、軽四駆なら登って行けそうな様子です。 少し曲がりながら進んでいくと、が次第に低くなってきます。 傾斜が緩やかになると尾根の背に出ます。 登山口から13分ほどの所になります。 標識類は見かけませんが、(*)は下岡城跡尾崎神社へ続いています。 ここは正面へ続くを進んでいきます。
*左の尾根は「高天山」を参照。
緩やかになった道を進んでいくと、程なくして尾根の背を外れてを進むようになります。 谷筋を回り込むような所は部分的にされています。 緩やかな坂が続く林道を登っていくと、僅かなのような所を過ぎていきます。 所々でコンクリート舗装になる林道を進んでいきます。
コンクリート舗装が終わる曲がり角まで来ると、左の斜面にが並行するようになります。 今歩いている林道が出来るまでに利用されていた道でしょうか。 左への曲がり角まで来ると、並行するは林道と合流する手前で途切れます。 またされた林道を進んでいきます。 また地道になって、を回り込んだりしながら進んでいきます。 コンクリート舗装・地道を経てまたコンクリート舗装された道を登っていくと切通(切通A)が現れます。 登山口から23分ほどの所になります。
切通を過ぎて、地道になった緩やかなを進んでいきます。 程なくして軽いになります。 傾斜が緩やかになると、また切通(切通B)があります。 登山口から25分ほどの所になります。 切通を過ぎていくと、を横切っていきます。 しばらく続くの林道を進んでいきます。
とその場所を示す桃テープが続くようになる林道を軽く降っていきます。 の脇を通ったりしながら進んでいきます。 金属製の管が埋設されたを過ぎていきます。 点々と続く赤頭短杭を確認しながら進んでいくと、左へ戻るようにしてが分れていきます。 場所的には地形図に破線で載っている道のようですが、あまり歩かれていない様子です。 次の谷筋まで来ると、緩やかになった鞍部に着きます。 登山口から34分ほどの所になります。 左へ曲がり始める所には「昭和三四年」と刻まれた石柱があります。 林道起点にあった白い標柱に書かれていた「延長1700m」の地点はこの辺りでしょうか。
鞍部を過ぎると緩やかなになります。 またされるようになる林道を軽く登っていきます。 を横切っていくと、また地道になります。 文字が書かれたを幾つか見かけるようになりますが、今回の登山とは関係がなさそうです。 小石がケルンのように置かれた岩を過ぎていきます。
林道分岐
金属製の管が埋設された僅かなを過ぎていきます。 程なくして分岐に着きます。 登山口から41分ほどの所になります。 麓の広場にあった案内板に載っている分岐のようです。 角には「高天山頂迄約25分」のが立っていて正面の道を指しています。 標識の袂には、手製の杖が沢山置かれています。 案内板によると、は行き止まりのようです。 ここは標識が指すを進んでいきます。
谷筋の植林地に続くを進んでいきます。 次第に登り傾斜が増してくると、鉄柱の間に渡されたが続く山道になってきます。 この辺りはまだ傾斜がそれほど急ではないので、登っていく分にはロープに掴ることはありません。 をロープ柵に沿って登っていきます。 しばらく登っていくと、谷筋の中ほどに大岩があります。 林道分岐から8分ほどの所になります。 手前には「大岩」のが立っています。 大岩の手前を道なりに左へ曲がって、傾斜が増してくるをロープ柵に沿って登っていきます。
大岩
推定重量50t
展望地
に変わった斜面を曲がりながら登っていきます。 やがては左右に続くようになります。 再び左側だけになるロープ柵に沿って、が増してくる道を登っていきます。 赤土が剥き出すようになる道を登っていくと、緩やかになった尾根に登り着きます。 林道分岐から15分ほどの所になります。 中ほどには「高天山頂迄約10分」の標識が立っていて、 左へ続く緩やかで広めの道を指していますが、 「約10分」の部分は割れて落ちています。 新たなベンチも設置されていて、眺めが広がる展望地になっています。 麓の広場にあった案内板に載っている「第一展望台」になるようです。 これまで休まずに登ってきてかなり汗を掻いて疲れたので、北東側に広がるを眺めながら休憩していきます。 左の砂浜はでしょうか。 離湖の奥には特徴的な姿をしたも見えます。
落ち着いたところで、左に続くを進んでいきます。 軽い登り坂になる道を左へ曲がりながら進み始めると、すぐの所にがあります。 角には「高天山登山道」の標識が立っていて、 右の道は「第2ルート 山頂迄100m」となっています。 右の道(*)は溶岩石を経て高天山へ登れますが、今回は正面の道を進んでいきます。 斜面を横切るように進んでいくと、「高天山 ブナ林」のが立っています。 僅かな起伏で続くを進んでいきます。 登り坂になってくると、二つ並ぶ標識が見えてきます。 へ近づいていくと、 「山頂まで100m」と「頂上まであと100m」となっています。 展望地から3分ほどの所になります。
*右の道は「高天山」を参照。
高天山(標高285.4m)
右へ曲がると、ロープ柵が設置されたになります。 岩が剥き出す所もあるを登っていきます。 2本張られたを登っていきます。 近づいてくるへ向かって、息を弾ませながら登っていきます。 森から出ると、開けた高天山の山頂に着きます。 展望地から11分ほどで登って来られました。 中ほどにはほとんど地面に埋まった「下岡」があるので、 地形図に載っている285.4m峰になるようです。
新しくなったベンチの傍には「高天山山頂 標高285.4m」の標識が立っていて、 「北緯35°40′27″」、「東経135°00′22″」となっています。 山頂から見える山の名前を記したも立っていて、 北東から東にかけては「太鼓山 標高683.1m」「金剛童子山 標高613.4m」「依遅ヶ尾山 標高540.0m」、南西には「高竜寺ヶ岳 標高696.7m」「磯砂山 標高661.0m」となっています。 以前にはなかったも設置されていますが、ベンチとして使用するようです。 お昼にはまだまだ早い時刻だったので、昼食は下山後に摂ることにして、 ベンチに腰かけて東側に広がる景色を眺めながら休憩していきます。
展望地からも見えたが良く見えます。 離湖の奥には特徴的な姿をしたが聳えています。 も少し開けていて眺めが広がります。 山並みの間に見える水面はのようです。
地形図に高天山の北東に描かれている破線の道から下岡地区へ降るべく、 へ延びる尾根を降っていきます。 には「細部図根」の白頭短杭や「地籍調査」の赤頭短杭が点々と続きます。 少し降っていくとになります。 緩やかな所もあるの尾根を進んでいくと、少し左へ曲がっていきます。 緩やかな所を過ぎて登り坂になると、少しが剥き出すようになります。 程なくして、標高230mほどの高みに着きます。 高天山から9分ほどの所になります。 中ほどには「地籍調査」の赤頭短杭があります。
小峰
曲がって降っていきます。 少し降って緩やかになると、が剥き出す尾根になります。 登り坂になる尾根を進んでいくと、標高240mほどの小峰に着きます。 高天山から12分ほどの所になります。 中ほどには二連の赤頭短杭があります。 ここで尾根が二手に分れています。 も歩き易そうで気になります。 ここは鉄線柵が続くようになる東へ延びるを降っていきます。 すぐに鉄線柵の支線が尾根を塞ぐように延びているので、左から回り込んで通過していきます。 この鉄線柵はに降りるまで続いています。
思いのほかが急なので、時々脇の樹木に手を掛けたりしながら、鉄線柵の左側を降っていきます。 を張った樹木の脇を過ぎたりしながら降っていきます。 所々に倒木が見られる尾根を降っていくとになります。 僅かにを過ぎていきます。 軽く登っていくと、標高200mほどの高みに着きます。 高天山から23分ほどの所になります。 鉄線柵の右側には「細部図根」の白頭短杭や「地籍調査」の赤頭短杭があります。
尾根の肩
少し左へ曲がりながら続くに沿って尾根を降っていきます。 程なくしてを過ぎていきます。 少し左へ曲がりながら降っていくとになります。 軽い登り坂になると、が幾つか剥き出しています。 傾斜が緩やかになると、標高180mほどの尾根の肩に着きます。 高天山から30分ほどの所になります。 尾根が二手に分れていますが、鉄線柵に沿って北へ延びるを降っていきます。
思いのほかが急なので、時々脇の樹木に手を掛けながら降っていきます。 赤土が剥き出す尾根を降っていくと、次第に傾斜がになります。 少し右へ曲がりながら進んでいくとが現れます。 歩けそうな尾根が谷筋の左側にも見られますが、谷筋の右側に続く鉄線柵に沿って降っていきます。 しばらく降っていくと、鉄線柵が切れた所があります。 高天山から36分ほどの所になります。 このまま鉄線柵の左側を降っていけそうですが、以前に歩いた時のことを思い出して、 ここから鉄線柵のに出ていきます。
根を張り出す樹木が続くを降っていきます。 傾いて滑り易い左肩は避けて尾根の背を降っていくとになります。 程なくしてが増しきます。 少し曲がりながら降っていくとが目立つようになります。 鉄線柵から少し離れたり近づいたりしながら降っていくと、地形図に載っている破線の道が尾根を越えていくに出ます。 高天山から46分ほどの所になります。
過日にからを歩きました。 鉄線柵に沿って降っていくと浅い谷筋に出ます。 谷筋は泥濘んで歩き難くなっています。 獣捕獲檻まで来ると泥濘みは無くなって広くて歩き易い道になります。 溜め池を過ぎて畜産施設の傍まで来ると舗装路に出られます。 (ルート図に緑色で表示)
からを進み始めると、すぐの所で分岐しています。 左側の緩やかな道(*1)は妙見尊神社を経て下岡地区へ出られますが、途中に道が不明瞭の所があります。 ここは谷筋へ向かう右側の窪んだ道を降っていきます。 雑木林の斜面に続くには落ち葉が厚く積もってフワフワとしています。 程なくしてがあって荒れた様子になります。 歩き難そうなので、右側を回り込んでの下に出ます。 右へ曲がると、すぐに広めの道のようなものが左の山際に現れます。 谷筋に明瞭な道はありませんが、歩くのは問題がなさそうです。 以前に来た時には左の山際(*2)を歩いたので、今回は右の谷筋を歩いてみることにします。
*1 左側の道は「高天山」を参照。
*2 左の山際の道を歩いても、少し先の竹林の辺りで合流します。
を降っていきます。 左から降ってくる小尾根を合わせていくと、になった浅い枝谷に出ます。 枝谷の前後で道が少し分かり難くなりますが、枝谷を回り込んでいくと再びになります。 谷筋の左側に続くはかつては広くてしっかりとしていた様子は窺えますが、歩かれなくなった今では土砂が積もって傾いています。 狭い所もある道を進んでいくと、のような所で道が二股に分れていますが、すぐ先で合流します。 山際を進んでいくと、程なくして浅い谷底の左側に降り立ちます。 から11分ほどの所になります。
農道出合
振り返ってを眺めていきます。 谷底の中ほどは泥濘んでいるので、を進んでいきます。 次第に夏草が茂るようにるを進んでいきます。 まで来ると、泥濘みはなくなります。 短い笹竹が茂る所を進んでいくと、左右に通る農道に出ます。 から15分ほどで降りて来られました。 正面には獣捕獲檻が設置され、の小橋の先には薪置き場のようなものがあります。
振り返って、降ってきたを眺めていきます。 左へ続くを進んでいきます。 は地道ですが路面は荒れておらず、農道出合までは車で入って来られそうな様子です。 最奥の民家まで来てを渡ると舗装路になります。 小川沿いの舗装路を真っ直ぐ進んでいくと分岐に出ます。 農道出合から6分ほどの所になります。 左の道には、妙見尊神社へ続く(*)が架かっています。
妙見尊神社へ続く道は「高天山」を参照。
下岡地区
を進んでいきます。 すぐの所に「高天山」と題したがあります。 民家の間の坂道を登って緩やかになるとに出ます。 正面に続く道を降って左右に通る道路に出ると、角にがあります。 右折していくと、小さな広場があるに出ます。 左折して十王堂橋の手前まで来ると、車を止めておいた下岡公会堂があります。 農道出合から17分ほどで到着しました。
網野ふるさと自慢百選 11.高天山
高天山は、標高285mの山です。 山の頂上付近には溶岩が露出しているほか、山頂からは経ヶ岬から久美浜町に至る日本海の海岸線が一望できます。 また網野町の街並みを眼下に見下ろす位置にあることから、地元ではシンボルとして親しまれている山です。
京丹後市教育委員会