概 要 |
林甫山(輪峰山)は香美町香住区にある標高150mほどの山で、かつては林甫城があった所のようです。
今回は、西側の訓谷地区から山頂へ登り、峠を越えて東側の安木地区へ降るルートを歩きます。
山頂や少し降った所にある岩場からは眺めが広がります。
安木地区からは、海沿いの県道11号を通って訓谷地区へ戻ります。
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起 点 |
香美町香住区 訓谷地区
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終 点 |
香美町香住区 訓谷地区
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訓谷地区…登山口…鞍部…林甫山…岩場…林甫山…鞍部…峠…下山地…車道出合…山番…訓谷地区
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所要時間 |
1時間50分
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歩いて... |
砂防ダムが建設されて迂回する所もありますが、かつての生活道路だった峠越えの道は広めになっています。
倒木や枯れ枝などが散乱して荒れ気味ながらも、要所に桃テープが巻かれて明瞭な道が続いています。
山頂の少し下にある岩場へ続く道は急坂ですが、ロープが張られていて安全に降りて行けます。
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関連メモ |
林甫山,
安木201m峰
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訓谷地区
豊岡の市街地から国道178号を西進していきます。
土生トンネルを抜け、佐津インター前交差点を直進して佐津駅の近くにあるまで来ます。
以前には信号機が設置されて「佐津」の標識もあったのですが、この時には信号機や標識は撤去されていました。
右へ続く県道11号を進んでいくと、JR山陰本線を跨ぐ陸橋の手前に電波塔が立っています。
その脇が広くなっているので、ここに車を止めさせて頂きます。
以前には訓谷バス停がありましたが、廃止されて待合所の建物だげが残っています。
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登山口
廃止された訓谷バス停の待合所の脇から続くに入っていきます。
程なくして簡易舗装になる道を軽く登っていくと、左を流れる沢にが架かっています。
右側にはがあります。
正面にあるを渡っていきます。
正面に訓谷川第1堰堤が見えてくると、右へ登っていく擬木の階段があります。
階段の入口には「輪峰山登山道 入口」の標識(*)が倒れています。
ここが今回の登山口になります。
駐車地から3分ほどの所になります。
訓谷川第1堰堤の前には「」の看板があって、この付近の地図が載っています。
*以前に来た時には、陸橋を過ぎた所に「林甫山登山道」の標識があるばかりで、この標識は見かけませんでした。
「林甫山」と「輪峰山」のどちらが本来の表記なのかは分かりませんが、
ここでは標識類を除いて「林甫山」と表記することにします。
砂防指定地 訓谷川
この土地の区域内において宅地造成、家屋の新築、土採取等の行為をする場合は兵庫県知事の許可が必要ですから
兵庫県但馬県民局浜坂土木事務所にご相談下さい。
兵庫県
砂防指定地 訓谷川第1堰堤
危 あぶない 険
砂防ダムに立ち入ったり、貯水池で遊んではいけません。
兵庫県
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通常砂防工事 訓谷川第1堰堤
竣工 | 平成18年3月 |
形状 | H=8.0m L=35.0m V=801立方m |
貯砂量 | V=810立方m |
兵庫県
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砂防指定地 訓谷川第2堰堤
危 あぶない 険
砂防ダムに立ち入ったり、貯水池で遊んではいけません。
兵庫県
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通常砂防工事 訓谷川第2堰堤
竣工 | 平成15年3月 |
形状 | H=7.0m L=52.0m V=1,350立方m |
貯砂量 | V=1,240立方m |
兵庫県
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右へ続く手摺りが設置されたを登っていきます。
左へ曲がって更に階段を登っていくと、左右に通るに出ます。
左へ曲がって、の脇を進んでいきます。
訓谷川第1堰堤の脇を過ぎて擬木の手摺りが終ると、道がに分れています。
ここは、桃テープが巻かれた右側の道を登っていきます。
この先にかけて要所に桃テープが巻かれていて、ルートを示しているようです。
少し登って狭い谷筋へ入っていくと、道が不明瞭になります。
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石がゴロゴロするを登っていきます。
谷筋を横切ってを登っていきます。
丸い小岩まで来ると、脇に佐津幼小PTAの「四合目」の標識が倒れています。
登山口から6分ほどの所になります。
ここで道は左へ折れ曲がって谷筋を離れ、を登るようになります。
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しばらく登った所を、道なりに曲がっていきます。
少し先を曲がって登っていきます。
根刮ぎ倒れた倒木の手前まで来て、曲がっていきます。
引き続き巻かれている桃テープを確認しながら、所々にの花が咲く道を登っていきます。
倒木の株まで来ると、道は左へ曲がっていきます。
以前に来た時には、この辺りに「七合目」の標識が倒れていましたが、この時は見かけませんでした。
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鞍部
道なりに曲がって、土砂が覆って傾いた所もある道を登っていきます。
倒木を過ぎて曲がり、更に登っていきます。
程なくしてが見えてきます。
少し左へ曲がりながら登っていくと、尾根の背にある鞍部に着きます。
登山口から17分ほどの所になります。
以前に来た時には「九合目」の標識があったのですが、この時は見かけませんでした。
その代わりに右側の樹木の袂にがあって、
右前方へ続く道は「安木方面」、左の道は「山頂」となっています。
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が張られた左の尾根を登っていきます。
ロープが途切れるとになります。
少し撓んだ所まで来ると、が垂らされています。
に出ると、またロープが張られています。
尾根の背を跨いで、右肩に続くロープに沿って登っていきます。
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林甫山
尾根のに続くロープに沿って登っていきます。
少し左へ曲がるとに出ます。
少し右へ曲がって、見えてくる「輪峰山 頂上」のに向かって登っていきます。
標識まで来ると、広くてなだらかなに着きます。
鞍部から4分ほど、登山口から23分ほどで登って来られました。
中ほどには佐津幼小PTAと佐津観光協会の「頂上」の標識が倒れています。
情報によるとかつて林甫城があった所のようですが、なだらかになっている他に遺構は見かけません。
先の方へ出てみると、ドラム缶の先に眺めが広がります。
北西には佐津海水浴場の先に突き出す嶋山(223.2m峰)が、
北東には安木浜海水浴場の沖に浮かぶ貝殻島などが見えます。
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岩場
山頂の左前方に進んでいくと、ロープが垂らされたがあります。
この先に眺めが広がる岩場があるので降っていきます。
少し降って緩やかになるとロープが途切れますが、すぐにロープが張られたになります。
かなり急な坂をロープに掴まりながら降っていくと、次第にが剥き出してきます。
慎重に降っていくと、大岩が剥き出す岩場に出ます。
山頂から3分ほどの所になります。
目の前に佐津の街並みなどを見渡せる眺めが広がる展望地になっています。
は大岩の中ほどまで伸びていますが、腰が引けるので降りていくのは止めておきます。
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林甫山
眺めを確認したら、ロープが張られたを引き返していきます。
岩が少なくなったを登っていきます。
ロープが途切れるとに出ます。
垂らされたロープに沿って登っていくと、なだらかになった林甫山の山頂に出ます。
往復8分ほどで戻って来られました。
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鞍部
「輪峰山 頂上」の標識がある所から、が垂らされた元来た道を降っていきます。
尾根の背を跨いで、に出て降っていきます。
尾根の背に出ると、少しを過ぎていきます。
ロープが途切れた緩やかな尾根を進んでいくと、再びが増してきます。
ロープが張られたる尾根を降っていくと、緩やかになった鞍部に出ます。
往復22分ほどで戻って来られました。
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峠
「安木方面」の標識が指すを進んでいきます。
少し左へ回り込むように続くを軽く登っていきます。
しばらく進んでいくと、左の樹間にが見えてきます。
道なりに曲がっていきます。
右の樹間にを眺めながら登っていきます。
少し左へ曲がっていくと、深い切通になった峠に着きます。
鞍部から6分ほどの所になります。
峠の右側の尾根を登ると、 201.7m峰や 212m峰を経て 極楽寺へ降りられます。
(「 安木201m峰」を参照)
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峠を越えて、続く道を降っていきます。
この道にも桃テープが巻かれた木が続いています。
石がゴロゴロしたり倒竹があっての所もある道を降っていきます。
程なくして、小刻みに曲がっていきます。
少し降った所を、曲がって降っていきます。
桃テープを確認しながら、左・右・左・右と曲がりながら更に降っていきます。
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左へ曲がって降っていくと、になってきます。
次第に低くなってくるに沿って、少し曲がりながら降っていきます。
程なくしてに出ます。
小尾根を左へ回り込んで更に降っていくと尾根の背に出ます。
峠から14分ほどの所になります。
振り返ると、左から明瞭な道がしてきます。
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左からの道を合わせていくと、程なくして曲がっていきます。
少し降った所を曲がっていきます。
少し右へ曲がりながら降っていくと、山際にが並んでいます。
以前に来た時には石仏があったのですが、この時は見かけませんでした。
右から来る道を合わせていくと、また山際にが並んでいます。
両側に背の高い笹が茂る明るい所に出ると分岐がありますが、正面の道を進んでいきます。
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下山地
すぐにあるの脇を過ぎていきます。
が広がるようになる農道を降っていきます。
正面に見えてくるへ向かって降っていきます。
程なくして、安木川橋梁をくぐっていく舗装路に出ます。
峠から21分ほどで降りて来られました。
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車道出合
舗装路は安木川に架かる安木橋を渡っていきますが、川沿いのを進んでいきます。
真っ直ぐ進んでいくと、の際を過ぎていきます。
更に進んでいくと県道11号に出ます。
下山地から5分ほどの所になります。
右の橋を渡った海側にはがありますが、この時は閉鎖されていました。
トイレの先に出るとが広がっています。
安木浜海水浴場
(1)この海岸はキャンプ禁止区域です。
(2)遊泳区域内へのプレジャーボート(水上バイク)の進入(使用)を禁止します。
※違反すると条例により処罰されます。
香美町、兵庫県公安委員会・美方警察署、海上保安庁・香住海上保安署、安木観光協会
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左へ続く県道11号を軽く登っていくと、鎖が張られたがあります。
を右側に眺めながら進んでいきます。
少し曲がりながら登っていくと、山陰海岸ジオパークの駐車場があります。
車道出合から5分ほどの所になります。
嶋山から貝殻嶋にかけての眺めが広がります。
車が止まっていても人を見かけないので辺りを探していると、数人が岩場でをしていました。
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を先へ進んでいきます。
嶋山や貝殻嶋などを眺めながら進んでいくと、また山陰海岸ジオパークのがあります。
車道出合から11分ほどの所になります。
佐津海水浴場から嶋山にかけてのが眺められます。
少し曲がりながらしばらく進んでいくと切通があります。
車道出合から15分ほどの所になります。
右側には「朝日公園」のがあって石段が続いていますが、
樹木が茂っていそうな様子なので登るのは省略します。
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軽い降り坂になるを進んでいきます。
右側にを眺めながら降っていきます。
谷筋に差し掛かると、小川に潮路橋が架かっています。
車道出合から18分ほどの所になります。
下には高い石垣が設置されたが流れていて、その先には嶋山が見えます。
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山番
谷筋を回り込んで、正面にを眺めながら進んでいきます。
左への曲がり角まで来ると、また山陰海岸ジオパークのがあります。
右側にはが見えます。
駐車場へ入っていくと、ログハウス風の建物があります。
車道出合から20分ほどの所になります。
手前には「山番(地曳網の見張番)」と題した解説板があります。
以前に来た時にはの左側に階段があって、
上階へ登ると嶋山や佐津海水浴場などを眺められましたが、この時には階段が撤去されて登れなくなっていました。
ひょうごの景観ビューポイント150選
平成30年度 兵庫県
県政150周年記念
山番(地曳網の見張番)
昔、この訓谷浜では、春から秋にかけハマチやイワシの地曳網が行われていました。
この位置には「山番」という見張小屋があり、村人が毎日見張番についていました。
見張番は、はみ(魚が海面で群れはねること)を見つけると、すばやくハマチなどの大魚かイワシなどの小魚かを判断し、
村人たちに旗を振って大声で合図を送りました。
合図があると、村人は仕事の手を止めて急いで浜にかけつけ、
網船を2艘沖へ漕ぎ出したあと、魚群が湾内の浜近くに来るのを待って網を打ちました。
そして、浜で待っていた多くの村人たちが、「ヤッセー、ヤッセー」とかけ声も勇ましく網を引き揚げました。
時には、一網何千何万のハマチの大漁に恵まれることもありましたが、
昭和35年頃には魚がさっぱり姿を見せないようになり、残念ながら地引網はできなくなってしまいました。
訓谷区
「地曳網」と「地引網」の表記の違いが見られますが、そのまま載せておきます。
以前に小屋の上階に掲げられていた解説文を参考までに載せておきます。
網船や網引きの人への合図
見張り番の人が魚群を見つけた時、すばやく小魚か大魚か判断し、いわしなど小魚の時は「わら旗」で、
はまちやさばの時は「赤白旗」を屋根の上でふった。
大声で、
ハヤセーヤー 早く浜に集まれ、早くせよの意
ハヤデーヤー 早く船を出せ
ハヤウテヤー 早く網をうて
と指示すると、たとえ田植えの真最中であろうとも仕事を中断して浜にかけつけ、網船を二艘沖へ出し、網をうち網を引いた。
はまちなどが大漁の時は当時大変な臨時収入であった。
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に出て降っていきます。
右側には佐津地区のが広がります。
少し角度を変えると、も見えます。
路肩が広がったを過ぎていきます。
少し先にも退避所があります。
車道出合から26分ほどの所になります。
以前に訓谷バス停があった所ですが、廃止されて待合所の建物だけが残っています。
香住町入湯税還元観光施設
(施設名) | バス待合所 |
(事業主体) | 訓谷区・佐津温泉組合 |
(施工業者) | 沼田工務店 |
(施設管理者) | 訓谷区 |
平成元年12月末 完成
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訓谷地区
県道11号を更に進んでいくとがあります。
右の道を進んでいくとJR山陰本線の佐津駅へ行けますが、このまま県道11号を進んでいきます。
JR山陰本線を跨ぐ陸橋の手前まで来ると、が左へ分れていきます。
入口には「林甫山登山道」の標識が倒れています。
地形図に実線で載っている道で、砂防ダムが出来るまではこの道が峠越えの道だったようです。
左側にはJR山陰本線のの出入口があります。
陸橋を過ぎていくと、電波塔や待合所の脇にある駐車地に着きます。
車道出合から30分ほどで到着しました。
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