赤岩山
概 要 赤岩山は宮津市と舞鶴市の境にある標高669mの山です。 手前の芝広場から山頂までは岩峰になっていて、北側や南側に山並みを見渡すことが出来ます。 今回は下見谷地区の集落の奥地から尾根を登るルートを往復します。
起 点 舞鶴市 下見谷地区
終 点 舞鶴市 下見谷地区
下見谷地区…登山口…作業道出合A…作業道出合B…稜線…芝広場…赤岩山…芝広場…稜線…作業道出合B…作業道出合A…登山口…下見谷地区
所要時間 3時間30分
歩いて... 要所に標識類はありますが、標高500m前後にある作業道の設置で、登山道が分かり難くなっています。 「巻き道」を指す標識もありますが、少し先で道が不明瞭になります。 赤岩山から東へ延びる尾根は緩傾斜ですが、岩が剥き出し笹などが茂る所がかなりあります。
関連メモ 赤岩山
コース紹介
下見谷地区
京都縦貫自動車道を舞鶴大江ICで降りて府道533号を北上していきます。 小俣交差点で府道567号に入って丘を越えていくと、府道570号が合流する西方寺交差点に出ます。 府道567号を更に北上していくとがあります。 「赤岩山」の標識が指す道に入って北上していきます。 狭くなる道を進んで最奥の民家が建つ舗装路の終点まで来ると、道幅が少し広がっているので、ここに車を止めさせて頂きました。
登山口
駐車地の先に続くを進んでいきます。 畑の脇を進んで僅かな谷筋に出ると、小さなを渡っていきます。 山際に続く狭くなった道を進んで小川沿いに出ると、先ほどよりは大きなを渡っていきます。 少し左へ曲がって広くなった道を進んでいくと、「」の案内図がある登山口に着きます。 駐車地から5分ほどの所になります。 傍にはが立っていて、 左の道は「赤岩山山頂1950m」、今来た道は「登山口300m」となっています。 地形図に破線で載っている道が正面へ続いていますが、標識が指すを進んでいきます。
標識では「登山口300m」となっていて車を止めてきた駐車地を登山口としているようですが、 ここではこの場所を登山口としておきます。
半壊した「火の用心」の標識を過ぎていくと、のような所に出ます。 右・左と曲がりながら登っていくと、緩やかなに出ます。 登り坂になると、少しになります。 左肩を登って尾根の背を跨ぎ、傾斜が増してくる右肩に続く道を登っていきます。
尾根の背に出て登っていくと、右側にが現れます。 道なりに左へ曲がって、尾根のを登っていきます。 次第に傾斜が緩やかになると分岐があります。 登山口から9分ほどの所になります。 角には(*)が立っていて、 正面の道は「赤岩山山頂1650m」、今来た道は「登山口650m」となっています。 傍には「火の用心」のもあって、 右の道は「No.34宮津線」、正面の道は「No.35宮津線」となっています。 尾根を越えていく右の道も明瞭ですが、正面の道を進んでいきます。
*ここの標識は「赤岩山山頂」と「登山口」の距離の合計値が2300mになっていて、 他の場所の標識の合計値2250mと異なっています。
すぐの所に、左前方へ降る踏み跡とのがあります。 降り口には「火の用心」の標識が立っていて、左前方の踏み跡は「No.35」、今来た道は「No.34」となっています。 尾根の背に出て登っていくと道がに分かれていますが、すぐ先で合流します。 上空を通る送電線を過ぎて左斜面を登るようになると、また道がに分かれていますが、ここでもすぐ先で合流します。 左側に現れるを眺めながら登っていきます。 尾根の背に出ると、傾斜が緩んで歩き易くなります。
次第に登り傾斜が増してくると、を登るようになります。 窪みがなくなるとになります。 軽い登り坂の道を進んでいくとに入っていきます。 登山口から20分ほどの所になります。 尾根が狭まって馬の背のようになった竹林を進んでいくと、次第にになります。 2分ほどで竹林が終わると、登り傾斜が更に増してきます。
右・左と何度か曲がりながら、急なを登っていきます。 傾斜が緩やかになるとに出ます。 歩き易くなった尾根を進んでいくと、程なくしてになります。 地籍調査の短杭の場所を示していると思われる桃テープが見られる尾根を登っていくとが立っています。 登山口から33分ほどの所になります。 この先の道は「赤岩山山頂950m」、今来た道は「登山口1300m」となっていて、 今回の登山口とした所と山頂までの道程のほぼ中間地点になるようですが、所要時間ではまだ半分も来ていません。
が続く尾根を登っていきます。 次第に脹ら脛が痛くなってくるので休み休み登っていくと、少し傾斜がになります。 剥き出すの脇を過ぎていきます。 次第に尾根が広がって道が分かり難くなりますが、桃テープを辿りながら登っていきます。
作業道出合A
少し左へ曲がって、を登っていきます。 少し右へ曲がりながら登っていくとのようなものがありますが、文字は確認出来ませんでした。 急な斜面を登っていくと、左右に通る作業道に出ます。 登山口から45分ほどの所になります。 左へ続くは、以前に歩いた西方寺平ルートで見掛けた作業道へ続いているのでしょうか。 右へ続くの行く末も気になります。 ここまで休まずに登ってきて疲れたので、リュックを降ろして水分補給しながら休憩していきます。
落ち着いたところで、作業道で寸断されたを登っていきます。 細い木の根などに掴まりながらよじ登っていくと、になります。 次第に剥き出したが目立つようになる斜面を登っていきます。 上の方が少し明るくなるとが立っています。 作業道出合Aから6分ほどの所になります。 正面の道は「赤岩山山頂600m」、右前方の道は「巻き道(迂回路)」、今来た道は「登山口1650m」となっています。 右の巻き道は少し先で不明瞭になるので、正面の斜面を登っていきます。
作業道出合B
正面に続く岩が剥き出すを更に登っていきます。 切り株の脇まで来ると、左右に通る作業道に出ます。 作業道出合Aから9分ほどの所になります。 ここでも作業道で寸断されて道が分かり難くなっていますが、正面の樹木にが巻かれています。 段差が高くて登れそうにもないので、しばらく愚考した末、作業道を歩いてみることにします。 も気になりますが、方角が違うように思えるので見送っていきます。 ここはを進んでいきます。
少し右へ曲がりながら続く緩やかなを進んでいきます。 しばらく進んでいくと、戻るように折れ曲がって登っていきます。 少し登っていくとになります。 桃テープが巻かれた樹木がある所まで来ると、また登り坂が見えてきます。 作業道出合Bから4分ほどの所になります。 左側の斜面には登れそうながあります。 ここで作業道と分かれて、斜面を登っていきます。
土が剥き出して滑り易い所を細い木の根などに掴まりながら登っていくと、すぐにが現れます。 所々に巻かれているを辿りながら、何度か曲がって登っていきます。 やがて左右に通る踏み跡とのに出ます。 標識類は見掛けませんが直進していきます。 少し進んだ所を曲がって登っていきます。 尾根の背のような所まで来るとが立っています。 作業道と分かれて8分ほどの所になります。 左の道は「赤岩山山頂400m」、右の尾根は「登山口1850m」、今来た道は「巻き道(迂回路)」となっています。 右の尾根に明瞭な道は見掛けませんが、かつては尾根を直登する道が続いていたようです。
稜線
左へ曲がって、を登っていきます。 次第に幾つもが剥き出すようになりますが、登り難くはありません。 両側にが茂るようになると傾斜が緩やかになります。 程なくして左右に通る稜線に出ます。 作業道と分かれて13分ほどの所になります。
左へ曲がって、緩やかでを進んでいきます。 程なくして登り坂になると、が目立つようになります。 次第に登り傾斜が増してくる尾根を進んでいくとが現れます。 岩の間を抜けて登っていくと、少し明るい所に出ます。 稜線に出た所から9分ほどの所になります。 大岩の左側にはが広がります。
芝広場
両側にが茂るようになりますが、 道の部分は刈り込まれていて歩くのに問題はありません。 次第にが目立つようになる尾根を登っていきます。 がしばらく続いて煩わしい尾根を我慢しながら進んでいきます。 やがて正面が明るくなると芝広場に出ます。 稜線に出た所から18分ほど、登山口から1時間35分ほどで登って来られました。 左からは西方寺平からの(*)が登ってきます。
西方寺平からの道は「赤岩山」を参照。
芝広場には「」と題した案内板があって、ここからの展望が図示されています。 北側には海岸線を見渡せる眺めが広がります。
などもよく見えます。 南側にもが見えます。 案内板には「赤岩山山頂の岩」と題したも載っています。 景色を愛でながら、登ってきた疲れを癒していきます。
赤岩山の山野草
トリガタハンショウヅ 科名:キンポウゲ科 属名:センニンソウ属 花:4月〜5月
高知県の鳥形山で発見されたつる性の低木で、ハンショウヅルほど大きくならない。 花はクリーム色で、先が広がり丸くなって反りかえっています。
ヒュウガミズキ 科名:マンサク科 属名:トサミズキ属 花:3月〜4月
福井、石川県と近畿の北部に生育する植物で、明智日向守光秀(みつひで)の所領だった丹波の地(京都北部)に多く植えられたという節があります。
ホタルブクロ 科名:キキョウ科 属名:ホタルブクロ属 花:6月〜7月
花はホタルのたくさん出る時期に咲き、赤紫色と白色とがあります。 関東では赤紫が、関西では白が多いようです。 花先の割れ具合が愛らしいです。
ムラサキシキブ 科名:クマツヅラ科 属名:ムラサキシキブ属 花:7月〜8月 実:11月
花は薄白紫の小さな花で、秋には紫の小さな実をたくさんつけます。 昔は「ムラサキシキミ」(シキミとは重る実=実がたくさん)と呼ばれていたという説もあります。
キクバヤマボクチ 科名:キク科 属名:ヤマボクチ属 花:10月〜11月
花が柵とアザミに形が似ています。 葉の裏には白い綿毛が生えており、その葉からもぐさを作り、火をおこすときの火口(ほくち)に使ったとされています。
リンドウ 科名:リンドウ科 属名:リンドウ属 花:9月〜11月
花は鮮やかな青色で、朝に日光を受けて開花し、夕方には閉じてしまいます。 根が食欲増進、消化促進の薬用になるそうです。
環境省・京都府
西側には「赤岩大権現」と「回り岩」のが立っています。 「芝広場」の標柱に取り付けられた赤赤縦走路の標識「宇野ヶ岳・杉山」が指すを進んでいきます。 回り岩の右側を過ぎていくと、「展望岩」の標柱と標識があります。 へ登ると、 に眺めが広がります。 先ほどのも見下ろせます。
少し先には「」の標柱と標識があります。 右側から見ると岩にがあるので「挟み岩」と名付けられたのでしょうか。 更に進んでいくと「覗き岩」の標柱と標識があります。 標柱の先へ出てみるとが広がります。 先の方までが続いて眺めが更に広がりそうですが、落ちるといけないので先まで進むのは止めておきます。
赤岩山 (標高669m)
が剥き出す所を登っていきます。 すぐに開けた所に出ると、またが広がります。 岩尾根を更に進んでいくと「赤岩山山頂669m」の標柱と標識があります。 三角点は見掛けませんが、ここが地形図に載っている669m峰赤岩山の山頂(*)になるようです。 芝広場から5分ほどの所になります。 脇の樹木には半分に割れた「赤岩山669m」のが取り付けられています。 岩の上に出てみると、展望岩覗き岩よりも広い範囲の山並みを眺められます。
東の方角には特徴的な姿のが見えます。 良くは知らないのですが、高浜町にある青葉山でしょうか。 お昼には少し早い時刻でしたが、に腰掛けて昼食タイムにしました。
*山頂とは云っても、標高は手前の芝広場とほとんど変わりません。
芝広場
西へ続く(*)から宇野ヶ岳杉山へ行けますが、 を引き返すことにします。 を過ぎていきます。 挟み岩を過ぎるとがあります。 回り岩の左側を回り込んでいくと、芝広場に戻ってきます。 赤岩山から3分ほどの所になります。 左に広がるを再度眺めていきます。
*西へ続く尾根は「赤岩山」を参照。
芝広場の端にあるが巻かれた樹木の所から尾根を進んでいきます。 が続く尾根を降っていきます。 剥き出す岩の上を降っていくと、少しなります。 右側にが広がります。 大岩の上を降って、笹が茂る尾根を進んでいきます。
稜線
樹木に邪魔されながらも広がるを眺めながら降っていきます。 更に続くが剥き出す尾根を降っていきます。 大岩が減ってくると、次第にになります。 小岩が見られるようになると、緩やかでになります。 僅かな降り基調の尾根を快調に進んでいくと、稜線に登り着いた所に出ます。 芝広場から13分ほどの所になります。
右へ曲がって降っていくと、が幾つも剥き出すようになります。 小岩を見掛けなくなるとへ入っていきます。 植林地を真っ直ぐ降っていくと、「赤岩山山頂400m」「登山口1850m」の標識が立っています。 芝広場から17分ほどの所になります。 「巻き道(迂回路)」の板が指す元来たを降っていきます。
少し降った所を道なりに左へ曲がっていくと、左右に通る踏み跡とのに出ます。 所々に巻かれたを辿りながら、何度か曲がって降っていきます。 左へ曲がって降っていくとが見えてきます。 土が剥き出して滑り易い所を細い木の根などに掴まりながら降っていくと作業道に降り立ちます。 芝広場から23分ほどの所になります。 正面の斜面の下にはが見えていますが、 明瞭な道が見られないので降るのは止めておきます。
作業道出合B
右に続く元来た緩やかなを進んでいきます。 次第に降り坂になる作業道を進んでいくと、戻るように折れ曲がっていきます。 少し左へ曲がりながら続く緩やかなを進んでいきます。 緑テープが巻かれた樹木がある所まで来ると、斜面から作業道に出た所に着きます。 作業道に降り立った所から3分ほどの所になります。
作業道出合A
の所から右の斜面を降っていきます。 岩が少し剥き出す所を降っていくと「赤岩山山頂600m」「登山口1650m」の標識が立つ巻き道とのに着きます。 巻き道は見送って、正面の植林地を更に降っていきます。 またが剥き出すようになる尾根を降っていきます。 樹木に巻かれた桃テープを確認しながら降っていくとが見えてきます。 細い木の根などに掴まりながら土が剥き出した所を降っていくと作業道に降り立ちます。 作業道出合Bから9分ほどの所になります。
作業道を横切って、正面のを降っていきます。 点々と巻かれている桃テープを確認しながら降っていくとになります。 少し右へ曲がりながら雑木林を降っていくと、の脇を過ぎていきます。 次第に傾斜が増してくるを降っていきます。 尾根を更に降っていくと「赤岩山山頂950m」「登山口1300m」の標識が立っています。 作業道出合Aから9分ほどの所になります。
桃テープを確認しながら降っていくとになります。 少し進んでいくと、尾根の背を外れてを降るようになります。 右・左と何度か曲がりながら急な斜面を降って尾根の背に出るとになります。 尾根が狭まってのようになった竹林を緩やかに進んでいきます。 2分ほどで竹林が終わると、窪んだ道を降るようになります。 作業道出合Aから16分ほどの所になります。
窪んだ道をしばらく降っていくと、になります。 右側に現れる竹林を眺めながら右斜面を降っていくと、道がに分かれていますが、すぐ先で合流します。 尾根の背に出て降っていくと、また道がに分かれていますが、ここでもすぐ先で合流します。 「火の用心」の標識が立つ所まで来ると、右へ戻るようにして降る踏み跡とのがあります。 踏み跡を合わせていくと「赤岩山山頂1650m」「登山口650m」の標識が立つ分岐に着きます。 作業道出合Aから28分ほどの所になります。 明瞭な左の道は見送って、元来た正面の道を降っていきます。
尾根のに続く道を降っていきます。 右へ曲がってに出て窪んだ道を降っていくと、左側に竹林が現れます。 程なくして、尾根の背を外れてを降るようになります。 少しを降っていきます。 窪みがなくなると、緩やかな尾根になります。
登山口
またになると、右へ曲がっていきます。 土が剥き出して滑り易い所を降っていくと、のような所に出ます。 左へ曲がって、少しを降っていきます。 半壊した「火の用心」の標識を過ぎていくと、「赤岩山山頂1950m」「登山口300m」の標識と「赤岩山」の案内図がある登山口に着きます。 作業道出合Aから37分ほど、芝広場から1時間12分ほどで降りて来られました。
下見谷地区
登山口300m」の標識が指すを進んでいきます。 少し右へ曲がりながら降っていくと、小川に架かるを渡っていきます。 山際に続く狭くなった道を進んで僅かな谷筋に出ると、先ほどよりも小さなを渡っていきます。 畑の脇を進んでいくと、が見えてきます。 小川に架かる木橋を見送っていくと、車を止めておいた駐車地があります。 登山口から5分ほどで到着しました。