吼子尾山 散策:2022年06月04日(土)
散策情報 [cn542] 吼子尾山
概 要 吼子尾山は丹波市青垣町にある標高519.2m(点名:沼村)の山です。 城の丸とも呼ばれ、かつて芦田氏の居城である東芦田城(小室城)があった所です。 山頂の南東側が開けていて眺めが広がります。 今回は北東の谷筋から支尾根に出て吼子尾山へ登り、 北へ延びる尾根を蓮根峠まで進んで作業道を降るルートを周回します。
起 点 丹波市青垣町 東芦田地区
終 点 丹波市青垣町 東芦田地区
ルート図 東芦田地区…神社…破線道終点…斜面取付…支尾根…吼子尾山…472m峰…418m峰…蓮根峠…作業道出合…作業道分岐…防護扉…東芦田地区
所要時間 4時間10分
歩いて... 谷筋の道はかなり荒れて歩き難くなっています。 支尾根に出るまでは明瞭な道のない急斜面になっていて一番の難所ですが、 支尾根に出ると、その先は比較的楽なコースになります。 吼子尾山から蓮根峠までは、桃テープや白テープが点々と続いていて、明瞭で歩き易い道が続きます。 降りルートにある作業道の分岐を間違えないように注意が必要です。
関連メモ 吼子尾山
コース紹介 マップ類】 【スライドショー
東芦田地区
北近畿豊岡自動車道を青垣ICで降りて県道7号を南下し、東芦田口バス停がある十字路を左折して県道109号に入っていきます。 すぐの所に架かる東福橋の手前に「東芦田案内図」があります。 芦田川に架かる大野橋の手前まで来ると、路肩の広がった所が続いています。 民家や企業の入口もあるので、邪魔にならないよう、橋のすぐ傍に車を止めさせて頂きました。
駐車地のすぐ先に架かる大野橋を渡っていきます。 すぐに左の道へ入っていきます。 少し右へ曲がりながら進んで、地形図に実線で載っている左の道へ入っていきます。 作業場のような所を横切って山際まで来ると、森の中に続く作業道が現れます。 すぐに左へ曲がって、植林地に続く緩やかな道を進んでいきます。
神社
夏草が少し茂る作業道を進んでいきます。 右へ曲がる所まで来ると、右側に鳥居が立っています。 駐車地から5分ほどの所になります。 作業道は鳥居の前を過ぎた先へ続いていますが、ちょいと神社に立ち寄っていきます。 境内へ入っていくと、すぐに石を祀ったがあります。 左右に立つ石灯籠の奥の一段高い所には、壁や戸のない神社がありますが、名前や由緒などは分かりませんでした。 右側には石祠があって、中には「猿田彦之神」と刻まれた石が祀られています。
3分ほど居た神社を後にして、作業道を進んでいきます。 シダ類や夏草が萌え始めた作業道を、少し左へ曲がりながら進んでいきます。 軽い登り坂で続く道を進んでいくと防護扉があります。 駐車地から10分ほどの所になります。 横に渡された短い棒をズラし、小さなレバーを回せば開けられます。 少し曲がっているのか、棒をズラすのに苦戦しながら何とか通過していきます。 右側には防護柵に沿って道が続いていますが、見送っていきます。
防護柵の先へ進んでいくと、すぐに谷筋に出ます。 道なりに右へ曲がって、谷筋の右側を登っていきます。 谷筋には幾つもの砂防ダムがあります。 大きな砂防ダムの手前まで来て、谷筋を横切っていきます。
左から右へ曲がりながら植林地を登っていくと分岐があります。 標識類は見かけませんが、右正面の広い方の道を登っていきます。 左へ曲がりながら登っていくと、手前で分かれてきた道が合流してきます。 少し右へ曲がって、植林地に続く作業道を登っていきます。 次第に石がゴロゴロして荒れた道になります。 駐車地から23分ほどの所になります。 道は不明瞭になるし石がゴロゴロする谷底は歩き難いので、しばらく愚考した後、左斜面に現れる踏み跡を登っていきます。
左右に石積みが見られる道を登っていきます。 伐採木が散乱するようになると道は不明瞭になります。 小岩が見られるようになる谷筋の左斜面を登っていきます。 少し登っていくと、右側の谷筋に大岩があります。 駐車地から28分ほどの所になります。
破線道終点
谷底の傍に出て、石杭と紅白棒を過ぎていきます。 谷底に出て、はっきりしてくる作業道を登っていきます。 道は次第に不明瞭になり、岩がゴロゴロする谷底を登るようになります。 放置されたタイヤが幾つも見られる谷底を登っていきます。 足元に注意しながら頑張って登っていくと、右側に太い土管が現れます。 駐車地から42分ほどの所になります。 地形図に破線で載っている道はこの辺りで終っています。 左右を覗っていると、左へ続く作業道があります。
斜面取付
段差を乗り越えて、左へ続く作業道を進んでいきます。 少し登った所を道なりに右へ曲がって、石垣が見られる道を登っていきます。 傾斜が増してくる道を登っていくと、左側に壊れた小屋があります。 次第に狭まってくる谷筋を登っていきます。 明瞭な道が消えた谷筋を登っていくと正面に稜線が見えてきますが、傾斜が急で登るのは大変そうです。 駐車地から1時間1分ほどの所になります。 斜面を斜めに登る方が楽だろうと安易に考えて、明瞭な道はありませんが、左の斜面を登ることにします。
左の斜面を進んでも急斜面を登ることになるので、このまま真っ直ぐ登った方が良いのかも知れません。
傾いた斜面はとても歩き難い思いをしながら、道のない急斜面を横切るように登っていきます。 程なくしてが剥き出す所を過ぎていきます。 しばらく進んでいくと浅い谷筋のような所が現れるので、その手前を右に曲がって急斜面を直登することにします。 少し谷筋の方に方向を変え、木の幹や根、岩など、何にでも掴まりながら、急斜面を慎重に登っていきます。 頑張って登っていくと、少し傾斜が弛んだ所に出てホッとします。
支尾根
僅かな踏み跡のようなものを横切って、岩が剥き出す急斜面を登っていきます。 左側に剥き出す大岩を眺めながら登っていきます。 次第に近づいてくる稜線に励まされて、気を取り直して登っていきます。 次第に傾斜が弛んできて樹木などに掴まらなくても登れるようになると、左右に通る緩やかな支尾根に出ます。 斜面取付から32分ほどで登って来られました。 右側にある石杭と紅白棒などを眺めたりしながら、ひと息入れていきます。
落ち着いたところで、右へ続く支尾根を進んでいきます。 すぐに登り坂になりますが、これまでの急斜面に比べると楽勝です。 緩やかな平坦地が何ヶ所に見られますが、かつての山城の曲輪跡でしょうか。 3分ほど登っていくと、標高490mほどの小峰Aに着きます。 軽く降っていくと緩やかな尾根になります。 軽い登り坂になると、僅かな高みを過ぎていきます。
軽く降って、標高480mほどの緩やかな尾根を快調に進んでいきます。 次第に登り坂になるので、脇の樹木に手を掛けたりしながら登っていきます。 この辺りにも曲輪跡と思われる平坦地が見られます。 僅かな踏み跡を辿って、左から右へ曲がりながら、尾根を登っていきます。
吼子尾山 (標高519.2m)
平坦地が何ヶ所か見られる尾根を登っていきます。 歩き易そうな所を選びながら登っていくと、アセビが茂る平坦地に出ます。 生い茂るアセビの中の歩けそうな所を登っていくと、鉄骨の骨組みだけが残されている吼子尾山の山頂に着きます。 支尾根に登り着いた所から15分ほどで到着しました。 骨組みの傍には「第25回 城ノ丸登頂記念」の標柱が立っています。 左側には三等三角点「沼村」があるので、地形図に載っている519.2m峰になるようです。 骨組みや傍の樹木には「吼子尾山 沼村 ▲519.3m」や「吼子尾山(519.2m)」の標識が取り付けられています。 木の階段が立て掛けられているので、かつては二階建ての展望台になっていたのでしょうか。 何に使うのか分かりませんが、脚立も置かれています。 山頂の南東側が開けていて眺めが広がります。 画像群
お昼には早い時刻だったので昼食は下山してから摂ることにして、 テーブルの周りの丸太の椅子に腰掛けて、水分補給をしながら休憩していきます。
落ち着いたところで、南西に続く尾根を降っていきます。 すぐの所から右へ戻るように広い道が続いています。 正面の道(*)はグリーンベルごりんかん胎蔵寺へ続く登山道ですが、 今回はここを右へ曲がって、蓮根峠まで続く尾根を歩いていきます。 山頂を巻いて降っていくと、曲輪跡と思われる平坦地があります。 何ヶ所か平坦地が見られる尾根を降っていくと、平坦地の右側に踏み跡が現れます。 桃テープや「走る栄養研究所 R/N」の白テープが巻かれています。 これらのテープは蓮根峠まで点々と続いています。 尾根の背に復帰して、僅かな鞍部を過ぎていきます。 僅かな高みを過ぎて降っていくと緩やかな尾根になります。 多少の起伏はあるものの、降り基調の快適な尾根が続きます。 思わず走り出しそうになりますが、体力のない私は歩くだけに留めておきます。
*正面に続く登山道は「吼子尾山」を参照。
軽く降る所を過ぎていくと、また緩やかな尾根になります。 桃テープや白テープが続く尾根を、少し右へ曲がりながら快調に降っていきます。 しばらく降っていくと、標高440mほどの浅い鞍部に着きます。 登り坂になると、程なくして尾根の右斜面に巻き道が現れます。 吼子尾山から11分ほどの所になります。 地形図に載っている破線の道は、正面にある標高470mほどの小峰を経ていきますが、 白テープが巻かれた木の所から右の巻き道を進んでいきます。 軽い登り坂で続く巻き道を進んでいくと、程なくして尾根の背に復帰します。
472m峰
軽く降っていくと緩やかな尾根になります。 少し右へ曲がりながら登っていくと、標高460mほどの高みに着きます。 脇には標石がありますが、文字は確認できません。 少し左へ曲がって、尾根を軽く降っていきます。 緩やかな所を過ぎると、軽い登り坂になります。 傾斜が弛む所を過ぎて更に登っていくと、白テープが巻かれた樹木がある高みに着きます。 標石類は見かけませんが、ここが地形図に載っている472m峰になるようです。 吼子尾山から20分ほどの所になります。
軽く降って登り返すと、標高470mほどの小峰Bに着きます。 中ほどには「東300」の標石と紅白棒があります。 軽く降っていくと緩やかな尾根になります。 僅かな起伏で続く緩やかな尾根を進んでいきます。 軽い登り坂になると、標高420mほどの高みに着きます。 吼子尾山から30分ほどの所になります。 ここで尾根が二手に分かれていますが、テープが見られる右の尾根を降っていきます。
少し窪んだ道もある尾根を降っていきます。 傾斜が緩やかになった尾根を進んでいくと、樹木の脇に「東」の標石がありますが、 刻まれた数字は判読出できませんでした。 軽く降って緩やかになると、尾根の真ん中に「東」の標石がありますが、 刻まれた数字は判読出できませんでした。 軽く登っていくと、標高380mほどの小峰Cに着きます。 吼子尾山から37分ほどの所になります。
軽く降っていくと緩やかな尾根になります。 程なくして小岩が剥き出す登り坂になります。 小岩が剥き出す所を過ぎて少し左へ曲がり、アセビが見られる尾根を登っていきます。 傾斜が緩やかになると、尾根が分岐している標高410mほどの小峰Dに着きます。 吼子尾山から42分ほどの所になります。 少し降り始める所に標石と標識が立っていて、 右の尾根は「蓮根峠」、今来た尾根は「芦田城址」「城の丸・ごりんかん」となっています。 傍には「分水界」の標識があって、 左の尾根は「塩久峠」、右の尾根は「蓮根峠」となっています。 周囲の様子を確認しながら、ひと息入れていきます。
「芦田城址」「城の丸」は吼子尾山を意味しているようです。
418m峰
蓮根峠へ向って、右の尾根を降っていきます。 少し降っていくと緩やかな尾根になります。 尾根の右肩を登るようになると、「東」の標石がありますが、刻まれた数字は判読できませんでした。 尾根の背に出て右へ曲がり、アセビが茂る尾根を軽く登っていきます。 傾斜が緩やかになると、尾根が分岐している高みに着きます。 ここが地形図に載っている418m峰になるようです。 吼子尾山から50分ほどの所になります。 中ほどには標石と紅白棒がありますが、刻まれた文字は確認できませんでした。
右の尾根は見送って、正面の尾根を降っていきます。 少し降っていくと緩やかな尾根になります。 軽く降る所を過ぎると登り坂になります。 傾斜が緩やかになると、尾根が分岐している標高410mほどの小峰Eに着きます。 吼子尾山から57分ほどの所になります。 ここは桃テープが巻かれている右の尾根を降っていきます。
尾根の左斜面を降っていくと、浅い鞍部のようになった尾根の背に出ます。 すぐに登り坂になると、標高400mほどの小峰Fに着きます。 左へ曲がって緩やかな尾根を進んでいくと、軽い降り坂になります。 程なくして軽い登り坂になります。 倒木などを避けながら登っていくと、標高400mほどの小峰Gに着きます。 吼子尾山から1時間4分ほどの所になります。
軽く降っていくと緩やかな尾根になります。 程なくして倒木群が尾根を塞いでいますが、右斜面に迂回路が出来ています。 倒木をくぐったりしながら進んでいくと尾根の背に復帰します。 尾根の左肩を過ぎて緩やかになった尾根を進んでいくと、程なくして登り坂になります。 傾斜が緩やかになると、尾根が分岐している標高380mほどの小峰Hに着きます。 吼子尾山から1時間12分ほどの所になります。 何に使ったのか分かりませんが、脇にはアルミ梯子が放置されています。
蓮根峠
右の尾根を降っていきます。 少し降っていくと、植林地の緩やかな尾根になります。 左へ曲がって緩やかな尾根を進んで僅かな高みの手前まで来ると、右斜面へ導くように桃テープが巻かれています。 桃テープを辿って右斜面を降っていくと広い道に出ます。 右へ戻るように続く道は見送って左前方へ降っていくと蓮根峠に着きます。 吼子尾山から1時間18分ほどの所になります。 中ほどには「蓮根峠」の標識が立っていて、 正面の尾根に登っていく道は「穴の浦峠」、今来た道は「芦田城趾分岐」となっています。
作業道出合
右へ曲がって、深い鞍部を進んでいきます。 程なくして、「大正紀年林 蘆田村」の石柱が立っています。 少し左へ曲がっていくと、右へ降っていく踏み跡があります。 桃テープが続く右の踏み跡を降っていきます。 程なくして、左右に通る作業道に出ます。 蓮根峠から3分ほどの所になります。 振り返って、降ってきた踏み跡を眺めていきます。
右へ続く作業道を進み始めると、程なくしてシダ類が茂ってきます。 しばらくシダ類が茂る道を進んでいきます。 シダ類が茂る所を過ぎると、アセビが茂る小尾根を回り込んでいきます。 アセビが茂る所を過ぎると、植林地の縁を軽く降っていきます。 シダ類が茂る谷筋に出ると道が分り難くなりますが、左へ回り込むように続いています。
作業道分岐
シダ類が茂る道を進んでいくと右へ曲がっていきます。 浅い谷筋に出ると左へ曲がっていきます。 少し降っていくと、左へ踏み跡が分かれる所を右へ曲がっていきます。 伐採された材木が積まれた所まで来ると、作業道が分岐しています。 蓮根峠から22分ほどの所になります。 地形図に破線で載っている道は正面の道のように思えて進んでしまいそうになりますが、 シダ類が茂って分かり難いものの、左へ戻るようにして続く道を降っていきます。
シダ類が茂る道を右へ曲がりながら降っていきます。 涸れ沢を横切って、谷筋の右側に続く道を進んでいきます。 水路が埋設されたを渡り返していきます。 開けた谷筋になると砂防ダムがあります。 谷筋を回り込む所まで来ると、左側に砂防ダムがあります。
防護扉
右へ回り込んで、少し開けて轍が見られる作業道を降っていきます。 程なくしてある砂防ダムの脇を降っていきます。 砂防ダムを幾つか過ぎていくと、右側に木柵が続くようになります。 木柵が遠退く所まで来ると防護扉があります。 蓮根峠から37分ほどの所になります。 横に渡された短い棒をズラし、小さなレバーを回し、落とし棒を持ち上げれば開けられます。 棒やレバーは扉の向こう側に付いている上に、少し曲がっているのかズラすのに苦戦しました。
防護扉を過ぎて再び木柵が現れると、沢に架かる小橋を渡っていきます。 森から出ると開けた谷筋になります。 程なくして舗装路になります。 左側には太陽光発電設備が広がっています。
東芦田地区
少し進んでいくと、右に道を分けて左へ曲がっていきます。 民家が現れる道を右へ曲がりながら進んでいくと、最初に入っていった地道を右に分けていきます。 左へ曲がりながら進んでいくと県道109号に出ます。 右へ曲がって大野橋を渡ると、車を止めておいた駐車地があります。 蓮根峠から49分ほどで降りて来られました。