依遅ヶ尾山
概 要 依遅ヶ尾山は京丹後市丹波町にある標高540mの山です。 山頂には役小角を祀る石室と不動尊を祀る木祠があり、信仰の山になっています。 山頂からは丹後半島の山並みや海岸線を一望できる眺めが広がります。 矢畑地区の登山口から山頂まで明瞭な登山道が設けられていて、迷うことなく登ることができます。
起 点 京丹後市丹後町 矢畑地区
終 点 京丹後市丹後町 矢畑地区
矢畑地区…ありが棟…登山口…展望地…鳥居跡…依遅ヶ尾山…鳥居跡…展望地…登山口…ありが棟…矢畑地区
所要時間 2時間10分
歩いて... 広い道から山道に入ると傾斜が増してきて汗が噴き出てくるので、休み休み登っていきました。 山頂が近くなると緩やかで広めの道になりました。 しっかりと踏み固められた道が続き、迷いそうな分岐もなくて、安心して登ることができました。
関連メモ 依遅ヶ尾山, 依遅ヶ尾山, 依遅ヶ尾山
コース紹介
矢畑地区
網野駅(北近畿タンゴ鉄道)から国道178号を北上していきます。 府道653号に入って東進し、三宅橋西詰交差点を右折して三宅橋を渡っていくと、 成願寺清水交差点に「依遅ヶ尾登山口」のが立っています。 標識に従って左折して、今回登るを眺めながら府道75号を進んでいきます。 是安橋を渡っていくと、集落が現れる所にがあります。 標識類は見かけませんが左折し、を渡った所を左へクランク型に曲がっていきます。 途中にがありますが、「依遅ヶ尾山」の標識に従って左へ曲がって道なりに進んでいくと、 「丹後天橋立大江山国定公園 依遅ヶ尾山」の看板が出る広場に着きます。 車を10台ほどは止められる駐車スペースになっているので、ここに車を止めて歩く準備をしました。
北近畿タンゴ鉄道は2015年4月に京都丹後鉄道になりました)
広場にはベンチが設置されていて、ひと休みするのにも良い所です。 脇には「矢畑依遅ヶ尾の郷」と書かれたもあります。 正面から始まる広い道の入口には、丸太をくり抜いた入れ物にが沢山置いてあり、その脇にはボックスがありました。 扉には「この中に登山記念の札があります 自由に持帰って下さい」と書かれていたので開けてみましたが、 残念ながらはすべて出払っていました。 「火の用心」と書かれた円筒の先に続く緩やかで広い道を進んでいきます。
ありが棟
右へ曲がって、少し草が生え始めたを、大きく左・右と曲がりながら登っていきます。 何度も振り返ってなどを眺めながら登っていくと、 左へ曲がった所に茅葺きの円錐形の建物があります。 広場から8分ほど登った所になります。 情報によると「ありが棟」という名前のようですが、この時にはその旨を記したものは見かけませんでした。 中には、石製のと立て掛けられたがあるばかりでした。 脇には石製のがあり、その傍には木製のベンチもありました。
登山口
ありが棟のすぐ先に登山口があります。 入口に生える樹木には「依遅ヶ尾山登山道」のが取り付けられていて、 右へ戻るようにして続くを指しています。
僅かなのような所を過ぎて左へ曲がっていきます。 道なりに左へ曲がりながら登っていくと、植林地へ入った所に「上まで1200m」の標識が取り付けられていました。 その袂には「依遅ヶ尾山登山道」の標識もありました。 登山口から1分半ほど登った所になります。
右へ少し曲がっての尾根を登っていきます。 程なくして植林地を抜けてのような石積みを過ぎていくと、に出ます。 斜面を横切るようにして狭くなった道を登っていくと、右側にはが広がってきます。 石がゴロゴロした所を進んでいくと、樹木がポツンと生える所で左へ曲がっていきます。
展望地
傾斜が増してきた道をを横切るように登っていきます。 僅かな谷筋の所まで来て、右・左と曲がって登っていきます。 石がゴロゴロしたを渡ってその先へ登っていきます。 が上を覆う道を登っていくと、左側が開けた展望地に出ました。 登山口から16分ほど登った所になります。 樹木には「ここでいっぷく」と書かれたが取り付けられていました。 裏面には上下逆向きに「あと800m」と書かれていましたが、 括り付けられた枝を中心して回転させて上下を正しくすると登ってくる向きになるので、山頂までの距離を示しているようでした。 景色を眺めながらひと休みしていきました。
後日に来てみると、「ここでいっぷく」「あと800m」の標識はなくなっていました。
鳥居跡
ひと息入れたところで、その先へ進んでいきます。 雑木林に入って右へ曲がって斜面を登っていくと、道端の樹木に「あと700m」のが取り付けられていました。 左から右へと大きく曲がりながら、傾斜が増してきたを喘ぎながら登っていきます。 道は堅く踏み固められてしっかりしていますが、かなりの傾斜があるので、 何度も立ち止まって汗を拭いながら登っていきました。 左へ曲がって更に登っていくと傾斜ががありました。 ホッとしながら右へ曲がって登っていくと尾根の背に出ました。 道端の樹木には「あと500m」のが取り付けられていました。 その手前にはに使われていたと思われる石材がありましたが、 以前にここに立っていたものと思われます。 登山口から30分ほど登った所になります。
傾斜が緩んで幅も広がってきたを登っていきます。 鳥居跡から5分ほど登っていくと、右側からが見える所がありました。 『あれが目指す依遅ヶ尾山の山頂だろう』と思いながら、引き続き広くて緩やかな道を登っていきました。
道なりに右へ曲がりながら進んでいくと、を横切るように僅かな登り坂(*)になります。 まで来ると、道は左へ曲がっていきます。
*途中で乗原地区からの登山道が合流します。(「依遅ヶ尾山」を参照)
が目立つようになった尾根を登っていきます。 岩の間を抜けていくとが間近に迫ってきます。 気を取り直して斜面を登っていくと、緩やかになった山頂部の南西端に着きました。 登山口から46分ほどで登って来られました。 振り返ると、丹後半島の山並みや海岸線などを一望できるが広がっていました。 先ずは、眺めを楽しみながら休憩していきました。 海に突き出た岬へ続く砂浜は間人地区でしょうか。 春霞で少し霞んでいましたが、その奥には方面も見えました。 陸地に僅かに見える水面は離湖でしょうか。 眼下には、来る時に渡ってきたや、成願寺清水交差点から続く府道75号なども見えました。
眺めを堪能したところでその先へ進んでいくと、すぐの所に石室木祠がありました。 解説板などは見かけませんでしたが、情報によると、石室にある腰掛けたような像はで、 木祠には不動尊を祀ってあるのだそうです。 以前には依遅神社もあって、古くから信仰の山だったようです。
依遅ヶ尾山 (標高540.0m)
石室や木祠を過ぎてその先へ進んでいくと、依遅ヶ尾山の山頂になります。 があるので、地形図に載っている540.0m峰になるようです。 東側にはが広がっていました。 樹木に邪魔されながらも、北東側(*)には海に突き出した半島が見えますが、 丹後半島の最北端のでしょうか。 お昼には少し早かったのですが、景色を眺めながらここで昼食タイムにしました。
*後日に来てみると、北東側の樹木が伐採されて眺めが広がるようになっていました。
(「依遅ヶ尾山」, 「依遅ヶ尾山」, 「依遅ヶ尾山」を参照)
鳥居跡
お腹も満ちて眺めも堪能したら、から下山していきます。 を過ぎて、来た道を引き返していきます。 岩が目立つ所を過ぎて広い尾根を降っていきます。 右へ曲がって、斜面を横切るように緩やかでを左へ曲がりながら降っていきます。 山頂から9分ほど降っていくと「あと500m」の標識のある鳥居跡に着きます。
展望地
尾根の背から斜面に続くようになって、傾斜が増して狭くなった道を曲がりながら降っていくと、 「あと700m」のが取り付けられた樹木を過ぎていきます。 道なりに左へ曲がりながら降っていくと、右側が開けた展望地に着きました。 山頂から16分ほどで着きました。 右側に広がるを眺めてから、 逆向きに下がった「あと800m」のの下を過ぎていきます。
石がゴロゴロしたを渡って降っていきます。 右・左と曲がっていくと、右側が開けた斜面を横切るようになります。 広がる山並みを眺めながら降っていきます。 ポツンと生える樹木の所を右へ曲がって、石がゴロゴロしたを降っていきます。
のような石積みを過ぎてへ入り、少し広くなった道を降っていきます。 道なりに左へ曲がっていくと、「上まであと1200m」と「依遅ヶ尾山登山道」の標識があります。 展望地から10分ほどで着きました。
登山口
植林地が終わって僅かなを過ぎて降っていくと、 「依遅ヶ尾山登山道」の標識のある登山口に着きました。 展望地から12分ほど、山頂から29分ほどで降りて来られました。
ありが棟
左へ曲がった所にあるありが棟の脇からを眺めてから、広くなった道を降っていきます。
すぐに右へ曲がってを降っていきます。 僅かなを越えて、左に広がる景色を眺めながら降っていきます。
矢畑地区
左・右と大きく曲がりながら降っていきます。 綺麗に咲いたを愛でながら降っていくと、 程なくして眼下にが見えてきます。 最後に左へ曲がって「火の用心」の円筒を過ぎると、車を止めておいた広場に戻ってきました。 登山口から9分ほど、山頂から38分ほどで降りて来られました。