概 要 |
粟鹿山は丹波市と朝来市の境にある標高962.3m(点名:粟鹿山)の山です。
一等三角点のある山頂には電波塔が幾つか建っています。
電波塔に遮られながらも、山並みを見渡せる眺めが広がります。
今回は北東にあるNTT管理道の入口まで車で入り、そこからNTT管理道を通って山頂に至るルート往復します。
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起 点 |
丹波市青垣町 稲土地区
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終 点 |
丹波市青垣町 稲土地区
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稲土地区…展望台…粟鹿山…尾根道入口…尾根道出口…稲土地区
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所要時間 |
2時間50分
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歩いて... |
舗装路のNTT管理道には200m間隔で標識が立っています。
山頂が近づくと次第に眺めが広がってきます。
下山もNTT管理道を引き返しますが、途中から少し尾根を歩いてみました。
アセビの茂る所が僅かにありますが、歩くのに概ね問題はありません。
桃テープや境界杭が続いていてルートを示しています。
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関連メモ |
粟鹿山,
粟鹿山,
粟鹿山
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稲土地区
北近畿豊岡自動車道を青垣ICで降りて、県道7号を北上していきます。
小倉交差点を過ぎて国道427号を西進していくと、佐地神社の先にが架かっています。
橋を渡って左へ進んでいくと、水座橋を渡った所にがあります。
右の道の先には「」があって、今回登る粟鹿山が「粟が峰」として描かれています。
長尾橋と芦垣橋を渡っていくとがあります。
レバーを回して短い落し棒を持ち上げると扉を開けられます。
柵には「九輪草 鑑賞希望の方へ」と題した看板が取り付けられています。
への道を右に分けていきます。
正面に分れていくを見送って、右・左と曲がりながら登っていきます。
少し見られるようになる落石に注意しながら登っていくと、車止め柵の手前が広くなっているので、端に寄せて車を止めさせて頂きます。
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駐車地は傾斜があるので、念のためにタイヤの前に石を挟んで車止めにしておきます。
害獣防護柵です。
開けたら必ず閉める。
稲土自治会
九輪草 鑑賞希望の方へ
この門扉を開け、林道(自動車通行可能)を約3km上るとNTT専用道路の入口広場があり、
左側林道を少し上った所が九輪草の群生地です。
林道〜群生地での喫煙等火気厳禁です。
また、九輪草保全活動募金にご協力をお願いします。
鑑賞後は、必ずこの門扉を閉じてお帰りください。
稲土自治会
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左側にはがあって、入口には「クリンソウ自生地」の案内板が出ています。
右側には車止め柵があって、その先にNTT管理道が続いています。
手前にある「」の看板に地図が載っていますが、今回歩くルートは大丈夫のようです。
NTT docomoのもあって地図が描かれていますが、風化して判読出来なくなっています。
「関係者以外は通行禁止」の旨の記述もありますが、車での走行が禁止だと判断して、
開いてる柵の右脇を抜けてNTT管理道を歩いていきます。
立入禁止
与布土ダム建設工事により、下記の区間を通行止しています。
与布土奥山林道を利用して与布土までの登下山は出来ません。
他の登山道をご利用ください。
期間 平成21年4月〜平成26年3月25日
場所 朝来市山東町与布土字奥山
連絡先 兵庫県但馬県民局 養父土木事務所ダム課
NTT docomo
株式会社 エヌ・ティ・ティ・ドコモ 粟鹿無線中継所
当設備についてのご連絡は下記へお願いします。
この専用道路は中継所で行き止まりとなっています。
関係者以外の方の通行を禁止します。
丹波の最高峰粟ヶ峰 クリンソウ自生地
ここは丹波市北部にある唯一の大きな自生地です。
地元の愛好家により2012年に大群落が発見されました。
美しい花故に乱獲されたのが原因で、一時は兵庫県絶滅危惧Aランクでしたが、
近年は増加傾向にあり、現在はBランク(環境省の絶滅危惧U類に相当)に指定されています。
北海道から本州、四国の山間部に分布する多年草で、湿り気のある環境を好み山野のせせらぎや渓谷の湿地に自生し、
草丈は大きなもので90cmほどになります。
近年、ニホンジカによる農作物被害が増大していますが、皮肉にも有毒植物であるクリンソウは食べません。
そのお蔭で大自生地を形成できたともいえます。
一方、わたしどもの保全活動も大きく作用していると自負しております。
■科名 サクラソウ科 ■和名 クリンソウ(九輪草)
■学名 Primula japonica
■和名の由来 五重塔などの最上段にある九輪に見立てたものです。
■花言葉 『幸福を重ねる』『物思い』『物覚えのよさ』
■有害成分が含まれるため、シカは食べない。
■粟鹿峰(粟鹿山) 標高962m ■現在地 標高520m
私たちが守っていること「持ち込まない」「持ち出さない」「生育地の保全」
兵庫県丹波市青垣町 稲土自治会 神楽自治振興会
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1車線幅で続く舗装されたを進んでいきます。
程なくして、道端にが咲いています。
先端に「4200m/200m」のが取り付けられた紅白棒が立っています。
裏面は「200m/4200m」となっていて、上段がこれから向かう終点や起点までの距離、
下段が歩いてきた起点や終点からの距離を表しているようです。
見落としたものも一部ありますが、200m間隔で山頂の手前まで続いています。
ヘアピン状に右へ曲がって「4000m/400m」の標識を過ぎていくと、ブロック製のがあります。
道なりにヘアピン状に左へ曲がっていくと、「3800m/600m」の標識があります。
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それほど急坂ではありませんが、NTT管理道はで続いています。
左にを眺めたりしながら淡々と登っていきます。
の袂を進んでいきます。
新しいが設置された所がありますが、路肩が崩落した跡でしょうか。
道には電線が続いていますが、山頂付近にある電波塔群へ電気を運んでいるようです。
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200m間隔で続く標識を確認しながら進んでいくと、「2600m/1800m」のを過ぎていきます。
しばらく進んでいくと「2200m/2200m」のがあります。
手前の標識から間隔が開いているし、「2400m/2000m」の標識は見落としたようです。
やがて右の尾根の上にが見えてきます。
程なくして、ガードレール状の柵が設置された鞍部に着きます。
駐車地から38分ほどの所になります。
の袂には「展望台」の標識が落ちています。
柵の先の斜面には山東自然の家方面からの登山道(*)が登ってきています。
手前には標識が立っていますが、文字は消えていて判読出来ません。
* 山東自然の家方面からの登山道は「 粟鹿山」,
「 粟鹿山」を参照。
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展望台
前回来た時にも眺めは広がりませんでしたが、右へ戻るように続くのすぐ先にある展望台に立ち寄っていきます。
すぐに見えてくるへ向かっていきます。
NTT管理道から1分ほどで展望台に着きます。
設置されている鉄製の梯子を登ってに出ます。
以前には眺めが広がったのかも知れませんが、周囲の樹木が育っていて、
北東の方角に僅かにが見えるばかりです。
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に戻って、先へ進んでいきます。
すぐの所に「がんばれ もうすぐだよ粟鹿山山頂」の小さな標識が立っています。
曲がりながら進んでいくと、右の斜面にのようなものが並んでいます。
谷側には鉄管が設けられた水路があります。
左に広がってくるを眺めながら進んでいきます。
「1800m/2600m」の標識を過ぎて右へ曲がっていくと、右脇にブロック製のがあります。
曲がりながら続くNTT管理道を更に登っていくと、真新しガードレールの先の路肩が少し崩落しています。
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「1200m/3200m」の標識を過ぎていくと、を左へ回り込んでいきます。
左に広がるを眺めながら登っていきます。
ヘアピン状に右へ曲がっていくと「800m/3600m」のを過ぎていきます。
少し先をヘアピン状に左へ曲がっていくと、左側に山並みが広がってきます。
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電波塔群が見えてくると、ガードレールに「頂上まであと少し!!」のが取り付けられています。
程なくして、短い芝草が生えたが右前方に分れていきますが、
先に見える電波塔へ続いているようなので見送っていきます。
やがて「400m/4000m」のが立っています。
左に広がるを眺めながら進んでいきます。
右への曲がり角まで来ると、山東町粟鹿山公衆便所があります。
展望台から35分ほどの所になります。
トイレの左脇から尾根を降っていく(*)があります。
地形図に破線で載っている道のようで気になりますが、今回は深追いせずにおきます。
*後日に南の尾根から登ってくる道を歩きました。
(「 粟鹿山」を参照)
山東町粟鹿山公衆便所
平成8年度兵庫県自治振興助成施設
この施設は、兵庫県の競馬収益金を財源とする自治振興資金の助成を受けて建設したものです。
山東町
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粟鹿山(標高962.3m)
トイレの前をヘアピン状に右へ曲がって、
すぐの所に立つ最後の「200m/4200m」のを過ぎていきます。
電波塔へ続く右へ戻るようにを二つやり過ごしていきます。
傾斜が緩やかになって右の電波塔へ続く道を分けていくと、にある路肩が大きく広がって開けた所に着きます。
展望台から39分ほどで到着しました。
左側には山並みを見渡せる眺めが広がります。
右にあるを登っていきます。
鉄製の梯子を過ぎていくと、すぐに粟鹿山の山頂に着きます。
中ほどには「粟鹿山」があるので、地形図に載っている962.3m峰になるようです。
お昼にはまだ早い時刻だったので、の開けた所に降りて景色を眺めながら休憩していきます。
山頂直下の奥にあるが、車止め柵の所の看板に書かれていた「NTT docomo 粟鹿中継所」になるようです。
三角点の傍にあるは「国土交通省 粟鹿無線中継所」になります。
後日に西側から登ってくる道を歩きました。(「 粟鹿山」を参照)
三角点
基本測量
大切にしましょう三角点
国土地理院
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尾根道入口
落ち着いたところで、を引き返していきます。
少し降った所にあるの前をヘアピン状に左へ曲がっていきます。
右に広がるを眺めながら降っていきます。
曲がりながら降って「3800m/600m」の標識を過ぎていくと、短い芝草が生えたが左後方から降ってきます。
地道に入ったすぐの所から尾根に続く踏み跡があり、桃テープも巻かれていて誘っているようです。
粟鹿山から11分ほどの所になります。
このままNTT管理道を引き返しても良いのですが、以前から気になっていた尾根を歩いて行くことにします。
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少し左へ曲がっていくと軽いになります。
植林地の縁を降っていくと、程なくしてヘアピン状に曲がるの傍に出ます。
左側に続くの中を降っていきます。
所々に桃テープが巻かれていてルートを示しているようです。
植林地を出て左へ曲がると、来る時に見かけたの上に出ます。
尾根の背を進むようになると、「国土調査」の白頭短杭や赤プラ杭があります。
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軽く登っていくとが茂ってきますが、すぐ終わりになります。
僅かなを過ぎていきます。
所々に巻かれているを辿って、左から右へ少し曲がりながら降っていきます。
程なくしてになります。
軽く登って僅かな高みに着くと、「三八」などの石杭が並んでいます。
尾根道入口から12分ほどの所になります。
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高みを過ぎて軽く降っていくとになります。
軽い登り坂になる尾根を進んで僅かなに着くと、「三七」の石杭があります。
少し右へ曲がりながら降っていくとが茂っているので、脇を抜けていきます。
軽く登って僅かなに着くと、「国土調査」の白頭短杭があります。
落ち葉が厚く積もってフワフワする尾根を降っていくと分岐があります。
尾根道入口から18分ほどの所になります。
中ほどには「村」と「五九」の石杭が並んでいます。
どちらも歩けそうで迷いますが、桃テープが見られる曲がっていく道を進んでいきます。
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左から右へ曲がりながら降っていくと、「三五」のを過ぎていきます。
のようなものが幾つかある斜面を右下に眺めながら進んでいきます。
になった尾根を進んでいきます。
右前方の樹間に僅かにを眺めながら進んでいきます。
少し右へ曲がりながら進んでいくと降り坂になります。
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尾根道出口
少しアセビが見られる尾根を降っていくと、「三四」のを過ぎていきます。
少し右へ曲がっていくと、次第にが増してくるので、脇の樹木に手を掛けたりしながら降っていきます。
程なくして、見覚えのあるが前方に見えてきます。
傾斜が弛んでくるとの傍に出ます。
緩やかになった尾根を柵に沿って進んで鞍部に出ると、NTT管理道がすぐ傍を通っています。
尾根道入口から28分ほどで歩いて来られました。
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登ってきたNTT管理道を引き返していくと、「2200m/2200m」のを過ぎていきます。
標識を気にしながら降っていくと、
登り時に見落とした「2400m/2000m」のがあります。
の袂を過ぎたりしながら淡々と降っていきます。
少しした所を過ぎていきます。
やがて路肩が崩落して新たにが設置された所があります。
前方に見えてくる山並みを眺めながら降っていきます。
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軽い降り基調で続くを進んでいきます。
谷向かいのを眺めたりしながら降っていきます。
曲がりながら続く道を降っていくと、ブロック製のが見えてきます。
ヘアピン状に右へ曲がって、更に降っていきます。
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稲土地区
に降りていくと、ヘアピン状に左へ曲がっていきます。
曲がり角には「」の看板があって、今回歩いたNTT管理道が載っています。
最後の「200m/4200m」のを過ぎていきます。
道端に咲くを愛でながら降っていきます。
車止め柵を過ぎると、車を止めておいた駐車地に着きます。
尾根道出口から34分ほどで降りて来られました。
家路につく前にに立ち寄ってみますが、花はまだこれからのようでした。
水源かん養保安林
氷上郡青垣町稲土字奥山255-125番地
保安林内では、許可なく立木竹を損傷し、土石、樹木を採掘し、土地形質を変更する等の行為をしてはなりません。
=山火事注意= 兵庫県
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