概 要 |
吉滝キャンプ場は香美町の後山の北東に広がるキャンプ場です。
周囲の山々を一望できる眺めが広がります。
麓から車道が続いていて車でも登ることが出来ますが、今回は北側の久須部渓谷から歩いて登ります。
途中には展望の広がる所もあります。
キャンプ場からはうへ山の棚田を訪ねてから、ふれあい歴史公園を掠めて久須部地区へ戻ります。
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起 点 |
香美町小代区 久須部地区
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終 点 |
香美町小代区 久須部地区
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久須部地区…久須部渓谷…こやが平休憩所…吉滝キャンプ場…管理センター…コテージ村…うへ山の棚田…ふれあい歴史公園…久須部地区
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所要時間 |
2時間40分
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歩いて... |
久須部渓谷から吉滝キャンプ場までは、軽四駆なら通れそうな幅の道が続いていました。
季節柄、道には背丈の低い夏草が茂っていて、先日来の雨でぬかるんでいる所もありました。
吉滝キャンプ場からは後山へ登る予定でしたが、登り口が分からなかったので、うえ山の棚田を経て引き返しました。
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関連メモ |
後山,
みかた歴史の杜
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久須部地区
香美町と新温泉町を結ぶ国道9号の小代口交差点から国道482号に入って南下していきます。
小代の街に入っていくと、小代地域局バス停の少し先の橋を渡った所に、「久須部地区方面」の標識の出る十字路があります。
標識に従って右折して進んでいきます。
「温泉保養館おじろん」を過ぎていくとがあります。
角にはウオーターガーデンの管理棟があって、が出ています。
山際にある「吉滝・コテージ村」や「久須部渓谷600m先」のに従って、管理棟の右側から奥へ続く道を進んでいきます。
ふれあい歴史公園への道を左に分けて久須部地区の集落を進んでいくとがあります。
周囲にある看板や幟旗「滝見亭」に従って左の狭い道を降っていきます。
すぐに緩やかになる道を川沿いに進んでいくと、路肩が広がって駐車スペースになっている所が三つありました。
今回はここに車を止めさせてもらいました。
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久須部渓谷
「久須部渓谷」の板が掲げられたを過ぎていくと、
赤い欄干の橋の先にお食事処「」があります。
橋を渡って右へ曲がって滝見亭の前を過ぎていくと、歌碑や太鼓橋がある開けた所に出ます。
脇には「」と題した案内板が設置されていて、
久須部渓谷コース・久須部ショートコース・吉滝コース・吉滝ショートコースなどが紹介されていました。
太鼓橋を渡っていくと、右側にがあり、
左側にがあります。
滝の傍まで行くと、流れ落ちる水の飛沫が飛んできて、涼やかな空気が漂っていました。
水車や東屋もあって、ひと休みするのに良い所です。
古のひびきを今に偲ばせて要の滝の音はこだます 平成9年春 なかの作
山陰海岸ジオパーク 吉滝・久須部渓谷コース
人々は、山間部にできたわずかな平坦地や緩斜面に家や田畑を作り、自然と共に暮らしてきました。
豊富な水と多様な地質は数多くの滝や渓谷を作りました。
農耕用に暮らしの中で育てられた牛は、やがて但馬牛として和牛の祖になりました。
【ジオコラム】 地質多様性と豊富な水が作り出す美しい景観 〜滝・渓谷〜
小代周辺の多様性が、多様な地形を作る一因となっています。
特に、溶岩や溶結凝灰岩(高温で堆積した火山灰が熱で溶けて固まった岩石)は硬く、しばしば滑床や滝を作ります。
吉滝は溶岩、要滝や三段滝は溶結凝灰岩でできており、それぞれ特有の景観を作っています。
【ジオコラム】 黒毛和牛のここがジオ!
険しい山と谷に囲まれた但馬内陸部では、峠を越えて牛を交配させるのが困難だったこともあり、
その谷あいの中だけで牛の交配が続けられました。
こうして谷独自の優良な血統ができ、それをさらに掛け合わせることで、但馬牛は良質な品種になりました。
ほかにも、冬の寒さや牛舎と牧場の高低差が良い「霜降り」を作るきっかけになっているなど、
高品質な和牛を育む条件がそろっています。
要滝・三段滝
下流から見て向かって右側が三段滝、左側が要の滝です。
約300万年前の火山活動で発生した大規模な火砕流によって作られた白い岩石(凝灰岩)でできた、なだらかな滝です。
滝の近くまで来るまで行くことができ、久須部渓谷「滝見亭」の横の道を上がって、2〜3分で滝に到着します。
(山陰海岸ジオパーク推進協議会)
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要ノ滝と東屋の間にあるを登っていきます。
折れ曲がりながら登っていくと、の頭部の傍に出ます。
沢沿いに続く階段を更に登っていくと、緩やかで開けた所に出ました。
や生け簀やなどが幾つかありましたが、公園でしょうか。
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左を流れるを眺めながら、緩やかになったを進んでいきます。
右に立つの間を抜けて少し右へ曲がっていくと、左右に通る未舗装路に出ます。
角にはが立っていて、左の道は「吉滝キャンプ場」、右の道は「久須部・大谷」となっています。
ここは左へ続く広めの未舗装路を進んでいきます。
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沢を流れる水音を聞きながら広めの道を進んでいくと、沢に重量制限1トンのが架かっています。
小橋を渡って道なりに右へ曲がり、登り坂になった道を進んでいきます。
道には夏草が茂っていましたが、この夏に一度刈り払われたのか、背丈はそれほど高くはありませんでした。
正面が明るくなってきたを進んでいくと、
左へ曲がる角から右へ道が分かれていきますが、入口には柵が置かれていました。
ここは道なりに左へ曲がっていきます。
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が穂を出す広めの道を曲がりながら登っていきます。
軽四駆なら走ることが出来そうな幅があって、傾斜もそれほど急ではないので、それほど苦労することなく登っていけました。
しかし、折からの蒸し暑さで汗が噴き出してくるので、何度も立ち止まって汗を拭きながら進んでいきました。
日当たりが良い所では夏草の背丈が伸びますが、になった所にさしかかると短くなります。
先日来の雨のためか、ぬかるんでいる道がしばらく続きました。
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こやが平休憩所
ぬかるんだ所が終わって歩きやすくなった道を登っていくと、ベンチが二つ設置された所に出ました。
駐車スペースから32分ほどで着きました。
情報によると「こやが平休憩所」という標識が出ているようですが、この時には気が付きませんでした。
左側が開けていて、を見渡せる展望地になっていました。
汗はかいたものの、それほど疲れてはいなかったので、眺めを確認すると通過していきました。
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少し離れた所にもベンチが一つ設置されていて、同様の山並みを見渡せました。
そこを過ぎて、時々広がるを眺めながら、夏草が茂るを進んでいきます。
やがて、僅かに降る所もある緩やかな道になります。
再び傾斜が少し増して、右上に小振りののような建物が見える所まで来ると、
左側が開けて、山並みを見渡せる眺めが広がってきました。
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吉滝キャンプ場
少し右へ曲がりながら登っていくと、山の上のに着きます。
ここが吉滝キャンプ場の北東端になります。
駐車スペースから47分ほどで着きました。
道なりに右へ曲がっていくと舗装路になります。
その先へ降り始めると、左から登ってくるに出ます。
地形図に載っている実線の道(ルート図では緑色の道)になります。
その手前の右側が広場になっていて、先ほど見えていた天文台のような建物もあるので、広場へ入っていきました。
脇に立つ標識によると「第1キャンプ場」というようです。
炊事棟や平らな広いベンチなども設置されていて、ひと休みするのに良い所です。
小振りの天文台の脇にはのようなものがあって、を眺めることが出来ました。
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管理センター
舗装路に出てトイレの脇を登っていくとがあります。
角には道標が立っていて、左の道は「管理棟」「コテージ村」、右の道は「テントサイト」となっています。
左の道を登っていくと、すぐに「避難小屋」の板が掲げられたがあります。
その先の駐車場を過ぎて真っ直ぐ登っていくと、吉滝キャンプ場の管理センターに着きます。
駐車スペースから50分ほどで登って来られました。
建物の前はになっています。
「」と題した案内板もありますが、
「現在地」以外は久須部渓谷で見かけたのとほぼ同様の内容でした。
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丁度昼時になったので、脇に設置されているベンチに腰を降ろして、左側に広がる景色を愛でながら昼食タイムにしました。
後山への道
駐車場のを登っていくと、草の生えたに出ます。
そこから 後山へ登る道があるようなのですが、
山際には背の高い夏草が茂っていて、何処にあるのか分かりませんでした。
後日に反対側から 後山へ登りました。(「 後山」を参照)
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コテージ村
お腹も満ちたところで、駐車場の先から続く舗装路を降っていきます。
には「」の看板が出ています。
道なりに曲がりながら降り始めると、道の両側にコテージが建ち並んでいました。
コテージは二階建てになっていて、彦星・織姫・白鳥・銀河・乙女などの名前が付けられていました。
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コテージ村を過ぎて、を眺めながら舗装路を降っていきます。
大きく曲がりながら降っていくと分岐に出ます。
角にはが立っていて、今降ってきた道は「管理棟」「コテージ村」「テントサイト」となっています。
左の道には「車両進入禁止」の標識が立っていました。
左の道は第1キャンプ場から降ってくる道で、
今降りてきた道と合わせて、時計回りのになっているようでした。
ここは右前方へ降っていきます。
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小振りのを眺めながら舗装路を降っていくと分岐に出ます。
角にはが立っていて、右の道は「吉滝」、今来た道は「吉滝キャンプ場」となっています。
右へ進んでいくと吉滝がありますが、訪ねるのは省略して、
「スキーと温泉と但馬ビーフのまち」の看板が立つを降っていきました。
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左への曲がり角まで来ると、などを見渡せる眺めが広がってきます。
その少し先を道なりに右へ曲がって降っていくと分岐があります。
管理センターから18分ほどの所になります。
角には「ふれあい歴史公園」や「おじろん」のが立っていて、左の道を指しています。
また「吉滝・コテージ村」の道標もあって、今来た道を指していました。
今回はから久須部地区へ向かうのですが、
その前に、正面の道の先にある棚田を訪ねていくことにしました。
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うへ山の棚田
傾斜の増してきた道を少し左へ曲がりながら降っていくと、うえ山の棚田が広がってきます。
これまでに見かけた案内板によると「貫田の棚田」とも言うようです。
この時はまだ刈り取り前で、田んぼには稲が実っていました。
このまま舗装路を降っていくと貫田バス停(*)へ出られますが、手前の分岐まで引き返していきます。
日本の棚田百選
うへ山の棚田
GEO SPOT
小代の絶景No.1!!
大規模な地すべり地にできた棚田。
カメラマン憧れの地です。
*貫田バス停は秋岡方面の便しかありません。
その少し先の貫田口バス停まで行くと、少ないながら小代地域局方面の便があります。
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往復10分ほどで手前のまで引き返してきて、
車を止めてきた久須部地区の駐車スペースへ向かって右の道を進んでいきます。
坂道を登ってに着くと、路肩が広がった駐車スペースがありました。
峠を過ぎると、久須部川に出るまで降り基調の道が続きます。
時折広がる景色を眺めながら、1.5〜1.8車線ほどの広い舗装路を淡々と降っていきます。
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ふれあい歴史公園
時々広がるなどを眺めながら、舗装路を降っていきます。
何度か曲がりながら降っていくと、左へ曲がった所にトイレと駐車場がありました。
棚田への分岐から19分ほどの所になります。
トイレの脇には「城砦群ご案内」と題したがあります。
これまでに見かけた案内板や前後関係からすると、ここがふれあい歴史公園の入口になるようですが、
その旨の標識類は見かけませんでした。
後日に右へ続く ふれあい歴史公園を歩きました。
(「 みかた歴史の杜」を参照)
城砦群ご案内
<城砦群の説明>
城山城は主郭1を中心にして、そこから4方向に派生する尾根に曲輪を連郭式に配置した縄張であり、5つの城砦群で構成されている。
(1) |
主郭部(主郭1・曲輪2〜7)
主郭1(11×22m)を初めとして、いずれの曲輪も削平や切岸がしっかりとしている。
主郭1と曲輪2の間には門があったであろう。
堀切Iは深く、南尾根筋を遮断する機能をもつ。
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(2) |
北砦(曲輪8〜12)
曲輪8(10×7m)の背後に堀切IIをもち小規模ではあるが、しっかりとした曲輪群からなる。
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(3) |
南砦(曲輪14〜16)
曲輪15・16の削平はしっかりしているが、曲輪14はかなり自然地形を残している。
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(4) |
東砦(曲輪13)
曲輪13(7×30m)は規模も大きく、削平もしっかりしている。
他の2つの曲輪は小規模である。
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(5) |
西砦(曲輪17〜19)
曲輪19の背後に堀切は無く、曲輪17・18・19とも削平が甘く、自然地形を残す。
曲輪18の西側には小曲輪(4×4m程度)8段重ねており、全体として古い様相をしている。
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ふれあい歴史公園の入口の前後の道端には、若木がされていました。
各々の木には小板が添えられていて、「みたか残酷マラソン」に出場した人の名前が1本に1名ずつ書かれていました。
傾斜が増してきた舗装路を降っていきます。
正面にを眺めながら降っていくと、
右下にの集落が見えてきます。
道なりに曲がりながら坂道を降っていくと、久須部川に架かる山城橋が見えてきます。
棚田との分岐から34分ほどで降りて来られました。
には水が勢いよく流れていました。
みたか残酷マラソン全国大会に15回以上出場者の記念植樹として、
小代林業研究グループがアオダモの木を提供してくれました。
小代林業研究グループのみなさん、ありがとうございます。
(みかたざんこくまらそん)
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久須部地区
を渡って左折し、車で向かっていった車道を進んでいきます。
久須部地区の集落に入っていくと、農作業休養管理施設の前に町営バスのがあります。
そこを過ぎていくと、看板や幟旗「滝見亭」の出るに着きます。
左の道を進んでいくと、車を止めておいた駐車スペースに戻ってきました。
山城橋から8分ほどで到着しました。
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