高木城跡
概 要 香美町香住区の下浜地区にある高木城跡へ登ります。 高木城は標高168m〜178mの山の上にあって、東西約280m・南北約100mの範囲に広がっていたようです。 今回はJR山陰本線の虫尾トンネルの辺りから尾根に取り付いて175m峰に登り、 少し引き返して147.7m峰(点名:下浜)を経て車道に降りるルートを周回します。
起 点 香美町香住区 下浜地区
終 点 香美町香住区 下浜地区
下浜地区…登山口…尾根取付…小峰…稜線…175m峰…稜線…147.7m峰…展望地…下山地…登山口…下浜地区
所要時間 2時間10分
歩いて... 一般的な登山ルートではないので、明瞭な登山道はなく標識類もありません。 急坂では、脇の木の幹や根に掴まりながら登り降りすることになります。 プチ藪漕ぎする煩わしい所もありますが、尾根の所々からは山並みや海岸線を眺められます。 この季節にしては気温が高くて、汗を拭きながらの登山となりました。
関連メモ 庵月山
コース紹介
下浜地区
香美町香住区の市街地にある香住小学校前交差点から県道4号(*)を西進し、矢田川に架かる矢田橋を渡って町を抜けていきます。 JR山陰本線の虫尾トンネルの手前まで来ると「旅荘さこ」の看板が立つ駐車場があるので、ここに車を止めさせて頂きます。
*県道4号は以前は国道178号でしたが、山陰近畿自動車道(鳥取豊岡宮津自動車道)の余部道路の開通に伴い、 2016年に県に移管されて県道となったようです。
登山口
駐車場を出て、軽い登り坂のを進んでいきます。 最奥の工務店を過ぎていくとが架かっています。 橋を渡った所からが左へ分かれていきますが、見送っていきます。 コンクリート擁壁になった切通の手前に、「香住〜余部35 2」「ミサキ41」の標識が取り付けられた電柱があります。 ここが今回の登山口になります。 駐車場から3分ほどの所になります。
地形図には駐車場の北側に実線の道が描かれていますが、 沢に架かる丸太橋が破損していて渡れないので、ここから谷筋へ入ることにしました。
明瞭な道がないを、細い木や草に掴まりながら登っていきます。 に入ると、少し傾斜が緩んで歩き易くなります。 斜面を横切るように進んで植林地を抜けると、次第にが茂るようになります。 少し左へ曲がって、を軽く降っていきます。 半枯れの笹が茂る所を抜けると、少し泥濘んだ所もある植林地の谷筋に出ます。
尾根取付
谷筋を登るのは避けたいのでを登ろうと思いますが、傾斜が急で真っ直ぐには登れません。 尾根の先の方を見ると低くなって登れそうなので、尾根に沿ってへ回り込んでいきます。 次第に低くなってくるへ向っていきます。 先ほど通ってきたが見えてきます。 程なくして、尾根の先端に着きます。 ここから尾根を登っていきます。 駐車場から9分ほどの所になります。
木の根などに掴まりながら登っていくと、すぐに植林地のに出ます。 左へ曲がって、を登っていきます。 少し登っていくと、の尾根になります。 尾根に明瞭な道はありませんが、下草は生えておらず、樹木も密生していないので、藪漕ぎすることはありません。 少し登っていくと、役目を終えたが左側に続くようになります。 倒れた青い鉄柱やワイヤーなども見かける尾根を登っていきます。 尾根取付から4分ほどの所になります。
所々に咲くの花を愛でながら登っていきます。 防護網が続く尾根を登っていくと、またがあります。 根を張り出す樹木の袂を登っていくと、は左へ遠退いていきます。 が並ぶ尾根を登っていきます。 程なくして、標高70mほどの緩斜地に出ます。 尾根取付から8分ほどの所になります。
歩き易い尾根を進んでいくと、またが増してきます。 少し登っていくと、のような緩やかな所があります。 僅かな段差を過ぎて、のような緩やかな所が何ヶ所かある尾根を更に登ってきます。 次第にが増してきます。 この季節にしては気温が高い日で汗が出てくるので、袖で拭いながら登っていきます。 曲輪跡のような緩やかな所を何ヶ所か過ぎていくと、標高110mほどの緩斜地に出ます。 尾根取付から14分ほどの所になります。
程なくして傾斜が増してくるを登っていきます。 しばらく登っていくと、樹木が減ってに出ます。 右側には樹木に邪魔されながらもが見えます。 程なくして、標高130mほどの緩斜地に出ます。 尾根取付から18分ほどの所になります。
小峰
程なくしてが増してくるので、 脇の樹木に手を掛けながら登っていきます。 登るにつれてが益々増してくるので、息を弾ませながら登っていきます。 しばらく登っていくと、先の方にが見えてきます。 近づいてくるへ向って、張り出す木の根などに掴まりながら登っていきます。 頑張って登っていくと、標高160mほどの小峰に着きます。 尾根取付から29分ほどで登って来られました。 この辺りから西側一帯が高木城跡になるようですが、その旨の標識類は見かけません。 周囲には樹木が茂っていて眺めは良くありませんが、急坂を登ってきて疲れたのでひと休みしていきます。 右前方には小島が見えますが、方角からするとでしょうか。 振り返るとも見えます。
落ち着いたところで、左へ続くを進んでいきます。 僅かに登って、小さなを過ぎていきます。 になる尾根を進んでいきます。 左の樹間に電波塔が立つ山が見えますが、方角からするとでしょうか。 傾斜が増した尾根を降っていくと、堀切のように窪んだ所があります。 小峰から4分ほどの所になります。
堀切の先へ登り返していくとがあります。 すぐにになります。 次第にが剥き出す尾根になってきます。 岩峰を登っていくと、緩やかな尾根になります。 小峰から8分ほどの所になります。
僅かなになる尾根を進んでいきます。 緩やかになった所を過ぎて軽く登っていくとになります。 程なくしてが増してきます。 噴き出す汗を袖で拭きながら登っていくと、標高160mほどの緩斜地に出ます。 小峰から12分ほどの所になります。
稜線
尾根の左肩がを過ぎると、登り傾斜が増してきます。 尾根が広がってくると、前方にが見えてきます。 脇の樹木に手を掛けながら、を登っていきます。 汗を拭きながら登っていくと、左右に延びる稜線に出ます。 小峰から15分ほどの所になります。
175m峰
右へ曲がって、を軽く登っていきます。 程なくして、右側に白石島などがあるが見えてきます。 少し登っていくとになります。 すぐに登り坂になる尾根を進んでいくと、が見えてきます。 岩盤が剥き出す尾根を登っていくと高みに着きます。 標識類は見かけませんが、ここが地形図に載っている175m峰になるようです。 稜線に出た所から3分ほど、尾根取付から51分ほどで登って来られました。 手前の樹木に邪魔されながらも、左側には山並みが広がり、右側には海岸線が見えます。
左側の眺め  右側の眺め
西側には三田浜海水浴場の奥へ続くが見えます。 JR山陰本線のも見えます。 東北東にあるを眺めたりしながら、ひと休みしていきます。
稜線
落ち着いたところで、を引き返していきます。 程なくして軽いになります。 僅かなを過ぎていきます。 少し降っていくと、小峰から稜線に登り着いた所に戻ってきます。 175m峰から2分ほどの所になります。 登ってきた左の尾根を引き返すのは面白くないので、 この先にある147.7m峰に向って、を進んでいきます。
緩やかになる所もあるの尾根を進んでいきます。 僅かなになる尾根を進んでいきます。 程なくして、になります。 手前の樹木に邪魔されながらも、正面に山並みが広がってきます。 電波塔が立つと思われる山も良く見えます。
になる尾根を進んでいきます。 細い樹木が茂り気味になってプチ藪漕ぎする所もありますが、すぐに終ります。 緩やかになると、尾根のを進んでいきます。 尾根の背に復帰するとが増してきます。 煩わしい木を避けながら降っていくと、になります。 岩盤が剥き出す岩尾根を進んでいきます。 175m峰から10分ほどの所になります。
正面にと思われる山並みを眺めながら進んでいきます。 程なくして、少し曲がっていきます。 枯れ木が見られるに出ます。 樹木に邪魔されながらも、左側にはが見えます。 左を振り返ると、香住の街並みが見えます。
樹木が少しを軽く降っていきます。 少し右へ曲がりながら降っていくと、のような緩やかな尾根になります。 右側にはが見えますが、 以前に途中で撤退した177.3m峰とその南西にある高みのようです。 登り坂になると、が剥き出すようになります。 岩の脇を軽く登っていくと、標高140mほどの岩峰に着きます。 175m峰から17分ほどの所になります。
147.7m峰
高みを過ぎて軽く降っていくと、程なくして岩が剥き出すになります。 軽いになる尾根を進んでいきます。 岩が剥き出す尾根を少し登っていくとになります。 細い木が少し煩わしい尾根を進んで登り坂になると、が近づいてきます。 プチ藪漕ぎしながら登っていくと、緩やかになった高みに着きます。 175m峰から22分ほどの所になります。 中ほどには【下浜】があるので、地形図に載っている147.7m峰になるようです。
展望地
当初はから庵月山(*)まで行くつもりでしたが、 急坂やプチ藪漕ぎがあって疲れたので諦めることにしました。 ここは南側を通る車道に向って、を降っていきます。 少し降っていくとが増してきます。 白い花を咲かせたアセビが見られるを、脇の樹木に手を掛けながら降っていきます。 少し降って岩盤が剥き出す所まで来ると、眺めが広がる展望地になっています。 147.7m峰から2分ほどの所になります。
*後日に庵月山まで続く尾根を歩きました。 (「庵月山」を参照)
展望地からの眺めを確認しながらひと息入れたら、傾斜が増してくるを降っていきます。 細い樹木が茂ってする所もある急な尾根を、脇の樹木手を掛けながら降っていきます。 しばらく降っていくと、標高110mほどのに出ます。 標高100mほどの緩やかな尾根を進んで根元が細い枯れ木の辺りまで来ると、降り傾斜が増し始めます。 展望地から7分ほどの所になります。 地形図によると、正面の尾根をこのまま降ると崖になっているようです。 左右を覗っていると、に桃テープが見えます。 登山用のマーキングではないと思うものの、人跡ではあるので、降っていくことにします。
脇の樹木に手を掛けながら、を斜めに降っていきます。 しばらく続くを辿りながら降っていきます。 が目立つようになる斜面を降っていきます。 もあるので、迂回しながら降っていきます。 植林地に入って、下の方に見えてくる青い屋根に向って降っていきます。
下山地
かなりのなので、脇の木に掴まりながら降っていきます。 またが見られるようになると、次第に傾斜が弛んできて、木に掴まらなくても降れるようになります。 近づいて来るに向って降っていきます。 植林地から出ると、背丈の高いが茂るようになります。 笹を掻き分けながら降っていくと、先ほどから見えていた青い屋根の小屋の脇に降り立ちます。 展望地から22分ほど、147.7m峰から26分ほどで降りて来られました。
県道4号に出た所から振り返って、を確認していきます。 を愛でながら進んでいきます。 「」の道路標識を過ぎていきます。 金網で補強されたコンクリート擁壁の脇を過ぎていくと小屋が建っています。 小屋を過ぎた所に(*)があって、桃テープが巻かれています。 覗き込んでみると歩けそうな尾根になっているので、 逆ルートで歩く場合はここを登山口にすると良さそうです。
*後日に左の小尾根を歩きました。 (「庵月山」を参照)
登山口
すぐにあるの前を過ぎていきます。 の袂を進んでいきます。 曲がり角が近づいてくると、JR山陰本線のの入口の上を過ぎてきます。 道なりに右へ曲がって、コンクリート擁壁になったを進んでいきます。 切通を抜けると、最初に入っていった登山口があります。
下浜地区
最奥の工務店が見えてくるとを渡っていきます。 が残された屋敷跡と思われる敷地を過ぎていきます。 「工務店」と書かれた家を過ぎると、車を止めておいた駐車場があります。 下山地から16分ほどで到着しました。
駐車場の奥の一段低い所にはがあって、満開の桜が綺麗でした。