奥山自然たいけん公園
概 要 奥山自然たいけん公園は京丹後市久美浜町の奥山地区にある公園です。 バンガローやキャンプサイトなどがあって、豊かな自然の中でのアウトドアライフを満喫できます。 遊歩道も整備されていて、山の中を自由に散策できます。 今回は公園内の駐車場を起終点として、遊び石やたたら跡などを巡る遊歩道を歩きます。
起 点 京丹後市久美浜町 奥山地区
終 点 京丹後市久美浜町 奥山地区
奥山地区…遊び石…たたら跡…大森神社…奥山地区
所要時間 1時間10分
歩いて... 遊歩道は明瞭に続いていますが、遊び石の手前には長くて急な横木の階段がありました。 尾根の所々からは山並みを眺められました。 この時には雪が少しあって滑り易くなっていたので、登りよりも降りの時間が長くかかりました。 遊び石の先にも歩けそうな尾根が続いていて、豊岡市との市境尾根に出られそうな様子でした。
関連メモ 奥山但東尾根
コース紹介
奥山地区
京丹後市久美浜町を通る国道312号の佐野たけだ橋交差点から国道482号に入って南下していきます。 まで来ると、左へ分かれていく道があります。 脇には「奥山自然たいけん公園3km」「茶屋あそび石2km」などのがあって左の道を指しています。 標識に従って左折して、佐濃谷川に架かる二俣橋を渡っていきます。 二俣地区の集落を過ぎて、その奥の奥山地区の集落を過ぎていきます。 奥山川に架かる大呂口橋を渡っていくとがあります。 角には「久美浜町奥山自然たいけん公園案内図」と題したがあります。 案内板の右に続く坂道を登っていくと広い駐車場があるので、ここに車を止めました。
茶屋あそび石では食事や農産物販売に加えて、奥山自然たいけん公園の受付も行われているようです。 営業期間は4月1日〜12月30日で、この時は開いていませんでした。 傍にあるでは、水を汲もうとする車が列をなしていました。
駐車場の先に続く坂道をひと登りして地道になると、炊事設備やトイレがあるに出ます。 右の斜面にはバンガローが幾つか建っていて、その間にがあります。 入口には「遊び石」の標識が立っていて、その階段を指しています。 座るのに具合が良さそうな小岩の脇に続く階段を登り始めると「たたら跡」の標識が立っていて、左に続くはっきりしない踏み跡(*)を指しています。 案内図に載っている道のようですが、たたら跡よりも車道寄りの所へ続いています。 ここは少し曲がりながら続く正面の階段を登っていきます。
*踏み跡はすぐにトイレの脇から続く広い道に降りていくので、 たたら跡へ行く場合にはトイレの脇から進んだ方が良さそうです。
バンガローの間に続くを少し右へ曲がりながら登っていきます。 左へ曲がって階段が終わると、の先で右へ曲がっていきます。 雑木林のには落ち葉が積もって道がはっきりしなくなりますが、下草は生えておらず、歩くのに問題はありません。 少し登って尾根の背に出ると、左へ曲がって緩やかな尾根を進むようになります。 駐車場から4分ほどの所になります。
少し進んでいくと軽いになります。 が落ちていたりもしますが、踏み越えていきます。 緩やかになった尾根を進んでいくと、程なくしてまた軽いになります。 少し残雪が見られるようになると分岐があります。 駐車場から8分ほどの所になります。 案内図に載っている分岐のようです。 角にはが立っていて、 正面の道は「遊び石」、左の道は「たたら跡」、今来た道は「バンガロー」となっています。 左の道はたたら跡へ降りていきますが、先ずは遊び石へ向かって正面の尾根を進んでいきます。
緩やかな尾根を進んでいくと、程なくしてが現れます。 段差がかなりある階段を登り始めるとが張られていますが、掴まらなくても登っていけます。 一旦途切れて再び始まるトラロープに沿ってを登っていきます。 延々と続く階段を登っていくと次第に息が切れてくるので、 振り返ると広がるを眺めたりしながら休み休み登っていきます。 トラロープが終わった先に更に続くを登っていきます。 傾斜が緩やかになって階段が終わると、松の木が生える尾根の肩のような所に着きます。 たたら跡への分岐から7分ほどの所になります。 地形図によると、標高360mほどの緩やかな尾根になるようです。
緩やかな尾根を進んでいくと、またが現れます。 階段を登り始めると、脇に「順路50米」のが立ってます。 遊び石までの距離を示しているようなので、俄然力が湧いてきます。 標識の先に続く横木の階段を登っていくと、が尾根を塞いでいます。 『これが遊び石か』と思いますが、標識類を見かけないので違うようです。 岩の右側を抜けて階段が終わると、その先にも岩が剥き出しています。 右側にはが続いています。
遊び石
岩が剥き出すを登っていきます。 松の木が生える尾根を登っていくと、先の方にが見えてきます。 「遊び石の伝説」と題した解説板まで来るとその先に大きな岩がありますが、これが遊び石のようです。 たたら跡への分岐から11分ほど、駐車場から19分ほどで登って来られました。 を覗いてみると、 人工的に削ったように平らになっています。 少し傾いてはいますが、近くには樹木も生えていて危険な様子はないので、ここで酒盛りが出来なくもなさそうです。 から覗いてみると、解説板にあるように石の上に乗った形になっています。 遊び石のすぐ先には「バンガロー」のが立っていて、今来た道を指しています。 歩けそうな尾根は標識の先にも続いています。 このまま尾根(*)を登っていくと豊岡市との市境尾根に出られそうに思えますが、今回はここで引き返すことにします。
*後日に遊び石の先へ続く尾根を歩きました。 (「奥山但東尾根」を参照)
遊び石の伝説
奥山の山の尾根には人間によって置かれたような形で畳三畳もある平たい大石が三つの石の上に乗っている。 月夜の晩によろずの神々が笛や太鼓をうちならして、この石の上で酒盛りをしたということから「遊び石」という名前が付けられている。
「バンガロー」のの所から引き返してきます。 遊び石の脇を過ぎて、岩が剥き出すを降っていきます。 左側に広がるを眺めながら降っていきます。 道を塞ぐの左側を抜けて、少し曲がりながら続く横木の階段を降っていきます。
脇に立つ「順路50米」のを過ぎていきます。 傾斜が緩やかになると、は一旦終わります。 松の木が生える標高360mほどの緩やかなのような所を進んでいきます。 尾根の肩を過ぎると、再びを降るようになります。 残雪などで横木が濡れていて足を乗せると滑るので、足元に注意しながらゆっくりと降っていきます。 アセビが僅かに見られる尾根を降っていくと、トラロープが張られるようになります。
左に広がるなどを眺めながら降っていきます。 眼下にはも見えます。 一旦途切れて再び始まるトラロープに掴まったりしながらを降っていきます。 次第に傾斜が緩やかになってくるとは終わりになります。 階段が終わって緩やかな尾根を進んでいくと、標識が立つ分岐に着きます。 遊び石から15分ほどで戻って来られました。 滑り易くなっている階段を注意深く降ったこともあって、登り時よりも多めに時間がかかりました。
「たたら跡」の標識に従って、右に続くを降っていきます。 程なくしてに入っていきます。 道には横木の階段が続いていますが、落ち葉や土が積もって分かり難くなっています。 浅い谷筋に着いて、道なりに曲がっていきます。 少し道が分かり難くなりますが、小沢に沿ってを緩やかに降っていきます。 少し右へ曲がると、僅かに水が流れる小沢に出ます。 尾根にある分岐から4分ほどの所になります。
たたら跡
小沢を渡って軽く登っていくと、へ入っていきます。 植林地に続く広い道を緩やかに降っていくとがあります。 角には「」があります。 左側にはが立っていて、 この先に続く道は「ミニアスレチック」、今来た道は「遊び石」となっています。 へ分かれていく道には何も示されていませんが、気になるのでちょいと登ってみます。 坂道を軽く登って緩やかな尾根の背に出ると、穴が幾つか開いた所があります。 標識類は見かけませんが、ここがたたら跡でしょうか。 尾根にある分岐から9分ほどの所になります。
奥山タタラ跡
この地点は『タタラ場』と呼ばれており、昔、鉄を作っていた場所です。 『タタラ』とは、もともと足踏み式の「ふいご」(送風機)のことですが、製鉄施設全体をさす言葉としても使われます。 現在ここには、鉄を溶かす炉の脇下に設けられたトンネルのような「小舟」と呼ばれる施設が残されています。 小舟には地面の水分を抜く役目があります。 これがないと、溶けた鉄が水分と反応して飛び散ったり、炉がこわれたりするので、タタラには欠かせない設備です。 一般に小舟は地下に埋まってしまうことが多く、この奥山のタタラ跡のように残っている小舟は大変貴重なものです。
京丹後市教育委員会
解説図や標識があるまで引き返してきて、「ミニアスレチック」の標識が指す道を降っていきます。 が目立つようになる道を緩やかに降っていきます。 程なくして分岐があります。 案内図に載っている分岐のようですが、たたら跡よりも車道寄りの所になります。 角にはが立っていて、 左へ戻るようにして続く道は「バンガロー」、左前方の道は「ミニアスレチック」、今来た道は「たたら跡」となっています。 (*)の先には最初に通ったバンガローが見えていますが、 車道へ向かっての道を進んでいきます。
*左の道を進んでいくと、すぐに僅かな沢に架かる木橋を渡っていきます。 その先の広い道を登っていくと、バンガローが建つ下の炊事設備やトイレがある小広い所に出ます。
が幾つも剥き出した植林地を降っていきます。 の脇を過ぎていきます。 植林地が終わると、下にが見えてきます。 雑木林を抜けると、僅かな沢を横切っていく車道の曲がり角に出ます。 尾根にある分岐から15分ほど、遊び石から30分ほどで降りて来られました。 正面にはが立っていて、 右の道は「ミニアスレチック」、左の道は「管理棟」、今来た道は「たたら跡」となっています。 左の道から管理棟を経て駐車場に戻っても良いのですが、 からミニアスレチックを経ていくことにします。
すぐの所にあるを過ぎていきます。 沢に架かるを渡ると、左に分かれていく道があります。 左へ入ると道が二俣に分かれています。 左側の沢沿いの道にはが倒れていて、 沢沿いの道は「ミニアスレチック」、今来た道は「たたら跡・遊び石」となっています。 は何も示されていませんが方角が違うようなので、 沢沿いの道を進んでいきます。
に続く道を降っていきます。 所々にある剥き出したの脇を過ぎていきます。 では小岩の間を流れる水が心地よい音を響かせています。 右からの沢と合流する所まで来ると、左の沢にが架かっています。 車道から2分ほどの所になります。 表面が濡れて滑り易くなっているので、足元に注意しながら慎重に渡っていきます。
沢沿いに続く緩やかな道を進んでいくと、大木の傍に「砂防指定地」のがあります。 次第に小川らしくなってくるに進んでいきます。 少し右へ曲がり始めると分岐があります。 車道から6分ほどの所になります。 角には標識が立っていて、右前方へ続く沢沿いの道は「たいけん農園」、 左の道は「管理棟」、今来た道は「たたら跡・遊び石」となっています。 これまであった「ミニアスレチック」の表記がないので、この辺りにありそうだと思っていると、 左に建つの先にミニアスレチックのような設備があります。 しかし今では使われていない様子です。 東屋の先へ進んでいくと、来る時に通った案内板のある分岐の傍に出られますが、 正面に見えるへ向かって沢沿いに進んでいきます。
右から左へ蛇行する沢に沿って進んでいくと、程なくしてが架かっています。 木橋を渡っていくと、砂防ダムの上流にある広い場所に出ます。 ここで道が分岐しています。 車道から8分ほどの所になります。 角にはが立っていて、 右前方へ続く沢沿いの道は「たいけん農園」、左の道は「管理棟」、今来た道は「ミニアスレチック」となっています。 は蛇行する沢に沿って更に続いていて、 来る時に渡ってきた大呂口橋(*)の際に出られますが、 今回はここで切り上げることにして、左に架かるを渡っていきます。
の際には「遊歩道入口」の標識が立っています。
木橋を渡って、山沿いに続くを軽く登っていきます。 少し左へ曲がりながら登っていくと、僅かなに入っていきます。 緩やかになった道を軽く降っていくと、左右に通る車道に出ます。 沢沿いの遊歩道に入ってから11分ほどで歩いて来られました。
大森神社
左へ続くを登っていきます。 小さく曲がりながら登っていくと、案内板があるに出ます。 案内板の後には「大森神社」のがあるので、ちょいと訪ねていきます。 鳥居をくぐって植林地に続く坂道を軽く登っていくと、のような所に出ます。 短い石段を登った所に「大森神社」の扁額が掛かる社殿があります。 由緒などを記したものは見かけませんでした。 左側には小祠がありますが、白い狐像があるので稲荷社のようです。
奥山地区
石段を引き返して、左側にある踏み跡からに出ます。 森を抜けていくと左へが分かれていきますが、見送っていきます。 高台の右側を進んでいくとすぐにがあります。 正面の道は地形図に二重線で載っている道のようですが、 脇に落ちている「バンガロー」のが指す左の坂道を登っていきます。 坂道を登り始めると、すぐの所に車を止めておいた広い駐車場があります。 車道に出た所から7分ほどで到着しました。