概 要 |
鍋塚は与謝野町・宮津市・福知山市の境にある標高862.9mの山です。
山頂からは山並みを見渡せる大パノラマが広がります。
西にある鍋塚休憩所からも登れますが、今回は北にある池ヶ成公園からのルートを往復します。
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起 点 |
与謝野町温江 池ヶ成公園
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終 点 |
与謝野町温江 池ヶ成公園
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池ヶ成公園…登山口…大芝原…鍋塚…大芝原…展望デッキ…池ヶ成公園
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所要時間 |
1時間40分
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歩いて... |
稜線にある山小屋までは作業道のような広い道が続いてます。
山小屋から鍋塚までの尾根道も広くてよく踏まれた木の階段混じりの道になっていますが、
折からの蒸し暑さで、汗を拭き拭きの登りとなりました。
雲が広がっていたのが残念ですが、山頂からは山並みをぐるりと見渡すことができました。
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関連メモ |
大江山連峰,
大笠山,
鍋塚
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池ヶ成公園
与謝野町を通る国道176号の温江交差点から府道608号を東進していきます。
要所に設置された「かや山の家」の標識に従って進んでいきます。
大虫神社への道を右に分けていくと、かや山の家への道が分かれるがあります。
傍には「」があります。
分岐を直進すると、すぐの所に「池ヶ成公園まで4.0km」の標識が立っています。
砂防ダムの前を過ぎて、町道池ヶ成線を曲がりながら登っていきます。
「すんがはらの滝まで1.0km」、「床浦の滝まで1.5km」、「のぞき岩まで1.5km」の標識が立つそれぞれの分岐を見送っていくと、
池ヶ成公園に着きます。
右側に広いがあるので、ここに車を止めました。
大江山登山道案内図
大江山連峰は、中国山脈系の老年期のなだらかな山容を示し、南北両地帯の植物分布の境界線として、植物研究の好適地であり、
動物では、深山性や高山性のものがいて、特に渡り鳥の棲息地として有名である。
(渡り鳥) |
オオルリ、コマドリ、カッコー
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(蝶類) |
アサギマダラ、オオバセルリ、ミヤマカラスアゲハ
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(植物) |
ヒョウガミヅキ、ホナガノクマヤナギ、マルバマンサク、ブナ、カツラ、サワグルミ、トチノキ、コミネカエデ、ハウチワカエデ
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緑と水と人をはぐくむ治山事業
ふるさと水源の森整備事業
山は私たちのために何をしてくれているのでしょう?
山は水をたくわえ、やがてその水は流れ出し、私たちの生活を支えてくれています。
ここ温江地区の山も、ずっと昔から水をたくわえ、きれいにし、大切な緑と水を私たちに送り続けてくれました。
しかし、最近、山が荒れてきたため、雨不足のときに水をたくわえられなくなったり、
大雨のときに土砂を流し出したりするようになりました。
そのため、平成8年度から9年度にかけて、この山の中で温江地区の生活用水医と農業用水を守るために「ダム」を作り、
山を若返らせようと木の手入れを行いました。
工事の内容 | ダム2基 山の手入れ3ha |
事業主体 | 京都府 |
受託者 | 加悦町 |
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登山口
正面に続く舗装路を山際まで進んでいくと、突き当たりにがあります。
右側には「池ヶ成公園」と題したがあります。
左側には「ふるさとの自然観察路」と題したや、
「大江山登山ルート」と題したがあります。
左側にはキャンプ場があってトイレも設置されています。
正面の岩の先には「鍋塚1.5km」「鬼の岩屋1.5km」のが立っていて、正面に続く広い山道を指しています。
右へ分かれていく未舗装路もありますが、正面のを登っていきます。
ふるさとの自然観察路
池ヶ成公園 −蛇紋岩地帯のなだらかな山々−
プロフィール
大江山とは、千丈ヶ嶽(標高832.5m)を中心に、普甲峠から与謝峠の間の10km余りの山塊の総称として使われます。
「 大江山いく野の道の遠ければまだふみも見ず天橋立」と歌に詠まれ、
鬼の伝説も残り、丹後丹波の境をなし、古くから山陰道の要衝としても知られています。
大江山の地質は、大部分が京都府内では珍しい蛇紋岩帯に属しています。
蛇紋岩地帯の山々では、植物の生育が悪く、特別な植物は生えていることが知られています。
大江山でも、尾根筋は一面笹で覆われており、樹木の生育鵜は極めて悪いようです。
池ヶ成公園は、大江山の鬼の岩屋付近の北西斜面を利用してつくられた面積45haほどの自然を生かした公園です。
近くに加悦青少年山の家もあり、四季を通じて大江山の自然に親しむ格好の場所となっています。
観察ポイント1
キャンプ場のある一角は、薪炭林として利用されてきた二次林が放置されて大きな林になっています。
この付近は一年を通して野鳥の多いところで、特に春と秋の渡りの時期はにぎやかです。
観察ポイント2
巨大な岩石の間に鬼の岩屋と呼ばれる洞くつがあります。
この付近のごつごつとした黒褐色の石は蛇紋岩からできています。
観察ポイント3
頂上展望所からは、加悦谷から宮津湾、丹波山地の山々などが見られます。
岩石の多い尾根筋や斜面にはマルバマンサク・ヒュウガミズキ・タンゴグミなどが多く見られ、
大江山蛇紋岩植物の代表とわれています。
自然保護憲章 (昭和49年6月5日 自然保護憲章制定国民会議)
・自然をとうとび、自然を愛し、自然に親しもう。
・自然に学び、自然の調和をそこなわないようにしよう。
・美しい自然、大切な自然を永く子孫に伝えよう。
京都府
大江山の自然を守りハイキングを楽しむ皆様のためバイクの走行はご遠慮下さい
大江山観光開発協議会
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朽ち果てそうな広い横木の階段を登っていくと、広い道が右からしてきます。
脇には「大芝原まで1.0km」のが立っていて、正面の道を指しています。
正面に続く道を緩やかに登っていくと分岐があります。
角には「世界最大級の糊空木まで800m」のが立っていて、左の道(*)を指しています。
右の道を指す標識はありませんが、先ほどの案内図や解説板に載っていた山小屋へ向かって、右の道を進んでいきます。
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植林地に続く軽四駆なら通れそうなを軽く登っていきます。
少し曲がりながら進んでいくと、5mほどされた所を過ぎていきます。
がゴロゴロする所を登っていきます。
鉄製の水切りが設置された所まで来ると、が右へ分かれていきます。
登山口から4分ほどの所になります。
標識類は見掛けませんが、右の道は笹などが茂って歩かれていない様子なので、正面の道を登っていきます。
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傾斜が増して少し左へ曲がるようになるとされた道になります。
道にはスジ状に細い溝が横方向に刻まれていますが、滑り止めのためでしょうか。
道なりに右へ曲がって少し傾斜が緩やかになると、またになります。
傾斜が増してくる道を登って少し左へ曲っていくと、のように少し削られた所を過ぎていきます。
鉄製の水切りが設置された所を過ぎていくと、正面の樹間から稜線のような明るい所が見えてきます。
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大芝原
少し左へ曲がりながら登っていくとになります。
植林地を抜けると、道に短いが生えるようになります。
快適な道を進んでいくと、稜線に通る広い尾根道に出ます。
登山口から13分ほどの所になります。
左側には案内図や解説板に載っていたがあります。
左脇には近畿自然歩道「大江山伝説のみち・鬼の山コース」の道標が立っていて、
右の道は「鍋塚0.8km」、左の道は「鬼の岩屋0.9km」、今来た道は「かや山の家3.6km」となっています。
袂には「大芝原」の青い板が落ちていました。
傾いた石標もあって、「右 鬼の岩…」「左 加悦…」と刻まれているようでしたが、よく判読できませんでした。
正面にもがあって、
右の道は「鍋塚(763m),千丈嶽(833m)」、左の道は「鬼の岩屋,航空管制塔」となっています。
傍には「池ヶ成公園,加悦青少年山の家」の板が落ちていましたが、 道標に付いていた時には今来た道を指していたように思われます。
左の道(*)は鬼の岩屋や大笠山へ続いていますが、
鍋塚へ向かって、芝草が生えるを進んでいきます。
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短い芝草が終わって登り坂になるを進んでいくと、
程なくしてが現れます。
階段を登り切って頭上が開けた所に出ると分岐があります。
大芝原から3分ほどの所になります。
脇には近畿自然歩道「大江山伝説のみち・鬼の山コース」のが立っていて、
正面の道は「鍋塚0.7km」、今来た道は「鬼の岩屋1.0km」となっています。
右へ分かれていく道には何も示されていませんが、地形図に破線で載っている道のようです。
角には「南無妙法蓮華経」と刻まれたがあります。
側面にも文字が刻まれていましたが、よく読めませんでした。
右の道(*)は林道へ降りて行けますが、鍋塚へ向かって正面の道を登っていきます。
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すぐに始まる幅の広いを登っていきます。
階段の間隔は広くて土が流れ出ていないのは良いのですが、段差が高めで歩き易くはありません。
片足を階段を脇に置いたりしながら登っていきました。
傾斜がになると階段が途切れますが、またすぐに始まります。
両側に熊笹が茂る尾根に続くを曲がりながら登っていきます。
この尾根は与謝野町と宮津市の境界になっているためか、所々にを見掛けます。
階段が途切れた尾根道を登っていくと、「鍋塚まで300m」の標識が立っています。
大芝原から12分ほどの所になります。
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途切れながら続くを更に登っていきます。
傾斜がになって階段が途切れる所もあるので疲労困憊するほどではありませんが、
蒸し暑さのために噴き出してくる汗を拭き拭き登っていきました。
標識を過ぎて4分ほど登っていくと、が幾つも露出した所がしばらく続くようになります。
土が流れて抉れた所もあるので、足元に注意しながら登っていきます。
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鍋塚 (標高762.9m)
両側に熊笹が迫ってくる階段混じりの道を登っていくと、道の中ほどに頭を出すを過ぎていきます。
次第に正面がきて、山頂が近づいた雰囲気になってきます。
傾斜がになった尾根を登っていきます。
程なくして見えてくる標識に向かって登っていくと、鍋塚の山頂に着きます。
大芝原から27分ほど、登山口から42分ほどで登って来られました。
脇には「大江山」もあるので、地形図に載っている762.9m峰になるようです。
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山頂には「鍋塚山頂763m」の標識やベンチが設置されています。
「大江山連峰」と題したがあって、
「赤石ヶ岳736m・千丈ヶ嶽833m・鳩ヶ峰746m・鍋塚763m」となっています。
「丹後天橋立大江山国定公園」の案内板もあって、「」が載っています。
雲が広がっていたのが残念ですが、山頂からは山並みをぐるりと見渡すことができます。
南側、
西側、
北側、
東側
丹後天橋立大江山国定公園
大江山連峰地区
「丹後天橋立大江山国定公園」は、2007年8月に全国で56番目の国定公園として誕生しました。
当地区は、丹後半島の南に位置し、標高600m〜800mの稜線が東西に連なっている連山地形です。
三岳山から大江山連峰にかけての山々は、古くからの伝説の山、信仰の山として親しまれてきた美しく雄大な姿を有する名山です。
また、貴重な植物の宝庫と知られ、秋には、見事な雲海も見ることができます。
環境省、京都府、福知山市
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山頂の(*)には鳩ヶ峰・千丈ヶ嶽・赤石ヶ岳などの大江山連峰が続いていますが、
を引き返していきます。
次第に見える範囲が広がってくるを眺めながら、両側に熊笹が茂る道を降っていきます。
傾斜が増してくると、がゴロゴロする所を降っていきます。
両側にが迫ってくる道を降っていくと、道の中ほどに頭を出す岩を過ぎていきます。
山頂から5分ほどの所になります。
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両側にが茂る道を更に降っていきます。
降り傾斜が増してくると、が露出した所がしばらく続きます。
途切れながら続くを降っていきます。
汗を拭き拭き登ってきた道ですが、降る時は快調であります。
傾斜が緩やかになってくると、向こう側を向いた「鍋塚まで300m」の標識を過ぎていきます。
山頂から13分ほどの所になります。
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途切れながら続くを降っていきます。
が露出した所もあるので、滑って転ぶことがないよう、足元に注意しながら降っていきます。
曲がりながら続くを更に降っていきます。
階段が終わって頭上が開けた緩やかな所に出ると、近畿自然歩道の道標が立つ分岐に着きます。
山頂から21分ほどの所になります。
林道へ降りていく左の道(*)は見送って、道標「鬼の岩屋1.0km」に従って正面の緩やかな道を進んでいきます。
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大芝原
森へ入っていくと、間隔の広いを降るようになります。
階段を降り切るとになります。
程なくして短い芝草が生えるようになると、近畿自然歩道の道標が立つ大芝原に着きます。
山頂から24分ほどで降りて来られました。
鬼の岩屋や大笠山へ続く(*)は見送って、
道標「かや山の家3.6km」が指す元来たを進んでいきます。
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短い芝草が終わるとに入っていきます。
少し右へ曲がりながら降っていくとが増してきます。
のように少し削られた所を右へ曲がっていきます。
少し傾斜が緩やかになって左への曲がり角に来ると、された道になります。
道なりに左へ曲がって傾斜が増した道を降っていきます。
未舗装になった道を鉄製の水切りが設置された所まで降っていくと、道が左に分かれる分岐に着きます。
大芝原から8分ほどの所になります。
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左の道を見送って、がゴロゴロする所を降っていきます。
5mほどされた所を過ぎて、道なりに右へ曲がっていきます。
植林地に曲がりながら続くを軽く降っていきます。
左脇に岩が頭を出す所まで来ると、「世界最大級の糊空木まで800m」の標識が立つがあります。
右の道(*)を見送って元来た左の道を降っていくと、「大芝原まで1.0km」の標識が立つ分岐に着きます。
大芝原から12分ほどで降りて来られました。
元来た正面の道を降っていくとすぐに最初の登山口に出られますが、
少しでも違う道を歩くべくを降っていきます。
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展望デッキ
広い道を1分ほど降っていくと、左右に通る芝草が生えるに出ます。
を進んでいくと最初の登山口に出られますが、
を進んでいきます。
芝草が生える広い道を進んでいくと、少し登った所にコンクリート製の設備があります。
標識などは見掛けませんが、案内図に載っている展望デッキのようです。
左側から中に入っていくと、丸太のが設置されているばかりです。
生い茂る樹木に阻まれて、残念ながら「展望」はほとんど広がりません。
冬枯れの季節にはもう少し見えるのでしょうか。
振り返ると天井の隅にがありましたが、もう使われていない様子でした。
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池ヶ成公園
手前のまで引き返して来ると、
左側の緩やかな斜面の先に縦杭が設置された広いが見えます。
このまま真っ直ぐ進んでいくとすぐに登山口に出られますが、左の遊歩道を歩いていきます。
案内図によると、この辺りはというようです。
右へ曲がりながら進んでいきます。
軽く登っての傍まで来ると、左側すぐの所に駐車場があります。
遊歩道は登山口の傍まで続いていますが、ここから駐車場に出ます。
草が茂って分かり難くなっている細い溝を跨いでいくと、車を止めておいた駐車場に着きます。
大芝原から18分ほど、鍋塚から43分ほどで降りて来られました。
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家路につく前に、駐車場の道路向かいにある広場を散策しました。
登山口の横にあるの前から広場に入っていきます。
案内図には「キャンプ場」となっている所のようです。
脇にはテーブル・ベンチが設置されていて藤棚もあります。
の奥に柵が見えるので近づいていくと、
の上流に水を溜めたの周りを囲っていました。
「バシャッ!」と音がするので水面を覗いてみると、10cmほどの大きさのの群れが此所彼処と泳いでいました。
水面には浮き草も見られるので、公園の一部として整備された所のようです。
(所要時間に含めず)
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