城ヶ山
概 要 城ヶ山は新温泉町の春来地区にある標高562.4m(点名:城ヶ山)の山です。 かつて春来城があったという山頂は樹木に囲まれていますが、 途中にある展望地や地蔵堂からは、春来の山並みなどを眺められます。 今回は春来地区の春来上バス停から城ヶ山までの道を往復します。
起 点 新温泉町 春来地区
終 点 新温泉町 春来地区
春来地区…登山口…展望地…地蔵堂…城ヶ山…地蔵堂…展望地…登山口…春来地区
所要時間 1時間40分
歩いて... 傾斜が急な所には古くなった横木の階段が設置されていますが、硬質プラスチック製の階段に換わっている所もあります。 途中にロープが張られた急傾斜の所もありますが、山頂まで明瞭な道が続いています。 地蔵堂を過ぎると、広くて歩きやすい道になります。 城ヶ山の山頂は青葉が茂り始めた樹木で囲まれていて、眺めは広がりませんでした。
関連メモ 城ヶ山
コース紹介
春来地区
香美町村岡区を通る国道9号のから右前方の県道561号を登っていきます。 大きく蛇行するように登って、への道を右に分けていきます。 更に登って、を左に分けていきます。 新温泉町に入って、を越えていきます。 春来上バス停まで来ると、道が分岐している所が広くなっているので、端に寄せて車を止めさせて頂きます。
左側にはがありますが、改修工事が施されて以前とは様子が変わっています。
新温泉町指定文化財(天然記念物) ホンコウホネの群生
指定年月日 平成11年4月12日
管理者 春来区
コウホネ(河骨)とはスイレン科の多年草で、草高は50cm〜1mの5〜10月に黄色い小さな花を咲かせる植物です。 全国的に分布している植物ですが、兵庫県では南部の加古川・武庫川水系に確認されているのみで、但馬地方では確認されていません。 また兵庫県版レッドデーターブック(絶滅危惧種)でもCランクに位置づけられている植物で、 自然のまま群生している天で春来区の群生地は貴重な文化財です。
新温泉町教育委員会
春来上バス停の先へ続くを進んでいきます。 しばらく進んでいくと、カーブミラーの立つがあります。 戻るようにすると、「城ヶ山登山口」の標識が立っています。 緩やかな道を少し進んで降り坂になるとに出ます。 角に立つ「城ヶ山登山口」の標識が指す正面の道を降っていきます。 目指す城ヶ山を左に眺めながら進んでいきます。
少し左へ曲がりながら進んでいくとがありますが、 降り坂の左の道は見送って、登り坂の右の道を進んでいきます。 傾斜が緩やかになるとがあります。 墓地の先にある小屋を過ぎるとになります。 降り坂になると、またになります。 少し右へ曲がり始めると分岐があります。 駐車地から10分ほどの所になります。 角に立つ「城ヶ山入口(頂上まで約900m)」の標識に従って、左の地道を進んでいきます。
登山口
地道を軽く登って緩やかになるとに出ます。 軽い登り坂になり始めると、「城ヶ山登山道」のが立っていて右を指しています。 標識に従って明瞭な地道と分れて右へ曲がり、に続く僅かな踏み跡を降っていきます。 程なくして、右側がになります。 左へ曲がって植林地の谷へ入っていくと、「城ヶ山登山口」の標識が立っています。 駐車地から14分ほどの所になります。 少し先にも、半壊した「城ヶ山登山口」の標識があります。
尾根の左斜面に続く硬質プラスチック製のを登っていきます。 以前に来た時には横木の階段でしたが、交換されたようです。 少し右へ曲がりながら登っていくと、緩やかなに出ます。 すぐに傾斜が増してくると、また尾根の左斜面に少し曲がりながら続く硬質プラスチック製のを登るようになります。 尾根の背に復帰すると、で続く緩やかな尾根になります。 少し右へ曲がりながら登っていくと、標高400mほどの高みに着きます。 登山口から7分ほどの所になります。
軽く降っていくとに着きます。 程なくしてになります。 傾斜が増してくるとを登るようになります。 ここはまた朽ち果ててはいないようで、硬質プラスチック製の階段には交換されていません。 階段が終わって少し左へ曲がるとになります。 程なくして登り坂になります。
展望地
傾斜が増してくると、またが現れます。 横木に混じって硬質プラスチック製も見られるを登っていきます。 少し登っていくとが垂らされていますが、掴まらなくても登れます。 程なくして、右側が開けた展望地に着きます。 登山口から15分ほどの所になります。 右に広がるを眺めながらひと息入れていきます。
気を取り直して、更に続く太いロープが張られたを登っていきます。 振り返ってを眺めながら登っていきます。 程なくして太いロープは終わりになりますが、 横木に混じって硬質プラスチック製も見られるはもう少し続きます。 尾根のを通ったりしながら登っていきます。 少し曲がりながら登っていくと、緩やかな尾根の背に出ます。
地蔵堂
少し左へ曲がりながら進んでいくとになります。 少し右へ曲がりながら登っていくとになります。 また登り坂になると、落ち葉に埋もれたが見られるようになります。 程なくして硬質プラスチック製のを登るようになります。 次第に傾斜が急になる階段を登っていくと、標高530mほどの緩やかな尾根の肩のような所にある地蔵堂に着きます。 先ほどの展望地から11分ほどの所になります。
地蔵堂にはお地蔵さんに加えて小社も見られます。 右側には「城ヶ山のご案内」と題した解説板があります。 往時のの案内図も載っていますが、風化して分り難くなっています。 振り返ると広がるを眺めながら休憩していきます。 も良く見えます。 拡大すると、車を止めてきたやその傍にあるハス池春来「てっぺん」なども見えます。
城ヶ山のご案内
城ヶ山
所在 温泉町春来城ヶ山
標高 562.4m
集落との比高約160m、山麓との比高約190m
地蔵尊
台座に地主の内室の「清光院殿城山妙見大姉」と彫刻されており、裏面に仁和二年三月落城と彫られている。 この地蔵尊は幾多の逸話を残しているが、聖天像と共に子授け地蔵として愛称され、 子授けを願う人達から信仰され、近郷にも名声が広がっている。
聖天像
密教には複雑怪奇な像が多いが、そのなかでも特筆すべきなのは二天の抱擁した聖天の像であろう。 ほとんどの仏像が端正な姿をしているのに、淫猥そうな神が仏教にとり入れられた理由は、 おおらかな性欲を肯定し、相対の世界を調和する生命力を顕示するためであろう。 ほかの宗教では人間の欲望を抑圧することにより、幸福が得られ、悟りがひらかれると説くが、 密教ではむしろ積極的に欲望を認めることによって幸福が得られ、悟りに導かれると説いている。
春木(来)城跡
この城は鎌倉から南北朝期にかけて築城され、交通の要地を支配する中でかなりの勢力を有していたと考えられている。 又この城は、集落背後の丘陵には存在せず、集落よりかなり離れた位置に存在している。 これは射添荘(村岡町)と温泉荘(温泉町)との境界に位置する事から、 温泉荘を守るために築城された「境目の城」ではなかろうかと考えられている。
城域 東西170m、南北170m
落ち着いたところで、地蔵堂の左から正面へ続く軽い登り坂のを進んでいきます。 少し進んでいくとがありますが、先ほどの案内図に載っていた堀切の跡でしょうか。 切岸のようなが増してくる尾根を登っていきます。 程なくしてになります。 山頂が見えてくると登り坂になります。
城ヶ山(標高562.4m)
傾斜が増してくる尾根を登っていくと山頂に着きます。 中ほどには「城ヶ山562.4m」のと四等三角点「城ヶ山」があるので、地形図に載っている562.4m峰城ヶ山になるようです。 地蔵堂から5分ほど、駐車地から48分ほどで登って来られました。 は小広くなっていて、曲輪などが建っていたであろう雰囲気がします。 には樹木が茂っていて、残念ながら眺めは広がりません。 以前にはもう少しは見えたように思いますが、樹木が育ったのでしょうか。
地蔵堂
山頂の様子を確認したら、を引き返していきます。 少し降っていくとになります。 降り坂になると、のような所を過ぎていきます。 緩やかな所を過ぎて軽く降っていくと、地蔵堂に戻ってきます。 城ヶ山から4分ほどの所になります。
正面に広がるを再度眺めながら休憩していきます。
硬質プラスチック製のを降っていきます。 しばらく降っていくとになります。 少し進んだ所を曲がりながら降っていきます。 少し右へ曲がって、尾根のを通ったりしながら降っていきます。 尾根の背に復帰すると緩やかになります。
展望地
少し左へ曲がって、 横木に混じって硬質プラスチック製も見られるを降っていきます。 やがて左側にが見えてきます。 階段を更に降っていく、が続くようになります。 程なくして、左側が開けた展望地に出ます。 地蔵堂から9分ほどの所になります。 左に広がるを再度眺めていきます。
まだが続く横木に混じって硬質プラスチック製も見られる階段を降っていきます。 ロープが終わったを少し曲がりながら降っていきます。 程なくしてになります。 少し曲がりながら続く尾根を降っていくとに着きます。 で続く尾根を進んでいきます。 程なくして、標高400mほどの高みに着きます。 展望地から9分ほどの所になります。
登山口
少し先を左へ曲がって、尾根のを降っていきます。 尾根の背に復帰するとになります。 少し右へ曲がって、落ち葉などに埋もれた硬質プラスチック製のを降っていきます。 次第に傾斜が増してくるを降っていきます。 谷底まで降りると、「城ヶ山登山口」の標識が立っています。 展望地から15分ほどで降りて来られました。
左に見える明るいへ向かっていきます。 すぐに右へ曲がって、植林地の縁に続くを登っていきます。 少し登っていくとに出ます。 出口には「城ヶ山登山道」の標識が立っていて、今来た道を指しています。 広い地道を降っていくと、左右に通る舗装路に出ます。 登山口から4分ほどの所になります。 出口には「城ヶ山入口(頂上まで約900m)」の標識が立っています。
右へ曲がって、元来たを登っていきます。 傾斜が緩やかになるとになります。 小屋まで来ると、再びになります。 右側にはが広がってきます。 墓地を過ぎて軽く降っていくと、右から登ってくる道を合わせていきます。
春来地区
登り坂になると、「城ヶ山登山口」の標識が立つに出ます。 正面の坂を登って緩やかになると、今回登ったが右側に見えてきます。 「城ヶ山登山口」の標識が立つ所まで来るとに出ます。 左折して、を進んでいきます。 春来上バス停まで来ると、車を止めておいた駐車地に着きます。 登山口から14分ほど、城ヶ山から47分ほどで降りて来られました。