天滝
概 要 天滝は養父市大屋町にある落差98mの滝です。 「日本の滝100選」にも選定されていて、県下一の名瀑です。 まるで天から降ってくるかのように、切り立った岩壁を水が流れ落ちています。 滝までの天滝渓谷には遊歩道が設置されていて登り易くなっています。 今回は麓にあるレストハウスから天滝までを往復するルートを歩きます。
起 点 養父市大屋町 筏地区
終 点 養父市大屋町 筏地区
筏地区…休憩所…遊歩道入口…東屋…鼓ヶ滝…東屋…天瀧三社大権現…天滝…天瀧三社大権現…東屋…鼓ヶ滝…東屋…遊歩道入口…休憩所…筏地区
所要時間 2時間10分
歩いて... 天滝渓谷に続く遊歩道は傾斜が急な所もあって、かなり息が切れました。 その上、折からの蒸し暑さで汗が止め処もなく噴き出してくるので、何度も立ち止まって呼吸を整え汗を拭き拭きの登りになりました。 標準時間以上を要して喘ぎながらもたどり着いた天滝では、ヒンヤリとした飛沫で涼を得ることができました。
関連メモ 杉ヶ沢高原, 天滝
コース紹介
筏地区
養父市大屋町を通る県道6号から県道48号に入って西進していきます。 筏地区まで来ると、の手前から右へ道が分かれていきます。 「日本の滝100選 天滝 2.6km」などのが幾つかあって、を指しています。 神社の道路向かいには西谷ふれあいの家がありました。 右の道に入って天谷川に架かる天谷橋を渡った所にがあります。 店の周囲や橋の手前が駐車場になっているので、ここに車を止めさせてもらいました。 天滝登山案内所にもなっているので何か情報を得られるだろうと思っていましたが、 開店時刻の前だったためか、この時はシャッターが降りて「定休日」の札が掛かっていました。 店の先の一段高い所にはログハウスのがありました。
トイレを過ぎたすぐ先に分岐があります。 辺りにはが幾つか設置されていて、 右の道は「林道(天谷尾谷線)」、左の道は「天滝・天滝渓谷」となっています。 「日本の滝百選 名勝 天滝 登山口駐車場まで1km」の看板類もあって、左の道を指していました。 角には「明治二十一年中秋 天滝三社大権現道」と刻まれたもありました。 脇にある「」では、天滝登り口駐車場までは約700mとのことです。 ここは左へ曲がっていく道を登っていきます。
土・日・祭日は奥の道路及び駐車場が狭いため大変に混雑します。 ここの駐車場をご利用下さい。
 (大屋町、筏区、天滝を生かす会)
林道 天谷尾ノ谷線 起点
幅員4.0m 延長4,726m
この林道は民有林林道です。 次のことに十分注意して通行して下さい。
…落し…は徐行、出合がしらに…、土砂崩れ、路肩に…
 (林道管理者 大屋町)
日本の滝百選 名勝 天滝
←登山口駐車場まで1km
・天滝まつり 4月第2日曜日
・もみじ祭 11月3日(文化の日)
休憩所
左から右へS字に曲がりながら舗装路を進んでいくと、欄干の設置されたを渡っていきます。 植林地の中に続く舗装路を更に登っていきます。 道の脇にあるコンクリートブロック製のを過ぎていくと、ログハウスの休憩所があります。 レストハウス天滝から14分ほどで着きました。 中にはテーブルと長椅子が設置されていました。 「天滝を生かす会」のもありましたが、この時には閉まっていました。 休憩所の前の一段高い所がになっていて、10数台は止められそうな広さがありました。 脇には「」や「」の案内板が設置されていました。 ここから天滝までは、約1.2km・40分とのことです。 また、トイレも設置されていました。
大屋町観光案内 おおやイラストマップ
星と語る森と清流のまち大屋町へようこそ
広大なブナの原生林や日本南西限のミズバショウ自生地など、太古以来、人の手で破壊しなかった大自然が、わが町の宝です。 豊かな大自然に抱かれた快適な生活空間の中に、誰もが住んでみたくなる、福祉のゆきとどいた町、それが大屋町です。
天滝 徒歩で約40分
「日本の滝百選」に選ばれている名瀑である。 天滝渓谷の入り口から渓流沿いの遊歩道を約1.2キロメートルほど登っていくと、突然目の前に巨大な水柱が出現する。 98メートルの高さから下の岩をめがけてほとばしる様はまさに天から水が降り注いでいるようにさえ見える。 その昔、弘法大師が全国を行脚中に天滝渓谷を訪れたとき、滝の荘厳な姿に感動して、この地を聖地としてあがめたと伝えられている。 天滝渓谷に春を告げるのが「天滝祭」。 春の行楽シーズンの安全を願う神事が行われる。 冬の間の厳しい表情が嘘のように、この時期には渓谷も鮮やかな新緑に包まれる。
 (養父市)
登山道のご案内 天滝・俵石・杉ヶ沢高原マップ
ハイキングコース 駐車場〜天滝 → 約1.2km
天滝〜俵石 → 約0.8km
俵石〜杉ヶ沢 → 約1.3km
天滝  県下一を誇る名瀑「天滝(てんだき)」。 天滝渓谷入口の駐車場から、渓流沿いの遊歩道を約1.2キロkm登ると、突然目の前に白い水の柱が現れます。 天から降るかのように流れ落ちるこの滝こそ、落差98メートルと県下一を誇る名瀑「天滝」です。 この天滝は、その荘厳で力強い姿と、滝にまつわる伝説などから「日本の滝100選」に選定されています。 天滝までの渓谷には、夫婦滝・鼓ヶ滝・糸滝などの滝群があり、 春の新緑、秋の紅葉を背に落ちる滝、厳寒に凍る滝、四季折々楽しい姿を見せます。 この天滝渓谷には、森林浴場として「森林浴の森100選」や「兵庫県森林浴場100選」にも指定されています。
俵石  規則正しく俵を積み重ねたように見えるところから、この名前がつきました。 初めて見た人はびっくりしたでしょう。 「山の中に俵がある」と。 また、名付けた人もすごい知恵です。 今から240万年以上前の火山活動でできた溶岩が固まり今の形になりました。 玄武岩からでき、柱状節理といいます。 昔から変わらない風景です。
杉ヶ沢高原  標高72m〜850mに位置し、広さ約300ha。 中央に湿地があります。 湿地植物も一部生育しています。 そこに杉の木が数本あり沢になっていたところに名前の由来があります。 縄文時代にも人がいたことがわかっています。 昔は、地元の但馬牛の共同放牧場として利用されていました。 ログ休憩所(トイレ2箇所)などがあり登山の疲れを癒すさわやかな風が迎えてくれる。
 (養父市)
遊歩道入口
駐車場の先へ進んでいくと、すぐに舗装路は終わりになります。 ここが天滝渓谷に続く遊歩道の入口になります。 周囲には看板類が幾つか設置されていて、もありました。 すぐ先に架かるの手前にドラム缶が置かれていて、 スキー用と思われるストックが幾つも入っていました。 缶の側面には「ストック80本」と書かれていましたが、『自由に使ってください』ということでしょうか。
◎日本の滝百選平成2年選定
◎森林浴の森日本百選昭和61年選定
◎兵庫森林浴場50選昭和59年選定
天滝渓谷の自然を守れない方は入山禁止
1.ごみ・あき缶・たばこを捨てる人
2.山野草を採る人
3.その他自然を守り、愛せない人
天滝渓谷〜天滝〜俵石〜杉ヶ沢高原周辺は、「氷ノ山・後山・那岐山国定公園」に含まれており、 貴重な自然と高山植物の宝庫として、大切に保護しています。
 (大屋町、筏区、大屋町観光協会、天滝を生かす会)
天滝へ入山される皆さんへ
天滝への登山道上で事故が起きています。 楽しい天滝登山となりまうよう、下記の点にご注意ください。
(1) 天滝までは片道1.2km約40分程度かかります。 夕方からの登山は危険ですので入山は自粛してください。
(2) 登山道上では落石の恐れがありますので十分ご注意ください。 とくに、雨天時や強風時、大雨の後にはご注意ください。
(3) 隊長はいいですか? ゆっくりと時間をかけて登りましょう。 不調を感じたら、無理せず下山しましょう。
(4) 登山に適した靴ですか? 革靴やハイヒール、サンダル等は、滑りやすくて危険です。
(5) 小さな子どもさんは、下山するまで保護者がしっかりと手をつないで登りましょう。
 (養父市、養父警察署、天滝を生かす会)
足元が悪いため、秋〜春期間、夕方の登山は危険ですので自粛して下さい。
天滝まで往復約1時間10分。
 (大屋町)
青雲に ひびきとよみて 落ちきたる 天瀧なりと こころつつしむ 富田砕花歌 研秀書
木橋を渡って、渓流の左岸に続くを登っていきます。 普通の山道よりは幅があって整備されていることが伺えます。 沢にはが幾つもあって、流れ落ちる水が心地よい音を響かせていました。 傾斜が増した所には横木の階段などが設置されていて歩き易くなっていました。 傾斜が緩やかになってきた道を進んでいくと、 道端の木に「天滝まで1,100m」のが取り付けられていました。 遊歩道入口から2分半ほど登った所になります。 同様の標識はこの先にかけて点々と設置されていました。 分岐などは特になくて迷うこともないのですが、標識を確認しながら登っていくと安心できます。
美しい自然をいつまでも大切に。 ゴミは持ち帰りましょう。
 (大屋町)
いつまでも美しい自然を守るため、ゴミは各自で持ち帰りましょう。
緑の山は みんなの宝 天滝まで1,100m
 (大屋町同友会)
標識を過ぎて1分ほど進んでいくと、左へ戻るようにして分かれていく小径がありました。 入口には「岩間の滝」のが立っていました。 頭部には赤い標識が取り付けられていて、滝のある方角を示しているようでした。 それが示す上流の方を窺ってみると、 先の方にそれらしいが僅かに見えていましたが、よく分かりませんでした。 小径を見送って遊歩道を登っていくと、沢側にが続くようになります。 山側にはトラロープも張られていましたが、特に危険な様子はありませんでした。
渓流にあるを眺めながら登っていくと、 程なくしてになってきます。 この時には体調が今ひとつだったこともあって、次第に息が切れてきました。 蒸し暑さで汗も噴き出してくるので、何度も立ち止まって汗を拭き呼吸を整えながら登っていきました。 岩壁に沿って進んでいくと、「糸滝」と「連理の滝」の標柱が立っていました。 先ほどの標柱と同様に頭部に方角を示すものが付いていましたが、手前の樹木に邪魔をされたりして、 滝はよく確認できませんでした。
横木の階段に変わった遊歩道を更に登っていきます。 緩やかになった道を進んでいくと、を跨いでいきます。 再び現れるを登り、コンクリート製のの上を過ぎていきます。 鉄の鎖柵が続く坂道を更に登っていくと、鎖柵の支柱に「天滝まで700m」のが取り付けられていました。 そのすぐ先には「久遠の滝」の標柱が立っていました。 頭部の赤い標識が指し示す方角を窺ってみると、と思われる滝が見えていました。
緑いっぱい みんなで守る 天滝まで700m
 (大屋町同友会)
東屋
横木からコンクリート製に変わっていく階段を降っていくと、右から流れてくるを跨いでいきます。 緩やかになった道を進んでいくと、渓流にが架かっています。 木橋を渡ってコンクリート製の階段を1分ほど登っていくと東屋が建っていました。 休憩所から20分ほどで着きました。 左側の崖には「天滝まで600m」のが取り付けられていました。 柱に巻きつけられた「ヤマビルに注意」の貼り紙を気にしながらも、 ベンチに腰かけて水分補給をしながらひと休みしていきました。
足元や肩などに虫よけスプレーを吹きかけていたのが効を奏したのか、 この時にはヤマビルやダニなどに取り付かれることはありませんでした。
自然を守り 森を育てよう 天滝まで600m
 (大屋町同友会)
ヤマビルに注意!!
ヤマビル : 体長は10〜35mmで伸び縮みが激しく、倍くらいまで伸びる。
近年、市内各地で『ヤマビル』が確認されています。 天滝公園内でも、湿気の多い日等にヤマビルによる吸血被害が発生しています。 天滝へ入山される方は、登山途中や下山後には、ヤマビルが体(主に脚部)に付いていないか注意してください。
◇ヤマビルの活動◇
ヤマビルの活動期間は5月〜10月頃迄です。 特に雨が降っているときや雨上がりなど湿度の高い時に活発に活動します。
◇ヤマビルに吸血されていた場合◇
1) ヤマビルの付着に気が付いた時は、慌てて取らないでください。 皮膚に歯が残り後で化膿したりする場合がありまう。
2) ヤマビルに火を近づけると口を放します。 塩や酢をヤマビルに直接かけることも有効です。 その後、傷口から血液を固まらせない物質を血液と一緒に押し出すように排出し、傷口を水などで洗浄してください。 最後に抗ヒスタミン剤(虫刺され薬やかゆみ止め薬)を塗布。 傷口にはアンモニアを塗布しないでください。
3) 出血がつづく時は、清潔な布を傷口にあて、手のひらの根本で上から圧迫して止血してください。
 (養父市、天滝を生かす会)
落ち着いたところで、東屋を後にしてその先へ登っていきます。 すぐの所に「夫婦滝」のが立っていて、正面を指していました。 コンクリート製の階段になった道のすぐ先にはが架かっていました。 橋の手前にも小滝がありましたが、上流にあるのが夫婦滝でしょうか。
木橋を渡ってコンクリート製の階段を更に登っていくと、再びが架かっています。 木橋を渡って間隔の広いを登っていくと、 路面近くに「天滝まで500m」のがありました。 階段を更に2分半ほど登っていくと、「天滝まで400m」のがありました。 標識を過ぎて緩やかになった道を進んでいくと、20mほどの間隔をおいて、渓流に木橋が二つ架かっていました。
緑いっぱい みんなで守ろう 天滝まで500m
 (大屋町同友会) 自然はみんなの宝です。 ゴミも忘れず持ち帰りましょう。
 (大屋町)
大切な緑は みんなのもの 天滝まで400m
 (大屋町同友会)
鼓ヶ滝
を渡ってその先に架かるを渡り返していくと、 山際に「天滝まで300m」のが寄り掛かっていました。 間隔の広い横木の階段を登り切ると「鼓ヶ滝」のが立っていて、正面を指していました。 樹間からは大きな滝が見えていました。 そこへ向かって横木の階段を降っていくと、の傍に大きな滝がありました。 切り立った岸壁を流れ落ちているこの滝が鼓ヶ滝になるようです。 東屋から12分ほどの所になります。 良く見ると、滝壺の近くには、微かながらが出ていました。
緑いっぱい みんなで守ろう 天滝まで300m
 (大屋町同友会)
小さな愛情一!
自然は、みんなの財産です。 マナーを守って旅をする。 あなたに感謝し、健康と幸せを祈ります。
 (兵庫登山会)
滝の前の木橋を渡って、左・右と何度か折れ曲がりながら高度をかせいでいきます。 傾斜が緩やかになると「天滝まで200m」のがあります。 鉄の鎖が設置された岩壁沿いを進むようになると、流れ落ちるの横に出ました。
大切な緑は みんなのもの 天滝まで200m
 (大屋町同友会)
東屋
緩やかになったを進んでいくと、 山際に「天滝まで100m」のがありました。 標識を過ぎていくと、1分もしない所にが設置されていて、 その数10m先にが建っていました。 鼓ヶ滝から7分ほどで着きました。 入口には「これより50m 三社権現社殿」の標識が取り付けられていました。 山際には「」が佇んでいました。
あと一息 がんばれ! 天滝まで100m
 (大屋町同友会)
東屋を過ぎて横木の階段を登り始めた所に、鉄パイプで囲われたがあって、 目指す天滝を見上げることが出来ました。 ここまで何度も立ち止まって呼吸を整え、噴き出す汗を拭き拭き登ってきましたが、 やっと天滝がその姿を現してくれて、何とも感動ものでした。 最後の登りに備えて、まだ少し距離があるを眺めながらひと息入れていきました。
天瀧三社大権現
気を取り直してを登っていきます。 1分半ほどで階段を登り切って、その先のを登っていきます。 左へ折れ曲がっていくと、大きな樹木の先から右へ続く手摺付きのが現れます。 その石段を登った所に天瀧三社大権現がありました。 祠の中にはが安置されていて、長瓏寺の由来などを書いた板が掲げられていました。
天滝「長瓏寺」の由来について
享保十二年(元禄時代)修理の時の棟札に、 恭しく思うに往古より天滝有りて、天滝の麓に三社権現社本地大聖不動明王あり、 元亀四年(室町時代)台風により神社破損、その後天正二年時分、谷蔵坊の願いにより為主社壇に造立。 年月を経て大破したので享保十二年丁未(ひのとひつじ)の春、村中の氏子の深甚なる願いに依り建立する。 泰照山長谷寺隠居、孝憧謹書。とある。 以後西谷青年団の協力を得て現社殿に修復された。 従って第一回目の修理、元亀四年より今年まで長瓏寺及び天滝三社大権現の起源は四百二十年以上である。
長瓏寺
古くより天滝の不動様といわれ長谷寺に統合されているが、不動堂には三社権現が祭られ、四月十一日に祭りが行われてきた。 この日、長谷寺では不動堂にお参りし、お経を上げる慣わしであった。 祭りの当日、二歳の子どもを背負って天滝にお参りすると、「カンの虫」に効くと共に健康と繁栄の神としてしたわれ、 近在から多くお参りがあり、現在では四月第二日曜日に続けられている。
お不動様(不動明王)
お不動様は密教の本尊「大日如来」様がもろもろの悪霊を調伏するために忿怒の形相をとって現れた姿をいう。 従ってカンの虫に良く効くと昔から言い伝えられてきた。
平成六年五月吉日 泰照山長谷寺
兵庫県養父郡大屋町筏区 天滝を生かす会
祠の前は鉄柵で囲まれていて「名勝 天瀧」と刻まれた石碑やベンチなどがありました。 脇には「天瀧 落差九十八メートル」と題した解説板もありました。 名前を記したものは見かけませんでしたが、情報によるとというようです。 駐車場のあった休憩所から50分ほどで到着しました。 目の前には、切り立った岸壁を流れ落ちる天滝が間近に見えていました。
天瀧 落差九十八メートル
天瀧は、県下最高峰の氷ノ山を源流に落差九八m(平成二年実測)と県下一を誇る名瀑で、 その名の通り天から降るかのように流れ落ちる雄大さから、平成二年には「日本の滝百選」に選定されています。 この天瀧は、古く「大和長谷寺縁起」や「役の行者本記」にも書かれ、 また、弘法大師が仏運興隆の地を求めて全国行脚した際、滝の霊気に打たれて、 「この地こそ仏陀の我に恵み給いし聖地」と、谷の数をかぞえたところ、千に一つ足らなかったため、 居を高野山に求めた−との伝説が残っています。 また、登山口からの渓谷沿いの遊歩道は、原生林に囲まれ「森林浴の森日本百選」にも選定されています。
 (大屋町、筏区、天滝を生かす会)
時は流れど、昔も今も変らぬものは、美しい水の流であろう。 自然の造形美−! それが天滝なのだ! この景観を、心の財産として、いつまでも大切にしようね。
 (兵庫登山会)
天滝
祠の左側から奥へとが続いています。 入口にはが立っていて、その先に続く道は「俵石・杉ヶ沢高原」となっています。 その道に入って軽く降っていくと、すぐの所にがあります。 標識類は見かけませんでしたが、正面へ登っていくのが俵石杉ヶ沢高原へ続く道(*)のようです。 左へ少し降り気味に続く道へ入っていくと、天滝のすぐ傍のに出ました。 日照りが続いていたこともあって、流れ落ちる水の量は少な目でしたが、 傍までいくと、天から降ってくるかのような飛沫で辺りはヒンヤリとしていました。 これまで喘ぎながら登ってきた疲れを癒しながら、しばらく滝を愛でていきました。
*後日に杉ヶ沢高原を歩きました。(「杉ヶ沢高原」を参照)
東屋
天滝を満喫したら、来た道を引き返していきます。 天滝展望台まで引き返して石段を降り、緩やかになった先の横木の階段からを降っていきます。 滝見台で振り返ってをもう一度眺めてから東屋に降り立つと、 登ってきた壮年の夫婦が、汗を拭きながら休憩していました。
東屋
折れ曲がりながら斜面を降っての前を過ぎていきます。 少し登ってから降っていくと、20mほど離れた所に架かるを二つ渡っていきます。 先ほど歩いて様子が分かっているし、降り基調の道なので、快調に降っていけました。 木橋を渡っていき、を眺めながらを渡り返して降っていくと、 天滝展望台からから15分ほどで東屋に着きました。 登ってきた時と違ってそれほど疲れていなかったので、休むことなく通り過ぎていきました。
遊歩道入口
を渡り、 その先のを跨いでコンクリート製の階段を登っていきます。 鎖が張られた沿いを過ぎて降っていくと、の上を過ぎていきます。 が続く遊歩道を淡々と降っていきます。 正面が明るくなって傾斜も緩んでくると、遊歩道の入口に架かる木橋が見えてきます。
休憩所
木橋を渡って舗装路を降っていくと、駐車場のある休憩所に戻ってきました。 天滝展望台から30分ほどで降りて来られました。 駐車場には来た時に見かけたのとは違う車が1台止まっていましたが、東屋で出会った夫婦が乗ってきた車でしょうか。
筏地区
休憩所を後にして、舗装路をその先へと降っていきます。 植林地に入ってS字に曲がりながら降っていきます。 橋を過ぎて更に降っていくととの分岐に出ました。 右へ曲がってトイレの前を過ぎていくと、愛車を止めておいたに戻ってきました。 休憩所から14分ほどで着きました。 事前に得ていた情報では、この日はレストハウスの定休日ではない曜日で、時刻も営業時間内になっていましたが、 シャッターはまだ降りたままでした。