奥山但東尾根
概 要 京丹後市久美浜町の奥山地区と豊岡市但東町の境にある府県境尾根を歩きます。 北側にある奥山自然たいけん公園を起終点とし、遊び石を経て府県境尾根に登り、 東へ900mほど進んだ所から北へ延びる尾根を降るルートを周回します。 総じて眺めは広がりませんが、所々の樹間から山並みを眺められます。
(「奥山但東尾根」は正式名ではなく、「奥山地区と但東町の境にある尾根」という意味を表す当サイトの造語です)
起 点 京丹後市久美浜町 奥山地区
終 点 京丹後市久美浜町 奥山地区
奥山地区…遊び石…作業道出合…小峰A…小峰B…稜線…小峰C…小峰D…下山口…林道出合…奥山地区
所要時間 3時間00分
歩いて... 遊び石までは奥山自然たいけん公園になっていて標識類を見かけます。 遊び石から先は一般的な登山ルートではないので標識類は見かけませんが、府県境尾根には桃テープや石杭が続いています。 登りの尾根と府県境尾根には下草などは生えておらず藪漕ぎの必要もありません。 降りの尾根は樹木が少し煩わしいものの、行く手を阻むほどではありません。
関連メモ 奥山自然たいけん公園
コース紹介
奥山地区
京丹後市久美浜町を通る国道312号の佐野たけだ橋交差点から国道482号に入って南下していきます。 まで来ると、左へ分かれていく道があります。 右には地蔵堂があり、左には二俣橋が架かっています。 脇には「奥山自然たいけん公園3km」「茶屋あそび石2km」などのがあって、左の道を指しています。 標識に従って左折して二俣橋を渡り、二俣地区の集落の先にある奥山の清水を過ぎていきます。 奥山地区の集落を過ぎ、奥山川に架かる大呂口橋を渡っていくとがあります。 正面に「」と題した案内板があり、 右側に奥山自然たいけん公園の管理棟があります。 左に続くコンクリート道を登って小屋が建つ所まで来ると、路肩の広がった所があるので、ここに車を止めさせて頂きます。
駐車地のすぐ先にがあって、 正面の道は「ミニアスレチック」、右前方の道は「たたら跡」、今来た道は「管理棟」となっています。 「ミニアスレチック」と「たたら跡」の板は外れて落ちています。 右前方にある倒れた「奥山タタラ製鉄所跡 奥山」の標識の所から、を登っていきます。 小岩が見られるを登っていきます。 程なくしてがあります。 脇には標識が立っていて、右前方の道は「バンガロー」、 左前方の道は「たたら跡」、今来た道は「ミニアスレチック」となっています。 左前方の道を登っていくと、程なくして「」の解説板があります。 右側には標識が立っていて、この先の道は「遊び石」、今来た道は「ミニアスレチック」となっています。 左へ戻るように続くを登っていくとすぐにたたら跡(*)がありますが、今回は見送っていきます。
たたら跡は奥山自然たいけん公園」を参照。
奥山タタラ跡
この地点は『タタラ場』と呼ばれており、昔、鉄を作っていた場所です。 『タタラ』とは、もともと足踏み式の「ふいご」(送風機)のことですが、製鉄施設全体をさす言葉としても使われます。 現在ここには、鉄を溶かす炉の脇下に設けられたトンネルのような「小舟」と呼ばれる施設が残されています。 小舟には地面の水分を抜く役目があります。 これがないと、溶けた鉄が水分と反応して飛び散ったり、炉がこわれたりするので、タタラには欠かせない設備です。 一般に小舟は地下に埋まってしまうことが多く、この奥山のタタラ跡のように残っている小舟は大変貴重なものです。
京丹後市教育委員会
正面へ登っていくと、程なくしてになります。 軽い降り坂になると、水が流れるに出ます。 沢を渡って、に左へ登っていきます。 が剥き出す所を登っていきます。 少し右へ曲がると、倒竹が煩わしい竹林になります。
少し左へ曲がりながら、道が不明瞭になるを登っていきます。 少し先を右へ曲がると、が現れます。 倒竹や倒木を避けながら登っていくとになります。 正面の明るい所へ向かって登っていくと、左右に延びる尾根に出ます。 駐車地から14分ほどの所になります。 正面には半壊したが立っていて、 右の道(*)は「バンガロー」、左の道は「遊び石」、今来た道は「たたら跡」となっています。
*右の道は「奥山自然たいけん公園」を参照。
左へ続く尾根を登り始めると、程なくして幅の広いが現れます。 すぐにも続くようになりますが、 掴まって登るほどではありません。 しばらく続くを登っていきます。 は所々で途切れていますが、すぐ先で再び現れます。 地面を這っている所もあって、あまり役には立っていない様子です。 振り返って山並みを眺めながら登っていきます。
やがてトラロープは終わりになりますが、は更に続きます。 程なくして、「順路100米」のが樹木の袂に倒れています。 横木の階段が途切れるとになります。 左の樹間にを眺めながら進んでいきます。 登り傾斜が増してくると、また横木の階段が現れます。 次第に気温が上がってきて汗が噴き出てくるので、何度も拭きながらゆっくり登っていきます。
横木の階段を登っていくと、程なくして「順路50米」のが倒れています。 横木の階段が途切れると、が剥き出す尾根を登っていきます。 少し先でまた横木の階段が現れると、も張られています。 階段とトラロープが終ると、尾根にが剥き出しています。 大岩の右側を過ぎて、岩が剥き出す尾根を軽く登っていきます。
遊び石
右に広がるを眺めながら登っていきます。 程なくしてが見えてきます。 「遊び石の伝説」の解説板まで来ると、その先に大きな岩があります。 これが遊び石のようです。 駐車地から29分ほどの所になります。 を覗いてみると、 人工的に削ったように平らになっています。 少し傾いてはいますが、近くには樹木も生えていて危険な様子はないので、ここで酒盛りが出来なくもなさそうです。 から覗いてみると、解説板にあるように石の上に乗った形になっています。
遊び石の伝説
奥山の山の尾根には人間によって置かれたような形で畳三畳もある平たい大石が三つの石の上に乗っている。 月夜の晩によろずの神々が笛や太鼓をうちならして、この石の上で酒盛りをしたということから「遊び石」という名前が付けられている。
遊び石を過ぎていくと、すぐ先に「バンガロー」のが立っていて今来た道を指しています。 を過ぎていくと緩やかな尾根になります。 程なくしてになります。 奥山自然たいけん公園から出て一般的な登山ルートではなくなりますが、樹木は密生しておらず下草も茂っていなくて、 歩き易い尾根が続きます。 が幾つか剥き出す所を登っていきます。 傾斜が増してくる尾根を登っていくと、標高420mほどの僅かな高みに着きます。
少し撓んだ所を過ぎるとになります。 しばらく登っていくとになります。 程なくして、少し左へ曲がりながら続くになります。 少し右へ曲がりながら登っていくと、標高450mほどの高みに着きます。 遊び石から12分ほどの所になります。 中ほどには「団」の黄プラ杭があります。 左へ曲がると、すぐの所にのような窪んだ所があります。
作業道出合
堀切のような所を過ぎるとになります。 僅かな起伏で続く標高450mほどのを進んでいきます。 しばらく進んでいくと、曲がっていきます。 植林地になると、が増してきます。 少し左へ曲がりながら登って標高510m辺りまで来ると、尾根を回り込んでいく緩やかな作業道に出ます。 遊び石から26分ほどの所になります。 かなり汗を掻いて疲れたので、を眺めたりしながらひと息入れていきます。
気を取り直して、正面のを登っていきます。 木の根などに掴まりながらよじ登っていくと、急ながら歩き易いの尾根になります。 所々にアセビが生えるを登っていきます。 登るに連れてが増してくるので、脇の樹木に手を掛けながら登っていきます。 何度も立ち止まって呼吸を整えながら登っていくと、左側に切り立つ岩が現れます。 作業道出合から11分ほどの所になります。
小峰A
更に続くを汗を拭き拭き登っていきます。 正面の樹間に高みが見えてくると、が幾つか剥き出しています。 頑張って登っていくと次第にが緩んできて、樹木に手を掛けなくても登れるようになります。 やがて左右に延びる府県境尾根にある標高600mほどの小峰Aに着きます。 作業道出合から20分ほどで登って来られました。 中ほどにはタイルが三つ嵌め込まれた石杭があります。 一番上のタイルは退色していますが、それ以外には「七〇」と描かれています。 周囲の様子を確認しながら休憩していきます。 には退色した桃テープが取り付けられています。 周りには樹木が茂っていて眺めは広がりませんが、振り返ると樹間から僅かにが見えます。
小峰B
落ち着いたところで、を降っていきます。 少し降っていくと、「・六九」のタイルが嵌め込まれた石杭がある浅いに着きます。 すぐにになります。 この府県境尾根も樹木は密生せず下草も茂っていなくて、多少の起伏はあるものの歩き易くなっています。 樹木に取り付けられた退色したを過ぎていきます。 「・六八」のタイルが嵌め込まれた石杭を過ぎていくと、標高600mほどの小峰Bに着きます。 小峰Aから3分ほどの所になります。 中ほどには「・六七」のタイルが嵌め込まれたや「団」の黄プラ杭などがあります。
尾根が二手に分れていますが、を降っていきます。 所々に取り付けられた桃テープを確認しながら降っていくとになります。 「・六四」のタイルが嵌め込まれた石杭まで来ると、曲がっていきます。 軽く降っていくと緩やかな尾根になります。 右側には広くてが続いています。
アセビが見られる降り坂になると、「二六三」のタイルが嵌め込まれたを過ぎていきます。 程なくして浅いに着きます。 鞍部を過ぎて、を登り返していきます。 左側の樹間に僅かにが見えます。 少し登っていくと、標高570mほどの僅かな高みに着きます。 脇には「二六二」のタイルが嵌め込まれた石杭があります。 小峰Aから10分ほどの所になります。
少し左へ曲がって降っていくと、狭くなったになります。 すぐに登り坂になると、「・六〇」のタイルが嵌め込まれたを過ぎていきます。 尾根が広くなって「・・九」のタイルが嵌め込まれた石杭を過ぎていくと、 「・五八」のタイルが嵌め込まれたと「団」の黄プラ杭が並んでいます。 軽く登っていくと緩やかな尾根になります。 右へ曲がってを進み始めると、すぐの所に「・五七」のタイルが嵌め込まれた石杭があります。
稜線
緩やかな尾根を進んでいくと、程なくしてになります。 「・五六」のタイルが嵌め込まれたを過ぎていきます。 近づいてくるへ向かって登っていきます。 脹ら脛が痛くしながら登っていくと、左右に延びる稜線に出ます。 小峰Aから20分ほどの所になります。 正面の樹間に僅かにが見えますが、冬枯れの季節にはもう少し見易くなりそうです。
小峰C
緩やかなを進んでいきます。 程なくして「・五二」のタイルが嵌め込まれたを過ぎていきます。 軽いになる尾根を進んでいきます。 傾斜が緩やかになると、標高160mほどの小峰Cに着きます。 小峰Aから23分ほどの所になります。 中ほどには「・・・」のタイルが嵌め込まれたと退色した「団」の黄プラ杭があります。
曲がって、軽く降っていきます。 程なくして、尾根の中ほどに「二五〇」のタイルが嵌め込まれたがあります。 左の樹間に僅かにを眺めながら進んでいきます。 傾斜が緩やかになると、が生える所を少し左へ曲がっていきます。 降り傾斜が増し始めると、「二四八」のタイルが嵌め込まれた石杭があります。
軽いで続く尾根を進んでいきます。 左の樹間にが見える所を過ぎていきます。 「二四・」のタイルが嵌め込まれたを過ぎていくと緩やかな尾根になります。 少し進んでいくと、僅かなになります。 傾斜が緩やかになると、標高580mほどの僅かな高みに着きます。 小峰Aから30分ほどの所になります。 中ほどには「二四・」のタイルが嵌め込まれた石杭があります。
曲がって、軽く降っていきます。 緩やかな尾根になると、「二四・」のタイルが嵌め込まれたがあります。 「二四三」のタイルが嵌め込まれた石杭を過ぎるとになります。 軽く登って緩やかになると、「二四二」のタイルが嵌め込まれた石杭があります。
小峰D
曲がっていきます。 軽く登っていくと僅かなに着きます。 少し右へ曲がって降っていくと、になります。 登り坂になると、「二四・」のタイルが嵌め込まれたを過ぎていきます。 程なくして、僅かな起伏で続く標高580mほどの小峰Dに着きます。 小峰Aから36分ほどの所になります。
下山口
軽く降って「・三九」のタイルが嵌め込まれた石杭を過ぎていくと浅いになります。 すぐに軽いになります。 少し登っていくと、標高580mほどの高みに着きます。 小峰Aから38分ほどの所になります。 中ほどには「・三七」のタイルが嵌め込まれたや「団」の黄プラ杭などがあります。 は右へ曲がって東へ続いています。 少し分かり難いですが、ここで府県境尾根と分れて、北西へ続くを降っていきます。
を降っていきます。 右へ曲がりながら降っていくとになります。 更に右へ曲がりながら、で続く尾根を進んでいきます。 少し降っていくと、僅かにを過ぎていきます。 軽い登り坂になると、標高560mほどの僅かな高みに着きます。
高みを過ぎて、植林地と雑木林を分けるを降っていきます。 少し左へ曲がって降っていくと、雑木林のになります。 右の樹間に僅かにを眺めながら進んでいきます。 左の樹間にも僅かにが見えます。 軽い登り坂になると、標高540mほどの僅かな高みに着きます。 下山口から8分ほどの所になります。 中ほどには石杭があります。
少し左へ曲がって、花を咲かせたが見られる尾根を降っていきます。 次第にが増してくるので、脇の樹木に手を掛けながら降っていきます。 樹木が少し煩わしい尾根を降っていくと、次第にが弛んできます。 曲がって、傾斜が増してくる尾根を降っていきます。 脇にあるを過ぎていきます。 軽く登るようになると、標高500mほどの僅かな高みに着きます。 下山口から14分ほどの所になります。
曲がって降っていきます。 右の樹間に僅かにを眺めながら降っていきます。 次第にが増してくるので、脇の樹木に手を掛けながら降っていきます。 引き続きが少し煩わしい尾根を降っていきます。 しばらく降っていくと、倒木がある浅い鞍部になります。 下山口から19分ほどの所になります。
を避けながら軽く登っていきます。 少し登っていくと僅かなに着きます。 高みを過ぎて軽く降っていくとになります。 曲がって降っていきます。 右の樹間に山並みを眺めながら降っていきます。
またが増してくるので、脇の樹木に手を掛けながら降っていきます。 が幾つか剥き出す所を降っていきます。 程なくして、が弛んでいきます。 すぐにが増してくる尾根を降っていきます。 倒木を避けたりしながら降っていくと、標高400mほどの緩やかな尾根になります。 下山口から31分ほどの所になります。
少し降っていくとになります。 「団」のを過ぎていくと降り坂になります。 曲がりながら、植林地と雑木林を分ける尾根を降っていきます。 程なくして、右下にが見えてきます。 尾根を真っ直ぐ降っていくと、尾根を回り込んでいく林道の上に出ます。 下山口から38分ほどの所になります。
林道出合
法面が高くて正面には降りて行けないので、曲がって斜面を横切っていきます。 には踏み跡がないので、滑り落ちないよう慎重に進んでいきます。 少し進んでいくと、が低くなって林道へ降りられそうな所があります。 張り出した木の根に掴まりながら降りていくと、先ほどから見えていた林道に降り立ちます。 下山口から41分ほどで降りて来られました。 振り返って、降りてきたを眺めていきます。 右へ続くの法面は高くなっていて降りられそうもありません。
左へ続くを軽く降っていきます。 程なくして、ヘアピン状に曲がっていきます。 少し降った所をヘアピン状に曲がっていきます。 右下に流れるようになるに降っていきます。 しばらく降って小尾根の先端まで来ると、左から林道が合流してきます。 林道出合から4分ほどの所になります。 振り返って、を眺めていきます。
続く林道を降っていきます。 程なくして、尾根のを降るようになります。 の花を眺めながら、尾根の背のすぐ傍を進んでいきます。 植林地へ入ると、された所があります。 コンクリート打ちされた所を何ヶ所か過ぎていくと、左側にのような建物があります。 廃屋を過ぎると、地形図に載っている林道の分岐に出ますが、右の道ははっきりしません。 林道出合から10分ほどの所になります。
町行造林
スギ8.5ha ヒノキ4.0ha マツ1.0ha
団地名二俣団地 s33,34 植栽
所在地二俣小字石本60-27
土地所有者二俣財産区
造林者久美浜町
すぐ先にあるされた所を過ぎていきます。 右側の沢向かいにはが現れます。 簡易舗装になった林道を進んでいくと、程なくしてを横切っていきます。 谷筋の右側に続くようになるを淡々と降っていきます。 しばらく降っていくと、地形図に載っている林道の分岐に出ます。 林道出合から15分ほどの所になります。
奥山地区
に続く林道を進んでいきます。 程なくして、正面にが見えてきます。 小橋の手前まで来ると右へ分れていく(*)がありますが、 最初の標識にあった「ミニアスレチック」のようです。 入口の岩には石仏があります。 正面に架かるを渡っていきます。 小屋を過ぎていくと、車を止めておいた駐車地があります。 林道出合から18分ほどで到着しました。
*右の小径は「奥山自然たいけん公園」を参照。