概 要 |
青倉山は朝来市にある標高810.5mの山です。
山頂の西側が開けていて山並みを眺められます。
青倉神社を経て山頂まで往復するルートが一般的のようですが、
今回は黒川ダム湖を巡る車道から山頂へ登り、東にある745m峰から南へ降る周回ルートを歩きます。
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起 点 |
朝来市生野町 黒川地区
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終 点 |
朝来市生野町 黒川地区
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黒川地区…登山口…鞍部…小峰…尾根の肩…奥乃院…青倉山…745m峰…谷筋…車道出合…黒川地区
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所要時間 |
1時間40分
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歩いて... |
登山口から山頂までは明瞭な登山道が続いていますが、
思いのほか傾斜が急な所もあって、息を弾ませながらの登りとなりました。
山頂から車道に出るまでに明瞭な登山道はありませんが、
下草は生えておらず藪漕ぎも必要ないのは助かりました。
谷筋へ出る手前は急斜面になっていて、立木や切り株などに掴まりながら降っていきました。
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関連メモ |
青倉山,
青倉山
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黒川地区
朝来市を通る国道312号の伊由市場交差点から県道526号に入って東進していきます。
川上バス停を過ぎるとがあります。
角には「青倉神社」の看板が幾つか立っていて、右へ分かれていく道を指しています。
脇には「」もあって、今回登る青倉山が描かれています。
上賀茂神社分神を祀る祠を過ぎると、切通の先にがあります。
「黒川温泉」や「青倉神社参道」の標識の指す左の林道青倉黒川線を登っていくと、青倉神社のに着きます。
駐車場を過ぎて更に林道を進み、記念碑【眺望百里】を過ぎて降っていくと、黒川ダム湖を巡る車道の曲がり角に出ます。
正面の道幅が広がって車数台を止められる駐車スペースになっています。
朝来市生野町を通る国道429号からも黒川温泉や黒川ダムを経て来られますが、豊岡市から来る場合はかなり遠回りになります。
青倉神社周辺の保安林
朝来町は、山や川など多くの自然に囲まれています。
なかでも、町面積の90%をしめる森林は、私たちの生活に欠かすことのできない様々な働きをしています。
その典型的なものが保安林で、その面積は約4,600haとなっています。
青倉神社周辺の保安林は、左の図のようになっています。
保安林は、汚れた空気を浄化し、騒音を防いだり、心のやすらぎを与え、森林レ久りぇーションの場を与えてくれる保安林です。
水源かん養保安林は、大雨には水を貯え、晴天続きには貯えた水を少しづつ出す働きをしています。
このような保安林に囲まれた青倉神社は、自然景観はもとより眼病に効果のある霊泉が湧くことで有名な神社です。
兵庫県、朝来町保安林管理促進協議会
上賀茂神社分神(雷の神様)
明治31年(1898)創建 由来
明治30年代初期に始った水不足は大正2年(1913)には大旱魃を迎え、中川村全域で田植が盆までかかる程のものであった。
水不足解消の為、村を上げての雨乞の相談が出る中、当時の藤尾村長が先頭に多数が参加し、
京都賀茂別雷神社で護摩を焚き御祈祷をして戴き、護摩の元火を火縄で持ち帰り、
広く村域の見渡せる、ここ伊由谷の上流川上に御屋敷を造り、全村参加による雨乞が行はれた。
当年は中川村で八丁歩が収穫が皆無であったと言う。
(朝来町史)時代はうつり、車道の開通と共に御屋敷を訪ねる人もなく、
ここに至って地元川上部落より広く関係者に働きかけ、この地に遷宮した。
豊かな稔りを願った先人の苦労とその歴史を永く後世に語り継ぐべく、これを記す。
森林管理道 青倉黒川線 起点
延長L=2,274m 幅員W=4.0m
朝来市
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登山口
を引き返していきます。
左側には近畿自然歩道のが立っていて、
正面の道は「青倉神社1.5km」、左の道は「黒川ダム1.7km」「黒川ふるさと自然公園センター3.7km」「黒川温泉3.8km」、
右の道は「やまびこ展望台1.9km」「ふれあい広場・みはらしの丘3.0km」となっています。
傍に「青倉黒川線 終点」の標柱もあります。
右側には祠に安置されたや「青倉神社」を指す標識があります。
かなり急なを登っていきます。
谷筋を回り込む所まで来ると、金属網の階段があります。
駐車地から5分ほどの所になります。
標識類は見掛けませんが、ここが今回の登山口になります。
森林管理道 青倉黒川線 終点
延長L=2,274m 幅員W=4.0m
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鞍部
土砂が覆って少し歩き難いを登っていきます。
階段が終わって、の斜面を横切るように軽く登っていきます。
左の尾根が次第に低くなると、尾根にある鞍部に着きます。
登山口から4分ほどの所になります。
道が尾根を越えていく峠になっています。
鞍部にはが幾つか設置されていて、
正面の道は「青倉神社」、右の道は「奥乃院・是ヨリ490m」「青倉山」、今来た道は「黒川」となっています。
落葉に埋もれた(*)は青倉神社を経てくる道になります。
周囲の様子を確認しながら、ひと息入れていきます。
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落ち着いたところで、を進んでいきます。
程なくしてが現れますが、
最初の段は分厚い縦板を二枚組んだ水切のような形になっています。
が高くて歩き難いので、階段の横に足を置いたりしながら登っていきます。
この尾根は旧生野町と旧朝来町の境になっているためか、道沿いに「国土調査」のが続いています。
息を弾ませながらしばらく登っていくと、階段は終わりになります。
鞍部から3分ほどの所になります。
最後の段も、最初の段と同様に、分厚い縦板を二枚組んだ形になっています。
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小峰
階段が終わっても、が続きます。
雑木林と植林地を行き来するように、右・左と何度か曲がりながらを登っていきます。
左へ曲がって登っていくと、標高770mほどの細長い小峰の西端に着きます。
鞍部から11分ほどの所になります。
正面の樹間には、これから向かうが見えます。
ズームアップすると、山頂にあるも良く見えます。
周囲の様子を確認しながら、ひと息入れていきます。
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右へ曲がって、尾根のを進んでいきます。
右の僅かな高みから東へ延びるも歩き易そうですが、見送っていきます。
曲がって、右の高みから降ってくる踏み跡を合わせ、北へ延びる尾根を降っていきます。
尾根にはが見られますが、歩く妨げにはなりません。
少し降っていくと、幅の狭い緩やかな尾根になります。
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尾根の肩
軽いになる尾根を進んでいきます。
緩やかな所を過ぎると、僅かなになります。
すぐに緩やかな所を過ぎてになりますが、小峰の手前の急坂に比べると楽勝です。
見えてくる高みへ向かって、広がって来るを登っていきます。
坂を登り切ると、標高780mほどの緩やかな尾根の肩に着きます。
小峰から7分ほどの所になります。
中ほどには「国土調査」の短杭があります。
ここでも尾根が二手に分かれています。
も歩けそうな様子ですが、見送っていきます。
赤い「銃猟禁止区域」の標識が立つを進んでいきます。
銃猟禁止区域
GUN-HUNTING PROHIBITED AREA
兵庫県
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軽く降っていくとになります。
すぐに軽いになります。
傾斜が少し緩んでくると、が幾つか見られる所を過ぎていきます。
歩き易い尾根を進んでいくと、踏み跡が左前方へ降っていきます。
角には「奥乃院」の標識が立っています。
青倉山へは正面の尾根を進んでいくのですが、
奥乃院を訪ねていくべく、左のを進んでいきます。
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奥乃院
少し降って、落ち葉が積もる雑木林の斜面を横切るように続くを進んでいきます。
左へ曲がりながら進んでいくと、外されたがありますが、以前に使われていた屋根でしょうか。
屋根を過ぎていくと、真新しいが並んでいます。
右を見上げると、石灯籠の背後の大岩の上に祠があります。
扁額や解説板などは見掛けませんが、これが奥乃院になるようです。
尾根から外れて1分ほどの所になります。
石灯籠と祠を一緒に収めて撮ろうとしますが、引きがなくて写せませんでした。
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往復3分ほどで、標識が立つまで引き返してきます。
になる尾根を進んでいきます。
右へ曲がりながら登っていくと、僅かなに着きます。
僅かなになる尾根を進んでいきます。
緩やかな所を過ぎるとになります。
大きな電波反射板が立つ高みへ向かって登っていきます。
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青倉山 (標高810.5m)
電波反射板を囲む鉄柵に沿って登っていくと、緩やかなに着きます。
左には小振りの電波塔が三つ立っています。
鉄柵沿いに右へ曲がって、鉄柵と金網柵で挟まれたを進んでいきます。
回廊を抜けると、アセビが少し茂る青倉山の山頂に着きます。
奥乃院への立ち寄りも含めて、尾根の肩から10分ほど、登山口から36分ほどで登って来られました。
山頂には向こう側を向いた「青倉山山頂」「標高811m」「あさごハイキングクラブ」のがあります。
傍には三等三角点「青倉山」があるので、地形図に載っている810.5m峰になるようです。
西側には山並みが広がります。
眼下には、来る時に曲がってきたやその脇にある大きな鳥居も見えます。
お昼にはまだ早い時刻だったので、リュックを下ろして水分補給をしながら休憩していきます。
あぶない!!
このなかに はいらないで ください
敷地内に入り鉄塔にのぼると墜落の恐れがあるため危険。
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東にある745m峰から南へ延びる尾根を降るべく、山頂から続く尾根を進んでいきます。
ここからは登山道はありませんが、下草は生えておらず藪漕ぎも必要ないので、歩くのに問題はありません。
中ほどに大きな樹木が生える所まで来ると、尾根が左右に分かれています。
青倉山から1分ほどの所になります。
(*)も歩けそうですが、見送っていきます。
ここはを降っていきます。
北東の樹間には電波塔が立つ山が見えますが、方角からするとのようです。
*後日に左の道を歩きました。
(「 青倉山」を参照)
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落ち葉が積もってフワフワする尾根を降っていくとになります。
程なくして尾根がに分かれています。
青倉山から4分ほどの所になります。
傍には苔生した「地籍調査」の石杭や「水源かん養保安林」の標識があります。
北へ延びるも歩けそうですが、見送っていきます。
ここはを降っていきます。
「地籍調査」の短杭や「界」の赤プラ杭が見られる尾根を降っていくと、緩やかな尾根になります。
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緩やかな尾根を進んでいくと、が茂る所があります。
アセビの脇を過ぎて、曲がって降っていきます。
「地籍調査」の短杭が点々と続く尾根を少し曲がりながら降っていきます。
緩やかになった尾根を少し右へ曲がりながら進んでいくと、先ほどよりもが見易い所があります。
アセビが少し生える尾根を左へ曲がりながら降っていくと、広くて緩やかな尾根になります。
青倉山から15分ほどの所になります。
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軽いになる広い尾根を進んでいきます。
正面に見えるへ向かって軽く登っていきます。
左の樹間にを眺めながら進んでいきます。
傾斜が増してくるを登っていきます。
振り返ると、青倉山にある電波反射板が見えます。
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745m峰
歩き易いを登っていきます。
少し傾斜が増してくるを登っていきます。
少し右へ曲がりながら登っていくと、僅かな起伏で続く緩やかな尾根の西端に着きます。
中ほどに「地籍調査」の短杭があるばかりでピーク感はありませんが、
この辺りが地形図に載っている745m峰になるようです。
青倉山から22分ほどの所になります。
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僅かな起伏の尾根を進んでいくと、少し曲がっていきます。
が少し増してきますが、歩く支障にはなりません。
松の木が目立つ尾根を進んでいくとになります。
も少し見られますが、避けながら進んでいきます。
傾斜が緩やになった尾根を進んでいくと、尾根が少し左へ曲がり始めます。
青倉山から29分ほどの所になります。
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谷筋
尾根に沿って曲がりながら進んでいきます。
程なくしてになります。
傾斜が増してくる斜面を脇の木に手を掛けながら降っていくとへ入っていきます。
写真では良く分かりませんが、かなりのになっているので、
立木や切り株などに掴まりながら滑り落ちるように降っていきます。
急斜面を苦労しながら降っていくと、僅かに水が流れる谷筋に降り立ちます。
青倉山から39分ほどの所になります。
左のは、すぐの所で沢が合流しています。
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車道出合
ひと息入れてから、右に続くを降っていきます。
明瞭な道は見掛けませんが、を選びながら進んでいきます。
沢は浅いので、それほど苦労することもなく渡れます。
沢の右側を歩いたり左側を歩いたりしながら降っていくと、沢の右側に僅かなが現れます。
これ幸いと踏み跡を辿って降っていくと、の終点に出ます。
広い道を進んでいくと、黒川ダム湖を巡る車道の曲がり角に出ます。
谷筋に降り立った所から5分ほど、青倉山から45分ほどで降りて来られました。
左側には近畿自然歩道の標柱が立っています。
曲がり角の路肩が広がっていて、車2台ほどを止められる広さがあります。
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振り返って、谷筋からのを確認していきます。
右へ続くを進んでいきます。
傾斜は緩やかで通っていく車もほとんどないので、快調に進んでいきます。
の標識を過ぎていきます。
この時には左の谷筋に水面は見られませんでしたが、満水時にはこの辺りまで水が来るようです。
車道を更に進んでいくとに出ます。
正面には黒川ダム湖が広がります。
手前には、路肩が広がって車2・3台を止められる所があります。
この池では、発電所の運転により水面が上下しますので、水辺に入らないでください。
奥多々良木発電所、関西電力(株)
奥多々良木発電所は、黒川ダム(上部ダム)と多々良木ダム(下部ダム)を用いた揚水発電所になっています。
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黒川地区
谷筋を回り込むように進んで白いガードレールが続くようになると、が広がって車数台を止められる所があります。
左へ戻るように分かれていくがあってダム湖まで降りていけますが、「立入禁止」等の看板が立っています。
振り返って、黒川ダム湖のを眺めたりしながら進んでいきます。
車道を更に進んでいくと、樹木に邪魔されながらもが見えてきます。
谷筋を回り込む所まで来ると、車を止めておいた駐車地があります。
車道出合から11分ほどで到着しました。
お昼を少し過ぎた時刻になったので、車中で軽く食事をしてから家路につきました。
ダム湖での釣り禁止・立入禁止
遊泳禁止・ボート使用禁止
関西電力株式会社、奥多々良木発電所
火気厳禁
ドローン使用禁止
NO DRONE ZONE
ダム湖周辺での許可のない無人飛行機等ドローンでの撮影・飛行を禁止します。
発見次第警察へ通報いたします。
関西電力(株)、奥多々良木発電所
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