大雲寺観音巡り
概 要 京丹後市久美浜町の大雲寺観音巡りの巡拝道を歩きます。 大雲寺の背後の尾根に三十三ヶ所観音巡りの巡拝道が続いています。 大雲寺の駐車場を起終点とし、時計回りに第一番から第三十三番までの観音像を巡っていきます。 途中の最高地点にある展望地からは山並みを眺められます。
起 点 京丹後市久美浜町 須田地区
終 点 京丹後市久美浜町 須田地区
須田地区…大雲寺…起点…愛宕神社…展望地…稲荷神社…終点…須田地区 (
所要時間 0時間50分
歩いて... 標識類は見かけませんが、下草が茂ったり藪漕ぎする所のない明瞭な道が続いています。 観音像の台座に刻まれた番号は風化して読み難くなっていますが、 第一番から第三十三番までのすべての観音像に出会えました。
関連メモ 徳羅山
コース紹介
須田地区
京丹後市久美浜町を通る国道312号の友重交差点から府道706号を南下していくと、 須田バス停の手前に「湯舟坂2号墳」の標識が出るがあります。 交差点の先から右に分かれていく道(*)が二つありますが、そのを進んでいきます。 須田公民館を過ぎて、「天龍山 大雲寺」の石碑と観音像が並ぶを右折していきます。 狭い路地を真っ直ぐ登っていくと大雲寺の前に出ます。 右側に小広い所があって「大雲寺駐車場」の看板も出ているので、ここに車を止めさせて頂きます。
*右側の府道703号を奥へ進んでいくと湯舟坂古墳の丘公園があります。 「」があって、 今回歩く大雲寺三十三ヶ所観音巡りのルートが載っていますが、あまり詳細ではありません。
大雲寺
大雲寺」の扁額が掲げられたをくぐっていきます。 生け垣で囲まれたを真っ直ぐ登っていきます。 石段を登っていくと、「天龍山」の扁額が掲げられたがあります。 山門をくぐると「大雲寺」の表札が掛かるのような建物が正面にあります。 左側には本堂と思われる建物が並んでいます。 謂れを記したものは見かけませんが、天龍山大雲寺と称する臨済宗南禅寺派の寺院で、本尊は観世音菩薩とのことです。
起点
本堂の前を左へ進み、仏像が安置されたをコの字状に右へ迂回するように続く石段を登っていきます。 「禅堂」の扁額が掲げられたの前を横切っていきます。 墓地へ続くの下に出て、左へ曲がっていきます。 すぐの所に生える樹木の袂に「第一番」の観音像があります。 ここが三十三ヶ所観音巡り起点になります。 駐車場から5分ほどの所になります。 『無事に巡拝できますように』と願う発願の場所でもあります。
愛宕神社
道路に出て山へ向かい、左へ曲がっていく道路から分かれて正面のに入っていきます。 すぐに左へ曲がって、を斜めに登っていきます。 程なくしての横に出ます。 前には「第二番」の観音像があります。 正面に回り込んでいくと、中はガランとしています。 中を覗うと、壁面に小さなが取り付けられています。 扁額などは見かけませんが愛宕神社というようです。 起点から2分ほどの所になります。
愛宕神社を回り込むように右へ曲って、尾根の背に続くを登っていきます。 すぐに歩き易い道になると「第三番」のがあります。 緩やかになる道を進んで「第四番」の観音像を過ぎていくとがあります。 上下に渡された鉄棒を外せば開けられますが、ビニール被覆された針金も巻き付いているので解きます。 「第五番」の観音像を過ぎて「第六番」の観音像が見えてくると、次第にが増してきます。 小刻みに曲がりながら続く踏み跡を辿って登っていきます。
展望地
「第七番」や「第八番」の観音像が佇むを登っていきますが、思いのほか傾斜が急です。 振り返ってなどを眺めながら登っていきます。 息を弾ませ汗を掻きながら登っていくと、尾根が合流する所に出ます。 起点から13分ほどの所になります。 左側には「第九番」のがあって、徳羅山への登山道(*)が続いていますが、以前よりも松の幼木が増えています。 ここは三十三ヶ所観音巡りの最高地点で、右側に眺めが広がるになっています。 景色を眺めながらひと息入れていきます。
北の方角には僅かにが見えます。
徳羅山へ続く登山道は「徳羅山」を参照。
落ち着いたところで、右へ続くを降っていきます。 急な尾根を降っていくと、少し右へ曲った所に「第十番」のがあります。 「第十一番」の観音像を過ぎて緩やかな道になると、ベンチが設置された所に「第十二番」のがあります。 小さく左・右・左と曲がりながら、傾斜が増してくるを降っていきます。 緩やかになった尾根を進んでいくと防護扉があります。 展望地から4分ほどの所になります。 先ほどあったのと同様の構造なので、横に渡された鉄棒を外して開けていきます。
左側に続くようになるに沿って軽く登っていきます。 「第十三番」の観音像がある僅かな高みを過ぎて降っていくと「第十四番」のがあります。 「第十五番」の観音像を過ぎていくと、道がしているようにみえます。 防護柵沿いは踏み跡程度で歩けなくはありませんが、右の明瞭な道を降っていきます。 すぐに左へ曲がって踏み跡として防護柵沿いに進み始めると、「第十六番」の観音像があります。 軽く降っていくと緩やかな道になります。
稲荷神社
軽く登って緩やかになった道を進んでいくと「第十七番」のを過ぎていきます。 「第十八番」と「第十九番」の観音像を確認しながら、僅かな起伏で続く道をに沿って進んでいきます。 道がしている所まで来ると、正面に「第二十番」の観音像があります。 巡拝道は左の防護柵沿いに続いていますが、のすぐ先に神社が見えるので立ち寄っていきます。 軽く降っていくと、小広い所に神社が建っています。 展望地から11分ほどの所になります。 扁額などは見かけませんが稲荷神社というようです。 格子戸から中を窺ってみると、白木の社が三つ納められていて、白い稲荷像も置かれています。
社殿の右側から降っていく小径がありますが、大雲寺の傍から登ってくる参道のようです。
(ルート図に緑色で表示)
「第二十番」の観音像まで引き返して、に沿って進んでいきます。 すぐにある「第二十一番」の観音像を過ぎていくとがあります。 左の防護柵沿いに続く道(*)は衆良神社へ降りていけますが、 正面の三十三ヶ所観音巡りの巡拝道を進んでいきます。 すぐにある「第二十二番」の観音像を過ぎて、道なりに曲って降っていきます。 「第二十三番」の観音像を過ぎていくと、倒れて台座から落ちそうになった「第二十四番」のがあります。 私の力でも何とか持ち上げられそうだったので、台座の上に戻しておきました。 「第二十五番」・「第二十六番」・「第二十七番」と観音像を過ぎていくと、「第二十八番」の観音像がある所を右へ曲っていきます。
*左の防護柵沿いの道は「徳羅山」を参照。
僅かな高みを越えていくと「第二十九番」のがありますが、 他とは違って三面六臂の姿をしています。 軽く降っていくと「第三十番」のを過ぎていきます。 程なくしてがあります。 左へ踏み跡が分かれていきますが、右へ曲がっていく巡拝道を進んでいきます。 曲がり角には「第三十一番」の観音像があります。 「第三十二番」の観音像まで来ると、手前を右へ曲っていきます。 これまでの観音像では見かけませんでしたが、傍にはが幾つか並んでいて花も手向けられています。
終点
右へ曲って、深くを降っていきます。 岩盤が剥き出した所もありますが、階段状に切れ込みが入れてあって歩き易くなっています。 足元に注意しながら降っていくと、が明るくなってきます。 夏草が少し茂る所を進んでいくと、大雲寺へ続く舗装路の曲がり角に降り立ちます。 稲荷神社から13分ほどで降りて来られました。 草木が茂って分り難くなっていますが、右側の樹木の袂に「第三十三番」のがあります。 ここが三十三ヶ所観音巡り終点になります。 『無事に巡拝できた』と安堵する結願の場所でもあります。
(出会った観音像の一覧を載せておきます)
須田地区
を左へ降っていきます。 すぐにがありますが、ここも大雲寺の駐車場でしょうか。 の前を過ぎていきます。 程なくして大雲寺が見えてきます。 総門の前まで来ると、車を止めておいた駐車場が左側にあります。 終点から2分ほどで到着しました。