小金山
概 要 小金山は、京丹後市弥栄町にある標高416mの山です。 小金神社のある山頂からは、丹後半島の山並みなどを見わたせる眺めが広がります。 小金山へは野中・船木・来見谷・中山と、それぞれ東西南北の地区から登れますが、 今回は東側の野中地区からのルートを周回します。
起 点 京丹後市弥栄町 野中地区
終 点 京丹後市弥栄町 野中地区
野中地区…登山口…小峰…野中分岐…来見谷分岐…船木分岐…小金山…船木分岐…来見谷分岐…野中分岐…329m峰…小峰…小峰…ブルーシート…大岩…登山口…野中地区…(大宮神社)
所要時間 3時間30分
歩いて... 登りルートは尾根に出る手前で道が消滅し、急斜面を横切ることになりました。 降りルートは熊笹が茂る所があるものの概ね明瞭な道が続きますが、 標高360mほどの高みを過ぎた先で竹や木が茂って道が分かり難くなります。 そこを過ぎると明瞭になりますが、里が近づくと道に細い木が茂って藪漕ぎ状態になりました。
関連メモ 小金山, 小金山 小金山
コース紹介
野中地区
野中地区にある野中バス停から歩いていきます。 道路向かいにはがありますが、下山後に訪ねることにします。
バスの本数はかなり少ないので、利用する場合には事前に時刻を調べておくといいようです。
登山口
府道75号を北上していくと、を過ぎていきます。 カーブミラーが立つまで来て、左に分かれていく道へ入っていきます。 軽く降っていくと、宇川が架かっています。 小橋を渡った突き当りをしていきます。 小川に架かる小橋の手前に建つ小屋まで来ると、左へ分かれていく地道があります。 野中バス停から4分ほどの所になります。 標識類は見かけませんが、ここから小金山へ登っていきます。
すぐに茂るようになるを掻き分けながら進んでいきます。 放置された土管の先にあるを過ぎていきます。 僅かな降り坂になるとに出ます。 浅い小川を渡って左前方に続く山道を登っていきます。 軽く登っていくと、左右に通る水路に出ます。 田んぼに水を引くための水路でしょうか。 標識類は見かけませんが、水路を横切った所にある山道を登っていきます。
熊笹が茂るを右・左と小刻みに曲がりながら登っていきます。 あまり歩かれていない様子ながら、熊笹の下には道が続いています。 程なくして「複層林型保安林整備推進」のを過ぎていきます。 曲がりながら更に登って熊笹が道を覆わなくなるとへ入っていきます。 道なりに右・左と曲がりながら登っていくとになります。 窪みがなくなると、緩やかな尾根の背に出ます。 登山口から11分ほどの所になります。
緩やかで歩き易くなったを進んでいきます。 次第に登り坂になってくる尾根を進んでいくと、少しになります。 緩やかになった道を進んで再び登り坂になると、脇にある「水源総合」のを過ぎていきます。 窪んだ道を登るようになると、次第にが目立つようになります。 倒木を過ぎていくと、背の高い枯れ松の袂を過ぎていきます。
小峰
緩やかな尾根を進むようになると、背丈の低いが見られるようになります。 傾斜が増してくると、またを登るようになります。 次第に窪みが深くなってくる尾根を登っていくと、大きなが道を塞いでいます。 倒木の下をくぐっていくと、標高250mほどの小峰に着きます。 登山口から24分ほどの所になります。
軽く降っていくとになります。 を左に眺めながら進んでいきます。 次第にになってくる尾根を進んでいきます。 正面に稜線が見えるようになるとになります。 また登り坂になる尾根を進んでいくと、道は尾根の背を外れて左へ曲がっていきます。 登山口から32分ほどの所になります。 正面の尾根の背には樹木が茂って明瞭な道は見られないので、 軽い降り坂になった(*)を進んでいきます。
*左の道はこの先で消滅して、急斜面を横切るのにとても苦労することになります。 来見谷地区から来見谷分岐まで登って野中地区へ降る道を探りに来たことがありますが、 この先の野中分岐からその北150m辺りにある標高350mほどの高みへ続く尾根はそれほど苦労することもなく歩けました。 正面の尾根を直登出来るかどうかは確かめていませんが、 ここから標高350mほどの高みまで登って尾根を南下した方が楽なように思えます。
急に狭くなった道を進んで植林地の手前まで来ると、道端に「複層林型保安林整備推進」のが倒れています。 僅かな踏み跡になった道を進んでいくと、明るくなったに出ます。 この辺りで踏み跡も定かでなくなります。 カメラをバッグに収め、滑り落ちないよう細い木や草の株などに掴まりながら、四輪駆動でを横切っていきます。 時折立ち止まって、左に広がる山並みを眺めたりしながら慎重に進んでいきます。
野中分岐
のようなものも時折現れますが、 傾斜が急で崩れやすくなっていて、とても苦労しながら進んでいきます。 歩けそうな所を探しながら急斜面を横切っていくと、先の方にが見えてきます。 そこへ向かって進んでいくと、やっと木や草に掴まらなくても歩けるが現れます。 左に広がるを愛でる余裕も出てきます。 軽く登るようになると、左右に通る尾根に出ます。 尾根の背を外れた所から26分ほど、登山口から58分ほどの所になります。 ここは小金山から南東の329m峰へ延びる尾根で、ふたつある野中地区からの登山道が合流している所になります。 道が消滅した急斜面を横切ってきてかなり疲れたので、周囲の様子を確認しながらひと息入れていきました。
小金山へ向かってを進んでいきます。 左前方の樹間に目指す小金山を眺めながら、左斜面に続くを軽く降っていきます。 熊笹が茂るようになる道を少し右へ曲がりながら降っていくと、を回り込んでいきます。 少し倒木がある道を軽く登っていくと、尾根の背のすぐ傍を通過していきます。 標高差がほとんどない右の尾根の背に出ると、が少し見えます。
来見谷分岐
標高330mほどの高みを巻くように、植林地のに続く道を軽く登っていきます。 高みを巻き終えるとに出ます。 右の樹間からは、山並みの奥にが少し見えます。 左下に谷筋を眺めながら軽く登っていくと、背丈の低いが茂るようになります。 笹が見られなくと、大きな倒木が道を塞いでいます。 野中分岐から12分ほどの所になります。 少し左に降りて倒木を通過すると分岐があります。 左の谷筋から登ってくるのは来見谷地区からの登山道になります。
来見谷地区からの登山道は「小金山」を参照)
来見谷地区からの道を合わせて進み始めると、すぐの所に「水源森林総合整備事業」のが立っています。 その背後の尾根に出ると、先ほどと同様の山並みが少し見えます。 奥の方に横たわっているのは、山容からするとでしょうか。 も少し見えます。
尾根の左斜面に続くを軽く登っていきます。 正面にが迫ってくると、道は左へ曲がっていきます。 左にを眺めながら、僅かな谷筋を回り込んでいきます。 が増してくる道を登っていきます。 道なりに右へ曲がって右斜面を登っていくと、尾根の背に出ます。
緩やかになったを進んでいきます。 右側に少しを眺めながら進んでいきます。 道はすぐに尾根の背を外れてに続くようになります。 少し傾斜が増した所を登っていくとになります。 左側に広がってくる山並みを眺めながら、斜面を横切るように続く道を進んでいきます。
船木分岐
岩が露出した2mほどのを登っていきます。 少しずつ見える範囲が変わってくるを眺めながら、緩やかになった道を進んでいきます。 再びある2mほどのを登っていきます。 程なくして山側にが張られていますが、掴まらないと登れないほどの傾斜ではありません。 ロープが終わった所に分岐があります。 来見谷分岐から13分ほどの所になります。 左にはが張られた道があります。 細い木が密生していますが、船木地区からの登山道になります。
船木地区からの登山道は「小金山」を参照)
正面の短いを登っていきます。 苔生した大木を過ぎると、傾斜が緩んでになります。 少し登り傾斜が増してくると、正面にが見えてきます。 そこへ向かって登っていくと、平らになった小金山の山頂部の西端に着きます。 来見谷分岐から15分ほど、野中地区の登山口から1時間30分ほどで登って来られました。 正面にはトイレがあって、その左側から中山地区からのが登ってきています。
中山地区からの登山道は「小金山」を参照)
小金山 (標高416m)
右側の一段高い所に見えるへ向かっていきます。 尾根をひと登りすると、西側を向いたが建っています。 名前や由緒などを記したものは見かけませんが、情報によると小金神社というようです。 神社の先へ続くを軽く登っていきます。 一番高い所に着くと小祠が建っていますが、名前は分かりませんでした。 三角点などは見かけませんが、ここが地形図に載っている416m峰小金山の山頂になるようです。
山頂からは展望が得られないので、手前の神社まで引き返して、周囲に広がる景色を眺めながら休憩していきました。
南西の奥には雪を頂いた山並みが見えますが、方角からするとでしょうか。 西の方角には海に突き出した砂州も見えますが、京丹後市網野町のでしょうか。 北の方角にはも見えますが、青葉が茂ると見え難くなりそうです。
船木分岐
落ち着いたところで、手前にあったへ向かって引き返していきます。 一段低い所に降りて、左へ戻るように続くを降っていきます。 すぐに広がってくるを眺めながら降っていきます。 苔生した大木の先のを降っていきます。 ロープが張られた所の手前にある船木地区への分岐に着きます。
船木地区へ降る登山道は「小金山」を参照)
分岐を見送って、が張られた道を降っていきます。 右に広がるを眺めながら降っていきます。 2mほどのを過ぎていきます。 緩やかになった道を進んでいくと、再び岩が露出した2mほどのを過ぎていきます。 右斜面に続く道を降っていくと尾根の背に出ます。
来見谷分岐
左側にを眺めながら降っていきます。 程なくして、尾根の背を外れてを降るようになります。 少し降って左へ曲がり、僅かなを回り込んでいきます。 次第に低くなってくる尾根のを降っていきます。 尾根の背とほとんど同じ高さの所に立つ「水源森林総合整備事業」の標柱を過ぎると、 大きな倒木が道を塞ぐ来見谷地区への分岐に着きます。 小金山から12分ほどの所になります。 右の道は14分ほどで林道の終点に降りられますが、倒木の先に続く元来た道を引き返していきます。
来見谷地区へ降る登山道は「小金山」を参照)
分岐を見送って少し右に降りて倒木を通過し、背丈の低いが茂る道を進んでいきます。 尾根の右斜面を進んでいくとに出ます。 笹が見られなくなると、尾根の背を外れてを降るようになります。 標高330mほどの高みを巻くように左へ曲がりながら降っていくと、のすぐ傍を通過していきます。 右斜面を降っていくと、熊笹が茂る僅かな谷筋を回り込んでいきます。
野中分岐
右前方の樹間にを眺めながら、右斜面に続く道を軽く登っていきます。 熊笹が見られなくなると、が近づいてきます。 少し左へ曲がって尾根の背に出ると、野中地区から登ってきた分岐に着きます。 小金山から21分ほどの所になります。 すぐ先で消滅する登ってきたは見送っていきます。 緩やかに続くを降っていきます。
軽いになった尾根を快調に進んでいきます。 程なくしてになります。 左右の樹間からを眺めながら進んでいきます。 軽いになって、花を咲かせたヤマザクラやツツジなどを眺めながら進んでいきます。 緩やかな高みが近づいてくると、尾根にヌタ場があります。
329m峰
ヌタ場を過ぎて道なりに左へ曲がり、 標高320mほどの緩やかなに続く狭くなった道を進んできます。 に出て、広めの道を降っていきます。 僅かなに着いて、その先の高みへ登り返していきます。 坂を登り切ると高みに着きます。 野中分岐から10分ほどの所になります。 標識類は見かけませんが、地形図に載っている329m峰になるようです。 も歩けそうな様子ですが、方角が違うので見送っていきます。 ここはを降っていきます。
少し降っていくとになります。 左の樹間に見えるを眺めながら進んでいきます。 軽いになると、道の両側に熊笹や細い木などが少し生えるようになります。 背丈の低い熊笹が茂るようになると、道を塞ぐを乗り越えていきます。 倒木を過ぎていくと、標高330mほどの小峰に着きます。 野中分岐から14分ほどの所になります。
軽く降っていくとになります。 少し登って、背丈の低い熊笹が茂る標高330mほどのを過ぎていきます。 軽く降っていくとになります。 少し登るようになると、背丈が胸の辺りまであるが茂るようになります。 生い茂る熊笹の下に続く踏み跡を辿りながら進んでいくと、左側に山並みが広がってきます。
生い茂る熊笹を掻き分けながら、を軽く登っていきます。 少し右へ曲がりながら登っていくと、緩やかなに出ます。 になると、熊笹がなくなって歩き易くなります。 の尾根を登っていきます。 僅かに窪んだ所を過ぎて、少し左へ曲がりながら登っていきます。
小峰
左を振り返って樹間からを眺めながら登っていきます。 植林地になると、標高360mほどの小峰に着きます。 野中分岐から23分ほどの所になります。 標識類は見かけず、中ほどにがあるばかりです。 ここで尾根が二手に分かれています。 も歩けそうですが、南へ降ってしまうので見送っていきます。 ここはを降っていきます。
左の樹間にと思われる山を眺めながら降っていきます。 少し右へ曲がって、を軽く降っていきます。 になった尾根を進んでいきます。 軽く降るようになるとが混じるようになります。 尾根が広がって降り傾斜が増し始める標高320mの辺りまで来ると、竹や木が茂って道が分かり難くなります。 標高360mほどの小峰から8分ほどの所になります。
の尾根が歩き易そうですが、南へ降ってしまいます。 中ほどからを降っていきます。 生い茂る竹や木などを乗り越えたり避けたりしながら、を指して降っていきます。 あまり左へ寄り過ぎると、が茂って歩き難くなります。 歩けそうな所を探しながら迷走気味に進んでいくと、少し窪んだ明瞭な道が現れてホッとします。 竹や木が茂る所を抜けるのに6分ほどかかりました。
小峰
少しを軽く降っていきます。 窪みがなくなると、歩き易いになります。 登り坂になった尾根を進んでまで来ると、道は左へ曲がっていきます。 曲がり角には、右から登ってくる(*)が合流してきます。 道なりに左へ曲がって、標高290mほどの小峰の左肩を過ぎていきます。 標高360mほどの小峰から17分ほどの所になります。
*右の急な道は何処へ続いているのか気になります。 標高290mほどの小峰の南側を巻いて、東へ延びる尾根に続いているのでしょうか。
ブルーシート
小峰を過ぎて降り坂になると、またになります。 何度か小さく曲がりながら降っていくと、右側にが見えてきます。 ズームアップすると、2014年度末に廃校になったも見えます。 少し傾斜が増してくるを降っていきます。 尾根の左肩に続くようになる道を降っていくと、遠目に小岩と見間違えたを過ぎていきます。 尾根の背に出るとブルーシートが敷かれています。 標高360mほどの小峰から30分ほどの所になります。
大岩
しばらくブルーシートを見かけるを降っていきます。 程なくしてを降るようになります。 次第にが茂ってきて歩き難くなりますが、道は続いています。 藪漕ぎ状態になりながらも降っていくと、大岩の脇に出ます。 標高360mほどの小峰から38分ほどの所になります。 細い木が茂って分かり難くなっていますが、ここで道は曲がっていきます。
登山口
生い茂る細い木を掻き分けながら降っていくと、樹木が減って広めのになります。 地形図に二重線で載っている道のようですが、林業の作業道だったのでしょうか。 倒木などを過ぎていくと、道は曲がっていきます。 が生える道を降っていきます。 生い茂る熊笹を掻き分けながら降っていくと、左右に通る地道に出ます。 標高360mほどの小峰から43分ほど、小金山から1時間27分ほどで降りて来られました。 振り返ってを確認しますが、熊笹が茂って道があることが分かり難くなっています。
野中地区
右へ続く地道を降り始めると、すぐの所にある「弥栄野中(京都)」の銘板が取り付けられたNTTドコモのを過ぎていきます。 小屋の所まで来るとになります。 小屋の左側を進んでいくと、消火栓やホース格納箱があるに出ます。 左折したすぐ先を右折し、民家の前を過ぎて府道75号に出て、左側に流れる宇川に架かるを渡っていきます。 府道57号との分岐になっている野中橋交差点を左へ進み、野中地区公民館を過ぎていくと野中バス停に着きます。 登山口から5分ほどで到着しました。
大宮神社
家路につく前に、道路向かいにあるへ立ち寄っていきます。 「大宮神社」の扁額が掲げられた鳥居をくぐっていくと、が出迎えてくれました。 短い石段を登った先に、割拝殿と本殿から成る大宮神社があります。 正面からだと社殿の様子が分かり難いですが、から見るとしっかりとした神明造の本殿です。 由緒などを記したものは見かけませんでした。 社殿の手前や右側に境内社がありますが、いずれも名前は分かりませんでした。 情報によると、大宮神社は大宮売神を主祭神とし、大年神が配祀されているようです。 祭礼では、無形民俗文化財に指定されている田楽が奉納されるのだそうです。 (所要時間に含めず)