概 要 |
盛上山は豊岡市の日本海側にある標高426.5m(点名:田久日)の山で、
田久日・宇日・瀬戸・小島の地区の境界になっています。
今回は、東側に続く林道を詰めて南側へ回り込み、終点から尾根に出て山頂へ向かうルートを往復します。
三等三角点のある山頂からの眺めはあまり良くありませんが、林道の途中からは日本海や来日岳などを望む眺めが広がります。
|
起 点 |
豊岡市瀬戸 御待岬
|
終 点 |
豊岡市瀬戸 御待岬
|
|
御待岬…林道入口…切通…分岐A…分岐B…分岐C…林道終点…盛上山…林道終点…分岐C…分岐B…分岐A…切通…林道入口…御待岬
|
所要時間 |
3時間00分
|
歩いて... |
過日の台風の爪跡なのか、林道には木の枝などが散乱していましたが、それほど苦労することもなく歩いていけました。
林道の終点から斜面を10mほど登ると尾根の背に出ました。
そこからは比較的歩き易い尾根が山頂まで続いていました。
林道の途中からは、来日岳などの山並みや豊岡盆地に浮かぶ雲海などを眺めることができました。
|
関連メモ |
盛上山,
盛上山
|
|
御待岬
城崎温泉から県道3号を北上し、港大橋を見送って県道11号を進んでいきます。
瀬戸地区を曲がっていくと、日和山海岸への道が右へ分かれていきます。
その道は見送って坂道を登っていきます。
日和山トンネルの前を過ぎて更に登っていくと、へアピンカーブの先端に御待岬があります。
カーブを曲がった所が、車を10台ほど止められる広さのになっています。
脇には「御待岬海中公園」と題したと、
ここからの眺めの写真などが載っているが設置されています。
日本風景街道 但馬漁火ライン −御待岬からの展望−
ここ御待岬(おまちみさき)からは、日和山海岸(豊岡市)から丹後半島(京丹後市)先端の経ヶ岬までが一望できます。
山陰海岸(網野海岸から鳥取砂丘までの約75km)は国立公園に指定されており、海岸線は変化に富んだ景観を見せます。
日和山海岸は、波の浸食作用によって形成された海食台が発達しており、
山陰海岸ジオパークのジオサイトとしての指定を受けています。
また、御待岬の地先は、柱状節理のある溶岩によって形成された海食崖が海中まで発達しており、豊岡海中公園に指定されています。
この地域は、対馬海流(暖流)の影響を受けて平均水温は18度以上あり、透明度は陸水の影響が少ないため15〜25mにも達しており、
海中の景観は、海底の起伏に富む地形の上に、アナアオサ、オオシオグサスガモなどの海藻が大群落をなして草原のようになっています。
(但馬山陰海岸魅力あふれる道づくり豊岡市推進協議会)
港かるた
気比の浜を含む豊岡市の港地区では、地域の歴史や文化遺産、伝統行事などを題材にした「港かるた」を、住民自ら約2年の歳月をかけて作成しました。
ふるさとの魅力を再認識するとともに、後世に継承しようとする取り組みです。
但馬漁火ラインである県道香美久美浜線も「但馬海岸道路」と呼ばれていた頃のことが、かるたに取り上げられています。
御待岬海中公園
海中公園は見事な海中景観を形づくっている所を指定し保護しています。
これらの美しい海の資源を、みんなで大切にしましょう。
この区域で魚や海藻などを取ると罰せられます。
|
|
曲がり角にがあります。
正面の急坂を降って登り返した所に御待岬がありますが、周囲には柵が設置されていて降りてはいけません。
右側にはを見下ろすことができます。
海上には竜宮城にもなっているが浮かび、
その奥には丹後半島のも見えていました。
左側には海へ落ち込む切り立ったがあります。
(城崎マリンワールドは、以前には「日和山遊園」と呼ばれていました)
|
|
林道入口
御待岬を後にして県道11号を進んでいくと、正面の高みにが見えてきます。
道なりに右から左へ曲がっていくと、未舗装の林道が左へ分かれていきます。
地形図に載っている二重線の道になります。
入口の脇が少し広くなっていて、車を数台は置けるになっています。
左の樹間からはが見えていました。
今回はこのから盛上山へ向かっていきます。
林道を見送って県道11号を100mほど進んでいくと「盛上山ハイキングコース」の標柱(*)が立っています。
その脇から続く横木の階段混じりの道を登っていくと、携帯電話会社の城崎海岸無線中継所の電波塔が立っていて、
明瞭な道はそこで終わっています。
その先へ続く踏み跡を5分ほど進んでいくとゴルフ場の脇に出ます。
以前にはゴルフ場の端を通って再び山道に入り盛上山まで登っていけたようですが、
今ではゴルフ場の周囲に柵が張り巡らされていて行く手を阻まれます。
*後日に来てみると、「盛上山ハイキングコース」の標柱は無くなっていました。
|
|
林道のには夏草が生えていますが、進むにつれて少なくなってきました。
右には崖が続き、左の谷側には樹木が茂って、登り基調の林道からの展望はほとんど広がりません。
穂を出したを眺めながら進んでいくと、
背の高い枯れた木が2本立つ辺りからになります。
林道入口から9分ほど進んだ所になります。
|
|
登り坂になった簡易舗装路を曲がりながら4分半ほど進んでいくと、再びになります。
途中で折れたような大きなを過ぎた辺りから、林道に水が流れるようになりました。
何故だろうと思いながら進んでいくと、山から水が流れ落ちている所がありました。
林道入口から17分ほどの所になります。
谷側には土管があって、水が勢いよく流れ落ちていました。
土砂崩れで山側が詰まって、一部の水が林道に流れ出ているようでした。
|
|
角ばった石が目立つようになった林道を進んでいくと、露出したの脇を過ぎていきます。
石が目立たなくなった林道を登っていくと、谷側の樹木が低くなって眺めが広がってきます。
振り返ると、電波塔の先にはが広がっていて、もよく見えました。
正面には尾根が間近に見えるようになり、そろそろ登りは終わりになるように思えてきます。
|
|
切通
少しずつ見える角度が変わってくる景色を眺めながら林道を登っていくと切通のような所に着きます。
林道入口から37分ほどで登って来られました。
に登っていく踏み跡があるようでしたが、
上の方には尾根を塞ぐようなが見えていたので、登るのは止めておきました。
林道はこの先にも続いているので、更に進んでいきました。
|
|
分岐A
切通を過ぎて緩やかになった林道を進んでいくと右側が開けてきて、が見えてきました。
その左奥には豊岡盆地に立ち込めるも見えていました。
僅かに登って軽く降っていくと、僅かな高みの手前で林道が分岐しています。
標識類は見かけませんが、ここはを進んでいきます。
左の道は、200mほど進んだ所で行き止まりになります。
|
|
夏草などが少し生えるようになったを進み始めると、展望の広がる所がありました。
先ほどの所よりも手前の樹木が少なくて良い眺めだったので、
しばらく歩みを止めてやなどを眺めていきました。
|
|
分岐B
展望の広がる所を過ぎていくと降り傾斜が増してきます。
林道入口からここまでは軽四駆なら登って来られそうな道でしたが、この急坂は難しそうでした。
石に乗って転んだりしないよう足元に注意しながら降っていきました。
傾斜が緩やかになってくると分岐があります。
ここでも標識類は見かけませんが、(*)は盛上山から離れていきそうなので、
幅の狭いを進んでいきました。
*後日に正面の道を歩きました。
15分ほど降った所で道が二手に分かれていますが、7分ほど先で合流します。
その先の僅かな鞍部で林道は終わって、狭い山道のようになります。
256m峰へ登っていくと、その先はシダ類が茂っていて道が不明瞭になります。
|
|
普通の山道より少し広い程度の幅の林道を進んでいきます。
時折開けるを眺めたりしながら進んでいきます。
多少の登り降りはありますが長くは続かず、全体的には等高線に沿うように続いています。
過日の台風の爪跡なのか、道には木の枝などが散乱していましたが、歩いていくのに支障はありませんでした。
分岐Bから4分ほど進んでいくと、谷側にが三本並んでいる曲がり角を過ぎていきます。
崖崩れ気味の所を過ぎていくと、樹間からが見える所がありました。
そこを過ぎていくと、が露出した崖を曲がっていきます。
分岐Bから7分ほどの所になります。
|
|
分岐C
岩が露出した崖を過ぎて4分ほど進んでいくと、小さなの所がありました。
脇を迂回してその先へ進んでいくと、左側の谷向かいのが次第に迫ってきて、
谷筋の最深部に近づいてきたことが感じられます。
右側を見上げるとが見えていました。
地形図によると、盛上山から南東へ延びる尾根のようです。
少し登り坂になってくると分岐があります。
先ほどの分岐Bから18分ほどの所になります。
標識類は見かけませんが、盛上山へは右側の坂道を登っていきます。
左側の道は、谷筋を回り込んで南へ向かった先で行き止まりになっています。
|
|
植林地に続く坂を1分ほど登っていくと、左側の樹間からを眺められる所がありました。
引き続き散乱している木の枝を避けながら進んでいきました。
谷側に生えるを過ぎていくと、を眺められる所がありました。
|
|
林道終点
道を塞いでいるの下を過ぎていくと、林道は終点になります。
先ほどの分岐Cから7分ほど、切通から34分ほどで着きました。
正面には枯れた大木があります。
どうしたものかと思案していると、右側のすぐ上にが見えたので、
植林地の斜面を登っていくことにしました。
|
|
の斜面にはあまり草は茂っておらず、
小さな常緑樹や木の根などに掴まりながら何とか登っていくことができました。
10mほど登っていくと、左右に通る尾根に登り着きました。
地形図によると、ここは盛上山とその南南西400m辺りにある標高380mほどの高みとの中間にある緩やかな尾根になるようです。
盛上山は右へ進んでいくのですが、
10mほど左にがあったので、ちょいと立ち寄ってみました。
日当たりが良いので眺めが広がるかも知れないと期待しましたが、手前の樹木に遮られて展望はほとんど得られませんでした。
|
|
僅かな高みから引き返して、北北東に続く植林地のを進んでいきます。
明瞭は道はありませんが、下草は生えておらず樹木も密生していないので、歩くのに支障はありませんでした。
2分ほど進んでいくと、が露出している所があります。
そこを過ぎていくと、次第に雑木林に変わっていきます。
登り傾斜も増してきますが、疲労困憊するほどの坂ではありません。
僅かな高みから5分ほど登っていくと、枯れた大木がありました。
|
|
盛上山 (標高426.6m)
枯れた大木を過ぎての尾根を更に登っていくと、正面の上の方に山頂らしきものが見えてきます。
もうすぐ山頂だと分かって気を取り直して登っていくとの山頂に着きました。
林道終点から15分ほど、林道入口から1時間30分ほどで登って来られました。
山頂にはがあるので、地形図に載っている426.6m峰になるようです。
脇には「」と書かれた板もありました。
|
|
山頂の周囲には樹木が茂っていて眺めは良くありませんが、北側が僅かに開けていて、
日本海や「盛上山ハイキングコース」に立つ電波塔などを眺めることができました。
地図によると、ここは瀬戸地区・小島地区・宇日地区・田久日地区の境界になっているようです。
|
|
右の方には広めで歩き易そうな尾根(*)が続いていて、
その少し先から東北東に延びる「盛上山ハイキングコース」の尾根と、南東に延びる切通へ続く尾根が分かれているようです。
歩いてみたくもありましたが、「盛上山ハイキングコース」はゴルフ場の柵に行く手を阻まれるし、
切通へ降る尾根には巨大な岩が立ちはだかっているようだったので、来た道を引き返すことにしました。
*後日に右の尾根を歩きました。
(「 盛上山」,
「 盛上山」を参照)
|
|
林道終点
登ってきた時の様子を思い出しながら、ルートを外れないように尾根を降っていくと、
山頂から10分ほどでの手前まで戻ってきました。
そこから左下に見える枯れた大木を目指しての斜面を降っていきます。
すぐにが見えてきて安心しながら降っていきました。
枯れた大木に着いて、その袂から林道の終点に降り立ちました。
山頂から13分ほどで降りて来られました。
|
|
分岐C
元来た林道を引き返していきます。
谷側に生えるを過ぎ、山並みを眺めたりしながら進んでいくと、樹間からが見えました。
そこを過ぎていくと、林道終点から6分ほどで分岐Cに着きました。
|
|
右からの林道を併せて、正面に続く林道を進んでいきます。
している所を過ぎ、石がゴロゴロしている所を過ぎてを登っていきます。
緩やかになった道を進んで少し降るようになると、岩が露出した崖を曲がっていきます。
|
|
分岐B
谷側にが三本並んでいる曲がり角を過ぎていきます。
を眺めたりしながら進んでいくと、次の分岐Bに着きました。
正面の林道は見送って、左へ戻るようにして続くになった林道を登っていきます。
|
|
分岐A
急坂を登り切って緩やかになった林道を進んでいきます。
左にはが広がってきますが、来る時に立ち込めていた雲海は消えていました。
景色を眺めながら進んでいくと、三つ目の分岐Aに着きます。
右からの林道を併せて、左へ進んでいきます。
|
|
切通
これまでよりも広くなって軽四駆なら通っていけるを快適に進んでいきます。
僅かな高みを越えて降っていくと、巨大な岩が頭を覗かせるが近づいてきます。
岩が樹木に隠れるようになってくると切通に着きました。
林道終点から25分ほどで戻って来られました。
|
|
尾根の右側に続く林道を降り始めると、右側にはなどを一望できる眺めが広がってきます。
樹間から見えるを眺めながら林道を淡々と降っていきます。
道の下に埋設されたを過ぎ、正面に日本海を眺めながら降っていくと、
程なくしてになります。
|
|
林道入口
簡易舗装路を3分ほど降っていくとになります。
が立つなどの海岸線を眺めたりしながら進んでいくと、
県道11号にある林道入口に着きました。
切通から29分ほどで戻って来られました。
ここからはを降っていきます。
|
|
御待岬
道なりに右から左へ曲がりながら4分ほど降っていくと、御待岬のヘアピンカーブの手前にある駐車場に着きます。
盛上山から1時間15分ほどで戻って来られました。
目の前に広がる日本海などの眺めを楽しんでから家路に着きました。
|
|