神ノ浦山
概 要 神ノ浦山は香美町香住区にある標高365.2m(点名:観音山)の山です。 今回は柴山駅を起終点とし、南側の尾根から神岩を経て山頂へ登り、 少し引き返してひとつ東側にある尾根を降る半周回ルートを歩きます。
起 点 香美町香住区 浦上地区
終 点 香美町香住区 浦上地区
浦上地区…登山口…小峰A…小峰B…神岩…神ノ浦山…神岩…小峰B…小峰A…295m峰…下山地…登山口…浦上地区
所要時間 3時間50分
歩いて... 一般的な登山ルートではないので尾根に明瞭な道はなく、標識類やテープ類もありません。 樹木に掴まりながら登り降りする急坂もあります。 倒木もあって歩き易くはありませんが、行く手を拒むほどではありません。 全体的に眺めが広がるコースではありませんが、山頂や神岩などから景色が広がります。
関連メモ 神ノ浦山, 神ノ浦山, 神ノ浦山
コース紹介
浦上地区
JR山陰本線の柴山駅から歩いていきます。
駅舎を出て左側すぐの所に近畿自然歩道「」のがあります。 今回登る神ノ浦山の名前は載っていますが、登山道などは描かれていません。
近畿自然歩道 但馬今子浦ユウスゲのみち
柴山駅〜今子浦トンネルバス停 6.0km
近畿自然歩道は、私達の生活が近代化する中で、自然の残っている地域や名所・旧跡を帯状に結び、 身近に歴史や自然とふれあえるよう整備したものです。 コースには道しるべがありますのでそれにしたがってお歩きください。
【黄金の松】  葉の色が黄色味を帯びて黄金色に見えるため、このように呼ばれています。 また、近くにはかつて金の鉱山があって、金の積み出しに使用した桟橋が今も残っています。
【日本海の眺望】  コース上からは、青い海と緑の島影、日本海の激しい荒波によって形成された断崖絶壁の景観を楽しむことができます。
【ケーソン防波堤】  柴山港を静穏な港とするため、港の入口の大島の隣に円筒型の二重ケーソンが設置されています。 コース上から見ることができます。
【ユウスゲ】  この花は夕方咲き始め、真夜中に満開となり、翌朝にはしぼんでしまいます。 レモンイエローでユリに似た花で、大引の鼻一帯で6月下旬から7月下旬まで楽しむことができます。
【カエル島(カエル岩)】  今子浦にあるこの島は、カエルの形に見えることからこのように呼ばれています。 また、この島は祈願島として知られており、 その昔、北前船で航海に出かけた男たちが無事に帰ってくることを祈願したことが始まりとされています。
【今子の千畳敷】  今子浦海水浴場の隣の磯は平床で、文字どおり広大な石畳が広がっています。 岩場では磯の動植物の観察や魚釣りを楽しむことができます。 また、近くにはキャンプ場や宿泊施設が整備されています。
【大放神社(三番叟)】  大放神社には、沖浦地区の氏神が祀られており、毎年10月7日の秋祭りには三番叟が奉納されます。 三番叟は地区の平和と五穀豊穣を祈って行われる舞で、江戸時代末期より始まったとされ、香住町の文化財に指定されています。
環境省、兵庫県
柴山駅から(*)続く道路を降り、 すぐの所にある三吉・かに楽座「甲羅戯」の駐車場を過ぎていきます。 JR山陰本線の橋梁の手前まで来るとがあります。 正面には「かにかに民宿村」の看板が出ています。 左へ曲がって、すぐに地道になるを進んでいきます。 浅い谷筋に続く農道をしばらく進んでいくと、右側にが流れるようになります。 小川に沿って進んでいくと分岐があります。 柴山駅から10分ほどの所になります。 標識類は見かけませんが、正面の道には少し草が生えていて歩かれていない様子なので、 右に架かる小橋を渡った先に続く道を進んでいきます。
柴山駅から東へ続く道路からの登山ルートは「神ノ浦山」, 「神ノ浦山」を参照。
少し登って竹林が現れると、右へ登っていくがあります。 入口には「山の神参道入口」の標識が立っていて気になりますが見送っていきます。 竹林を抜けて小橋を渡るとに出ます。 には手前で分かれてきた道が続いています。 正面のを進んで、植林地へ向っていきます。 小さな沢の上を過ぎると、竹林に入っていきます。 これまでとは様子が変わってくるので、ここからは勝手に林道ということにしておきますが、実際のところはよく分かりません。 柴山駅から15分ほどの所になります。
しばらくが続く林道を進んでいきます。 倒竹もありますが、切断されて通り易くなっています。 を回り込むように左へ曲がっていきます。 少し右へ曲がりながら進んでいくと、またを回り込むように左へ曲がっていきます。 左側にを眺めながら、緩やかに右へ曲がりながら続く林道を登っていきます。 右への曲がりが終って左へ少し曲がっていくと、小尾根を回り込む所に出ます。 柴山駅から29分ほどの所になります。 ここで林道が分岐していますが、降り坂の左の道は見送って、登り坂の右の道を進んでいきます。
登山口
また竹林になる林道を登っていくと、のすぐ傍を左へ曲がりながら通過していきます。 所々に咲いているを愛でながら登っていきます。 右へ曲がりながら登っていくと、小広いに着きます。 左前方に続くを降っていきます。 倒木を跨いでいくと、林道はすぐに尾根の右斜面を降るようになります。 正面の尾根が登れそうな様子なので、ここから尾根に取り付くことにします。 柴山駅から38分ほどの所になります。
地形図では緩やかに見えますが、思いのほかが急です。 に明瞭な道はありませんが、下草などは生えておらず藪漕ぎも必要ありません。 しかし傾斜が急なので、脇の樹木に手を掛けながら登っていきます。 我慢しながら登っていくと、次第に傾斜がきて、樹木に手を掛けなくても登れるようになります。 小岩が剥き出す辺りまで来ると、標高160mほどの緩斜地になります。 登山口から4分ほどの所になります。
すぐに傾斜が増してくる尾根を登っていくと、「兵公施界」のや赤プラ杭を見かけるようになります。 この季節にしては気温が高くて汗が噴き出してくるので、袖で拭いながらを登っていきます。 頭部が切断されたを多く見かけますが、何か意味があるのでしょうか。 息を弾ませながら登っていくと、標高180mほどの緩斜地になります。 登山口から9分ほどの所になります。
尾根を塞ぐ倒木まで来ると、「兵公」のがあります。 傾斜が増してくるを、脇の樹木に手を掛けながら登っていきます。 の木が続くようになる尾根を、汗を拭き拭き登っていきます。 彼方此方に落ちているの花を眺めたりしながら登っていきます。 標高260m辺りまで来ると、緩斜地になります。 登山口から29分ほどの所になります。
の木が見られる尾根を更に登っていきます。 かなりが急なので、脇の樹木に手を掛けながら登っていきます。 『前回はどの辺りに登り着いたのか』と思いながら、急なを登っていきます。 やがて、前回来た時に登り着いたと思われる所に着きます。 登山口から36分ほどの所になります。 前回(*)はから登ってきましたが、明瞭な道は見かけないので、 逆ルートで歩く場合には降り口が分り難くなっています。
*左の斜面から登ってくるルートは「神ノ浦山」を参照。
小峰A
少し登って傾斜が弛んでくると、左の樹間に少しが見えます。 再びが増してくるので、脇の樹木に手を掛けながら登っていきます。 またの木が続くようになる尾根を登っていきます。 近づいてくるへ向って登っていきます。 傾斜が緩やかになると、標高290mほどの小峰Aに着きます。 登山口から46分ほどの所になります。 脇には「界」「森」と刻まれた赤プラ杭があります。
小峰B
少し左へ曲がって、僅かな起伏で続くを進んでいきます。 これまでの急坂での疲れを癒やしながら、快調に進んでいきます。 軽い登り坂になると、標高290mほどのを過ぎていきます。 すぐに僅かなになる尾根を進んでいきます。 程なくして軽いになります。 傾斜が緩やかになると、標高290mほどの小峰Bに着きます。 小峰Aから6分ほどの所になります。
神岩
軽いになる尾根を進んでいきます。 左の樹間にを眺めながら降っていきます。 緩やかな所を過ぎて登り坂になると、「界」「森」と刻まれたを過ぎていきます。 尾根を軽く登っていくと、尾根に剥き出すが幾つかあります。 情報によると神岩というようです。 小峰Aから9分ほどの所になります。 手前の岩の脇を登っていくと、地面が盛り上がったようななだらかな岩になります。 振り返ると、手前の樹木に邪魔されながらもが広がります。 東南東の奥に見えるのはでしょうか。
神ノ浦山 (標高365.2m)
神岩の先へ登っていくと、分岐になっている標高360mほどのに着きます。 も歩けそうですが、見送っていきます。 軽い降り坂になるを進んでいきます。 剥き出すを過ぎて登っていきます。 緩やかな所を過ぎて軽く登っていくと、神ノ浦山の山頂に着きます。 小峰Aから16分ほど、登山口から1時間2分ほどで登って来られました。 中ほどには「観音山」があるので、地形図に載っている365.2m峰になるよです。
山頂には石祠と壊れた石塔があります。 お昼を少し過ぎた時刻になったので、脇の小岩に腰掛けて昼食タイムにしました。
北西の方角にはなどを見下ろせます。 少し角度を変えると、も見えます。 西の方角には方面の海岸線が見えます。 (*1)は207m峰を経て県道11号の柴山トンネルの東側へ降りられます。 (*2)は柴山駅の傍に降りられます。
*1 北東の尾根は「神ノ浦山」を参照。
*2 北西の急斜面は「神ノ浦山」,「神ノ浦山」を参照。
以前に来た時には、石祠の傍の樹木に「神浦山365m 香住第二中学校」のが取り付けられていました。 別の樹木には「2009.6.12 奥佐津小 5,6年 神ノ山縦断記念」の板が取り付けられ、 その時の男児や女児と思われる19人の名前を記した板もありましたが、 この時にはいずれの板も見かけませんでした。
神岩
お腹が満ちて山頂の様子も確認したところで、を引き返していきます。 剥き出すを過ぎていくと緩やかな尾根になります。 登り坂になる尾根を進んでいくと、尾根が分岐している標高360mほどのに着きます。 右の尾根は見送って、元来たを降っていきます。 程なくして、地面が盛り上がったようななだらかな神岩に出ます。 神ノ浦山から4分ほどの所になります。 前方に見えるを再度眺めていきます。 左にはの近くも見えます。
小峰B
盛り上がったような岩を慎重に降って、続けてあるを降っていきます。 岩を過ぎるとになります。 程なくしてになります。 傾斜が緩やかになると、標高290mほどの小峰Bに着きます。 神ノ浦山から11分ほどの所になります。
小峰A
軽いになる尾根を進んでいきます。 程なくして軽い登り坂になると、標高290mほどのを過ぎていきます。 軽く降っていくとになります。 軽く登るようになると、標高290mほどの小峰Aに着きます。 神ノ浦山から17分ほどの所になります。 登ってきたのは右の尾根になりますが、 ひとつ東側の尾根にある295m峰を経ていくべく、樹木が茂り気味のを降っていきます。
ツバキが咲く尾根を降り始めると、樹木に「ISETAN」と書かれたが巻かれています。 次第にが増してくるので、脇の樹木に手を掛けながら降っていきます。 しばらく降っていくと、文字が書かれていないが樹木に巻かれています。 左の樹間にを眺めながら降っていきます。 次第に傾斜が緩やかになって、樹木に手を掛けなくても降れるようになると、標高290mほどの緩やかな尾根になります。
295m峰
緩やかな尾根を進んでいくと、程なくして軽いになります。 左の樹間にの海岸線が見えてきますが、手前の樹木が邪魔をしています。 右の斜面に咲くを眺めながら登っていきます。 しばらく登っていくと、傾斜がになってきます。 少し右へ曲がりながら進んでいくと、一番高い所に着きます。 標識類は見かけませんが、この辺りが地形図に載っている295m峰になるようです。 小峰Aから13分ほどの所になります。 右側には樹木に邪魔されながらもが見えます。
少し左へ曲がりながら降っていくと、次第にが増してきます。 右側の樹間にはが見えてきます。 少しが剥き出す尾根を降っていきます。 次第に緩やかな尾根になってきます。
左の樹間にを眺めながら進んでいきます。 軽く降っていくと、またになります。 標高230mほどの丸まった所まで来ると、尾根が二手に分岐しています。 小峰Aから23分ほどの所になります。 南東へ延びるは方角が違うので見送っていきます。 ここは地形図に実線で載っている林道へ降りるべく、西へ延びるに向っていきます。
すぐにが張られていますが、跨いでいきます。 に出て降っていきます。 尾根を塞ぐ倒木の手前まで来ると、「兵公」の・「兵公施界」の赤頭短杭・「界」の赤プラ杭などが集まる所を過ぎていきます。 倒木の脇を過ぎて、を更に降っていきます。 右前方に僅かに山並みを眺めながら降っていきます。
次第にが増してくるので、脇の樹木に手を掛けながら降っていきます。 点々と続く境界杭を確認しながら、益々傾斜が増してくるを降っていきます。 滑り落ちるように降っていくと、少し傾斜がきてホッとします。 すぐに傾斜が増してくると尾根を降っていくと、次第にが混じるようになります。 倒竹を避けたりしながら降っていくと、少し傾斜が弛んできます。
下山地
少し右へ曲がりながら、倒竹が煩わしいを降っていきます。 竹に抱きつくようにして急な竹林を降っていくと、正面の谷向かいにが見えてきます。 歩けそうな所を探しながら降っていくと、水が流れていないに降り立ちます。 正面は急斜面で登れそうにないので、左前方へ進んでいくとのようなものがあって進めなくなります。 が何とか登れそうなので登っていきます。 斜面をよじ登っていくと、程なくして地道の林道に出ます。 小峰Aから58分ほど、神ノ浦山から1時間15分ほどで降りて来られました。
林道を降っていくと丹生地地区へ出られますが、 集落へは近いのですが、柴山駅からは遠くなってしまいます。 ここは林道を登っていきます。 右のを過ぎて、少し左へ曲がりながら登っていきます。 程なくして右に谷筋が現れます。 当初はこのに降りて来る予定でしたが、竹林の途中で曲がるタイミングを逸してしまいました。
登山口
谷筋を回り込むようにヘアピン状に左へ曲がって、を軽く登っていきます。 右へ曲がりながら登っていくと、正面にが見えてきます。 左へ曲がりながら進んでいくと、法面にが剥き出しています。 削られたを右へ回り込んでいきます。 尾根に沿って登っていくと、小峰Aに向って登っていった登山口に着きます。 下山地から9分ほどの所になります。
倒木を跨いでいくと、小広いに着きます。 右側の谷が竹林になる林道を、所々に咲くを愛でながら降っていきます。 のすぐ傍を過ぎて右へ曲がりながら降っていくと緩やかな道になります。 竹林を抜けて林道を更に降っていくと、分岐になった小尾根に出ます。 登山口から7分ほどの所になります。 戻るように降っていくも気になりますが、 元来た林道を左へ回り込んでいきます。
右側に山並みを眺めながら、切り立ったの袂を降っていきます。 緩やかに左へ曲がりながら続く林道を降っていくと、を回り込むように右へ曲がっていきます。 が積まれた耕作地跡と思われる平坦地が幾つか続く谷筋に沿って降っていきます。 また竹林が現れると、を回り込むように右へ曲がっていきます。 しばらく竹林が続く林道を降って小さな沢の上を過ぎると開けた所に出ます。 登山口から19分ほどの所になります。
左側を流れる小川に沿って降ってを降っていきます。 右の山裾に通る道を眺めながらを渡っていきます。 またが続くようになる農道を進んでいきます。 竹林を抜けて、を降っていきます。 少し右へ曲がりながら降っていくと、分岐にある小橋に出ます。 登山口から24分ほどの所になります。
小橋を渡って、左へ続くを小川沿いに進んでいきます。 右へ延びる荷物運搬用のを見送っていきます。 左側を流れる小川が遠退いていくと、正面に三吉・かに楽座「」の建物が見えてきます。 石垣の下に紫色の綺麗な花が咲いていますが、でしょうか。 舗装路になった道を軽く登っていくと、JR山陰本線の橋梁の手前にある分岐に出ます。
浦上地区
右へ曲がって、を登っていきます。 右にある甲羅戯を過ぎていきます。 傾斜が緩やかになると、JR山陰本線の柴山駅に着きます。 登山口から34分ほどで到着しました。
駅のホームは二つありますが、今では一つのホームしか使われていません。 【】、【