概 要 |
鉄鈷山は朝来市和田山町と福知山市夜久野町の境に聳える標高775mの山です。
今回は東側にある天谷峠の近くから林道を登り、途中で尾根に取り付いて山頂へ向かうルートを歩きます。
山頂の周りには樹木が茂っていて展望は良くありませんが、途中の尾根や林道からは山並みを見渡せる眺めが広がります。
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起 点 |
福知山市夜久野町 板生地区
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終 点 |
福知山市夜久野町 板生地区
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板生地区…沢の源頭…尾根取付点…伐採地…尾根の肩…小ピーク…718.1m峰…小ピーク…鞍部…鉄鈷山…鞍部…林道…尾根取付点…沢の源頭…板生地区
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所要時間 |
2時間40分
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歩いて... |
林道や尾根には夏草などはあまり茂っておらず歩き易くなっていましたが、
かなり傾斜の急な所もあって、汗を拭きながらの登りとなりました。
尾根や林道からは山並みを見渡せましたが、曇り勝ちだったのが残念でした。
山頂の手前の鞍部から林道に降りる所には道はないので、ススキやシダ類が茂るかなり急な斜面を降ることになりました。
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関連メモ |
鉄鈷山,
鉄鈷山,
板生527m峰
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板生地区
豊岡市但東町の合橋小学校前交差点から県道56号を南下していきます。
河本川に架かるの手前から右へ分かれていく清流の滝方面の道を分けて進んでいきます。
豊岡市と福知山市の市境にあるまで来ると、
脇に「従是東丹波國福智山領」と刻まれたが立っています。
天谷峠を越えて板生地区に入って降り始めたすぐの所から、右の谷筋へ入っていく林道が分かれています。
その入口が車2・3台ほどを止められる駐車スペースになっているので、ここに車を止めました。
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歩く準備をして、の先に続く林道を進んでいきます。
植林地に入ってすぐの所に、化石に関するが落ちていました。
植林地を抜けると、明るくなったに出ます。
沢の上を過ぎると、左から林道が合流していきます。
その道を併せて右へ進み始めると、すぐの所に車止め鎖が張られています。
「通行禁止」の札がありましたが、自動車に対するものだと解釈して通過していきました。
化石は大切な文化財です。
文化財や林道を保護する為、壁面を削ったりしての化石採取は禁止されています。
(夜久野町教育委員会)
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右を流れる沢沿いに続く林道を進んでいくと、程なくしてされた道になります。
太い鉄管が埋設されたを渡って植林地へ入ると、
道端に「一般車輌通行禁止」のが立っていました。
袂に黄色い板が落ちていたのでひっくり返してみると「水源林をつくり公団造林」の看板でした。
左を流れるようになった沢の水音を聞きながら、結構傾斜がある林道を登っていきます。
舗装が終わると、少し緩やかな道になります。
一般車輌通行禁止
これから先は、造林用作業道です。
交通安全及び山火事防止対策上、一般車の通行を固くお断りします。
山火事注意
(管理者 福知山地方森林組合)
水源林をつくり公団造林
古山造林地
契約面積 | 26.10ヘクタール |
契約期間 | 平成6年度から70年間 |
造林地所有者 | 上夜久野財産区 |
造林者 | 福知山地方森林組合 |
火気に注意しましょう
(森林開発公団 京都出張所)
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沢の源頭
少し傾斜が緩んだ林道を進んでいくと、再び太い鉄管が埋設されたを渡っていきます。
小石がゴロゴロして路面が荒れ気味の林道を登っていきます。
やがて左の尾根が少し低くなってに出ると、
道端にはを沢山付けた樹木が幾つもありました。
かなり落ちてしまっていましたが、黒ずんだ実や赤い実がまだ少し残っていました。
それらの樹木を眺めながら登っていくと、道は右へ鋭く曲がっていきます。
駐車スペースから18分ほどの所になります。
道にはが埋設されていて、
この辺りが沢の源頭になるようでした。
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谷筋から離れ、山側が切り崩されて傾斜の増したを登っていきます。
僅かなを回り込んでいきます。
緩やかなを右へ軽く曲がりながら進んでいくと、
左へ曲がるヘアピンカーブがあります。
沢の源頭から4分ほどの所になります。
樹木が低くなった所からはが少し見えました。
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を過ぎて、
に沿うように小さく曲がりながら登っていきます。
左の尾根が低くなってが幾つか生える所まで来ると、
再び左へ曲がるヘアピンカーブがあります。
沢の源頭から9分ほどの所になります。
正面には527.6m峰へ続くが見えました。
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一段と傾斜が増したを登っていきます。
僅かなのような所を過ぎると傾斜は緩んできます。
また少し傾斜が増してきた道を登っていくとに着きます。
沢の源頭から14分ほどの所になります。
ここも左へ曲がるヘアピンカーブになっています。
正面には527.6m峰へ続く(*)が伸びていますが、道なりに左へ曲がっていきます。
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尾根取付点
尾根の背の僅かに左肩に続くようになるを登っていきます。
が何本も生える所を過ぎて少し右へ曲がると、軽く降るようになります。
両側に谷が続くを過ぎて軽く登り始めると、
道端に岩が頭を出している所があります。
沢の源頭から18分ほど、駐車スペースから36分ほどで着きました。
林道はまだこの先へ続いていますが、今回はここから尾根に取り付くことにしました。
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岩の上を過ぎていくと、の急斜面になります。
右側にはが延びていたので、そちらから回り込んだ方が楽かとも思いましたが、
木などに掴まりながら直登していきました。
林道から4分ほど登って傾斜が緩んでくると明るい所に出ました。
周囲の樹木が切り払われていて、左側にが少し見えました。
左から登ってきたに沿って、傾斜が緩んだ尾根を登っていきます。
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植林地と雑木林を分けるには時々倒木もありますが、夏草などは生えておらず、歩き易くなっていました。
左に広がるを眺めながら登っていくと、
「一0」と刻まれた○に「団」の字のがありました。
少し先にある「九」の短杭を過ぎて登っていくと、黄色い杭のある僅かな高みに着きました。
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伐採地
軽く降って僅かなに着き、
の尾根を登り返していきます。
左の樹上に見えるを眺めながら、
次第に傾斜が増してくるを登っていきます。
明るくなってくるへ向かって真っ直ぐ登っていくと伐採地に出ました。
尾根取付点から17分ほど登った所になります。
左に広がる山並みを眺めながら、ひと息入れていきました。
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尾根の肩
落ち着いたところで、更にを登っていきます。
鉄製のが巻かれた木も見かけましたが、以前に何か建っていたのでしょうか。
になった尾根を更に登っていきます。
少し草が茂る所もありましたが、歩くのに支障はありませんでした。
何度も立ち止まって左に広がる山並みを眺めながら登っていくと、少し草が茂る尾根の肩に着きました。
尾根取付点から25分ほど登った所になります。
正面にはこれから登る鉄鈷山が聳えていました。
ここでも左に広がる山並みを眺めながら、ひと息入れていきました。
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小ピーク
少し右へ曲がりながら、緩やかになった尾根を進んでいきます。
鉄鈷山とその北東にある小ピークとがのように見えてきますが、
尾根は右側の小ピークへ続いています。
シダ類が生える所を過ぎていくとが増してきます。
植林地と雑木林の境のを登っていきます。
が巻かれた木を過ぎていくと、緩やかな小ピークに着きました。
尾根取付点から33分ほどで登って来られました。
地形図によると、鉄鈷山の北東250m辺りにある標高720mほどの高みになるようです。
標識類は見かけませんでしたが、壊れたが落ちていました。
鉄鈷山へは左へ降っていくのですが、その前に、右へ少し降った所にある三角点に立ち寄っていきました。
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718.1m峰
北へ延びるを降っていくと、
になってきます。
再び降り坂になって浅いに着くと、正面に僅かな高みが現れます。
その高みへ向かってひと登りすると、三等三角点「西谷」があります。
地形図に載っている718.1m峰になるようです。
周囲には樹木が茂っていて展望は得られません。
左前方へ続く尾根道は但東越へ降りていけますが、ここで引き返しました。
三角点
基本測量
大切にしましょう三角点
国土地理院
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小ピーク
往復7分ほどでまで引き返してきます。
右前方へ続く尾根を降り始めると、正面には鉄鈷山が聳えています。
植林地の脇へ出てみると、山並みを見渡せる眺めが広がっていました。
下の方にはが見えていました。
あまり標高差はなくて何とか斜面を降りて行けそうに思えたので、帰りはその林道を歩くことにしました。
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鞍部
に沿って尾根を降っていくと、
右側にはが通る山並みが見えてきました。
その右奥にはが連なっていました。
左側のなども眺めながら降っていくと鞍部に着きます。
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鞍部を過ぎて、正面に聳えるへ向かって、
次第に傾斜が増してくる尾根を登り返していきます。
少し傾斜がを過ぎると、再び急になってきます。
立ち止まって呼吸を整えながら、ゆっくりと登っていきました。
ススキが茂るようになりますが、それほど歩き難くはありませんでした。
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振り返って山並みを眺めながら、急なを登っていきました。
ススキに混じってが茂る所を抜けていきます。
などもありますが、脇を通ったりしながら登っていくと、
大きなブナの木の袂を過ぎていきます。
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鉄鈷山 (標高775m)
上に見える山頂へ向かって、丸いを真っ直ぐ登っていきます。
右側にを眺めながら登っていくと鉄鈷山の山頂に着きました。
小ピークから12分ほどで登って来られました。
三角点などは見かけませんでしたが、地形図に載っている775m峰になるようです。
左の方には「鉄鈷山775米」のがありました。
山頂の周囲には樹木が茂っていて展望はほとんど得られませんが、
座るのに具合が良さそうなに腰を降ろして休憩していきました。
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鞍部
落ち着いたところで、鉄鈷山から元来た道を引き返していきます。
大きなを過ぎて、
林道から登り着いたへ向かって尾根を降っていきます。
次第に近づいてくるを眺めながら降っていくと、
鞍部に着く少し手前の樹木の傍の獣避け柵が地面に付くほど低くなっていたので、
ここから柵の右側に出て、を降ることにしました。
後日に 鉄鈷山から南へ延びる尾根を歩きました。(「 鉄鈷山」を参照)
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林道
斜面には明瞭な踏み跡はありません。
ススキが一面に茂っていましたが、背丈がそれほど高くなかったのは幸いでした。
鞍部の方向へ少し降って、一番低いだろうと思われる辺りで右へ曲がり、
下の方に僅かに見える林道へ向かって、を真っ直ぐ降っていきました。
時折はススキに掴まったりしながら、歩き易い所を選んで降っていきました。
途中からはも茂るようになりましたが、
背丈は膝辺りまでしか無かったので、膝で掻き分けながら降っていきました。
僅かな窪地を左から巻くようにして降っていくと林道に降り立ちました。
急斜面を降り始めて7分ほど、山頂から15分ほどで降りて来られました。
林道に降り立つ直前には、僅かながありました。
林道は右へも続いていましたが、
車を止めてきた駐車スペースに向かって進んでいきます。
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林道を歩き始めると、程なくして右側にが広がってきます。
を眺めながら林道を進んでいくと、
左へ曲がるヘアピンカーブがあります。
林道に降り立った所から5分ほどの所になります。
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尾根取付点
各所で広がる山並みを眺めながら、降り基調のを淡々と進んでいきます。
右を振り返ると、奥の方には山頂にの立つ山が見えていました。
少しずつ見え方が変わってくるを眺めながら降っていきます。
谷側に樹木が茂って山並みが見えなくなったを更に降っていくと、
岩が頭を出した尾根取付点に戻ってきました。
林道に降り立った所から17分ほどで着きました。
ここからはこの先に続く元来た林道を更に降っていきます。
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少し登って、が何本も生える所を左へ曲がって降っていきます。
を右へ曲がって尾根の背から外れ、右側の斜面を降っていきます。
僅かなのような所を過ぎると傾斜が増してきます。
傾斜が少し緩んで眺めが広がってくると、右へのを曲がっていきます。
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沢の源頭
山側が切り崩されたを降っていきます。
を過ぎて降っていくと、
右へのを曲がっていきます。
正面に僅かなが見えてきますが、
方角からすると、地形図に載っている515m峰のようでした。
等高線に沿うように曲がりながら降っていくと、土管が埋設された沢の源頭に着きます。
尾根取付点から13分ほどの所になります。
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左へ曲がって、沢が現れたを降っていきます。
太い鉄管が埋設されたを渡っていきます。
次第に大きくなってくる沢の水音を聞きながら、林道を快調に降っていきます。
やがてされた道になります。
植林地に入って「一般車輌通行禁止」の看板を過ぎると、太い鉄管が埋設された沢を渡っていきます。
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板生地区
程なくしてになった道を進んでいくと、
「通行禁止」の札が取り付けられたがあります。
そこを通過したすぐの所にがあります。
左の植林地へ続く元来た道の先には、止めておいた車が見えていますが、少しでも違う道を歩こうと、正面の道を進んでいきました。
僅かに曲がりながら進んでいくとに出ます。
左折して軽く登っていくと、車を止めておいた駐車スペースに着きました。
沢の源頭から19分ほど、尾根取付点から32分ほどで降りて来られました。
砂防指定地
この附近では宅地造成、家屋の建設、土取り、盛土、採石、立木竹の伐採等をする場合は、知事の許可が必要ですから、
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(京都府)
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