大笠山
概 要 大笠山は与謝野町と宮津市の境にある標高740mの山です。 山頂からは山並みを見渡せる眺めが広がります。 近くにある航空管制塔までは車で登ることもできます。 今回は池ヶ成公園を起終点とし、鬼の岩屋を経て山頂へ向かいます。 山頂からは鍋塚への尾根を降り、途中から北西へ延びる尾根に入って林道へ降るルートを歩きます。
起 点 与謝野町温江 池ヶ成公園
終 点 与謝野町温江 池ヶ成公園
池ヶ成公園…登山口…686m峰…鬼の岩屋…展望デッキ…大笠山…航空管制塔…大笠山…686m峰…山小屋…大芝原…林道出合…町道池ヶ成線…池ヶ成公園
所要時間 3時間10分
歩いて... 公園から稜線に出るまでの道は広くて明瞭ですが、少し荒れ気味の所もありました。 尾根道には階段もありますが、広くて歩き易くなっていました。 少し雲が出ていましたが、途中の展望デッキや山頂からは素晴らしい眺めを見渡せました。 鍋塚へ続く尾根道の途中から林道へ降る道は、窪んでいたり落葉が積もったりして、少し歩き難くなっていました。
関連メモ 鍋塚, 大笠山, 大笠山
コース紹介
池ヶ成公園
与謝野町を通る国道176号の温江交差点から府道608号を東進していきます。 要所に設置された「かや山の家」の標識に従って進んでいきます。 大虫神社への道を右に分けていくと、かや山の家への道が分かれるがあります。 傍には「大江山登山道案内図」があります。 分岐を直進すると、すぐの所に「池ヶ成公園まで4.0km」の標識が立っています。 砂防ダムの前を過ぎて、町道池ヶ成線を曲がりながら登っていきます。 「すんがはらの滝まで1.0km」、「床浦の滝まで1.5km」、「のぞき岩まで1.5km」の標識が立つそれぞれの分岐を見送っていくと、 池ヶ成公園に着きます。 右側に広いがあるので、ここに車を止めました。
大江山登山道案内図
大江山連峰は、中国山脈系の老年期のなだらかな山容を示し、南北両地帯の植物分布の境界線として、植物研究の好適地であり、 動物では、深山性や高山性のものがいて、特に渡り鳥の棲息地として有名である。
(渡り鳥) オオルリ、コマドリ、カッコー
(蝶類) アサギマダラ、オオバセルリ、ミヤマカラスアゲハ
(植物) ヒョウガミヅキ、ホナガノクマヤナギ、マルバマンサク、ブナ、カツラ、サワグルミ、トチノキ、コミネカエデ、ハウチワカエデ
緑と水と人をはぐくむ治山事業
ふるさと水源の森整備事業
山は私たちのために何をしてくれているのでしょう? 山は水をたくわえ、やがてその水は流れ出し、私たちの生活を支えてくれています。 ここ温江地区の山も、ずっと昔から水をたくわえ、きれいにし、大切な緑と水を私たちに送り続けてくれました。 しかし、最近、山が荒れてきたため、雨不足のときに水をたくわえられなくなったり、 大雨のときに土砂を流し出したりするようになりました。 そのため、平成8年度から9年度にかけて、この山の中で温江地区の生活用水医と農業用水を守るために「ダム」を作り、 山を若返らせようと木の手入れを行いました。
工事の内容ダム2基 山の手入れ3ha
事業主体京都府
受託者加悦町
登山口
正面に続く舗装路を山際まで進んでいくと、突き当たりにがあります。 右側には「池ヶ成公園」と題したがあります。 左側には「ふるさとの自然観察路」と題したや、 「大江山登山ルート」と題したがあります。 正面の岩の先には「鍋塚1.5km」「鬼の岩屋1.5km」のが立っていて、正面に続く広い山道を指しています。 左側にはキャンプ場があってトイレも設置されています。 右へ分かれていく未舗装路(*)もありますが、を登っていきます。
案内図はイラスト風になっていて実際の道の様子が良く分かりませんが、 今回歩いたと思われる登山口から稜線に出るまでのルートをで示しておきます。
*右の未舗装路の先には展望デッキがあります。(「鍋塚」を参照)
ふるさとの自然観察路
池ヶ成公園 −蛇紋岩地帯のなだらかな山々−
プロフィール  大江山とは、千丈ヶ嶽(標高832.5m)を中心に、普甲峠から与謝峠の間の10km余りの山塊の総称として使われます。 「大江山いく野の道の遠ければまだふみも見ず天橋立」と歌に詠まれ、 鬼の伝説も残り、丹後丹波の境をなし、古くから山陰道の要衝としても知られています。 大江山の地質は、大部分が京都府内では珍しい蛇紋岩帯に属しています。 蛇紋岩地帯の山々では、植物の生育が悪く、特別な植物は生えていることが知られています。 大江山でも、尾根筋は一面笹で覆われており、樹木の生育鵜は極めて悪いようです。 池ヶ成公園は、大江山の鬼の岩屋付近の北西斜面を利用してつくられた面積45haほどの自然を生かした公園です。 近くに加悦青少年山の家もあり、四季を通じて大江山の自然に親しむ格好の場所となっています。
観察ポイント1  キャンプ場のある一角は、薪炭林として利用されてきた二次林が放置されて大きな林になっています。 この付近は一年を通して野鳥の多いところで、特に春と秋の渡りの時期はにぎやかです。
観察ポイント2  巨大な岩石の間に鬼の岩屋と呼ばれる洞くつがあります。 この付近のごつごつとした黒褐色の石は蛇紋岩からできています。
観察ポイント3  頂上展望所からは、加悦谷から宮津湾、丹波山地の山々などが見られます。 岩石の多い尾根筋や斜面にはマルバマンサク・ヒュウガミズキ・タンゴグミなどが多く見られ、 大江山蛇紋岩植物の代表とわれています。
自然保護憲章 (昭和49年6月5日 自然保護憲章制定国民会議) 
・自然をとうとび、自然を愛し、自然に親しもう。
・自然に学び、自然の調和をそこなわないようにしよう。
・美しい自然、大切な自然を永く子孫に伝えよう。
京都府
大江山の自然を守りハイキングを楽しむ皆様のためバイクの走行はご遠慮下さい
大江山観光開発協議会
朽ち果てそうな広い横木の階段を登っていくと、広い道が右からしてきます。 脇には「大芝原まで1.0km」の標識が立っていて、正面の道を指しています。 正面に続く道を緩やかに登っていくとがあります。 角には「世界最大級の糊空木まで800m」の標識が立っていて、左の道を指しています。 案内図によると、右の道(*)は山小屋が建つ稜線に出られますが、今回は左の道から登っていきます。 左の道を進み始めると、すぐの所に小沢が流れていて、鉄製の管を8本ほど集めた小橋が架かっています。 登山口から3分ほどの所になります。 傾いて壊れかけている上に、先日来の雨で表面が濡れて滑りやすくなっていたので、 腰を低くして管に手を添えながら慎重に渡っていきました。
*後日に右の道を歩きました。(「鍋塚」を参照)
小橋を渡って、少しが流れている道を進んでいきます。 シダ類も少し茂っていて、あまり歩かれていない様子の道が続きます。 少し段差のあるを登っていきます。 階段が終わってその先へ進んでいくと、の上を歩く所もあります。 登り基調の道が続きます。 傾斜はそれほど急ではなくて疲労困憊することはありませんが、湿度が高くて蒸し暑く、汗が噴き出してきます。 途切れながら続く木の階段を登っていくと傾斜がになってきます。 僅かに降ったりしながら進んでいくと、頭上が開けて明るい所に出ます。 登山口から13分ほどの所になります。
斜面に続く朽ち果てそうなを登っていきます。 階段を登り切って、の斜面を進んでいきます。 道の両側にが生い茂るようになった道を進んでいきます。 植林地の縁を登るようになると分岐があります。 登山口から22分ほどの所になります。 脇には「鬼の岩屋まで1.8km」の標識が立っていて、正面の道を指しています。 降っていくは、案内図に載っているキャンプ場へ続く道でしょうか。 ここは正面の道を更に登っていきます。
広い道を進んでいくと、土で覆われたを登るようになります。 階段が終わると、を進むようになります。 樹間から僅かにを眺めたりしながら、 軽く降る所もある緩やかな道を進んでいきます。 両側に熊笹が茂る道を進んでいくと分岐があります。 登山口から29分ほどの所になります。 角には「鬼の岩屋まで1.0km」の標識が立っていて、右の道を指しています。 標識に従って、右の道を進んでいきます。
を跨いだりしながら進んでいきます。 両側にが茂る道を右へ曲がりながら登っていきます。 左へ曲がって、先ほどより少し開けてくるを眺めながら進んでいきます。 道なりに曲がって登っていきます。 左の尾根が次第に低くなってくると、左右に通る稜線に出ます。 登山口から35分ほどで登って来られました。 脇には道標が立っていて、左の道は「鬼の岩屋,航空管制塔」、右の道は「鍋塚(標高736m),池ヶ成公園,加悦青少年山の家」、 今来た道は「池ヶ成公園遊歩道(丹後の森・実りの森・集いの広場)」となっています。 ここは左へ続くを登っていきます。
686m峰
両側に熊笹が茂る広いを登っていきます。 傾斜はそれほど急ではなくて歩き易くなっていました。 広がってくるを眺めながら登っていくと、開けた所に出ます。 稜線に出た所から2分ほどの所になります。 地形図に載っている686m峰になるようですが、標石類は見かけませんでした。 左側には山並みが広がる展望地になっていました。
脇にはベンチも設置されているので、腰を降ろしてひと休みするのに良い所です。 「鬼退治伝説 鬼の岩屋」と出したがあって、 「鬼の岩屋」のが載っていました。
鬼退治伝説 鬼の岩屋
三つの鬼伝説
日子坐王(ひこいますのきみ)伝説  第10代崇神天皇の時代、日子坐王が陵耳御笠(くがみみのみかさ)という土蜘蛛を退治した話。「丹後風土記残欠」に記された最古の鬼伝説。
麻呂子親王(まろこしんのう)伝説  用明天皇の時代、麻呂子親王が大江山を本拠に暴れ回っていた英胡(えいこ)、足軽(あしがる)、土熊(つちぐま)という三鬼に率いられた悪鬼を退治した話。
源頼光(みなもとのらいこう)の鬼退治  平安時代中期、源頼光が京の都を荒らし回った大江山の鬼である酒呑童子(しゅてんどうじ)を酒に酔わせて騙し討ちにした話。
与謝野町観光協会
鬼の岩屋
展望地分岐になっています。 脇にが立っていて、 正面の道は「航空管制塔0.5km」、左の道は「鬼の岩屋」、今来た道は「鍋塚2km,池ヶ成公園1km」となっています。 左の道を降り気味に進んでいくと、すぐの所にが剥き出しています。 その右手前の岩に穴が2つ開いています。 標識類は見かけませんが、ここが鬼の岩屋になるようです。 に熊などが潜んでいると危ないので、近くに行くのは止めておきました。
展望デッキ
剥き出したを進んでいくと、すぐの所に展望デッキがあります。 金属製の階段を登っていくと、ここから見える眺めを描いた「」がありました。 少し雲が出ていたのが残念ですが、正面には山並みなどを一望できる眺めが広がっていました。
展望地になった手前のまで引き返してきます。 合わせて8分ほどいた鬼の岩屋の周辺を後にして、 道標「航空管制塔0.5km」が指す左のを登っていきます。 両側に熊笹が茂る道を登っていくと、2分ほどの所に分岐があります。 角には近畿自然歩道「大江山伝説のみち・鬼の山コース」のが立っていて、 右の道は「航空管制塔0.5km」、今来た道は「鬼の岩屋0.1km」となっています。 左の道を指す板はありませんが、登山口の案内図に載っている鬼の岩屋の左側に描かれている道でしょうか。 ここは右に続く木の階段混じりの道を登っていきます。
途切れながら続くを登っていきます。 両側には樹木や熊笹が茂っていて、展望の得られない道が続きます。 を過ぎて、広めの尾根道を更に登っていきます。 傾斜が緩やかになって右側に金網柵が現れると、柵の向こう側にが見えてきます。
大笠山 (標高740m)
両側にが茂る道を進んでいきます。 明るくなってくる正面へ向かって登っていくとに出ます。 出た所には近畿自然歩道「大江山伝説のみち・鬼の山コース」の道標が立っていて、 正面の道は「航空管制塔0.2km」、今来た道は「鬼の岩屋0.4km」となっています。 その先へ進んでいくと山頂に出ます。 686m峰から11分ほど、登山口から56分ほどで登って来られました。 三角点は見かけませんが、ここが地形図に載っている740m峰大笠山になるようです。
山頂には「近畿自然歩道 大江山伝説の道・鬼の山コース」のがあり、ベンチも設置されています。 左の方に出て見ると、パラグライダー発進場のような木製デッキがあります。 そこからは山並みを見渡せる眺めが広がっていました。
北東にはが見えました。 名前は分かりませんでしたが、東北東の奥の方には綺麗なが見えました。 お昼にはまだ早い時刻でしたが、ベンチに腰を降ろして軽い昼食タイムにしました。
航空管制塔
山頂の先へ降り始めると、道は曲がっていきます。 角には近畿自然歩道「大江山伝説のみち・鬼の山コース」の道標が立っていて、 右の道は「航空管制塔0.1km」、今来た道は「鬼の岩屋0.5km」となっています。 右へ曲がって、これまでの山道よりも広いを進んでいきます。 少し降り坂になってきた道を進んでいきます。 右へ曲がりながら進んで、幾つか立つ小さな(*1)の脇を過ぎていくと、 左から登ってくる(*2)に出ます。 角には道標が立っていますが、文字は消えていて判読出来ませんでした。 右側には先ほども見えた航空管制塔があります。 大笠山から4分ほどの所になります。 入口は閉ざされていて「立入禁止 大阪国際空港長」の看板が出ています。 「管制塔」とは言っても、人が常駐して空港での管制業務を行っている様子ではありません。 管制のための情報を飛行機とやり取りする電波施設でしょうか。
*1 電波塔の左前に、府道9号の普甲峠へ続く登山道があります。 (「大笠山」, 「大笠山」を参照)
*2 左から登ってくる舗装路は府道9号から分かれてきた道で、車でここまで来ることができます。
大笠山 (標高740m)
舗装路を少し降っていくと、を眺められる所がありました。 往復12分ほどで大笠山まで引き返してきます。 広がるを再度眺めてから、を引き返していきます。
686m峰
左に航空管制塔を眺めながら、両側にが茂る道を降っていきます。 朽ち果てそうな木の階段混じりの道を降っていくと、山頂から8分ほどでに着きます。 道標「鬼の岩屋0.1km」が指す左前方の道を降っていきます。 途切れながら続く木の階段を降っていくと、 山頂から10分ほどで鬼の岩屋への分岐になった686m峰に着きます。 右に広がるを再度眺めていきました。
道標「鍋塚2km,池ヶ成公園1km」が指すを降っていきます。 正面の樹間から鍋塚鳩ヶ峰と思われるを眺めながら、 両側に熊笹が茂る広い尾根道を降っていくと、池ヶ成公園から稜線に登り着いた分岐に着きます。 山頂から12分ほどで着きました。 来た道を降っても面白くないので、道標「鍋塚(標高736m),池ヶ成公園,加悦青少年山の家」が指す正面の尾根道を進んでいきました。
両側に熊笹が生い茂る広いを進んでいきます。 右側にが見える所を過ぎていきます。 稜線に出た所の分岐から1分ほど進んでいくと、道は左へ曲がっていきます。 曲がり角には近畿自然歩道「大江山伝説のみち・鬼の山コース」の道標が立っていて、 左へ曲がっていく道は「鍋塚1.6km」、今来た道は「鬼の岩屋0.1km」となっています。
道なりに左へ曲がって、両側に熊笹が茂る広い尾根道を緩やかに降っていきます。 少し傾斜が増したり緩やかになったりしながら降り基調で続くを進んでいくと、 解説文の小札が取り付けられた樹木を見かけるようになります。 見落としたものもあろうかと思いますが、この先にかけて気付いたものを載せておきます。
ウリハダカエデ【カエデ科】 樹皮がマクワウリの果皮に似ていることからその名がついた。
七竈(ナナカマド)【バラ科】 落葉高木で高さ7m〜10m程度になり、夏に白い花を咲かせる。 秋には鮮やかに紅葉し、赤い実をつける。 大変燃えにくく、七度窯に入れても燃えないという事から名付けられたといわれる。
ホオノキ【モクレン科】 枝先に集まる大きな葉が特徴。 大きな葉は食べ物をのせたり、包んだりするのに使われ「ほう葉味噌」や「ほ葉寿司」が知られる。
クマシデ【カバノキ科】 他のシデ類に比べ葉脈がはっきりし、大きな果穂が特徴。
アカシデ【カバノキ科】 イヌシデよりやや小ぶりの葉。 アカシデの和名は新葉が赤いから付いたと言われる。
引き続き、広くて快適な降り基調のが続きます。 僅かなを跨いで進んでいきます。 少し曲がりながら続く道を緩やかに降っていくと、明るくなった所に山小屋が見えてきます。 登山口の案内図に載っているのようです。 稜線に出た所の分岐から17分ほどの所になります。 入口の扉が無くなっているようなのでを覗いてみると、 土間の中ほどにストーブのようなものがあり、壁際には座れるようにベンチが取り付けられていました。
大芝原
山小屋を過ぎると、すぐの所に分岐があります。 右側には近畿自然歩道「大江山伝説のみち・鬼の山コース」のが立っていて、 正面の道は「鍋塚0.8km」、右の道は「かや山の家3.6km」、今来た道は「鬼の岩屋0.9km」となっています。 袂には傾いた石標があって、「右 鬼の岩…」「左 加悦…」と刻まれているようでしたが、判読できませんでした。 左側にもが立っていて、 正面の道は「鍋塚(763m),千丈嶽(833m)」、今来た道は「鬼の岩屋,航空管制塔」となっています。 その袂には「池ヶ成公園,加悦青少年山の家」のが落ちていましたが、 道標に付いていた時には右の道を指していたように思われます。 「大芝原」の青い板も落ちていました。 登山口の近くで「大芝原まで1.0km」の標識を見かけたことだし、この場所の名前でしょうか。 疲れ具合によっては右の道(*)から池ヶ成公園へ降りようと思っていましたが、 体力的にまだ余裕があったので、地形図に載っている少し先から北西に延びる破線の道を降るべく、 に続く広い尾根道を進んでいきました。
*後日に右の道を歩きました。(「鍋塚」を参照)
登り坂になってくるを進んでいくと、 程なくしてが現れます。 階段を登り切って頭上が開けた所に出ると分岐があります。 大芝原から3分ほどの所になります。 脇には近畿自然歩道「大江山伝説のみち・鬼の山コース」のが立っていて、 正面の道は「鍋塚0.7km」、今来た道は「鬼の岩屋1.0km」となっています。 右へ分かれていく道には何も示されていませんが、地形図に破線で載っている道のようです。 角には「南無妙法蓮華経」と刻まれたがあります。 側面にも文字が刻まれていましたが、よく読めませんでした。 正面の尾根道(*)は鍋塚へ続いていますが、ここからへ入っていきます。
*後日に正面の尾根道を歩きました。(「鍋塚」を参照)
緩やかでが尾根の背の右斜面に続いています。 道は明瞭に続いていて、昔からあった道のように思えますが、 少し水が流れていたり落葉が厚く積もっている所もあって、これまでの尾根道に比べるとあまり歩き易くはありません。 V字形に開かれたのような所を過ぎて、 尾根の背のを降っていきます。 尾根の背に出ると、567m峰の手前にある鞍部に着きます。 稜線にあった分岐から10分ほどの所になります。 右側の樹間から少しが見えました。
すぐに右へ曲がって、567m峰を巻くようにを進んでいきます。 右側を振り返るとと思われる山が見える所を過ぎていきます。 倒木があるのような所を過ぎて、尾根の左斜面を降っていきます。 が続いていますが、 少しU字形に窪んで落ち葉が積もり、倒木もあったりして、あまり快適ではありません。 植林地が途切れる所まで来ると、少し明るい所に出ます。
すぐにへ入っていきます。 を降っていくと、次第に右の尾根が低くなってきます。 尾根の背に出てを降っていくと、右側に並行するように窪んだ広めの道が現れます。 傾斜が緩やかになってくると、右側の広めの道は右へ曲がっていきます。 これまで歩いてきた尾根の背の先には笹竹が茂っていて、行き止まりのようになっていました。 稜線にあった分岐から21分ほどの所になります。 しばらく愚考してから、右側の道を降ることにしました。
林道出合
右へ曲がって、U字形にを降っていきます。 窪みが減ってを降っていきます。 やがて明るくなってくる正面へ向かって降っていくと林道に降り立ちました。 稜線にあった分岐から29分ほどで降りて来られました。 振り返ると、降って来た道のには「金屋財産区」の標識が立っていました。 林道は左へも続いていますが、右へ進んでいきます。
稜線から降って来た道に比べると快適で緩やかな林道を進み始めると、 左側にが見えます。 奥の方に見えている特徴的な姿をした山はでしょうか。 等高線に沿うように進んでいくと、山際にがありました。 林道出合から5分ほどの所になります。 大江山や谷などが図示されていますが、今歩いている林道との関係は分かりませんでした。
すぐ先の「治山事業」の標識の立つ所を右へ曲がっていくと、正面にが見えてきます。 には背丈の低い草は生えていますが、 疎らにある背丈の高い草は枯れていて、歩くのに支障はありませんでした。 左の谷筋に響くを聞きながら進んでいくと、 「床浦の谷」のが立っています。 そこを過ぎていくと谷筋に着きます。 林道出合から11分ほどの所になります。 右の山側には小滝があるようですが、水音は聞こえるものの、樹木が茂っていて、その姿は上手く写せませんでした。
平成20年度
事業名 治山事業(奥地保安林保全緊急対策)
請負者 宮津地方森林組合
京都府農林水産部
谷筋を回り込んでいくと、僅かにが見える所があります。 尾根の先を道なりに右へ曲がっていくと、「栃の谷」のが立っています。 標識を過ぎて、がある谷筋を回り込んでいくと、左側に山並みが広がってきます。 林道出合から16分ほどの所になります。
尾根の先を道なりに右へ曲がっていくと、石がゴロゴロしたになってきます。 程なくして緩やかになってくると、を回り込んでいきます。 『地形図に載っている破線の道が横切る所はこの辺りか』と思いながら進んでいくと、山道が斜めに横切っている所があります。 林道出合から20分ほどの所になります。 右後方へ登っていく道と、左前方へ降っていく道がありました。 石がゴロゴロした左の道には「治山事業」の標識が立っていて、すぐ先をZ字形に折れ曲がった先は歩き易そうな様子でした。
破線の道が横切っている所を過ぎていくと、再びになります。 緩やかな道になって前方から大きな水音が聞こえてくるとに着きます。 林道出合から23分ほどの所になります。 左の谷筋には、林道に埋設されたから水が勢い良く流れ出ていました。 右の山側には、岩壁を流れ落ちる滝がありました。 かなり上の方まで続いていて「小滝」というには規模が大きいので、「中滝」と言ったところでしょうか。 地形図によると、池ヶ成公園から流れてくる沢にある滝のようでした。
町道池ヶ成線
中滝を過ぎていくと、最初に車で登っていった町道池ヶ成線に出ます。 林道出合から25分ほどで着きました。 出口にはがあって、「一般車両通行禁止」の看板が出ています。 脇には「床浦の滝まで1.5km」のが立っていて、今来た林道を指しています。 傍には「猟物谷,立郡,狸尾」の看板も立っています。 途中にあった青い標識にも出てくる名前ですが、具体的な場所は分かりませんでした。 ここからは、車を止めてきた池ヶ成公園へ向かって、右へ続くを登っていきます。
床浦の滝がここから1.5kmの所にあるということですが、 地形図で見る限り、今回の林道出合の所よりも先になってしまいそうです。 途中に小滝中滝はありましたが、距離が近すぎるようなので、 結局のところ、床浦の滝の場所は分かりませんでした。
一般車両通行禁止
これから先は、造林用作業道です。 交通安全及び山火事防止対策上、一般車の通行を固くお断りします。
山火事注意
管理者 富山興業株式会社
タバコのなげすてはやめましょう
宮津与謝消防組合、加悦町消防団
水源林をつくる公団造林
京都〜温江サガネ 造林地
契約面積56.26ヘクタール
契約期間平成2年度から65年間
造林地所有者温江財産区
造林者富山興業株式会社
火気に注意しましょう
森林開発公団 京都出張所
道なりに左へ曲がりながら、のような所を進んでいきます。 大きく右へ曲がる所まで来るとがあります。 入口には「のぞき岩まで1.5km」のが立っています。 先ほどの林道と同様に車止め柵も設置されていて、「一般車通行禁止」の看板が出ていました。 道なりに右へ曲がっていくと、道端が広がった駐車スペースのような所があります。
池ヶ成公園
が設置された沢筋の上を過ぎていくと、車を止めておいた池ヶ成公園に着きます。 町道池ヶ成線に出た所から9分ほどで到着しました。
左側にあるの柱には「大虫神社跡」の板が取り付けられていました。 気になったので、家路の途中に、車で登ってくる時に見かけたへ立ち寄ってみると、 社殿に掲げられたに「…社殿元在大江山山腹池成…」とありました。 この池ヶ成公園は、かつて大虫神社があった所のようです。