概 要 |
矢次山は豊岡市にある標高568.0mの山です。
旧豊岡市では最高峰でしたが、近隣町との合併により一番ではなくなりました。
山頂近くまで林道が通っていて、気軽に登ることが出来ます。
ルートは幾つかあるようですが、今回は南西側の林道から矢次山へ登り、少し北から折り返して林道を降るルートを歩きます。
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起 点 |
豊岡市目坂 奈佐森林公園登り口
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終 点 |
豊岡市目坂 奈佐森林公園登り口
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奈佐森林公園登り口…林道入口…林道分岐…林道分岐…林道分岐…矢次山…林道分岐…林道分岐…林道入口…奈佐森林公園登り口
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所要時間 |
3時間20分
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歩いて... |
山頂からの眺めはあまり良くありませんでしたが、林道には山並みなどを眺められる所が数箇所ありました。
道程の5%ほどが山道で、残りは舗装路と林道でした。
533m峰の北側の林道には萱が茂っていましたが、冬枯れていて歩くのに支障はありませんでした。
533m峰の東側はぬかるんだり凸凹していて、歩き難い道が続いていました。
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関連メモ |
矢次山,
矢次山
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奈佐森林公園登り口
目坂バス停を過ぎて目坂地区の集落を進んでいくと、「←奈佐森林公園」の標識の出るT字路があります。
そこを左折して坂道を登っていくと、
「」が設置された駐車場があります。
ここから先は道が狭くなるし、奈佐森林公園の周囲を取り巻く遊歩道も分かれているので、
ここが公園の登り口になるようです。
「」の看板もあって付近の地図が載っていましたが、
今回歩く矢次山までの道は描かれていませんでした。
矢次山へ登るのには少し離れた所になりますが、今回はここに駐車して引き返していきました。
豊岡市奈佐森林公園は下記の期間は休園します。
休園期間 10月1日から翌年3月31日まで
休園期間中は、キャンプ用施設・ふれあい館等は利用できません。
(豊岡市市役所コウノトリ共生部農林水産課)
山芋堀等の入山はご遠慮下さい。
この周辺は保安林です。
樹木を折ったり土地の形状を変えることは禁止されています。
(豊岡市)
保健保安林
所在場所 豊岡市目坂字桃ヶ坂426-1ほか5字ほか100筆
この付近一帯の山林は、保安林に指定されています。
次の行為をしようとするときは、豊岡農林事務所へ相談してください。
1.立木竹の伐採及び損傷
2.下草・落葉・落枝の採取
3.樹根・土石の採掘・その他土地の形質の変更
山火事に注意しましょう。
(兵庫県)
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道路を降ってT字路の手前まで来ると、左側の一段高い所に「」がありました。
傍の山際には、にお地蔵さんが佇んでいました。
を左折して、目坂川に架かるを渡っていきます。
積雪時 この先通行止
(兵庫県)
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目坂川が流れる谷筋には畑が続いていました。
谷筋に続く道路を進んでいくと、「」の標識がありました。
その標識を過ぎていくと、目坂川の支流に架かる小橋を渡っていきます。
右の谷筋へが分かれていますが、地形図に載っている破線の道のようでした。
その奥にが二つ見えていましたが、
方角からすると、手前の山が307m峰で、後ろの山が533m峰でしょうか。
異常気象時通行規制区間 起点
通行規制について
これより4km(竹野町床瀬まで)の間は下記の場合に通行止めをします。
1.連続雨量が概ね130ミリに達した時
2.道路が危険な時
(兵庫県、但馬県民局、豊岡土木事務所)
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道端にある「資材置場」の看板が立つ空地を過ぎていきます。
田圃が続くようになるとが広がってきました。
縦列駐車なら出来そうな所でしたが、農作業の為にあるように思えました。
その先には「県道1 兵庫」「豊岡市目坂」の道路標識が立っていました。
登り基調の道路を更に進んでいくと、右へ曲がる角にがありました。
ここも駐車の出来そうな広さがありましたが、入口には鎖が渡されていて立入禁止のようでした。
左側を流れる目坂川にはがありました。
取り付けられた銘板によると「出合堰堤」というようでした。
不法投棄禁止
豊岡のまちを美しく守ろう。
ごみを不法に捨てると法律により処罰されます。
(豊岡市、豊岡警察署、豊岡市保健衛生推進協議会)
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林道入口
右へ曲がって真っ直ぐ登っていくと、ヘアピン状に左へ曲がっていく角からが分かれていきます。
奈佐森林公園登り口の駐車場から27分ほどで着きました。
このまま道路を進んでいくと、番屋峠を越えて竹野町床瀬へ続いているようですが、
今回はここから正面に続く林道を登っていきます。
林道の名前を記したものは見かけませんでした。
入口近くにはだったと思われる支柱が立っていましたが、
閉ざす部分はなくなっていました。
「」の看板もあって付近の地図が載っていましたが、
今回歩く矢次山までの道は描かれていませんでした。
水源かん養保安林
豊岡市目坂字法事ほか
保安林内では、許可なく立木竹を損傷し、土石・樹木を採掘し、土地形質を変更する等の行為をしてはなりません。
=山火事注意=
(兵庫県)
目坂法事公団造林地
契約面積 | 24.00ヘクタール |
契約期間 | 昭和54年度から50年間 |
土地所有者 | 目坂生産森林組合 |
造林者 | 北但東部森林組合 |
立派な山を育てましょう。
(森林開発公団 神戸出張所)
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林道は小型車なら通っていける幅がありましたが、路面にはかなり凸凹がありました。
2分ほど登っていくとを過ぎていきます。
になって見晴らしが得られない斜面を、右・左と曲がりながら登っていきます。
かなり傾斜が急な所もあるので、呼吸を整えながら登っていきます。
高い崖の傍を過ぎていくと、正面に高い山が見える所に出ました。
林道入口から15分ほど登った所になります。
あれが矢次山かとも思いましたが、地形図によるとその手前にある533m峰になるようです。
道はここで左へ曲がり、斜面(*)を緩やかに横切っていきます。
*後日に来てみると、左へ曲がってすぐの尾根を横切る所に、左右に分かれる林道が新たに出来ていました。
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緩やかで快適になった林道を進んで右へ曲がる辺りまで来るとが現れます。
段地区からこの辺りへ続く破線の道が地形図に描かれているので、
分岐はないかと探しながら歩きましたが、それらしい明瞭な道(*1)は分かりませんでした。
しばらく続くの脇を進んでいくと、右側の尾根が次第に低くなってきます。
道なりに右へ曲がりながら軽く登っていくと、幹の下の方が苔生した(*2)がありました。
林道入口から23分ほど登った所になります。
*1 後日に 段地区からの道を歩きました。(「 矢次山」を参照)
*2 後日に来てみると、老大木は根元付近から折れていました。
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林道分岐
老大木を過ぎると雑木林のに乗ります。
正面にを眺めながら林道を登っていきます。
やがて尾根の右肩を進むようにになると、林道が分岐しています。
林道入口から30分ほど登った所になります。
正面の山際には道標「」が倒れていました。
どちらの道を指しているのかと近寄ってみると、青マジックで「山頂←60〜45分」と書き込まれていました。
他にも文字らしきものが書かれているようでしたが判読できませんでした。
ここは地形図に載っている二重線の道から破線の道が分かれている所になります。
道は二重線と破線に区別されていますが、どちらも同程度の幅がある林道のようでした。
矢次山はどちらの道からでも登れるようですが、
今回は左側の道から登って正面の道を降ってくることにしました。
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少し戻るようにして左から右へ曲がっていく林道を進んでいきます。
あまり歩かれていないのか、道には(*)が沢山生えていました。
この時は冬枯れて倒れていたので歩いていくのに支障はありませんでしたが、
夏場には歩き難くなるだろうと思いながら進んでいきました。
進むにつれて次第に左側が開けてきて、山並みを見渡せるようになってきました。
残雪を頂いた山も見えていました。
良くは知らないのですが、左の方はで、右の方はでしょうか。
何度も振り返って景色を眺めながら進んでいきました。
*後日に来てみると、萱は痕跡もなくなって歩き易くなっていました。
(「 矢次山」を参照)
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522m峰のあるを左前方に眺めながら林道を登っていきます。
北斜面を通る道のためか、道端にはも見かけました。
『山頂付近にはまだ残雪があるのだろうか』と心配しながら進んでいきました。
次第に傾斜が緩やかになってくる道を進んでいくと、右側に続く尾根が低くなってきます。
振り返ると、先ほどと同様のを見渡せる眺めが広がっていました。
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林道分岐
眺めが広がる所を過ぎていくと、林道が分岐しています。
先ほどの林道分岐から26分ほどの所で、地形図では破線の道が分岐している所になります。
手前の両側には支柱が立っていました。
何だろうと思っていると、萱に隠れ気味の鎖が落ちていたので、車止めのようでした。
道標類は見かけませんでしたが、ここは矢次山へ向かって、
右へ戻るようにして続くを進んでいきます。
関係者以外、車輛の通行を禁止します。
(兵庫県森と緑の公社)
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これまでの林道に生えていた萱がなくなって、気分も快適になったを登っていきます。
右側に続く僅かなマウンドの上に登ってみると、先ほどよりも更に見晴しの良い眺めが広がっていました。
残雪を頂いたやと思われる山も良く見えました。
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左へ曲がりながら進んで尾根の左斜面を軽く降るようになると、
正面には目指すが見えてきます。
左の樹間からは日本海方面のが見えていました。
程なくして尾根の背に出ると、緩やかな鞍部になります。
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林道分岐
鞍部に続く広い林道を進んでいくと、次第に登り坂になってきます。
植林地と雑木林を分ける尾根に続く快適なを緩やかに登っていくと、
林道が分岐しています。
先ほどの林道分岐から9分ほどの所で、地形図にはこの分岐は載っていません。
正面には目指す矢次山の山容が間近に迫っていて、
左右に通る林道は、山頂の南側を巻くようにして続いているようでした。
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道標類は見かけませんでしたが、やを探っていると、
左側へ10mほど進んだ所から戻るようにして登っていくがありました。
これが矢次山の山頂へ続く道になります。
ここまでは車道と林道歩きが続きましたが、ここからは山道になります。
その山道を5mほど登っていくと、壊れた道標「」がありました。
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少し左へ曲がりながら登っていくと、左右に通るのような所に出ました。
どちらへ行けば良いのかと思っていると、右側は不明瞭になっていたので、
の明瞭で広い道を進んでいきました。
すぐに右へ曲がって、植林地と雑木林の間に続く熊笹(*)が茂る道を登るようになります。
*後日に来てみると、熊笹は枯れて僅かに茎が残るばかりになっていました。
(「 矢次山」を参照)
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矢次山 (標高568.0m)
熊笹が茂る道から左側のへ少し入ると、熊笹が生えていなくて歩き易くなりました。
山道から離れないように植林地を登っていくと矢次山の山頂に着きました。
山道に入って5分ほど、林道入口から1時間15分ほどで登って来られました。
駐車場からここまでは車道と林道がほとんどだったこともあって、
途中で長い休憩をとることもなく登って来られました。
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山頂には「矢次山 五六八米」と書かれた白塗りの標柱とがありました。
山頂には熊笹や萱(*)などが茂り、周囲は樹木に囲まれていました。
東側が少し開けていて、冬枯れの樹間から街並みなどを見下ろすことができましたが、
青葉が茂る季節になると、ほどんど展望は得られそうにありませんでした。
お昼にはまだまだ時間があったので、昼食は下山してから摂ることにしました。
*後日に来てみると、萱はなくなり熊笹は枯れて僅かに茎が残るばかりになり、山頂はすっきりとしていました。
(「 矢次山」を参照)
三角点
基本測量
大切にしましょう三角点
(国土地理院)
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林道分岐
登ってきた山道を引き返して林道に降り立ち、矢次山の東側に続く林道を進んでいきます。
登ってきた林道の先には522m峰から533m峰へ続くが見えていました。
植林地に入っていくとになってきます。
林道を4分ほど降っていくと、林道が分岐する所に出ました。
矢次山の山頂から9分ほどの所で、地形図では破線の道が分岐している所になります。
手前の脇に標識が倒れていたので起こしてみると、今降ってきた林道は「宮井・小城線」というようでした。
右の林道には「野垣・福成寺線」の看板が立っていました。
を進んでいくと、宮井地区や野垣地区などへ降りて行けそうですが、
今回はを進んでいきます。
平成6年度主間伐作業路
宮井・小城線 771m
一般車両の通行を禁止します。
(兵庫県森と緑の公社)
平成5年度主間伐作業路
野垣・福成寺線 965m
一般車両の通行を禁止します。
(兵庫県森と緑の公社)
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道端に投棄された4WDの軽トラックを過ぎて、水溜りもある緩やかな道を進んでいきます。
僅かな起伏はあるものの緩やかな道が続いていますが、
前日に雨が降ったのか、道はかなりぬかるんでいました。
作業用の車が通るためか、中央部分と轍部分でかなり凸凹状態になっていました。
一旦途切れた植林地を抜けていくと左側が開けていて、山並みや街並みなどを見渡せる眺めの良い所がありました。
先ほどの林道分岐から11分ほど進んだ所になります。
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植林地の斜面に続く軽い登り坂になった林道を進んでいきます。
引き続き、道はぬかるんで歩き難くなっていました。
先ほどの林道分岐から17分ほど進んでいくと、降り坂になってきます。
地形図によると、この辺りで破線から二重線の道に変わっているし、
先ほどの看板の「965m」という表記からすると、「野垣・福成寺線」はこの辺りで終わりになるように思えました。
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降り坂になってきた林道を淡々と降っていくと、樹木が途切れて見晴しが得られる所がありました。
先ほどの林道分岐から28分ほど降った所になります。
振り返り気味に左の方を眺めると、遠くにもが続いていました。
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林道分岐
更に林道を降っていくと、矢次山へ登って行った時にあった最初の林道分岐に着きました。
先ほどの林道分岐から31分ほどで降りて来られました。
ここからは元来た道を降っていきます。
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林道入口
から外れた先にあるを過ぎ、
の脇を降っていきます。
が見える所を過ぎて更に降っていくと、番屋峠を越えていく道路に出ました。
手前の林道分岐から23分ほど、矢次山の山頂から1時間6分ほどで降りて来られました。
ここから舗装された道路を奈佐森林公園登り口にある駐車場へと引き返していきます。
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出合堰堤の脇を過ぎ、「資材置場」の看板が立つ空地を過ぎていきます。
小橋の手前から左へ分かれていくを見送って、
畑が続くを降っていきます。
を過ぎていくと、
目坂川に架かる目坂橋があります。
橋を渡ったすぐ先に「奈佐森林公園→」の標識の出るT字路があります。
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奈佐森林公園登り口
T字路を右折してを登っていきます。
かなり傾斜があって、次第に息が切れてきます。
沢に架かるを渡っていくと、奈佐森林公園登り口にある駐車場に戻ってきました。
林道入口から24分ほどで到着しました。
靴を履き替えたり汗を拭いたりしてから、車中の人となりました。
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