居母山
概 要 居母山は福知山市夜久野町にある標高730.5mの山です。 山頂の北東側が開けていて、山並みを見渡すことができます。 西側や南側から登るルートがよく歩かれているようですが、 今回は北東側を通る作業道からのルートを往復します。
起 点 福知山市夜久野町 直見地区
終 点 福知山市夜久野町 直見地区
直見地区…作業道入口…登山口…支尾根…668m峰…緩やかな高み…登山道出合…居母山…登山道出合…緩やかな高み…668m峰…支尾根…登山口…作業道入口…直見地区
所要時間 2時間20分
歩いて... 今回歩いたのは正規の登山ルートではないので明瞭な登山道はありませんが、 下草が茂ったり藪漕ぎするような所はなくて歩くのに問題ありませんでした。 しかし山頂から東へ延びる尾根にはシダ類が茂って歩き難くなっていたので、 迂回して南側からのルートに出て山頂へ向かいました。 今回のルートはシダ類が枯れる季節に歩くのが良さそうです。
関連メモ 居母山, 居母山
コース紹介
直見地区
豊岡市但東町を通る国道429号から県道63号を南下していきます。 小坂峠を越えて福知山市夜久野町に入って府道63号を南下していくと、を過ぎた所に分岐があります。 「生きる知恵集めて創るふれあいの里」の看板が出るへ入っていきます。 すぐ先を流れる直見川に架かる栗尾橋を渡って右折し、集落の中を登っていきます。 集落が終わって1車線の狭い道を曲がりながら登っていくと、府道63号から12分ほどでに着きます。 峠を越えて3分ほど降っていくと、の路肩が広くなっていて、 車数台を止められる駐車スペースになっています。 もう少し降ると作業道の入口がありますが、今回はここに車を止めました。
府道63号からの道は、集落を過ぎると薄暗い植林地に続く狭い道になります。 道は舗装されていて荒れていませんが、杉などの落ち葉や枯れ枝が散乱しています。 対向車があるとすれ違いに難儀しそうな道が続きますが、この時は運良く対向車に出遭いませんでした。 薄暗くて狭い道は東側の畑地区から来る方が短いので、楽な気持ちで走行できます。
作業道入口
ヘアピンカーブの先へ降って谷筋を回り込んでいくと、右へのの路肩が少し広くなっていて、 ここにも車を止められそうでした。 次の谷筋を回り込んでいくと、地道が右前方へ分かれていきます。 ここが作業道入口になります。 駐車スペースから4分ほどの所になります。 ここにも1台なら車を止められそうですが、邪魔になるといけないので、 先ほどの駐車スペースを利用するのが良さそうです。 脇には「山村林業構造改善事業」のが寄り掛かっていて、 ここから続く作業道のが載っています。 退色した「保安林」の標識もあります。
山村林業構造改善事業
(森林施業経営指標団地整備事業)奥栗尾団地
団地面積 31.66ha(スキ15.74ha・ヒノキ9.19ha)
間伐枝打実施面積 15.00ha
間伐実施面積 15.87ha
事業期間 昭和62年度〜平成4年度
事業地所有者 今里生産森林組合
事業実施主体 福知山地方森林組合
保安林
この附近の森林は保安林です。 保安林内での立木の伐採等を行う場合は知事の許可が必要で、 無断で行うと森林法で罰せられます。
登山口
右前方に続くを軽く登っていきます。 短い夏草が生えていますが路面は荒れておらず、軽トラなら走れそうな道が続きます。 道なりに右へ曲がっていくと、右へ戻るように登っていく道がしていますが、見送っていきます。 左・右と曲がりながら進んで谷筋に差し掛かると、上流にがあります。 手前には「スズ原」の標識が立っていて、右側を指しています。 谷筋を回り込んでいくと、道から一段低い所になだらかでがあります。 左・右と曲がりながら続く作業道を更に進んでいくと、小峠の手前に退色した「保安林」の標識が立っています。 作業道入口から6分ほどの所になります。 明瞭な登山道はありませんが、ここが今回の登山口になります。
右の浅い谷筋にのようなものが見られますが、 先の方を大きな倒木が塞いでいて歩き難そうだったので、小尾根を登ることにしました。
滑り易い斜面を足元に注意しながら登っていくと、の先端に出ます。 右へ曲がってを登っていきます。 尾根に明瞭な道はありませんが、下草が茂ったり藪漕ぎするような所はなくて、歩くのに問題はありませんでした。 背丈の低いが尾根の半分ほどに茂る所を登っていきます。 植林地と雑木林を分ける尾根を登っていくとになります。 少し右へ曲がって、緩やかな尾根を進んでいきます。
程なくして見えてくるへ向かって登っていきます。 尾根を登っていくと、緩やかなに着きます。 脇の樹木には桃テープが巻かれています。 少し左へ曲がって、を進んでいきます。 軽い登り坂になる尾根を進んでいくと僅かな高みに着きます。
支尾根
高みを過ぎると、僅かなになります。 程なくしてに着きます。 鞍部の先に続くを登っていきます。 息を弾ませながら登っていくと支尾根に着きます。 登山口から13分ほどの所になります。 左から明瞭なが登ってきています。 下山時に誤って歩いていきそうに思えたので、持ち合わせていた桃紐を目印として脇の木に括り付けておきました。
右へ続くを進んでいきます。 程なくしてになりますが、傾斜はそれほど急ではありません。 傾斜が緩んだ所を過ぎていくと、が始まります。 登るに連れて益々傾斜が増してきます。 写真ではよく分かりませんが、次第に膨ら脛や踝が痛くなってきました。
668m峰
何度も立ち止まりながらを登っていきます。 高みが近づいてくると、が少し緩んできます。 左からの尾根と合流すると、地形図に載っている668m峰に着きます。 登山口から31分ほどの所になります。 三角点はありませんが、中ほどにと「界」の赤プラ杭があります。 その奥にはが立っていて、「畑虹の会」「平成2年6月3日」と書かれています。 左から登ってくる明瞭なを眺めたりしながら、ひと息入れていきました。
落ち着いたところで、僅かなになる右の尾根を進んでいきます。 軽く降っていくと浅い鞍部に着きます。 右後方から来て左前方へ続く広めの道が横切っています。 も気になりますが、 少し右へ曲がっていくを登っていきます。
緩やかな高み
植林地と雑木林を分けるを登っていきます。 両側とも植林地になると、のような尾根になります。 次第に緩やかになる尾根を登っていくと、シダ類が茂る標高700mほどの緩やかな高みに着きます。 668m峰から8分ほどの所になります。 右側の樹間から少し見えるを眺めたりしながら、ひと息入れていきました。
シダ類が茂る高みを過ぎると、軽いになります。 尾根を降っていくと再びが茂るようになります。 茂るシダ類の中を降っていくと浅い鞍部に着きます。 668m峰から13分ほどの所になります。 右側にはシダ類が茂るが広がります。 居母山へは(*)を登り返していくのですが、 少し先でシダ類の背丈が増して歩き難くなるので、 遠回りになりますが、の植林地を横切っていくことにします。
*正面の尾根を登ってに着くと、 その先はシダ類が腰の辺りまでに育っていて、とても歩き難くなります。 の山頂がすぐ先に見えていて、 シダ類が枯れる季節には真っ直ぐ登っていく方が近道ですが、諦めて鞍部まで引き返しました。 (所要時間に含めず)
登山道出合
生い茂るシダ類の中を進んでいくと、枯れた木の株にが取り付けられています。 木の株を過ぎて植林地へ入っていくと、僅かなが現れます。 踏み跡は斜面を横切るように途切れることなく続いていて、居母山の巻き道になっているようです。 少しが茂る所を横切っていきます。 植林地を更に横切って正面が明るくなると、左右に延びる尾根に出ます。 手前の浅い鞍部から6分ほどで出られました。 左右に続く尾根(*)は金谷口バス停や西垣バス停からの登山道になっています。 正面には樹木に邪魔されながらもが広がります。
*左に続く登山道は「居母山」, 「居母山」を参照。
居母山 (標高730.5m)
持ち合わせていた桃紐を目印として脇の木に括り付けてから、 右へ続くを登っていきます。 傾斜が緩んでくると、先ほどよりもが見易くなります。 傾斜が増してくるを登っていきます。 少し左へ曲がりながら登っていくと居母山の山頂に着きます。 登山道出合から4分ほど、登山口から59分ほどで登って来られました。 夏の草木が茂る山頂の中ほどには「730.6m」や「居母山」などのが立っています。 標識の袂には三等三角点「永岶」があるので、地形図に載っている730.5m峰になるようですが、 この時は生い茂る草木に隠れてよく分かりませんでした。
山頂の北東側が開けていて山並みを見渡せますが、雲っていたのが残念です。
以前にあったは壊れて使えなくなっていました。 には草木が生えていない一角があって、壊れたベンチなどがあります。 南西側にもが少し見えます。 お昼を少し過ぎた時刻になったので、壊れたに腰掛けて昼食タイムにしました。
登山道出合
お腹が満ちたところで、登ってきたを降っていきます。 右側に山並みを眺めながら、次第に傾斜が緩んでくるを降っていきます。 括り付けておいた桃紐を探しながら降っていくと、緩やかになった所にありました。 山頂から4分ほどの所になります。 桃紐を括り付けた木の脇から続くを進んでいきます。
僅かな踏み跡を辿りながら、植林地のを横切っていきます。 明るくなってくると、少しが茂る所を横切っていきます。 踏み跡を辿りながら、を更に横切っていきます。 植林地から出てシダ類が茂るようになると、見覚えのあるが取り付けられた枯れた木の株があります。 木の株を過ぎていくと、シダ類が茂る浅い鞍部に着きます。 山頂から9分ほどの所になります。
緩やかな高み
背丈の低いシダ類が少し茂るを軽く登っていきます。 樹木の袂には丸くなったが彼方此方に見られます。 次第に傾斜がになってくる尾根を登っていきます。 シダ類が茂るようになると、標高700mほどの緩やかな高みに着きます。 山頂から12分ほどの所になります。
668m峰
高みを過ぎて、のような尾根を降っていきます。 傾斜が緩やかになると、広めの道が横切る浅いに着きます。 左右の道が気になりながらも、を進んでいきます。 倒木を避けながら軽く登っていくと、石杭や「界」の赤プラ杭などがある668m峰に着きます。 山頂から19分ほどの所になります。 右前方にも尾根が降っていますが、登ってきたを降っていきます。
支尾根
最初は傾斜が緩やかですが、次第にが増してきます。 何度も立ち止まりながら登ってきた急坂を、滑って転ばないよう足元に注意しながら降っていきます。 傾斜が緩んだ所を過ぎてその先へ降っていくとになります。 再び傾斜が増してくる尾根を降っていくと、括り付けておいた桃紐がある支尾根に登り着いた所に出ます。 山頂から31分ほどの所になります。 には明瞭な尾根が続いていて、うっかりしているとそちらへ降って行くこと必至の所です。 ここは、桃紐を括り付けておいた所からを降っていきます。
降り始めは尾根の背がはっきりしませんが、下の方に見えている鞍部へ向かってを降っていきます。 滑り落ちないよう足元に注意しながら降っていくとに着きます。 軽い登り坂になった尾根を進んでいくとに着きます。 緩やかになった尾根を進んで尾根の肩に着くと、右脇の樹木に桃テープが巻かれています。 少し右へ曲がって、の脇を降っていきます。
登山口
傾斜が緩やかになった先を、少し曲がりながら降っていきます。 背丈の低いが尾根の半分ほどに茂る所を降っていきます。 正面が明るくなってくる尾根を降っていくと、の先端に出ます。 下には作業道の曲がり角にあるが見えますが、傾斜が急で降りられません。 登ってきた時と同様に左へ曲がって降っていくと、作業道にある登山口に降り立ちます。 山頂から43分ほどで降りて来られました。
作業道入口
左へ続く作業道を左・右と曲がりながら軽く降っていくと、一段低い所にあるなだらかでを過ぎていきます。 左へ曲がっていくと、がある谷筋を回り込んでいきます。 左・右と曲がりながら降って左へのまで来ると、手前から左前方に道が分かれていきます。 左の道を見送って左へ曲がりながら降っていくと作業道入口に出ます。 登山口から6分ほどの所になります。
直見地区
左へ続くを登っていきます。 谷筋を回り込みながら登っていくと、が少し広くなった所を左へ曲がっていきます。 次第に低くなってくるに沿って登っていきます。 ヘアピンカーブまで来ると、路肩が広がった駐車スペースがあります。 作業道入口から4分ほどで到着しました。
薄暗くて狭い道を長い時間走るのは避けたくて、畑地区を経由して家路につきました。