京川城跡
概 要 京川城跡は豊岡市但東町にある標高216mの山です。 山腹にある岩本神社の脇から山頂まで広い歩道が設けられていて、容易に登ることができます。 山頂の周囲の樹木が一部切り払われていて、山並みなどを見渡すことができます。 今回は岩本神社から京川城跡に登り、その北東にある258m峰を訪ねるルートを往復します。
起 点 豊岡市但東町 小谷地区
終 点 豊岡市但東町 小谷地区
小谷地区…岩本神社…峠…京川城跡…小ピーク…258m峰…小ピーク…京川城跡…峠…岩本神社…小谷地区
所要時間 1時間30分
歩いて... 登り始めの頃は朝霧が立ち込めていましたが、次第に晴れ渡ってきました。 岩本神社までは真っ直ぐな石段が続いていましたが、車で登れる舗装路もありました。 京川城跡までの歩道は整備されて歩きやすくなっていました。 京川城跡から先の尾根には少し木が生えて倒木もありましたが、それほど苦労せずに歩けました。
関連メモ なめら平, 東里ヶ岳
コース紹介
小谷地区
豊岡市出石町から国道426号を東進していきます。 出合交差点を右折して1kmちょっと進んでいくと、 小谷交差点の手前から左へ分かれていくがあります。 入口には「岩本神社・京川城跡 入口」のが立っています。 その道へ入っていくと、右からの道を合わせた先に「岩本神社表参道駐車場」のがあります。 道路脇の角の敷地が駐車場になっているので、ここに車を止めました。
駐車場の標識の後方に見えるのが京川城跡のある山頂になりますが、 この時には立ち込める朝霧のために、山頂付近は霞んでいました。
歩く準備をして駐車場の先へ続く道路を進んでいくと、すぐにがあります。 角には「岩本神社・京川城跡・表参道入口」のが立っていて、 「石段数173段 神社境内より550m」となっていました。 左へ分かれていく道に入って、小川に架かるを渡っていきます。 正面にある民家の間を抜けていくと、鳥居の手前から、途切れながら続く石段が始まります。
鳥居を過ぎた先の石段を登っていくと、途中にがありました。 その先の石段を登った所にあるの脇の御神燈の袂にはがありました。 以前に社殿の屋根に使われていたものでしょうか。 途切れながら続く石段を更に登っていくと大木のがありました。 そこを過ぎて石段を登っていくと、社殿の下にある境内に着きました。 両側には狛犬が控え、石灯籠や「社殿改築記念碑」がありました。 右側からは舗装路が来ていて、車でもここまでは登って来られるようでした。
岩本神社
境内からはが右へ分かれています。 入口には標識だったと思われる柱が立っていますが、板は見当たりませんでした。 正面に続くを登って両側の御神燈と狛犬を過ぎていくと岩本神社に着きます。 駐車場から10分ほどで着きました。 本殿と拝殿から成るには扁額は掲げられておらず、由緒などを記したものも見かけませんでしたが、 情報によると祭神は伊邪那冊神(いざなみのかみ)とのことです。 には祠が1つ、には祠が2つありました。
右側の祠の横から京川城跡へ続く歩道が始まります。 右側からは、一段下の境内から広い道が登ってきていました。 歩道の入口にはが立っていて、「京川城跡登り口 城跡まで550m」となっていました。 祠の傍には傘や杖などが沢山置かれていましたが、『使って下さい』ということでしょうか。 足元に控えるに挨拶をして、その先へ続く歩道を進んでいきます。
広い道を真っ直ぐ登っていきます。 突き当たりを道なりに左へ曲がっていくと、次第に道が窪んできます。 を併せて、 左へ曲がりながらに窪んだ道を登っていきます。 窪みがなくなって傾斜が緩やかになってくると、道端に小綺麗なベンチが設置されていました。 その前の大木の傍には「岩本神社・宮の森 パワースポット」と書かれたが立っていました。 その奥の少し谷側にある樹木には「福を呼び縁を結ぶ「気」の噴出場所」と書かれたが掛けられていました。 どのような由来がある所なのかは分かりませんでした。
ベンチを過ぎていくと、すぐにに着きます。 岩本神社から5分ほどで着きました。 右手前へ登る道、峠の右前方へ降る道、峠の左前方へ登る道、峠の左へ降る道、今登ってきた道の併せて5つの道が集まっている所です。 右手前へ登る道の入口付近にはが立っていて、 「京川城跡方面 あと400m」「畜産センター方面 国道426号まで650m」となっていますが、 どの道を指しているのかよく分かりません。 「京川城跡方面」の板の両側は方角を指す矢印のように斜めに切られていて、峠の左前方の道を指しているようにも見えました。 「畜産センター方面」の板も同様で、誠に悩ましい標識です。 暫し愚考の末、京川城跡はこの北東の方角にあるはずなので、 を進んでいきました。
右から回り込むようにして植林地の尾根を登っていくと、がありました。 石仏を過ぎて少し右へ曲がりながら登っていくと、になってきます。 桧の幼木の脇を進んでいくと、道端にベンチが設置されていました。 その左側の樹木が少し伐採されていて、が見えました。
目指す京川城跡のあるを正面に眺めながら、快適な道を進んでいきます。 少し降り坂になってくると鞍部に着きます。 脇にはがありました。
少しになってきた道を進んでいきます。 傾斜が増した尾根に差し掛かると、道は巻くようにして曲がり、斜面を横切っていきます。 先端まで来て右へ曲がってに出ます。 振り返ると、僅かにが見えました。 少し傾斜の増した尾根を登っていきます。
京川城跡 (標高216m)
次第に広がってくるを登っていくと、 「京川城跡」のが設置された広くてなだらかな高みに着きました。 から11分ほど、岩本神社から16分ほどで登って来られました。 情報によると標高は216mとのことです。 かつて京川城があった所のようですが、平らになっている他に遺構は見かけませんでした。 解説板のようなものは見かけず、由来などは分かりませんでした。
右側の樹木が伐採された所にはが設置されていて、山並みを眺めることが出来ました。 南西の方角にはも見えていましたが、方角からすると東床尾山鉄鈷山でしょうか。 眼下には、車を止めてきたもよく見えました。 高みの左側の樹木の一部も伐採されていて、法沢山方面のが見えました。
山頂の周りをひと巡りしていると、北東へ延びる尾根へ続く僅かに窪んだ降り口がありました。 これまでのような明瞭な道はないようですが、夏草などは茂っておらず傾斜も急ではなさそうだったので、 この先を少し歩いてみることにしました。 降り口の先の細木にはが巻かれていました。
後日に訪ねた時には、降り口の樹木に「なめら平」のが取り付けられていて、 この先に続く尾根を指していました。
小ピーク
軽く降っていくと、になってきます。 次第にになって幅が広がってくる尾根を進んでいきます。 幾つもあるを過ぎて登っていくと小ピークに着きます。 地形図によると、この先の258m峰の南西250m辺りにある標高220mほどの高みになるようです。 周囲には樹木が茂っていて展望は得られません。
258m峰
小ピークを過ぎて降っていきます。 緩やかになったを進んでいくと、少し左へ曲がりながら登るようになります。 所々にもありますが、それほど歩き難くはありません。 少し傾斜が緩んできた尾根を登っていくと高みに着きました。 この先は降り坂になるので、ここが地形図に載っている258m峰になるようです。 京川城跡から11分ほどで着きました。 ここの周囲にも樹木が茂っていて展望は得られません。 標識類は見かけないので、何か特徴的なものはないかと探していると、 地面から2mほどの所から幹が二股に分かれたがあって、 2本並んで上へと真っ直ぐに伸びていました。 正面の樹間からはと思われる山が少し見えていました。 これまでと同様の尾根がこの先にも続いているようでしたが、ここで引き返すことにしました。
後日に、この先の鞍部から東側の谷筋へ降る道を歩きました。(「なめら平」を参照)
小ピーク
倒木を避けたりしながら、来た尾根を引き返していきます。 登って来る時には気付きませんでしたが、少し先で尾根が微かに二股に分かれているようでした。 少し左へ曲がりながら登ってきたことを思い出して、右へ曲がりながら続くを降っていきました。 に着いて、先に見える高みを目指して登り返していくと小ピークに着きます。
京川城跡 (標高216m)
幾つもあるを過ぎて降っていきます。 に着いて、 樹間から見えるへ向かって登り返していきます。 降り口にあったが見えてくると、広くてなだらかな京川城跡高みに着きます。 258m峰から9分ほど、往復24分ほどで戻って来られました。
左側にあるの所からの眺めを確認して、 その先の傾斜のあるを降っていきました。
落葉が積もって滑りやすいを降っていきます。 正面の樹間からを眺めながら、 右から左へ大きく曲がって、を横切るようにして降っていきます。 少し右へ曲がりながら降っていくと、のある鞍部に着きます。
鞍部の先のを登っていきます。 緩やかになった道を進んでいくと、道端にがあります。 樹間からのを確認して降っていきます。 左へ曲がりながら降った所に佇むを過ぎて、道なりに右へ曲がって降っていくと、 京川城跡から9分ほどで、5つの道が集まるに着きました。 他の道も気になりましたが、左へ曲がって、元来た道を引き返していきました。
岩本神社
ベンチが設置された「」を過ぎていきます。 に窪み始める道を降り、左への道を見送っていきます。 道なりに右へ曲がって窪みがなくなったを降っていくと、 「京川城跡登り口」の標識が立つ岩本神社に着きます。 から4分ほどで降りて来られました。 社殿の正面にある石段を降ってもいいのですが、 脇に控えるの傍から左へ続く広い道を降っていきました。
道なりに右へ曲がりながら降っていくと、社殿の下にあるに着きます。 両側に控えるを過ぎて境内から出ると、石段と舗装路に分かれています。 最初に登ってきた石段を降っても良いのですが、行く末を確かめようと思って、舗装路を降っていきました。
緩やかなS字を描きながら曲がっている傾斜の急なを降っていきます。 車1台が通っていけるだけの幅で続いていました。 少し傾斜が緩んできた道を降っていくと、正面にが見えてきます。 右側が開けてきた道を少し左へ曲がりながら降っていくとに出ます。 標識類は見かけませんが右へ進んでいきます。 民家の脇を過ぎて小川に架かる小橋を渡っていくと、すぐに左右に通る道路に出ます。 脇には「岩本神社」と刻まれたがありました。 左側を振り返ると、今回登った京川城跡やその先の258mなどのあるがよく見えました。
小谷地区
右折して道路を緩やかに降っていきます。 岩本神社へ向かっていったを見送っていくと、 車を止めておいた岩本神社表参道駐車場に戻ってきました。 岩本神社から10分ほどで降りて来られました。