城ヶ山のご案内
城ヶ山
所在 温泉町春来城ヶ山
標高 562.4m
集落との比高約160m、山麓との比高約190m
地蔵尊
台座に地主の内室の「清光院殿城山妙見大姉」と彫刻されており、裏面に仁和二年三月落城と彫られている。
この地蔵尊は幾多の逸話を残しているが、聖天像と共に子授け地蔵として愛称され、
子授けを願う人達から信仰され、近郷にも名声が広がっている。
聖天像
密教には複雑怪奇な像が多いが、そのなかでも特筆すべきなのは二天の抱擁した聖天の像であろう。
ほとんどの仏像が端正な姿をしているのに、淫猥そうな神が仏教にとり入れられた理由は、
おおらかな性欲を肯定し、相対の世界を調和する生命力を顕示するためであろう。
ほかの宗教では人間の欲望を抑圧することにより、幸福が得られ、悟りがひらかれると説くが、
密教ではむしろ積極的に欲望を認めることによって幸福が得られ、悟りに導かれると説いている。
春木(来)城跡
この城は鎌倉から南北朝期にかけて築城され、交通の要地を支配する中でかなりの勢力を有していたと考えられている。
又この城は、集落背後の丘陵には存在せず、集落よりかなり離れた位置に存在している。
これは射添荘(村岡町)と温泉荘(温泉町)との境界に位置する事から、
温泉荘を守るために築城された「境目の城」ではなかろうかと考えられている。
城域 東西170m、南北170m