概 要 |
大倉部山は朝来市和田山町にある標高691.9mの山です。
少し樹木が邪魔する所もありますが、山頂からは山並みをぐるりと見渡せる眺めが広がります。
竹田城跡も眼下に見下ろせます。
今回は北にある観音寺の脇から登るルートを往復します。
戻り道の途中では、西側にある358.4m峰に立ち寄ります。
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起 点 |
朝来市和田山町 別所バス停
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終 点 |
朝来市和田山町 別所バス停
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別所バス停…観音寺…祠…展望地…分岐…分岐…展望地…展望地…展望地…大倉部山…東峰…大倉部山…展望地…展望地…展望地…分岐…分岐…358.4m峰…分岐…展望地…祠…観音寺…別所バス停
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所要時間 |
3時間50分
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歩いて... |
「山頂へ1.4km」の標識を過ぎると急坂があって、何度も立ち止まりながら登っていきました。
傾斜が少し緩んでくると、眺めが広がるようになりました。
山頂直前の北斜面で道が不明瞭になりましたが、それ以外は分かり易い道が続いていました。
東側にある峰まで往復してから、登って来た道を引き返しました。
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関連メモ |
大倉部山,
岡358m峰
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別所バス停
豊岡の市街地から国道312号を南下していきます。
国道9号に入って更に南下して、法道寺交差点から県道527号に入っていきます。
北近畿豊岡自動車道(国道483号)の下をくぐっていくと、道が三方へ分かれる脇に別所バス停があります。
今回はここを起点としますが、バスの便はかなり少ないので、利用する場合には事前に調べておくことをお勧めします。
県道527号は右へ曲がっていきますが、正面に分かれていくへ入っていきます。
入口の民家の生け垣には「大倉部山登山口200m」のが立っていて、
その先に続く坂道を指しています。
標識の「大倉部山登山口」には「おくらべ」とルビが振られていました。
今回登る山は「おくらべやま」と読むのでしょうか。
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観音寺
民家が建ち並ぶ坂道を登っていくとに出ます。
小川に沿って登って畑地が広がってくると、観音寺の手前にがあります。
少し荒れ気味ですが、車を何台も止めておける広さがありました。
駐車場を過ぎていくと、すぐの所に観音寺があります。
短い橋を渡った正面に本堂があり、左側に観音堂、右側に庫裡と思われる建物がありました。
観音堂の左側の植え込みの間がになります。
植え込みの中を曲がって山際へ行くと、鉄パイプの手摺りが設置されたが始まります。
その登り口には「大倉部山登山口」のが立っていますが、
文字は消えそうになっていました。
但馬西国第十一番 十一面観世音 大倉山観音寺
御詠歌
出づるより 入るまで清き 月影に 大倉山も しるべありける
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祠
右・左と折れ曲がりながら登っていくと、すぐの所に祠があります。
前には竹箒が立て掛けられていて、掃除などが続けられているようでした。
扉が少し開いていたので中を覗ってみると、小さなが祀られていましたが、
観音寺との関連は分かりませんでした。
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祠の左側に続くを金網柵沿いに登っていくと、
すぐの所にがあります。
手前の樹木の袂には「登山路」のがあって、その扉を指しています。
簡単な扉を開けて数10m進んでいくとロープ柵があります。
ここも簡単な扉になっていたので、開けて通過していきました。
鹿、進入防止のため開けたら必ず閉めて下さい。
((社)兵庫県森と緑の公社)
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に続く尾根をロープ柵沿いに登っていきます。
傾斜が少し増す所もありますが、歩きやすい道が続きます。
ロープ柵を抜けて5分ほど登っていくと、柵は右へ曲がって遠退いていきます。
歩きやすい尾根を更に5分ほど登っていくと、左前方の樹間から尖った高み(*)が見えてきます。
『あれが目指す大倉部山か』と思うものの、まだまだ距離がありそうにみえます。
*「尖った高み」について
登ってみて分かるのですが、大倉部山の山頂はこんなに樹木が茂っていないので、
その東100m辺りにある標高680mほどの峰のように思われます。
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展望地
時折右の樹間から見えるを眺めながら、植林地の尾根を登っていきます。
を過ぎていくと、左側が開けた所に着きました。
登山口から23分ほど登った所になります。
少し脇に出てみると、幾重にも連なるが広がる展望地になっていました。
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眺めを確認してその先へ1分ほど登っていくとが現れます。
ここでも簡単な扉になっていたので、開けて通過しました。
植林地からに変わってくると、登り傾斜が少し増してきます。
息を弾ませながら登っていくと尾根の肩に着きました。
「大倉部山頂」のが立っていて、左へ曲がっていく尾根を指しています。
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分岐
僅かに降り気味になった尾根を10mほど進んでいくと分岐があります。
登山口から30分ほど登った所になります。
角に生える松の木の袂に「下山1.0km」のが落ちていました。
当初は傍に立つ支柱に取り付けられていたものと思われます。
書かれている様子からすると、今回登ってきた道を指しているように思えました。
右からも明瞭な道が登ってきていましたが、正面に続く尾根を進んでいきます。
(下山時に右の道の先にある358.4m峰まで往復しました)
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緩やかでしっかりとした尾根を進んで登り坂になってくると、道がに分かれています。
どちらを進んでもすぐ先の僅かな高みの手前で合流しますが、またすぐにに分かれます。
ここでもどちらを進んでも高みの先で合流します。
今回はいずれも右側の道を登っていきました。
僅かな高みに着いて、緩やかになった尾根を進んでいきます。
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松の木が生える緩やかな雑木林のを登っていきます。
また道がに分かれてますが、そこでも右側の道を登っていきました。
傾斜が増した坂を登っていくと、道は合流して左へ曲がっていきます。
緩やかになった尾根を進み始めると、すぐの所の尾根が陥没していて、そこを迂回するように道が付いてしました。
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尾根の背の少し右側を進んでいくと、がしばらく続きます。
陥没した所を過ぎて3分ほど登っていくと、左側から道が合流してきます。
標識類は見かけなかったので、引き返してくる時に間違えないよう、左側の道に目印として折れた枝を置いておきました。
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分岐
尾根の背の右側に続く道を更に1分ほど進んでいくと分岐があります。
登山口から45分ほど登った所になります。
角の樹木には標識が取り付けられていて、左の道は「山頂へ1.4km」、今来た道は「下山」となっていました。
正面にも道が続いていましたが、標識には何も示されていません。
ここは左へ戻るようにして続く道を登っていきます。
すぐに尾根の背に出ると、左側には低い位置から幹が3本に分かれているがあって、
その尾根も歩けそうな様子になっていました。
引き返してくる時に目印になりそうな特徴的な木でした。
「下山」の板にはもう少し文字が書かれている様子でしたが判読できませんでした。
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緩やかなを進んでいきます。
次第に傾斜が増してくるを登っていくと、右から小尾根が近づいてきます。
益々傾斜が急になってきて、木などに掴まりながら登るようになります。
柔らかい急斜面で滑りやすい所もあるので、気をつけながら登っていきました。
慣れない靴を履いてきたため、次第に足が痛くなってきました。
息が切れて汗も噴き出てくるので、何度も立ち止まって呼吸を整え、
振り返ってを眺めたりして休憩しながら、時間をかけてゆっくりと登っていきました。
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展望地
右から近づいてきた小尾根と合流して、傾斜が緩んだ尾根を少し左へ曲がりながら登っていくと、左側がに着きました。
登山口から1時間14分ほど登った所になります。
急坂で苦戦したため、「山頂へ1.4km」の分岐から随分と時間を要しました。
手前の樹木が僅かに邪魔しているものの、山並みを見渡せる良い眺めが広がる展望地になっていました。
急坂での疲れを癒やしながら、ひと休みしていきました。
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展望地
落ち着いたところで、その先に続く尾根を登っていきます。
見える角度が少しずつ変わってくるを振り返っては眺めながら、
丸いを登っていきます。
先ほどの展望地から5分ほど登っていくと、傾斜が緩んだ所に着きました。
左側が開けていて、先ほどよりも広い範囲のが眺められる展望地になっていました。
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松の木が生えるを登っていくと、
松の木が生えるが左から近づいてきます。
大倉部山から北へ延びる僅かな尾根のようです。
次第に傾斜が増してくるを真っ直ぐに登っていきます。
益々急になってくるので、『こんな尾根を登っていくるのか』と思っていると、
文字が消えて判読できない標識が立っていて、左へ曲がっていく道を指しています。
先ほどの展望地から5分ほど、登山口から1時間29分ほど登った所になります。
ここからは斜面を横切るようにして続くを進んでいきます。
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展望地
を注意しながら進んでいくと、左側が開けてきます。
これまでと少し見える角度が違う展望地になっていました。
歩みを止めて、眼下に広がる山並みなどを眺めていきました。
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少し登り坂になってきた狭い道を進んでいきます。
少し前から見えていた松の木が林立するに着いて右へ曲がっていくと、緩やかで広い斜面に着きました。
標識のあった曲がり角から5分ほどで着きました。
ここは大倉部山の200mほど北側にある標高600mほどの緩やかな所になるようです。
正面にはが見えていますが、
ここから右に広がるを登っていきます。
踏み跡は不明瞭になりますが、右側の松林からそれほど離れないようにしながら、南を指して登り始めます。
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冬枯れの樹間から次第にはっきりと見えてくるを目指して斜面を真っ直ぐ登っていきます。
程なくして、斜面を右前方へ斜めに登っていくが現れました。
その踏み跡を登っていくと、Z字形に曲がっていく短いが現れます。
階段を登っていくと、が沢山横たわっている所の手前から左へ曲がって尾根の背に乗ります。
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大倉部山 (標高691.9m)
次第に近づいてくる山頂を目指してを登っていきます。
樹木が少なくなって岩が目立つようになったを登るようになると、もうすぐ山頂です。
大きな岩を過ぎていくと、岩場になった大倉部山の山頂に到着しました。
北側にあった広い斜面から14分ほど、登山口から1時間49分ほどで登って来られました。
山頂にはがあるので、地形図に載っている691.9m峰になるようです。
傍には「大倉部山692m」のもありましたが、文字は消えそうになっていました。
三角点
基本測量
大切にしましょう三角点
国土地理院
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大倉部山の山頂からは、少し樹木に邪魔されながらも四方の山並みを見渡すことができます。
南東方向にあるを見下ろすこともできました。
山名などは特定できませんでしたが、南東から時計廻りに写した写真を載せておきます。
お昼にはまだ早かったのですが、に腰を下ろして、景色を眺めながら昼食タイムにしました。
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お腹も満ちたところで、下山する前に、東に見えているまで行ってみることにしました。
大きな岩を過ぎて丸いを緩やかに降っていくと、僅かな鞍部に着きます。
右側には先程来のが広がっていました。
左側にも方面の眺めが少し見えました。
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東峰
鞍部から軽く登り返していくと、大倉部山から3分ほどで高みに着きました。
地形図によると、大倉部山の東100m辺りにある標高680mほどの峰になるようです。
左は植林地、右は雑木林になっていて、展望は良くありません。
様子からすると、登ってくる時に見えていた「尖った高み」になるようです。
には杭と岩が幾つか頭を出している他には、これといったものは見かけませんでした。
尾根(*)はこの先へも続いているようでしたが、ここで引き返すことにしました。
*後日にこの先へ続く尾根を歩きました。
( 大倉部山を参照)
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大倉部山
を過ぎて登り返していくと、
往復8分ほどでへ戻ってきました。
岩場になった(*)を過ぎて、登ってきた尾根を降っていきます。
*後日に山頂から南南西へ延びる尾根を歩きました。
( 大倉部山を参照)
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が目立つ所の手前までくると、少し右へ降っていく踏み跡があります。
その踏み跡に入って鋭角に右へ折れ曲がっていきます。
朽ち果てそうな短い横木の階段の所をZ字形に折れ曲がって降って、
斜面を横切るように続くを降っていきます。
少し左へ曲がってになってくると踏み跡は不明瞭になりますが、
左側に現れる松林からあまり離れないように真っ直ぐ降っていきます。
少し傾斜が増す手前までくると、大きな木などが生える曲がり角に着きます。
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展望地
左のに近づいていくと、斜面を横切っていくが左に現れます。
斜面を横切るように緩やかに降っていくと、右側が開けて山並みを見渡せる展望地になってきます。
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展望地
更に斜面を横切っていくと、文字が消えて読めないが立っています。
山頂から11分ほどで着きました。
そこを右へ曲がって、急斜面を降っていきます。
程なくして傾斜が少し緩んでくると、右側が開けてを見渡せる展望地に着きます。
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展望地
少しずつ見える角度が変わってくるを眺めながら、
松の木が生えるを降っていきます。
松の木越にを眺めながら降っていくと展望地に着きます。
山頂から17分ほどで着きました。
右側に広がるを確認してから、更に尾根を降っていきます。
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分岐
次第に傾斜が増してくるを降っていきます。
正面の小尾根に引き込まれないよう注意しながら、少し右へ曲がっていく踏み跡を辿っていきます。
傾斜が更に増してきたを降っていきます。
登ってくる時には息も絶え絶えになった尾根ですが、それほど苦労することもなく降っていけました。
傾斜が緩んできた尾根を降っていくと、見覚えのある低い位置から幹が3本に分かれているがあります。
尾根は真っ直ぐ続いているのでそのまま降っていきそうになりましたが、
左から登ってきたことを思い出して曲がっていくと、すぐに「山頂へ1.4km」の標識のある分岐に降り立ちます。
山頂から29分ほどで降りて来られました。
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右へ続く道を降っていくとがあります。
目印に置いておいた折れた枝を確認して、左の道を降っていきます。
をしばらく降っていきます。
窪みがなくなって尾根の背に出て降っていくと、尾根が陥没している所を過ぎていきます。
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が現れて少し右へ曲がって降り傾斜が増してくると、
道がに分かれています。
登ってきた時と同じ左側の道を降っていきました。
1分もせずに合流してその先へ降っていくと、僅かな高みがあります。
高みを左右に避けるように道が二股に分かれていますが、ここでも左側の道を降っていきました。
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分岐
程なくして道が合流しますが、すぐにまたに分かれます。
そこでも左側の道を降っていきました。
道が合流して歩きやすくなったを降っていくと、「下山1.0km」の標識のある分岐に着きます。
先ほどの「山頂へ1.4km」の分岐から9分ほど、山頂から40分ほどで降りて来られました。
観音寺へは右の道を降っていくのですが、地形図によると左の道の先に358.4m峰があるようなので、
どんな所だろうと思って寄り道をしていくことにしました。
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鞍部
斜面の左肩に続く道を2分ほど降っていくと鞍部に着きました。
左右には峠越えの明瞭な道が続いていました。
脇には「大昭和製紙株式会社」と書かれた板が落ちていましたが、意味は分かりませんでした。
やも気になるところですが、正面の尾根を登り返していきました。
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少し登っていくと、僅かに起伏のあるが続きます。
地形図によると、標高350mほどの細長く続く高みになるようです。
のようになってきた尾根を軽く降ってから登り返していくと、
樹木が伐採されてこんもりとした高みが現れます。
「下山1.0km」の分岐から8分ほどの所になります。
地形図によると、358.4m峰の南東100m辺りにある標高350mほどの高みになるようです。
踏み跡は高みを巻くように左側に続いていますが、ちょいと上に登ってみると、
「地籍調査」のがありました。
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358.4m峰
高みから降りていくと、尾根の脇のを過ぎていきます。
馬の背のような尾根を進んで登り坂になってくると、僅かながあります。
標識類は見かけませんでしたが、左の道は西へ分かれていく枝尾根を降っていくようなので、正面の尾根を登っていきました。
僅かに右へ曲がって尾根の背を進んでいくと、樹木が伐採された所に出ました。
一番高そうな所にはがあるので、地形図に載っている358.4m峰になるようです。
「下山1.0km」の分岐から11分ほどの所になります。
周囲には樹木が茂っていて展望は得られませんでした。
尾根(*)はこの先へも続いているようですが、ここで引き返すことにしました。
*後日に先へ続く尾根を歩きました。
(「 岡358m峰」を参照)
三角点
基本測量
大切にしましょう三角点
国土地理院
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展望地
往復23分ほどで「下山1.0km」の分岐まで引き返してきて、登ってきた道を引き返していくと、
すぐの所に「大倉部山頂」のが立っています。
そこから右へ曲がって、傾斜の増した尾根を降っていきます。
傾斜が少し緩んできた尾根を降っていくと、分岐から3分ほどでがあります。
簡単な扉を開けて通過していくと、右側が開けた展望地に着きます。
少し脇に出た所から見えるを確認してから、その先へと降っていきました。
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を過ぎて、植林地の尾根を淡々と降っていきます。
展望地から9分ほど降っていくと、左側にが現れます。
ロープ柵沿いに5分ほど降っていくとがあります。
簡単な扉を開けて数10m進んでいくと、金網柵があります。
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観音寺
扉を開けて金網柵沿いに降っていくと、があります。
その横を過ぎてZ字形に折れ曲がっていきます。
正面にを眺めながら鉄パイプの手摺りが設置された道を降っていくと、
観音寺の境内の脇にある登山口に降り立ちました。
「下山1.0km」の分岐から22分ほど、358.4m峰への立ち寄りも含めて、大倉部山の山頂から1時間25分ほどで降りて来られました。
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別所バス停
境内を出て短い橋を渡り、少し右へ登った所からの全景を写真に収めてから、
小川沿いに続く舗装路を降っていきました。
川向こうにあるを見送って民家が建ち並ぶ坂道を降っていきます。
「大倉部山登山口200m」の標識の先で県道527号に出ると、すぐの所に別所バス停があります。
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