近畿自然歩道 但馬御火浦漁火のみち(余部駅〜三尾バス停)11.3km
近畿自然歩道は、私達の生活が近代化する中で、自然の残っている地域や名所・旧跡を帯状に結び、
身近に歴史や自然とふれあえるよう整備したものです。
コースには道しるべがありますので、それにしたがってお歩きください。
御崎の灯台
日本一高い場所にある灯台として知られている御崎の灯台は、
海抜が284m余りで、光のとどく距離は73kmにも及びます。
昭和26年に完成した灯台で、光度920,000カンデラの光は15秒で1回転し、
夜の日本海を行きかう船の安全を見守っています。
御崎集落
御崎集落は、1185年壇の浦の戦いで敗れた平家の武将が落ちのびた末にたどり着いた地として、
平家落人伝説が語り継がれています。
集落内の平内神社で毎年1月28日に行われる「百手の儀式」は、101本の矢を的にめがけて射る伝統行事で、
平家の再興を矢の的に託したものと伝えられています。
鋸岬
鋸岬は、角礫状の流紋岩と角礫岩からできており、
浜坂町と香住町とを仕切るかのように海上に貼り出した長さ500m、幅60m、高さ30mの半島です。
半島の頂部は凸凹になっていて、まるで鋸の刃のようであることからこの名で呼ばれています。
旭洞門
鋸岬のちょうど中間部に位置し、船上からこの洞門越しに見る朝日が絶好であることから「旭洞門」と呼ばれています。
コースの見どころ
余部鉄橋
山陰本線の名所として知られているこの鉄橋は、高さ41m、長さ309mのトレッスル式鉄橋です。
明治45年に完成した当時は東洋一と呼ばれ、今も日本海の強風を真向から受け、
四季折々の姿を見せながらその雄大さを誇っています。
眼下に日本海と余部の集落が広がる車中からの展望は、まるで空中列車に乗っているような感じを味わえます。
三尾大島
三尾大島は、島全体が六角形の柱状節理の形状であり、
世界でも希な美しい景観であることから、天然記念物に指定されています。
形状がアワビを伏せた格好に似ているところから別名「鮑島」とも呼ばれています。
大島を中心とした海域は魚の宝庫となっています。
但馬御火浦
浜坂町岸田川河口から香住町の伊笹岬までの海岸一帯は、名勝「但馬御火浦」として、国の天然記念物に指定されています。
日本海の怒涛で洗われ、形成された奇岩、洞門、洞穴が連続し、
釣鐘洞門や三尾大島などの奇勝は、世界屈指の景勝地です。
浜坂港から出航している遊覧船に乗り、海から探勝することもできます。
環境省・兵庫県