高山
概 要 高山は京丹後市と宮津市の境界の僅かに宮津市寄りにある標高702mの山です。 丹後半島の最高地点である山頂からは、北西や北東に眺めが開けます。 西側にあるブナハウス内山からも登れますが、 今回は上世屋地区の奥にある北側の世屋高原自然観察道の起点から山頂までのルートを往復します。
起 点 宮津市 上世屋地区
終 点 宮津市 上世屋地区
上世屋地区…599m峰…高山…599m峰…上世屋地区…(世屋高原ハイランド世屋の里)…(下川橋)
所要時間 1時間20分
歩いて... 世屋高原自然観察道には熊笹が茂り気味の所もありますが、概ね広めで明瞭な道が続いていました。 分岐のない一本道ですが、要所に標識があって安心して歩けました。 疲労困憊するような急坂が長く続くこともなく、距離も短くて比較的楽なコースでした。 噴き出す汗を拭いながら登り着いた山頂からは、日本海や山並みなどを眺められました。
関連メモ 高山, 高山
コース紹介
宮津市を通る国道178号の日置交差点から府道75号を北上していきます。 に入っていくと「」の案内板があります。 右から来る府道621号を合わせていきます。 上世屋地区に入ってが広がると「」の案内板があります。 その先のこんもりとした森にある世屋姫神社を回り込んでいきます。 を渡って棚田が広がる所を登っていくと「」の案内板があります。 この案内板に載っている「高山ブナ林登山口」へ向かっていきます。 「世屋高原口」の道路標識が立つまで来ると府道75号は右へ曲がっていきますが、 正面に続く府道618号を進んでいきます。 左へ曲がりながら登っていくと丹後縦貫林道との分岐があります。 角には「世屋高原ブナ林観察道」と「ブナ林自然観察道 約1.3km」のが立っていて右の道を指しています。 左前方には方面を眺められます。
この時は、丹後縦貫林道には「工事中につき通行止」の看板が出ていて、先の方でショベルカーなどが作業をしていました。
上世屋地区
未舗装になった狭い府道618号を更に進んでいくと、左側に車を止められる小広い所があります。 ここが先ほどの分岐の標識にあった「約1.3km」の地点で、案内板に載っていた高山ブナ林登山口になるようです。 入口には「」の解説板があります。 奥にはバイオトイレがあって、その左側に「」の解説板があります。 右側には「」の解説板があります。 脇には「世屋高原ブナ林観察道」のが立っていて、そこから始まる山道を指しています。 ここが世屋高原自然観察道起点になります。
世屋高原ブナ林のご案内(世屋高原自然観察道)
ブナ林は、保水性が高く多くの動植物を育んでいることから「緑のダム」とも「自然の宝庫」とも呼ばれています。 この世屋高原にあるミョウガ谷は、標高450〜700mに位置し面積が約73haあり、 植生は、ブナ、ミズナラの優先する群落が相当面積を占めています。 近畿地方のブナクラスは通常600m以上に位置していますがここでは多雪の影響で450m付近から出現しています。 世屋高原のブナ林は、その広がりや密度から、京都府内でも有数の優れた森であるといわれており、 幼木から成木までいろいろな樹齢のブナを観察することができます。 また、野生動物の種類も多く、全体として自然性がよく保存されています。 このブナをはじめとする自然林の観察や森林浴を世屋高原自然観察道を利用してお楽しみください。
・ゴミは必ず持ち帰りましょう。
・タバコの火は必ず消しましょう。
・クマ、マムシなどにも十分注意しましょう。
丹後上世屋内山京都府自然環境保全地域
宮津市と大宮町の境にある丹後上世屋内山京都府自然環境保全地域は、 丹後半島東部の山地帯に位置する府内有数のブナ自然林を擁する自然豊かな地域です。 この地域では、海抜450メートル付近の低い標高からブナの分布が見られるほか、 「あがりこ」と呼ばれる巨大のブナの変木が点在するなど、学術上価値の高い自然となっています。 このような優れた自然環境を招来に伝えていくため、大切に守り、育てていきましょう。
京都府環境を守り育てる条例により、保全地域内の各地区では一定の行為が近似られており、これに違反する行為は罰せられます。
特別地域・野生動植物保護地区 
貴重な生態系を守るため、自然を改変するような行為は知事の許可がなければ出来ません。 また下表に掲げる野生動植物21種は採取・捕獲等の行為が禁止されています。
普通地区 
土地の改変などは、知事への事前届出が必要です。
保護すべき野生動植物
<植物> ・ナツエビネ ・ジガバチソウ ・オオヤマサギソウ ・ミスミソウ ・アズマシロカネソウ ・ブナ ・イヌブナ ・ミズナラ ・ウラジロガシ ・アカガシ ・アツミカンアオイ ・ナガバモミジイチゴ ・タジマタムラソウ ・オオモミジガサ
<動物> ・ヒダサンショウウオ ・タゴガエル ・コルリクワガタ ・ギフチョウ ・ミヤマカラスアゲハ ・ヒサマツミドリシジミ ・オオムラサキ
駒倉ブナ・ミズナラ希少個体群保護林
所在地: 京都府宮津市駒倉国有林1007林班に小班
面 積: 32.0HA(ヘクタール)
目 的: 希少な個体群(ブナ林)の持続性を向上させ、野生生物の保護、遺伝資源の保護、学術の研究等に資することを目的として設定しています。
特 徴: 保護林は標高570m〜700m付近に所在し、ブナ、ミズナラが主体の落葉広葉樹林となっていまう。 また、駒倉国有林の南東部には隣接して丹後上世屋内山京都府自然環境保全地域が設定されており、 ブナ林が広く分布しています。 [ブナ林⇒炭焼きや柴刈り等地域住民の暮らしや営みと深い関わりがある]
【高木層】 ブナ、ミズナラ、コシアブラ、アズキナシ、アカシデ等が林冠を構成
【亜高木層】 ブナ、ミズナラ、クリ、アズキナシ、コハウチワカエデ等
【低木層】 ブナ、リョウブ、アズキナシ、ハクウンボク、チシマザサ等
【草本層】 ハイイヌツゲ、ヒメアオキ等
林野庁 近畿中国森林管理局 京都大阪森林管理事務所
599m峰
両側に熊笹が茂るを進んでいきます。 「観察道」ということで、道端の樹木には名前と簡単な説明を書いたが取り付けられています。 この先にかけて同様の小札を幾つか見かけます。 見落としたものもあろうかと思いますが、その都度載せておきます。 登り傾斜が増してくるとが現れます。 途中からも張られていますが、掴まらなくても登っていけます。 階段を登り切って緩やかになった尾根を進んでいくと高みに着きます。 観察道起点から6分ほどの所になります。 脇には「丹後上世屋内山京都府自然環境保全地域」のが立っています。 標識も並んでいて、この先の道は「高山山頂1.2km」、今来た道は「起点0.2km」となっています。 新しそうなもありますが、三角点ではなさそうです。 それ以外の標識は見かけませんが、地形図に載っている599m峰になるようです。
スギ スギ科 日本の樹木ではクスノキに次いで大木になる針葉樹。 樹齢も千年を越える樹があり、日本の材木中では最も用途が広い重要な樹種である。 そのため各地の造林樹種となる。 ミョウヶ谷には天然のアシュウスギが分布する。
高みの先へ続く広めのを降っていきます。 この尾根は上世屋地区と駒倉地区の境界になっているためか、文字が刻まれたが点々と設置されています。 「ヤドリギ」の小札を過ぎていくと、道端にを見かけるようになります。 を快適に降っていくと、「ミズナラ」「コシアブラ」の小札を過ぎていきます。 次第に緩やかになってくる尾根を降っていくと、「コナラ」の小札が取り付けられた浅い鞍部になります。
ヤドリギ ヤドリギ科 ブナ、ミズナラなどに寄生する常緑の小木。 雌株と雄株があり、成長の非常に遅い樹種。 実は球形で黄色く熟し食用になる。 冬季に他の落葉樹が葉を落としたときなど、非常に目につきやすい。
ミズナラ ブナ科 日本の落葉広葉樹林を構成する大切な樹木。 よく似ている樹にコナラがある。 見分け方は、コナラは葉の付け根に短い柄があるが、ミズナラにはほとんど無い。 秋にドングリをたくさん付ける。
コシアブラ ウコギ科 葉の柄は長く、掌を広げたような大きな葉をつける。 春まだ展開前の葉は、クセもなく、美味しい山菜の一つである。 ブナ林を構成する重要な樹で、高木層によく出現する。 秋には黄葉し、冬に掛けて透明になる。
コナラ ブナ科 秋の紅葉が美しい大切な樹種。 シイタケの穂だ木によく利用される。 落ち葉は林床を覆い、やがて分解され、養分となって多くの小さな生命を育む。 秋にドングリをたくさん付ける。
緩やかな鞍部を進んでいくと、程なくしてになります。 坂を登り切るとになります。 展望の開けない尾根が続いていましたが、左側の樹間から方面が少し見えます。 左を振り返るとが見えますが、方角からすると汐霧山方面でしょうか。 少し曲がりながら軽く登っていきます。 両側に熊笹が茂る道を進んでいくと、僅かな高みに着きます。
僅かに降って「イタヤカエデ」の小札を過ぎていくと、になります。 登り坂になった尾根を進んでいくと、を過ぎていきます。 両側の熊笹が密になってくる尾根を登っていくと、尾根の肩のような緩やかな所に着きます。 手前のキノコが生えるには「ミズナラ」「ヤドリギ」の小札が取り付けられています。 その先にはが立っていて、 この先の道は「高山山頂0.8km」、今来た道は「起点0.6km」となっています。 観察道起点から17分ほどの所になります。
イタヤカエデ カエデ科 高さ20mにも達する大きなカエデの仲間。 春に短黄色の小さな花を上向きに多数付ける。 風の吹いた日など花を付けたやわらかい枝先が、たくさん落ちていることがある。
左前方に方面の稜線を眺めながら、緩やかな尾根を進んでいきます。 「イヌシデ」の小札を過ぎて、緩やかになったり軽く登ったりしながら続くを進んでいきます。 疲労困憊するような急坂はありませんが、噴き出す汗を拭いながら登っていきます。 緩やかな尾根になると、道なりに曲がっていきます。 正面が少し明るくなってくると、僅かな高みに着きます。 観察道起点から26分ほどの所になります。 脇にはが立っていて、 この先の道は「高山山頂0.5km」、今来た道は「起点0.9km」となっています。 手前の樹木には「ネジキ」の小札が取り付けられています。
イヌシデ カバノキ科 上世屋ではアカシデ、クマシデ、イヌシデの3種類のシデの仲間を見ることができる。 これらはよく似ているが、イヌシデは葉に毛があり、他のシデ類と区別できる。
ネジキ ツツジ科 尾根筋によく出現する落葉樹。 幹は縦にねじれて特徴があり、ネジキの名前の由来となっている。 春、横に張った枝に筒形の白い花を、下向きに多数咲かす。
軽く降っていくと、すぐにになります。 僅かな高みを越えて降っていくとに着きます。 少し登った先を軽く降って浅い鞍部になると、「コシアブラ」のを過ぎていきます。 尾根の右肩を登って緩やかになると、道は右へ曲がっていきます。 観察道起点から31分ほどの所になります。 角にはが立っていて、 右へ曲がっていく道は「高山山頂0.3km」、今来た道は「起点1.1km」となっています。
「タムシバ」の小札を過ぎていくと、僅かなになります。 緩やかになると曲がっていきます。 曲がったすぐの所に標識が立っていて、 この先の道は「高山山頂0.2km」、今来た道は「起点1.2km」となっています。 観察道起点から33分ほどの所になります。 もう少しで山頂に着くと分かって、俄然力が湧いてきます。
タムシバ モクレン科 落葉高木。 花は4月頃、葉の展開に先立って開く。 大きな花弁は白色で基部は紅色を帯びる。 コブシと混同されるが花の下には小型の葉がなく、コブシは一枚の小型の葉(苞葉)がある。 つぼみは薬用として重宝される。
「ウリハダカエデ」のを過ぎていきます。 引き続き尾根に見られるには何やら文字が刻まれていますが、意味はよく分かりませんでした。 軽く登って緩やかになると、「ブナ」のを過ぎていきます。 軽く降ったりしながら続く緩やかな尾根を進んでいきます。
ウリハダカエデ カエデ科 日本固有のカエデ。 樹皮は黒っぽい斑紋があり、野菜のウリの膚に似ている事よりこう呼ばれる。 花は5月頃咲き、枝先より垂れ下がる。 雌株と雄株があるが、まれに同株。
ブナ ブナ科 日本の温帯を代表する夏緑広葉樹の一種。 5月春の訪れとともに一斉に芽吹き、それと同時に枝先には小さな花を多数つける。 果期は秋であるが、果実は豊凶の差が著しく、成り年は数年に一度の割合である。
高山 (標高702m)
程なくして軽いになります。 少しが茂るようになった道を登っていくと、正面が明るくなってきます。 熊笹を抜けると、小広くなった高山の山頂に着きます。 観察道起点から38分ほどで登って来られました。 中ほどに「」と題した解説板があります。 以前に来た時と同様に文字が少し消えて読めない部分もありますが、一応解説文を載せておきます。
解説板によると、これまで続いてきた世屋高原自然観察道は、高山の東南東にある柳平(679.2m)への分岐点が終点になるようです。
世屋高原の自然
●ブナ林
宮津市世屋高原は、丹後半島最高点の高山(702m)東側の山麓に位置する標高400m以上の山地です。 山地の大部分は森林で、特にミョウガ谷一帯は約73haの面積を占め、近年は人為的干渉を受けていない美森林です。 このミョウガ谷は、日本三景の一つ天橋立の北端から直線距離にして北西の方向に約6km、世屋高原の南西端にあり、 北側で駒倉国有林、南側は浅谷国有林、西は稜線をもって大宮町と境をなしています。 森林の現況は、ブナ・ミズナラの優先する群落が相当面積を占めており、 特にブナ林は、その広がりや密度から、京都府内でも有数の優れた森であるといわれています。 丹後半島は、冬期の季節風の影響を真正面から受ける位置にあります。 このため、当世屋高原は半島有数の豪雪地域となっており、 ここの植生はこの多雪の影響で、標高450mくらいからブナクラス域に属する…日本海側の典型的な自然植生を堅持しています。 過去に存在したブナ林のほとんどが伐採された中で、丹後半島の世屋高原にまとまった範囲でブナ林が残存しているということは、 地元にとって貴重な財産であると考えられます。
●大フケ湿原
近隣に存在する大フケ湿原は、丹後半島では珍しい高層湿原( 地下水の供給を受けずに降雨のみで涵養される低温・過湿・貪養・強酸性の立地条件下に見られる湿原 )で、世屋高原一帯の森林…をうかがい知ることのできる貴重な資源であるとともに、 ミ…ケを生殖源とする…チ…トンボをはじめ湿原特有の動植物が数多く群生する極めて…すべき湿原です。
三角点はありませんがが立っていて、 右の道は「浅谷ブナ林1.0km」、今来た道は「起点1.4km」となっています。 以前に来た時には支柱に「高山702m」と書かれていましたが、消えてしまったのか今回は見かけませんでした。 (*)はブナハウス内山から登ってくる道になります。 背後の樹木には「ブナ林 高山 702m」のがぶら下げられています。 ベンチの脇にはがあって、 「高山山頂 海抜702米」「東経135度10分20秒」「北緯35度37分24秒」と書かれています。 山頂は概ね樹木に囲まれていますが、が開けていて、 日本海や山並みなどを眺めることができます。 設置されているベンチに腰掛けて、水分補給などをしながら休憩していきました。
*右の道は「高山」, 「高山」を参照。
浅谷鳥獣保護区区域図
この区域は鳥獣の捕獲が禁止されています。 鳥獣の保護にご協力をお願いします。
京都府
落ち着いたところで、を引き返していきます。 熊笹が茂る所を過ぎて、軽く登ったりしながら続くを進んでいきます。 「ブナ」「ウリハカエデ」の小札を過ぎていくと、「起点1.2km」のが立っています。 右へ曲がって、の尾根を進んでいきます。 傾斜が緩やかになって「タムシバ」の小札を過ぎていくと、「起点1.1km」の標識が立っています。 山頂から6分ほどの所になります。
道なりに曲がって、尾根を降っていきます。 僅かな起伏がある尾根を降ってに着くと、 「コシアブラ」の小札を過ぎていきます。 軽く登って、を越えていきます。 を過ぎて、その先へ登り返していきます。 傾斜が緩やかになると、「起点0.9km」の標識が立つ僅かな高みに着きます。 山頂から10分ほどの所になります。
すぐの所にある「ネジキ」の小札を過ぎていくと、道なりに曲がって降っていきます。 緩やかな所もあるの尾根を進んでいきます。 「イヌシデ」の小札を過ぎていくと、右側の樹間から方面が見える所があります。 尾根の肩のような緩やかな所に着くと、「起点0.6km」の標識が立っています。 山頂から16分ほどの所になります。 右側には方面の稜線が見えます。
すぐにある「ミズナラ」「ヤドリギ」の小札が取り付けられた切り株の先へ降っていくと、 を過ぎていきます。 緩やかになった先を軽く登って、を越えていきます。 少し左へ曲がりながら軽く降っていくと、右側の樹間から方面が見えてきます。 右前方にはが見えます。 緩やかになった先を降っていくと浅い鞍部に着きます。
599m峰
になった尾根を進んでいくと、「コナラ」の小札を過ぎていきます。 次第に緩やかになってくる尾根を登っていくと、「コシアブラ」「ミズナラ」のを過ぎてきます。 道端にイワカガミが見られる尾根を登っていくと、「ヤドリギ」のを過ぎていきます。 の樹木を過ぎていくと、「起点0.2km」の標識が立つ599m峰に着きます。 山頂から27分ほどの所になります。
上世屋地区
緩やかな尾根を進んで降り傾斜が増してくるとが現れます。 トラロープも張られていますが、掴まらなくても降っていけます。 階段の間隔が狭い所もあるので、足元に注意しながら降っていきます。 階段が終わるとになります。 軽く降った先のになった道を進んでいきます。 少し降るようになると、小広くなった世屋高原自然観察道起点に着きます。 山頂から31分ほどで降りて来られました。
世屋高原ハイランド世屋の里
帰り道の途中で、「世屋高原口」の道路標識が立つ分岐から北へ続く府道75号を少し走ってみました。 曲がり角のすぐ先に「」があって、聖観音の石像や「大四手之由来」の石碑などが並んでいます。 石碑の後ろにある「大四手第二世」の標柱が立てられたが、解説文に載っている大四手(オオシデ)の二世のようです。 府道75号を更に北上して世屋高原バス停のある分岐から丹後縦貫林道を進んでいくと、「」の案内板があります。 その先へ進んでいくとを眺められる所があります。 世屋高原ハイランド世屋の里には色々な施設がありますが、サイクルモノレールは老朽化のために使用できないようでした。 (所要時間に含めず)
聖観世音出現の庭 大四手
大四手之由来
世屋山に毎夜燈明明つくと漁夫達に噂さ眞應上人 入山之を尋ぬるに此地大四手の樹下に聖観世音 像御座しませり時に慶雲元年(西暦704年)大雪の年 以来幾多の御霊験に依り相成観音と命名される その後大四手は神木と畏敬し相成観音の慈悲 に縋る善男善女によって上世屋村を形成した 大四手は約五十年前の台風で倒折せる為第二世 を植樹し後世に傳えるものなり
昭和46年4月27日 大四手顕彰會之建
大四手の由来
世屋山に毎夜灯りがつくと漁夫達の噂があり諸国行脚の 雲水真応上人が其処を尋ねると、其処には大四手の樹の下に 法灯がともり聖観音像がお座りになっておられた。時に慶雲元年 (西暦704年)であった。養老二年(西暦718年)大雪の年、幾多の 御霊験に依り成相観音と命名される。 その後大四手は神木と畏敬され、成相観音の慈悲にすがる善男 善女によって上世屋村が形成された。 大四手由来のこの場所より20メートル下った崖の下の銚子の滝が あり、この地に観音堂を建立し成相観音を祀る。 ”観音の霊場”として知られ善男善女が参詣した。
付記  この石像は仏師丸橋直継師が真応上人と聖観音の出会いを、この地に産出した花崗岩に彫刻された。
平成22年9月吉日 ふる里会議世屋
下川橋
府道75号を引き返していくと、世屋谷川を回り込むヘアピンカーブにある地蔵橋を過ぎた先から分かれていく道があります。 入口には「積石造りのアーチ橋 下川橋」のが出ていて「150m」となっています。 気になるので、ちょいと訪ねてみました。 すぐにあるの左の道を降っていきます。 深い谷筋の斜面に続く舗装路を少し曲がりながら軽く降っていきます。 谷筋を左へ回り込む所まで来ると、「下川橋」の標識の先にが架かっています。 橋を渡った所から振り返ると、入口の標識に書かれているように石を積んだ構造のアーチ橋になっていました。 (所要時間に含めず)