施設の概要
ブナハウス内山は、平成4年3月に完成した自然観察施設です。
内山山系には、カエデ、ケヤキ、クヌギなど300種類を超す植物が自生しており、学術的に貴重なものも発見されています。
この施設を拠点に、多くの人に自然の大切さを理解願えたら幸いです。
施設は、木造平屋建て、広さ64uの高床式。
丸太を用いたログハウス風で、急こう配の屋根は濃い緑色。
四方にベランダを配置し、男女別トイレも完備しています。
緑の生長や自然のしくみを理解し、ご家族やグループでゆっくり森林浴をお楽しみください。
施設利用上の注意
・建物、物品等を損傷したり、特殊な設備を施さないこと。
・火気の使用はできません。
・使用後の清掃整理整頓は必ず行うこと。
・水道は、飲料水には使用できません。
内山山系ブナ林の特徴
ブナ林は、町の北側、宮津市と弥栄町境に接する高尾山から鼓ヶ岳にかけての標高400m以上の斜面に広がっています。
美しい灰白色の樹皮を特徴とするブナは、豊富な下生えの植物などをはぐくむことから、わが国の代表的な森林に数えられ、
自然がどれだけ残っているかのバロメーターとされています。
ブナは、通常標高600m以上で育つといわれるが、内山山系のブナは標高400m付近から始まっています。
広さは府内最大級の約40ha。
幼木から成木なでの成育期のブナが多くみられる。
特に、幹の周囲が3.65mある府内で最大のブナが、大宮高フ少年団の調査で明らかになったことから、
保全する価値が再認識されたと言えます。
内山ブナ林の四季
ブナは、日本の冷温帯を代表する落葉広葉樹の一種で、
北海道南部(黒松内低地)以南、鹿児島拳(大隅半島−高隅山)以北に分布しています。
丹後半島には、約100ヘクタールのブナを中心とする自然林が存在し、特に京丹後市大宮町と宮津市が接する標高600mから700mの急峻な地域は、
平成14年より「丹後上世屋内山・京都府自然環境保全地域」に指定されています。
ここに四季の内山ブナ林を写真に収めてみました。
京丹後市大宮市民局
丹後上世屋内山京都府自然環境保全地域
宮津市と大宮町の境にある丹後上世屋内山京都府自然環境保全地域は、
丹後半島東部の山地帯に位置する府内有数のブナ自然林を擁する自然豊かな地域です。
この地域では、海抜450m付近の低い標高からブナの分布が見られるほか、
「あがりこ」と呼ばれる巨大なブナの変木が点在するなど、学術上価値の高い自然となっています。
このような優れた自然環境を将来に伝えていくため、大切に守り育てていきましょう。
京都府環境を守り育てる条例により、保全地域内の各知育では一定の行為が禁じられており、これに違反する行為は罰せられます。
特別地域・野生動植物保護地区
貴重な生態系を守るため、自然を改変するような行為は知事の許可がなければ出来ません。
また、下表に掲げる野生動植物21種は採取・捕獲等の行為が禁止されています。
普通地区
土地の界編などは、知事への事前届出が必要です。
保護すべき野生動植物
<植物> |
ナツエビネ ジガバチソウ オオヤマサギソウ ミスミソウ マズマシロカネソウ ブナ イヌブナ ミズナラ ウラジロガシ アカガシ アツミカンアオイ ナガバモミジイチゴ タジマタムラソウ オオモミジガサ
|
<動物> |
ヒダサンショウウオ タゴガエル モルリクワガタ ギフチョウ ミヤマカラスガケハ ヒサマツミドシジミ オオムラサキ
|
ブナ林の構造
ここは、内山山系のうちで最も美しい林域です。
高木層(20〜30m)には優占しているブナ以外に、ミズナラ、ウリハダカエデ、コシアブラ等がありまs。
亜高木層(10〜19m)にはブナ、ホオノキ、リョウブ、イヌブナ等があります。
低木層(2〜9m)はハウチワカエデ、ツリガネツツジ、クロモジ、エゾユズリハ、ヒメアオキ、オオカメノキ等のいわゆる「ブナ家族」が占め、
林床はササ(チシマザサ)か、ササのない所ではオオイワカガミが優占します。
大宮町